【完結】ありふれたハジケリストは世界最狂   作:味音ショユ

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お待たせして申し訳ありません
更新ペースやクオリティは正直かなり落ち込むと思いますが、完結させる気概はあることだけは信じてください


それと余談ですが、先日チャー研二次を短編で投稿したのでよかったら読んで下さい。
ここがリンクなので、クリックすれば読めます


奥義97 フリードの哀しい決意! それはそれとして修行パートもあるけど

前回までのあらすじ

 

 

受け継がれる意志、時代のうねり、人の夢。

これらは決して止めることのできないものだ。

人々が自由の答えを求める限り、それらは決して止まることはない。

 

 

大体こんな感じだった。

 

シア「いや懐かしっ!?」

 

 


 

 

 ハジメが全ての真実を暴露したことで大半の魔人族は絶望か拒絶を選ぶ。

 その中で数少ない例外であるフリードとカトレアは、元凶であるハジメを睨むが、睨まれている方は不敵な笑みを浮かべながら天の助の頭に手を伸ばす。

 

「へぇ? 今からやるの?」

 

 ハジメはそう言いながら天の助の頭を掴み、彼に一言声をかける。

 

「ちょっとくすぐったいよ」

「え?」

 

 突然の言葉に戸惑う天の助に構わず、ハジメは天の助の頭を思いっきり引っ張る。

 

 ぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ

 

「天の助脊髄剣」

「いやオレ骨ねーぞ!?」

 

 そして天の助の脊髄を引き出し剣にするハジメ。

 しかし当の本人は、ないはずの骨が生えている事実に驚愕するのだった。

 一方、ハジメと対峙しているフリードは構えないどころか背を向けて去ろうとするが、その前に一言。

 

「私はここで貴様と戦うつもりはない」

「え、そうなの? じゃあこれいらないじゃん」

 

 ブンッ

 

「ぎゃあ!?」

 

 フリードの言葉を聞いて思わず、天の助脊髄剣を剛速球で投げ捨てるハジメ。

 それに関してフリードは一切リアクションを見せず、ただ淡々と言いたいことだけを告げる。

 

「放した神の使徒は全て貴様らに倒された。だがエヒトがあの吸血鬼を乗っ取り終わる三日後に、今度は更なる大群を以てトータスの全てを覆う勢いで襲ってくるぞ」

「……なんでわざわざ警告してくれるの?」

「まさかお前、昔ハジメにバトルえんぴつを譲って貰った借りがあるのか……!?」

 

 ドパンドパンドパン

 

 素っ頓狂なことを言いだす首領パッチをティオが銃殺したところで、フリードはハジメの疑問に答えた。

 

「本当は墓の中まで持っていくつもりだったのだがな……だがこうなれば仕方あるまい、答えよう。私は今も昔も魔人族を守るために戦っている。そしてエヒトはこう言った。『我に付くのなら魔人族だけは助けてやる』とな」

「反故にされそうですぅ」

「全く同感だ」

 

 シアが思わず零した感想に対し、自嘲しながら同意するフリード。

 ならばなぜ、とハジメが思ったところで話は続く。

 

「しかし初めて相対した時に理解した。私ではこいつを倒すことはできないと。ならば精々、ご機嫌伺いをしながら立ち回るしかあるまい」

「僕らが倒す。だから魔人族(おまえたち)もこっちに付けばいい」

 

 フリードの悲観に満ちた言葉に短く反論するハジメ。

 しかし、楽観のできないフリードは首を横に振りながら冷たくハジメの言葉を切り捨てにかかった。

 

「確かに貴様らになら倒せるかもしれん。だが倒せなければ共倒れだ」

「だから(あっち)に付くの?」

「そうだ。何がどうなろうとも魔人族を守るためにな」

「じゃあ、僕らがエヒトを倒したら?」

 

 ハジメが問うと、フリードは当然のように即答する。

 そう、その答えはずっと前から用意していたのだから。

 

「その時は、私一人が信仰に狂った裏切り者として処分されるように手を回している」

『なっ……!?』

 

