帝征のヒーローアカデミア   作:ハンバーグ男爵

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日常会の雑さ凄い(小並感)






6 委員長、君に決めた!

「…じゃあ、クラス委員長は4票獲得した龍征。副委員長は2票の八百万な。頑張れよ。」

 

「くっ…やはり生徒会長就任経験のある龍征さんが有利でしたか…」

 

「……どうしてこうなった。」

 

 

 

 

 

はぁーーいぃーー!?!?

 

なーにーゆーえー?

 

私が委員長せにゃならんのじゃ?

私は八百万ちゃんに入れたぞ?メガネ飯田君でも良かったけど、彼女の方が委員長に似合う気がしたぞ?それを押しのけ何故私が?委員長?どうかしてる。

 

始まりは朝のHR、相澤先生の悪魔の一言から始まった。

 

「委員長を決めてもらう」

 

『クソ学校ぽいヤツ来たァーッッ!!』

 

雄英高校は倍率驚異の300倍、日本全国から個性含め我の強いティーンエイジャーがやってくる。そしてこの教室はヒーロー科、倍率300倍を越えた猛者21人が集まる場所。

 

当然、自己主張が激しい。あの賑わいから分かる通り、皆が皆自分に投票するもんだと思ってた!だって日本屈指の我の強さを誇る雄英高校1年A組ですよ、普段そういう事興味無さそうな響香だってノリノリで立候補してる位だから、きっと私なんて放っといて勝手に決まると思ってた。

 

だから私は余裕で百ちゃんを指名した。見た感じ委員長気質でリーダーシップあるし、個性万能だし、おっぱいでかいし!…最後は関係無いな。どちらにせよ教室の隅で目立たないよう伏せている私が就任する事はまず無いだろう、そう考えた。

だがしかし、蓋を開ければこれである。私に4票も入ってた。恐らく私が餓鬼道で生徒会長をやっていたと昨日更衣中に漏らしたからだ!まだ皆出会ってから日も浅い、だから端々の情報だけで判断したんだろう。

 

私が生徒会長をやっていたのは、手の付けられない不良共を力で締め上げて拘束する為だ。決して統率力とか支配力とか関係無いし、寧ろ私は誰かに付き従う方だ。実際才子先輩の付き人やってたし…

そもそもこういう仕事は成績の良い奴がやる事だろ、私は入試ギリギリ通過だったってネズミの校長先生が手紙で教えてくれたぞ。思ったよりポイント低かったよなあ、周りに遠慮せずもっと派手にぶっこわしゃ良かったかな…

 

 

「数の暴力…民主主義は敵だ…」

 

「龍征さん!?急に黒く…というかアカくなってますけど大丈夫ですか!?」

 

「決まった以上はしっかりやれ龍征、お前の仕事だ。じゃああと宜しく。」

 

死体袋(寝袋です)から顔だけ出した相澤先生はさっさと教室から出て行った。合理的っていうか自分の興味無いことにとことん無感情なだけでは…?

もうすぐ昼だし、委員長から解散を宣言しろという事らしい。

はー無理、マジ無理。

 

取り敢えず…

 

「私に投票した奴は全員ハバネロカクテルの刑じゃ…解散。」

 

『ハバネロカクテルって何…!?』

 

(…俺の時も言ってたな、それ。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぬわああんで私が委員長なんじゃ!?

嫌じゃ嫌じゃ…毎回授業が始まるたびに一々立ち上がって号令するんは面倒じゃ。私は教室の隅っこで寝ていたいんじゃ…」

 

「嫌過ぎて雑な広島弁になってる!?」

 

「寝るのも問題だろ…」

 

お昼は今日も食堂だ。例の如く心操の隣、昨日誘えなかった障子君も誘ってのご来店。

大盛りのカツ丼をかきこみながら涙ながらに訴える。

 

「多数決で決まったものは仕方ないぞ龍征、それだけお前が信頼されているということだ。」

 

「やかましい、どうせ私が餓鬼道で生徒会長やってたって理由だけで投票したんだろくっそ…言うんじゃなかった。」

 

