帝征のヒーローアカデミア   作:ハンバーグ男爵

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体育祭前のワンクッション回、端役のオリキャラ、オリ展開諸々注意な

そこのお前!印照才子ちゃんの声優はFateのグレイちゃんと同じ上田麗奈さんだぞ!さあ今夏放送予定の「ロード・エルメロイの事件簿」を視聴するんだ!(唐突なダイマ)

それと前回の文章被りな…指摘ありがとうな…やはり過剰労働は人類悪なんや…





9 臨時休校って響きはワクワクする

 

 

▼〝ミカド〟さんがグループチャットに参加しました

 

 

▼〝おっきー〟

おっ

 

 

▼〝ぐーや〟

来たな

 

 

▼〝もっちー〟

遅かったね

 

 

▼〝ミカド〟

すいません、遅れました

 

 

▼〝おっきー〟

おっつおっつー。

年末ぶりかな、あん時は急な頼みだったのに売り子役ありがとうねー。

 

 

▼〝ミカド〟

いえ、私も受験勉強のいい息抜きになったんで良かったです。

 

 

▼〝ぐーや〟

取り敢えずミカドは遅刻した罰として古代魚釣りな、10匹集めて私に献上しろふはは。

 

 

▼〝もっちー〟

レア度の関係で古代魚は譲渡出来ないんだよなあ…

 

 

▼〝おっきー〟

にしても珍しいね、ミカドちゃんが時間に遅れるなんて。

なんかあったの?

 

 

▼〝ミカド〟

病院で精密検査を少々

 

 

▼〝ぐーや〟

何それ気になる、kwsk

 

 

▼〝もっちー〟

緊張感皆無姉貴

 

 

▼〝ミカド〟

どうせ明日にはニュースになってるんでいいですよ。

授業中にヴィランの襲撃に遭いました、おかげで明日は臨時休校です。

 

 

▼〝おっきー〟

マジで!?Σ( ˙꒳˙ )!?

 

 

▼〝ミカド〟

まじです

 

 

▼〝ぐーや〟

臨時休校羨ま死。

つかそれって冗談抜きに危なかったんじゃ?

 

 

▼〝ミカド〟

まあ最終的にはオールマイトが物理で解決してくれたんで、生徒に危害は殆どなかったですよ。

 

 

▼〝ぐーや〟

い つ も の

 

 

▼〝おっきー〟

さ す マ イ

 

 

▼〝もっちー〟

平和の象徴なら大丈夫だな!!(脳死)

そういやミカドは雄英受けるって言ってたっけ、受かったんだ。おめでとう。

 

 

▼〝おっきー〟

おめー(ノ´∀`)ノ

倍率300倍でしょ?狭き門どころの騒ぎじゃないよね!

 

 

▼〝ミカド〟

ありがとうございます

 

 

▼〝ぐーや〟

エリート街道まっしぐらかよ…呪われろ(おめでとう)

 

 

▼〝もっちー〟

ぐーや姉貴、エリートへの殺意が半端ない件

 

 

▼〝ミカド〟

姉貴はいつもの事なんで大丈夫でしょ

 

 

▼〝おっきー〟

オールマイトの戦いぶりはどうだった?私、気になります!

 

 

▼〝もっちー〟

食いつきぱねえ

 

 

▼〝ミカド〟

なんか調子悪そうでしたけど、概ねいつも通り暴力の嵐でしたね。

私が発見した時は大男と黒もや人間がオールマイトと取っ組み合いしてました。

 

 

▼〝おっきー〟

なん…だと…ッ!?

男3人が取っ組み合い…しかも相手がガチムチと異形系…

生''で''見''た''か''っ''た''!!

 

 

▼〝もっちー〟

腐ってやがる…(人類には)早すぎたんだ…

 

 

▼〝ぐーや〟

今年の夏はオールマイト×ガチムチ大男×霧の異形本か。

業が深い、3部ほど取り置きで頼む。

 

 

▼〝もっちー〟

雄英と言えば、今年は体育祭やるんかな。

襲撃事件の後なら開催も危うくなるんじゃないか?

