帝征のヒーローアカデミア   作:ハンバーグ男爵

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GWだね、平日学校や仕事を頑張ってる人はしっかり休んで、遊んで英気を養ってほしい。それはそうと男爵は仕事です、是非もないよネ!

(´・ω・`).;:…(´・ω...:.;::..(´・;::: .:.;: サラサラ..




7 問:学校にテロリストが攻めてきたらどうすれば良いか答えよ

「今日の訓練は…これだ。」

 

相澤先生がどっかから取り出したプラカードに書かれていたのは『RESCUE』の文字。

今日のヒーロー基礎学はレスキュー訓練、コスチュームに着替えてバスで移動するらしい。

 

「こういうタイプのバスだったか…ッ!!」

 

バスに乗りやすいように予め整列させたが、意味なかったね非常口飯田。まさかの路線バスタイプとは、この海のリハ〇の目を以てしても見抜けなかったよ。どんまい。

 

私の隣は轟だ。翼竜達は私と八百万ちゃん、麗日ちゃん、響香の膝に1匹ずつ乗って到着まで寛いでる。

手前の席の梅雨ちゃん達も会話が弾んでいるようだ。

 

「けろっ、爆豪ちゃん。個性は派手だけど人気出なさそう。」

 

「こんな短い付き合いで既にクソを下水で煮込んだような性格してるのか分かっちゃってるからな。」

 

「五月蝿ェ殺すぞ!つかなんだテメーのそのボキャブラリーはァ!!」

 

「かっちゃんが弄られてる…流石雄英…!」

 

爆豪の評価が母校と同じな件。

皆元気だなー、私はフレと朝まで素材集めやってたから眠い眠い…イベント期間中だからね、仕方ないね。

 

「眠い…」

 

「お前何時でも寝てるな。」

 

「眠いもんは眠い、着いたら起こして…」

 

「自分で起きろ。」

 

素っ気ないぞ轟コノヤロー、女の子に優しさくらい見せろよな。

 

(美男美女かよクソォ俺も龍征の隣がよかったぜそうすりゃあのミカドっぱいを堪能でき)

 

…なんか後ろの席でボソボソ聞こえるけどなんなんだろ。確か私の後ろに座ってたのは無口な口田君と身体の小さな峰田君だっけか。

 

「お前らその辺にしとけ、そして龍征は起きろ。もうすぐ到着だ。」

 

相澤先生の視線の先には大きなドーム状の建物がそびえ立っている、バスはそこに向かっているようだ。

 

 

 

 

 

「帝、手に何塗ってんの?」

 

「んー?保湿クリーム、個性で掌に熱を回すと後でカッサカサになるから。そのまま放置してると逆剥けたりひび割れるんだよね。」

 

「乙女の天敵みたいな副作用だな…」

 

逆剥けはなーきついぞー、皿洗ってる時に急に指がぱっくり割れた時の激痛は筆舌に尽くしがたい。物持つのも苦労するんだぞ、保湿ケアは大事だ。その為の手袋とクリームである。

 

「ようこそ皆さん、嘘の(U)災害と(S)事故ルーム(J)へ!お待ちしてました!」

 

「13号だ!私大好きなの!」

 

お茶子ちゃんが嬉しそうに叫ぶ。

出迎えてくれたのはレスキューヒーロー13号!私も一気に目が覚めた!

 

諸君、私は13号が好きだ。大好きだ。〝ブラックホール〟という、あらゆるものを吸い込みチリに帰す凶悪な個性を持ちながらその力を災害救助に使うレスキューヒーロー。

力の扱い方を熟知し、それを救助に役立てる。彼を見ていると、私みたいな破壊しか能のない個性でも人が救えるかもって思うのだ。

…化け物だってヒーローになりたいんだよ。

 

13号先生からありがた~いお小言を脳に刻み付けたあと、指示に従って行動しようとした時、突如ブラウニーが何かを感じ取った。

 

「なにあれ、噴水のとこ。」

 

ここから見える中央の噴水のそば、黒いモヤが広がって、そこからゾロゾロと人が現れる。異形型から人の見た目まで様々、1番最後に現れたのは…なんだありゃ。

私の少ないボキャブラリーでは身体中に手が張り付いた変態としか表現できない。

 

「コスプレ集団かな…」

 

「なんだありゃ、また『授業は既に始まってる』パターン…」

 

「全員動くなッ!!」

 

よく見ようと前に出る切島君を相澤先生が滅多にない大声で制す、つまりそれだけ状況は切迫してるって事…!