(実はウチも帝に投票したけど黙ってよう…)

 

「そんなに嫌か?委員長。」

 

「使役するのは翼竜だけで十分だ。

委員長っつったって要は雑用係でしょう?特段目立ちたい訳でも無いし…あーあ、誰かに押し付けられないかな。」

 

やるなら今日中にだ、なあなあで定着してしまった後では変えづらい。

 

「そ、そういえば今日、なんかマスコミ多くなかった?ウチも登校中インタビュー迫られて困っちゃった。」

 

「俺もコメントを求められた、オールマイトが教鞭を取った事が余程気になるらしい。」

 

響香と障子君がぼやく。

そういや私も今朝登校中に聞かれたなあ…手当り次第に声掛けてんのか、節操ないな。流石はマスコミ。

つか情報統制はどうした、ガッバガバかよ。

 

「オールマイトは世界的に有名なヒーローだからな、それがいきなり教師になったらそりゃ騒ぐだろ。」

 

うどんをつるつる啜る心操の言う通り、騒ぎ立てたい気持ちも分かる。

アメリカで言うところのス〇ローンやシュ〇ルツェネッガーが急に先生になりましたなんて言われたら誰だって話題に挙げるだろう。私だってそうする。実際シュ○ちゃんが何年か前に州知事になった時日本でも連日報道されていたからね。

 

「問題はオールマイトが先生になった事でマスコミ以外が釣られて雄英を襲おうとやってくる事じゃない?オールマイトって割と多方面のヴィランに恨まれてるし。」

 

「まっさかあ、総理官邸よりセキュリティがキツいと噂されてる雄英高校だよ?」

 

「それに加え、雄英の教師陣は皆プロヒーローだ。常時厳戒態勢と言っても過言では無い。」

 

そんなもんかねえ。

 

「随分心配症だな龍征。思う所があるのか?」

 

「心配ってか、逆になんで皆そんなに落ち着いてられるのよ。此処はプロヒーロー育成の場で、此処に勤めてるプロヒーローは教師として私達卵を守らないといけない立場。更にオールマイトが教師に加わって話題性も抜群なんでしょう?私がヴィランだったら真っ先に此処を襲撃するわ。

生徒1人傷付けるだけでオールマイトどころかヒーローの評判を貶められる。」

 

殺すより守る方が難しいって、義父も言ってた

 

 

あの手の人達が大好きなのは『いい報せ』より『悪い報せ』だもの。

仮にヴィランが雄英を襲撃して、生徒の一人に掠り傷でも付けようものなら喜んでマスコミは取り上げるだろう。

守れなかったヒーローと、助からなかった生徒の話を大袈裟に。

 

他人の不幸は蜜の味ってね。

 

世の中には千差万別色んな個性があるのだから、セキュリティを突破出来るような狡い個性があっても不思議じゃない。今までそうならず、雄英に限らず今の超人社会が成り立ってるのは、法による拘束とオールマイトの影響が大きいからだ。実際のところ超常黎明期の個性による犯罪率は今の何倍もあったらしいし、オールマイトという平和の象徴(抑止力)がいなければ、世界の犯罪率が20%なのに対して日本が5%なんて嘘みたいに少ない数字にはならないだろう。

 

「まっ、そうならないように大人達は厳戒態勢で頑張ってるんだろうけどな。生徒の私達が平和に胡座かいて備えもしないのは不味い。」

 

ヒーローはいつだってハンデに縛られて、それでも護らなきゃならない。未熟な私達はそのおこぼれに預かってるだけだ。

 

 

「帝って普段眠そうにしてる癖に、そういうのはちゃんと考えてるんだ…」

 

「…真面目に答えたのになんで私急にdisられた?」

 

「だが、平和に胡座をかいてはならない、か…心構えは参考になるな、やはり龍征が委員長に相応しいんじゃないか?」

 

「い'' や'' ぁ'' !!」

 

「どんだけ嫌ならそんな声出んだ…」

 

 

やぁーなの!面倒臭いの!中学校3年間でそういうのは懲りてるのぉ!