 フリードの覚悟の重さを知り、驚きと愕然とした気持ちが合わさって何も言えなくなる一同。

 それを見てこれ以上話すことはないと思ったのか、フリードは再び去っていこうとする。

 

「待て!」

 

 だがハジメは呼び止めて、強く叫んだ。

 

「今季アニメのエンゲージキス。あれ一話で切った人いるかもしれないけど、めっちゃ面白いからできれば見て!!」

「フッ……悪いな。私にはもう、完結前の評判が分からないオリジナルアニメを見る体力はない」

「何の話よ!?」

 

 いきなり話が明後日の方向を向いたことにツッコミを入れる雫だが、それはそれとしてフリードは今度こそこの場を去った。

 次に現れたのはカトレアだ。彼女は真っ先にティオに頭を下げた。

 

「悪かったね。あんたに手紙貰ったのに、結局こうなっちまった」

「気にするでない。正直、ダメ元じゃったからな」

「そういや、あの手紙って何が書いてあったんだ? アマゾンギフト券のコードとかか?」

 

 ティオと話すカトレアの二人に、三輪車を積み重ねてエッフェル塔の再現を頑張っている首領パッチが話しかけてきた。

 ちなみに手紙とは奥義42でティオがカトレアに渡していたあの手紙である。

 

「いや、そんな大したことは書いておらぬぞ。せいぜいこの世界の真実と、エヒトとアルヴを倒すための協力を要請したくらいじゃ」

「結構な劇物では?」

 

 ティオの手紙の内容にそこはかとない疑問を抱いてしまうシア。

 しかし当のカトレアはあっけらかんとした態度でこう返す。

 

「まあその兎人族の言う通りだよ。そんな劇物渡されても、誰も本気にしなかった。おかげでこのザマさ」

「これからどうすんだ魔人族は?」

 

 そんなカトレアに対し、こんどは魔人族にところてんを売り歩く天の助が質問した。

 

「どうって……そうだね。人間やら亜人の邪魔をしないように立ち回るさ。今更共闘なんてできないけど、だからと言ってトータスの滅びに手を貸すつもりもないんでね」

 

 そう言ってカトレアもまた去っていく。

 その光景を見てこれからこの場にいる魔人族をなだめたり、事情を知らない同族を人間族と戦わせないように立ち回ったりして頑張るんだろうな、とハジメはひそかに同情した。

 すると今度は愛子とリリアーナが現れ、ハジメに話しかける。

 

「南雲さん。お願いがあります」

「ダメよ」

「!?」

 

 だがここで魚雷ガールがまさかのインターセプト。

 まだお願いの内容も話していないのに、と抗議しようとするリリアーナだが、魚雷ガールには全てお見通しだ。

 

「次にあなたは『私はこれから他の国の王と、エヒト襲来対策会議を開くので南雲さんにも同席して欲しかったのですが』と言う」

「私はこれから他の国の王と、エヒト襲来対策会議を開くので南雲さんにも同席して欲しかったのですが……ハッ!?」

「長いわよ」

 

 長台詞でジョセフごっこをする二人に対して冷たいツッコミを入れる雫。

 しかし魚雷ガールは気にすることなく、更に追い打ちのようなセリフを畳みかける。

 

「そもそもその話し合いに私の生徒は必要ないわ。それともハジメの武力を当てにしているのかしら? 国家の尊厳ボッロボロで無様でございますね」

(容赦のない罵倒ですぅ!!)

(その口調の変化は何!?)