 

「…もしかしてあれ、ヴィラン?」

 

「ああ…そうだ!」

 

全身手だらけの変態が!?ヴィランネーム凄い気になる…

 

「13号、生徒を守れ!」

 

そう言って飛び出した相澤先生が正面切ってヴィラン達と大乱闘を繰り広げ始めた。

 

「そんな無茶だよ、イレイザーヘッドの戦闘スタイルは近距離からの不意打ちだ。多人数戦闘は向いてないのに…」

 

緑谷の言う通り、相澤先生の戦闘スタイルって対集団の長期戦は難しいのでは?あ、先生だから正面から戦って生徒を安心させたいのかな。

 

「あれ…?居ないじゃんオールマイト。折角こんなに引き連れて来たのにさあ…拍子抜けだよ。」

 

手の人が首をガリガリ掻きながら呟くと、隣の黒いモヤモヤがこちらを向いた。と思ったらいつの間にか背後に回られてた。

相澤先生がヴィランの個性を消してる筈…個性の途切れるスキを狙ってこっちに来たって事か。

 

「ワープの個性か…ッ!!

瞬きの合間を…面倒なの取り逃しちまった!」

 

「初めまして雄英高校の皆様、我々はヴィラン連合。本日はオールマイトに死んで頂きたく、此処へ侵入させて頂きました。」

 

平和の象徴を殺す。

ハッキリと口にしたその言葉で、生徒達に緊張が走る。

 

「あなた方はヒーローの卵、ならば雛に孵る前に…」

 

「んだテメゴラァ!!」

 

「うおおおっ!」

 

散らして、嬲り殺す。

 

13号先生が指先からブラックホールを出すより先に爆豪と切島が飛び出す、がワープで無効化されたらしく、黒いモヤモヤが私たちを取り囲んだ。悲鳴を上げながら1人、また1人と闇の隙間に消えていき、声も遠くなっていった。そして私にも、見えない何かに引っ張られるように身体が引き摺られる。

 

「麗日君!障子君!うおおおっ!」

 

すぐ隣にいた飯田君が咄嗟に脹脛のエンジンを吹かし、そばに居たお茶子ちゃんと障子を抱えてモヤから飛び出したのが見えた。なら…っ!

 

「行け…ッ!!」

 

シャアアアッ!!

 

翼竜のうちガトーとブラウニーをお茶子ちゃんを追うようにモヤの外へ飛ばした。取り敢えずあの子の傍に付かせておこう。二匹も私の意図を汲み取って、お茶子ちゃん達を守ってくれるはず。というか残り2匹が行方不明だ。もしかして既にモヤに呑み込まれて何処かへ飛ばされた?

次々消えていく生徒達、遂に私も視界が真っ暗に包まれて…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気が付いたら私は建物が土砂で埋まったエリアに放り出されていた、多分シミュレーションルームのひとつなんだろう。

 

「龍征、お前も此処に飛ばされて来たのか。」

 

ふと横を見ると、半身氷のヒーロースーツに身を包む轟がいた。

 

「ぽいね、多分皆バラバラに飛ばされたんだと思う。委員長とお茶子と障子は黒モヤから飛び出してくとこ見てたけど、他はどうなってるか…」

 

「他人の心配よりまずはコッチの心配だ、周り見てみろ。」

 

「………絵に描いたようなピンチですな。」

 

私達の周りにはヴィランらしき連中がゴロゴロと、少なくとも20人くらいに取り囲まれていた。中学時代を思い出しますね(白目)

 

「なんだァ?此処に飛ばされたのはたった2人かよ。」

 

「男の方はどうでもいいが、女は結構な美人だぜ。オッパイもでけぇしよ。」

 

「そりゃいい。どうせ皆殺しにするんだ、皆でマワして遊ぼうぜ。」

 

ヴィラン達が下品な笑い声を上げる。

わかりやすいゲス野郎だ、安定感が違いますよ。

 

「…典型的なゲス野郎共で逆に安心したよ。」

 

そう吐き捨てた轟の足下から冷気が走り、広範囲に伸びてあっという間にヴィラン共を足下から凍らせていった。

対する私、一瞬で凍り付いていくヴィランを眺めながら、後ろに気配を感じて思いっきり腕を振り抜く。

 