 

 

 

 

 

 

 

 

『緊急警報発令!!――“セキュリティ3”が突破されました。生徒の皆さんは屋外へと避難してください。これは訓練ではありません。――繰り返します――』

 

「あー?」

 

「…へ?」

 

「は?」

 

「オイオイ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

教室の窓から飛ばしたガトーからの報告、校門を破って大量の報道陣が侵入してきたらしい。バイオハザードのゾンビみてえな人の波が押し寄せて、オールマイトを出せと喚き散らしてる。…手榴弾投げ込めばマルチキル取れそうな光景だな(ゲーム脳)

 

「…セキュリティを突破したのはマスコミ、相澤先生と山田先生が嫌々対応してるみたいだね。」

 

「山田…?」

 

「プレゼントマイク先生の本名。」

 

「何それ初耳学。」

 

「…お前の翼竜ホント便利だよな。」

 

「幾ら取材の為とはいえ、ちょっとやり過ぎなんじゃない?不法侵入じゃん。」

 

「侵入して来たのがヴィランの類ではないのが分かった訳だが、この騒ぎをどうするか…」

 

障子君の眺める向こうには、食堂の出口から我先にと出ていこうとする生徒の波が広がってる。さっきのアナウンスに怯えたんだろう。

 

「何!?龍征君、それは本当か!?」

 

「あ、飯田じゃん。それに緑谷と麗日も。」

 

皆出口に向かって逃げようとしてるのに、私達は落ち着いて座ってるのに気付いたA組3人が駆け寄ってくる。

 

「耳郎さん龍征さん、さっきの話本当!?」

 

「んー、翼竜が確認したから間違いないぞ。」

 

「ならそれを皆に伝えなければ!」

 

「この恐慌状態でどーやって伝えるの、下手に大声出しても余計混乱を招く。」

 

現に上鳴君と切島君はさっきから声を上げようとして人混みに呑み込まれた。二人共、南無三。

 

「それは…

!そうだ麗日君!僕に無重力を!」

 

「え!?…うんっ!」

 

お茶子ちゃんにタッチされ、ふわりと浮いた飯田君が足のエンジンを吹かし、慣性に従ってぐるぐる回転しながら入り口上の壁に叩き付けられた。ポーズが完全に非常口な件。

 

「皆さん、大丈ー夫!

只のマスコミです、大丈夫!此処は雄英、最高峰の人間に相応しい行動を取りましょう!

落ち着いて!ゆっくり!」

 

皆の注目が集まったタイミングで飯田君の声が通ったので、生徒達は落ち着きを取り戻したようだ。目立った事故も起きていないようだし、良かった良かった。

 

 

 

…そこで私の灰色の脳細胞がフル回転し、閃いた。この手があったな。

 

「これなら押し付けられる…」

 

「うわっ、帝がすっごい悪い顔してる…」

 

「ヴィランも顔負けだな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キーンコーンカーンコーン、授業が始まる。

その前に…

 

「HRの前に、委員長である私から提案があります。

昼休憩中の不審者騒ぎを経て、己の無力を実感しましたので私こと龍征帝は委員長を辞退し、後継を飯田天哉君に任せたいと思います。」

 

ハキハキと一言一句丁寧に、中学校時代に培った「余所行き口調」で私は告げる。

突然の私の発言に皆の注目が集まった。よしよしこの調子…

 

「先の不審者騒ぎ、飯田君はその判断力を駆使して混乱した場を沈め、事態を収拾しました。私はその功績を高く評価しています。」

 

「確かに…食堂じゃ飯田頑張ってたな…」

 

「非常口みたいなポーズで頑張ってた。」

 

食いついた…!切島君と上鳴君、あの二人は食堂で活躍する非常口飯田を間近で見ていたはず。いい援護射撃だ。

 

「故に、至らぬ私がやるよりも、やる気も統率力も高い飯田君が委員長に適任だと思います。」

 

最後にそう締めくくると、次第にクラスメイトの声は大きくなり、飯田君を支持する声が増え始めた。トドメに本人確認を…!