 

 魚雷ガールの物言いに内心でツッコミを入れるシアと雫。

 一方、リリアーナは魚雷ガールの言葉をどう受け止めたのか、彼女に対しこう返答した。

 

「そうですね……確かに南雲さんの力を当てにしすぎていました。今までも沢山力を借りていたというのに……」

 

 神妙な顔を見せ反省するリリアーナに対し、ハジメは何か声を掛けようとするが――

 

「でもここからは私がやります! そしてエヒト撃破後に他の国に対して主導権を握り、王国が国際情勢で一歩リードしてみせます!!」

 

 心配は無用なほど、彼女はたくましかった。

 

「これが、国を治めるということ……!!」

「この力をどうして、ところてん主食化計画に使ってくれないんだ……!!」

 

 リリアーナの言葉を聞き、力強さに感心するハジメと、力の使い方を嘆く天の助。

 その後ろでは、魚雷ガールが満足そうに頷くのだった。

 

 


 

 

 エヒトとの戦いの為の話し合いをリリアーナと愛子に任せ――

 

「私も!?」

 

 この段階でいつの間にかリリアーナ側に組み込まれていることに気付いた愛子は驚くが、構わずハジメ、シア、ティオ、光輝、雫、龍太郎、香織、鈴の八人は魚雷ガールの運転である場所に向かっていた。

 ちなみに首領パッチと天の助は魚雷ガールの指示で違う場所に二人で向かっている。

 そんな中、ハジメは魚雷ガールにある質問をした。

 

「ところで魚雷さん、僕らどこに向かっているんですか?」

「聖地エターナル、トータス支店よ」

 

 ハジメの質問に魚雷ガールが返答すると同時に、なぜか返答を受けた側が怯え急に震え始める。

 

「や、やめてよエターなるなんて言葉を使うのは……! 縁起でもない……!! ただでさえ更新ペース落ちてるのに……!!

「そういう意味じゃないと思いますけど!?」

「聞いたことがあるわ。聖地エターナル。真拳使いの力を高めてくれる神聖な地。トータスにも存在するなんて知らなかったわ」

 

 ハジメのズレた発言にツッコミを入れるシアの横で、雫が神妙な顔で解説する。

 

「凄そうだな。一体どんなところなんだ……?」

 

 雫の説明を聞き、引き締まった表情になるのは光輝だ。彼はエターナルへの期待を隠せなかった。

 それから数時間後、彼らは聖地エターナルトータス支店へ到着した。

 ここは服屋やおもちゃ屋。他にも宝石店やパン屋、スーパーなどあらゆる店が立ち並ぶ場所。

 そう――

 

「どう見ても思いっきりショッピングモールだぞ!?」

 

 ショッピングモールだった。

 しかし魚雷ガールは態度を崩さず、淡々と説明を始める。

 

「このエターナルはあらゆる店が修行場になっているわ。己のフィーリングで店を選んでレベルアップしなさい」

「どうやら魚雷さんの言う通りみたいね……! 剣士である私達はあの八百屋に行くわよ光輝!!」

「いやいやいや待ってくれ雫!!」

 

 魚雷ガールの説明を聞きノリノリな雫。

 しかし光輝は彼女とは違い、胡散臭さしか感じられず思わず引き留めてしまった。

 

「何よ」

「いやどう考えてもおかしいだろこれは!! それに今俺剣持ってないから修行できない!!」

「はいこれ」

 

 修行を渋る光輝に対し、ハジメは自らの奥義で取り出したエクスカリバーをそっと渡す。

 

「お、おう……ありがとう」

 

 いきなり出てきた聖剣に戸惑いながらも受け取る光輝。しかし彼はここで気付いてしまった。

 修業を断る逃げ道を塞がれたということに。

 

「じゃあ今度こそ行くわよ!!」

 

 雫に引きずられ、八百屋へと連行される光輝。

 それから数秒後――

 

「「うおおおおおおおおおおおお!!」」

 

 八百屋に近づいた途端襲い来る野菜を切り伏せているうちに、二人はメチャクチャレベルアップした。

 

(本当にレベルアップできてる――――――――――!?)

「す、凄い……! これが私の力……!!」

 

 八百屋でレベルアップできたことに驚く光輝と、自らの力の上がり方に感動する雫。

 その後ろでは、香織がツボ押しマッサージを受けて、自らの秘めたる力を解放し回復魔法のレベルを上げていた。

 

「描写が雑ですぅ!!」

「せめて一話一回の出番は死守するからね! 絶対に!!」

「哀しい女よ……誰よりも出番が少ない故に……」

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