「ぐぎゃッ!?」

 

「あっ、ごめーん。急に後ろに立つからつい。」

 

振った拳は背後から襲ってきた狼の顔したヴィランの鼻っ柱に直撃し、そのままそいつは鼻血吹きながら気を失ってぶっ倒れた。

 

「な、なんだコイツら…高校1年のガキなんじゃないのかよ!明らかに場慣れしてやが…ごあッ!?」

 

「はーいそこ余計な事言わない。私は喧嘩とは無縁の花も恥じらうヒーロー志望16歳の乙女だ、おっけい?」

 

「いや絶対無縁じゃなゲブッ!!」

 

「ぐおッ!?」

 

「ぎゃあッ!!」

 

近くにいる奴から順番に鳩尾やら顔面やらを殴り倒す。なんだコイツら、個性はちょろちょろ使う奴はいるけれど、全然連携が取れてない。まるでその辺から集めて来た寄せ集めだ。

流れるような動作で次々と敵の数を減らしていき、最後の仕上げに異形型の見た目が硬そうなやつの顔面掴んで地面に叩きつけ黙らせると、五分もしないうちに私達の前に立ってる奴はいなくなった。

よわっ、ヴィランだって言うからどんな個性で攻めてくるのかちょっと期待してたのに…

 

「ただのチンピラかよ、つまらん。」

 

おっとつい口から思った事が出ちゃったぜHAHAHA!

その時、何とも言えない表情で私を見つめる轟と目が合った。

 

「随分と喧嘩慣れしてるなお前。」

 

「あ〜…ちょっと昔やんちゃしてて…」

 

「模擬戦の時も似たような事言ってたな、餓鬼道中学校が原因か?」

 

「…その話どこまで広がってる?」

 

「前に女子達が話してたのが聞こえた、あの調子だとA組は全員知ってるぞ。」

 

「マジかよ、調子乗って話すんじゃなかった。」

 

出身校喋っちゃったのは私だけど、三奈ちゃんの拡散能力ヤバすぎぃ!

 

「しっかし、敵の目的はオールマイトの殺害って…何をトチ狂ったらあの筋肉ダルマを殺す算段ができるのよ。」

 

この前食堂で話してた事が現実になったかー。あくまでも生徒はついでで、私達を餌にオールマイトを誘い出す気なのかな?手の人、「オールマイト居ないじゃん」って言ってたし。

でもオールマイトを殺す方法か…

日本で最も有名なNo.1ヒーロー、オールマイト。

アメリカで下積みしてたんだっけ?だからアメコミみたいな服装してるのかな。大災害で1000人以上を救ったり、裏社会に君臨する悪の組織をたった1人で潰したり…話題には事欠かない日本最強の『平和の象徴』。噂じゃ1時間に3件のペースで事件を解決してるとか言われてる。

その性能は正にリアルチートと言っても過言じゃない、人生8周くらいしてんじゃないのってくらいの無茶苦茶なスペックをしてる。見た目は筋骨隆々の大男、建物が吹き飛ぶ規模の爆発に巻き込まれても怪我ひとつなく、前に銃弾避けたり筋肉で跳ね返したりする様子をテレビで見た事があるから、刃物なんかも殺害の役には立たないだろう。

殺す方法…毒殺とか?それともオールマイトに何も反抗させず殺せるほどの強力な個性?手の人があんだけでかい口叩くんだから、ハッタリって訳じゃなさそうだし。

 

「………まさか、『女帝』?」

 

「あ''ぁ?」

 

しまった、考え込んでると久しく呼ばれてない不名誉なあだ名を呼ばれてしまってつい変な声出ちゃった、めんご☆だからそんな目で私を見ないで轟君、今の私はヒーローを志すまっさら帝なの。

 

声のする方を見ると、轟君が氷漬けにして頭だけ無事なヴィランの1人が驚きながら私を見つめてるのと目が合った。

 

「やっぱりだ…!生徒会長、龍征帝!