 

「という訳なので飯田君、委員長の職は貴方に引き継ぎたいのだけど、どうかな?」

 

自分でもドン引きするくらい表情筋動かして、余所行きの笑顔で非常口君に微笑みかける。手は前に組んで少し前屈み、頭も下げて上目遣い!

「貴女の本気の笑顔は人を殺すわ」と昔鼻血流した才子先輩に褒められたからね、笑顔には自信ある。普段表情動かさないから反動で翌日軽く筋肉痛になるがそれはそれ、背に腹は替えられん!

 

「だめ、かな…?」

 

「……ッ!?ぼ、俺でよければ喜んで!

謹んで職務を全うさせて頂こう!」

 

「良かった、じゃあそういう事で!」

 

私は平穏を取り戻したッ…計画通りッ!!

 

心の中で渾身のガッツポーズをし、顔がほんのり赤くなった飯田君と教壇を入れ替わって悠々と席まで戻る。はいそこ百ちゃん、「上手いこと理由付けて委員長から逃げましたわね…」って顔しない!私だってタイヘンココログルシイですが、向いてないから仕方ないもんなあ!

そして目を閉じ、私は夢の中へと誘われた…すやぁ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇とある合理主義者side◇

 

 

「龍征君から託された、飯田天哉だ!

委員長の名に恥じぬよう、粉骨砕身努力する所存。どうか宜しく頼む!」

 

「頑張れよー非常口飯田!」

 

「宜しく頼むぜ非常口!」

 

「頑張ってね、飯田君!」

 

「つーか龍征あんな表情出来たんだな、いつも仏頂面だしなんか新鮮だ。」

 

「な、すっげえ可愛い笑顔だったぞ。飯田カオ赤くしてたし。俺もちょっとドキッとした…あざとい…」

 

「ミカドっぱい…八百万以上か…?オイラのリトル峰田が臨戦態勢になりそうだぜェ…ふへへ…」

 

「峰田が何か悟った様な表情に!?」

 

「帝のやつ、昼間のはこれだったのか…」

 

 

委員長を託された飯田が張り切るのをよそに席に戻って眠りにつく龍征の様子を寝袋から眺める。

 

雄英高校1年A組出席番号21番、龍征帝。

出身校は「落ちこぼれの掃き溜め」と呼ばれ不良ばかりが集まる餓鬼道中学校、例年ならば書類選考の時点で落選が決まっている『特別指定危険校』だ。

雄英高校は日本有数の名門、故に評判に耳聰い。これは非公開の事柄だが、餓鬼道中学校は全国的にも類を見ない荒れた学校。県外でも有名だ。雄英の教師陣はともかく、ヒーロー公安委員会や頭のお堅い教育委員会の人間にとって餓鬼道中学生は目の上のたんこぶだった。

校風がそうさせるのか、集まる連中がそうなのか、世間から避けられた爪弾き者達が集まる文字通りの『掃き溜め』。

そんな学校の生徒会長。試験監督を務めたヒーロー公安委員会からなる審査員の殆どは書類選考の時点で彼女を見限っていた。

そんな審査員達は彼女の実技試験で驚愕するハメになる。

飛び立つ4匹の翼竜を操ってポイントを稼ぎ、最後には0ポイント(お邪魔ロボ)すら木っ端微塵に破壊する実力と負傷した生徒を助ける様子も記録されており、とても底辺校とは思えない活躍ぶり。前評判を見事にひっくり返した彼女のポイントはどう低く見積もっても学年トップに匹敵する成績だ。

映像を見た審査員は掌を返し前言撤回。急遽、21人目のA組生徒として雄英に入学する事になった。

しかし実際のところ…

 

「なんだあの個性は?操作系に加えて増強系も兼ね備えている…変身系もか!?」

 

「あのロボットを融解させる程の熱攻撃とは…なんて恐ろしい個性だ。」

 

「もし彼女がヴィランになりにでもしたら、日本の被る被害は計り知れない。」

 