よりによって雄英高校に進学してやがったのか…クソっ!」

 

「あー、その無駄にデカい図体は見覚えがありますねえ、巌先輩。」

 

確信を得たのか、私を睨みつけるのは、一般人より一回りほど大きく身体が岩のようにゴツゴツした男だ。

こいつ知ってる、餓鬼道出身で二つ年上の上級生だった。そのデカい身体バラバラに砕き割った事あるもん。壊れても治る個性で良かったね。

ていうかよく見たら、気絶してるやつの中には何人か見た事があるのがチラホラといるじゃない。

 

「先輩は手の人に幾らで雇われたんです?」

 

「相変わらず腹立つ位察しのいい女だ…テメーが居ると知ってりゃ雄英襲撃なんて話にゃ乗らなかったよ…!」

 

「まあ丁度いいや、雇い主の情報を吐けば、その氷溶かして自由にしてあげますけど。どうします?」

 

「…いいね、是非頼む。そっちの兄ちゃんの目が怖くて参ってたんだ。」

 

ちらりと轟君の方を見れば、凍らす気まんまんで準備をしてた。私が巌先輩に交渉を持ち掛けなかったら、その辺のヴィランを脅迫して情報を吐かせていただろう。

私達はヒーローなんだから、脅迫とかは極力ナシでいこう?ね?

 

「…脅迫なんてしねえ。」

 

ダウト!

 

「じゃあいくつか質問します、私の満足いく答えを出せたら氷溶かすんで。」

 

「ああ、さっさと頼むぜ。」

 

「ちなみ嘘を吐いたらまたバラバラにして埋めるんで宜しく。」

 

「吐かねえよ!もう自分の手首を一晩中探し回るのはゴメンだ…女子更衣室の中に隠しやがって!」

 

(結局脅迫まがいじゃねえか…?)

 

目に見えて怯えながら憤慨するという器用な事をしている巌先輩、轟君が「お前過去に一体何やったの?」みたいな顔でこっちを見てるが気にしてはいけない。餓鬼道(ウチ)の事情だ。

 

ああは言ったものの、私が1年の時3年だった先輩方、特に巌先輩の様に悪目立ちするタイプとはよくお話していたので、色々と骨身に染みているはず。今更下手に取り繕うとはすまい。

 

それから色々と聴取を取った。

と言っても、はした金をチラつかされて参加した小物ヴィランが集められた後、黒霧というワープの個性持ちに此処へと転送され、雄英高校の生徒を各個撃破しろ。くらいの大雑把な命令しか受けていないようだ。オールマイト殺しの本命は手の人が横に連れてた脳味噌丸出しの大男らしい。

 

「兎に角あの3人はやべぇ。ワープ個性の黒霧と脳味噌の大男、それから死柄木だ。

アイツの個性は凶悪すぎる、触れただけでなんでも灰にしちまうんだからな。」

 

作戦開始前、下手に絡んだチンピラが死柄木(手の人)に灰にされるのを見たそうだ。触れたらアウトって…私より凶悪じゃん、さぞ生きづらいだろうね。

 

「答えたぞ、さあ早く自由にしてくれ。」

 

「はいはいっと…」

 

私が熱を込めた手をあてると、みるみる氷が溶けていく。

 

「それにしても、貴方は卒業後に建築関係の仕事に就いていた筈でしょ。なのになんでヴィランの真似事なんて…」

 

「仕事はクビになった、半年前にな。」

 

「は?なんで…」

 

「会社のお偉方が、名指しで俺を退職させたんだよ。ある日突然、『我が社に相応しくない学歴を持つ社員が在籍している』ってな。

その日に雀の涙程の退職金を渡されて、お役御免だ…クソっ。」

 

そんな筈ない、私に殴られた後彼は改心した。職業訓練もちゃんと受けて、中卒ながらちゃんと就職した筈だ。餓鬼道で珍しく上場企業に就職したと先生達の間でも話になっていたから覚えてる。

 

「去年の暮に社長が代わってな、現場主義からインテリの学歴主義になった。そんでウチの部署と意見の食い違いで多少揉めたんだ、その腹いせだろう。

俺みたいなチンピラ上がりが一丁前に稼いでるのが鬱陶しいのも有るんだろうがな。そんで貯金も尽きて路頭に迷ってた時、黒霧に誘われたんだよ。」

 

「…そうですか。」

 

学校か…学校の風評がまた、足を引っ張るのか。

 

 

 

くっだらね

 

 

 

「おい、龍征…?」

 

「…っ!?大丈夫。

何でもないから気にすんな、母校の扱いがクソなのはいつもの事だ。」

 

轟君が話し掛けてきてはっと我に返る…まあ会社クビになったのは仕方ない、でも雄英襲撃は迷惑だから止めてほしい、私の高校デビューを邪魔するなっての。

 

 