「何より餓鬼道の生徒だ。

彼女は雄英でしっかりと飼い慣らして、首輪を付けておくべきかと。」

 

以上が校長から聞かされたヒーロー公安委員会の審査員達による龍征帝の合格理由だ。大人の都合に付き合わされた龍征は入試トップの成績ながら採点調整され、合格ラインギリギリの点数で雄英高校へ入学した。これは過去でも類を見ない異例の処置であり、これには校長もかなり反対したらしいが、如何に「自由」が売りの雄英高校でも支援団体にもなっているお上の決定には逆らえなかったらしく、この結果と相なった。それに関して日頃の溜まっていた分まで何度か愚痴を聞かされたのは実に非合理的だったが…

彼女が将来ヴィランに堕ちるのを防ぐ為の処置。

非常に合理的で無駄がない。が、校長は「彼女にも目指すヒーローの形がある。それがある限り、雄英高校は龍征帝君を見捨てないよ。」とヴィラン堕ちを回避する『お情け』ではなく、彼女の決意を後押しする為の合格だと俺に話した。

 

 

…正直なところ、見込みがある無しで判断するなら彼女に見込みは『ある』。

緑谷の不安定なチカラとは違い、龍征の個性は完成されていた。

鋼鉄を溶かす熱を吐き、砕く牙を持つ翼竜を4匹使役し、本人も巨龍に変身可能。そして先日の戦闘訓練を見る限り、相当個性を理解し鍛錬を積んだんだろう。吐いた炎の操作、温度の強弱、そして技への応用、ともに及第点だ。

 

恐らく人間の姿でも龍の時と同じ身体能力を発揮できるんだろう。体力測定の時に確信した。

龍征が握力計を砕いた時、俺は〝抹消〟を使用していた。にも関わらず計器は粉砕、つまり彼女は素で1000キロは耐えられる設計の握力計を破壊した事になる。そんな生徒は当然、増強系持ちの者すら過去にも類を見ない。他の競技にしても、明らかに手を抜いていた。

徹底的に破壊に適した個性。仮に敵にまわしたとして、被害を鑑みると厄介この上ないヴィランとなるだろう、審査員が危惧するのも頷ける。

だが逆にヒーローとして世に出れば、オールマイトにも匹敵する抑止力となりえる強力な力、それが龍征帝には備わっていた。

 

本人はレスキューヒーロー志望と聞いているが…

 

彼女は孤児で、今の戸籍は印照財閥、日本有数の大財閥の庇護下にいる子が何故不良校なんぞに在籍していた?拾われた時期と在籍していた孤児院の情報はあったが、印照家に引き取られてから足跡がパッタリ途絶えてしまった事も気になる。

調べれば調べるほど情報は錯綜し、龍征帝の本性を掴む事が出来ない。まるで蜘蛛の糸に絡まったかのように、彼女の身辺調査は難航した。

龍征が身を寄せる印照家。彼処の一族は代々個性〝IQ〟を持ってる、将来的に雄英を取り込む為の尖兵として彼女を寄越したのかもしれない。なんて馬鹿げた陰謀論も頭の隅にあったりするが…まああちらさんの家庭事情だ、俺には関係無い。

 

 

兎に角、そんなイレギュラーだらけで別の意味で問題児な彼女をどう導くか、雄英高校の手腕が試されている。

 

 

教師にもPlus ultra(良き受難)を迫ってくるとはな…本当に、掻き回してくれるよ、龍征帝。

 

 

 

 

 

 

 







相澤ニキ、去年の1年見込み無しっつって全員除籍にしたのは良いけど絶対何人かに恨まれてそうだよなって思いながら書いた6話。原作で話進んだらいつか「あの時入学初日で俺達を除籍させた恨みィ!」とか言われながらボコボコにされそう。半端な覚悟でヒーロー目指した奴がヴィラン堕ちする未来は考えてなかったんやろか?ま、その程度でヴィランになる奴は元々ヒーローに向いてないか。考えるの止めよ(思考放棄)

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