……なんだろ、胸の中が妙にもやもやする。

 

 

「まあ情報は聞けたし、私達はもといた中央エントランスに向かうんですが、先輩は?」

 

「襲撃対象にお前がいる時点でヴィラン側の負けは確実だろ、このまま大人しくお縄にされるよ。当分留置所暮らしだろうが…またやり直すさ。」

 

「じゃあお勤めが終わったら、一度餓鬼道に足を運ぶといいです。先生方に話は通しておくので、再就職に役立つでしょう。」

 

「そうか、すまん…

俺が言うのもなんだが、お前はヒーローになれ、俺みたいなクズにはなるなよ。」

 

「当たり前です、私は貴方ほどゴツゴツしてませんので。バラバラになっても戻れないし。」

 

「見た目の話じゃねえよ!?」

 

 

なんだ結構元気じゃないかこの岩男。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ねえ、なんて思った?」

 

「何がだ。」

 

「私が底辺校出身、しかも餓鬼道って聞いて、軽蔑する?」

 

「…別に、何も思わねえよ。世間の評判なんて気にしねえ、ウチも似たようなモンだからな。」

 

轟の姓はエンデヴァーの本名だっけ、その子供なら世間に色々言われる事も多い訳か。まあ飛び交う評価は母校(餓鬼道)なんかとは真逆だろうけど…常に期待されてるって辛いもんね。常に失望されるのもアレだが。

 

「そうか、そうかそうか…その心意気に免じて前回分のハバネロカクテルの刑は免除してやろう。有難く思いたまえ。」

 

「だから何だよ、ハバネロカクテル…」

 

わりと余裕な私達は土砂災害エリアを走り抜け、エントランスを目指す。途中ずっと隠れて付いて来てたらしい透ちゃんに気付いて、3人で向かった。

 

「轟君凄かったね!氷バーッて!帝ちゃんもボコボコーって!」

 

「透と話してると和むわあ…」

 

「(気付かず凍らす所だったな…)無駄口叩いてないで走れ、そろそろ着く筈だ。」

 

「分かってるよ。エントランスに残してきた翼竜は生きてるから、取り敢えず13号先生とお茶子達は無事だ。上鳴、百、響香もザッハトルテと一緒だから大丈夫そう。向こうのドーム…台風エリアだっけ?に口田と常闇がいて、ガナッシュに脱出を手助けさせてる。

取り敢えず今私から分かる情報はこれくらい。」

 

「…お前、翼竜が何処に居るか分かるのか?」

 

「アイツらの伝えたい事は頭の中に電波みたいに届くんだよ、原理はよく分からんけども。」

 

「それ凄くない!?チートだよ!」

 

「まだまだ、私が未熟で指示が雑だからレスキューには使えない。もっと上手くアイツらを使えるようにならないと………よし抜けた!今どうなって…」

 

私達がエントランスまで辿り着いた時、そこには分割された黒いヴィランにおかしな体勢で脇を拘束されるオールマイトの姿があった。

 

筋骨隆々の男共がくんずほぐれつ、そしてそこに黒モヤも混じって…これ、ネトゲのフレが好きな『びぃえる』ってやつなのでは?オフ会で会った時見せてもらった本の中のキャラクターもこんな感じで抱き合ってた気がする。

…んー取り敢えずなんか言った方が良いのかな。

 

「キマシタワー?」

 

「「何言ってんだ(の)」お前(帝ちゃん)。」」

 

二人とも、真顔にならないで。




オリキャラ
巌岩窟(いわおがんくつ)

個性:岩男
身体は岩でできている、四肢は岩石、心は硝子、幾度砕けても繋ぎ合わせれば元通り。この身体は、無限の岩で出来ていた。
見た目はファンタ○ティック4に出てくる岩の人、餓鬼道卒業生、端役なのでもう登場しないと思う。






ハーメルンのヒロアカ他作品様の感想欄見てて、「原作と違う!」ってのをよく見かけるけども、二次創作の時点で多かれ少なかれ原作からズレるんだよなあ…それだけヒロアカ原作はファンから愛されてるって事なんやね。
原作の雰囲気を壊さないようにアレンジを加えることができれば無言低評価兄貴達も満足してくれるんか?おじさんには難しいねんな…ごめんな…

それとお気に入り登録1000突破、ありがとうな…
あ''~生きる糧なんじゃあ^~


次回、たつ○監督がけ○フレに帰ってきたら続く

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