 

 

▼〝おっきー〟

それ困る!

今年も脱ぎ男くんの身体を楽しみにしてたのに!

 

 

▼〝ぐーや〟

通形ミリオ…『ルミリオン』ね、個性で服が脱げる2年生…今年は3年か。おっきーブレねえな…

まあヴィラン襲撃で運営側が萎縮しちまったら開催延期、最悪中止もあるかもだが。

 

 

▼〝もっちー〟

雄英体育祭はプロヒーローも視察に来るし、オリンピックに成り代わる様な大型行事をみすみす中止にはしないだろうけど、可能性はね。

 

 

▼〝おっきー〟

つか体育祭やるならミカドちゃんも出場するんでしょ?頑張ってね!

画面の向こうから応援してるゾ!

 

 

▼〝ミカド〟

私は監視されている…?

 

 

▼〝ぐーや〟

オフ会で顔は知ってるからな、せいぜいリア充共の宴に呑まれるがいい。

胸もあって顔面偏差値クッソ高いのにエリート学校とかほんと…これが格差か…ッ

 

 

▼〝ミカド〟

暗黒面に堕ちかけておられる

 

 

▼〝おっきー〟

姉貴の私怨凄い

 

 

▼〝もっちー〟

ミカドの個性もお披露目される訳だ、wktk

 

 

▼〝ミカド〟

見てて楽しいもんじゃ無いですよ、私の個性。

まあ私事はこのくらいにしておいて、今日は何狩りに行きます?プソ2でもダクソでも良いですけど。

 

 

▼〝もっちー〟

狩るなら古龍かな、玉がねえ。

 

 

▼〝おっきー〟

私は鎧玉が出るなら何処でも

 

 

▼〝ぐーや〟

ベ〇モス

 

 

▼〝ミカド〟

却下

 

 

▼〝もっちー〟

審議拒否

 

 

▼〝おっきー〟

駄目だ!!

 

 

▼〝ぐーや〟

なんでさッ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ さ

 

昨日は結局夜中の2時までフレンドとモンスターをハンティングしていた私、起きたらもう昼前だ。

今日は先日のUSJ襲撃の件もあり臨時休校、この時間まで惰眠を貪る喜びを噛み締めながら、私は布団からもそもそ出てく。

今日は昼から厨房に入って仕事の予定、いつものなら店長ともう1人のバイトさんで回すのだけど、私が厨房にいるから少しは楽かな?

 

「おはよう帝チャン、そう言えば今日は臨時休校だったネ。テレビ出てるよー。」

 

店長がリモコンを操作しチャンネルを回していく。どの局も雄英襲撃事件で持ち切りだ。

マスコミさんの熱心な街角インタビューや、専門家による分析、雄英の危機管理体制に対する疑問や懸念が各局から飛び交う。話題の中心は勿論、オールマイトだ。

 

『絶望的な状況から21名の生徒と2人の教師を救い出した平和の象徴』

 

褒められてばかりだな、この男。コイツが赴任したせいで雄英が狙われたかも知れないのに。

…手のオバケ、もとい死柄木弔は言動こそ子供みたいなヴィランだったけど、触れたらアウトな強個性と、チンピラを集めるだけのカリスマも持ち合わせた凶悪犯だ。あの類は野放しにしておくと録な事にならない。

最悪なのは死柄木より上が居るケースなんだけど…あいつ「先生」って思っきり言ってたもんなあ…いるんだろうなあ、黒幕。

 

『それにしても、教師陣が皆プロヒーローである雄英高校ともあろう名門がヴィランの侵入を許すとなると、学校の信頼に大きな揺るぎが生じかねますね。』

 

『重傷を負ったプロヒーローの力不足も注目されます。』

 

局によっては対応の遅れた雄英教師陣や、重傷を負った13号先生と相澤先生に対して駄目出しも好き放題言ってる。

 

「馬鹿な奴だネー、イレイザーヘッドと13号の個性が力不足とか、どの面下げて専門家してるんだ。」

 

相澤先生もといイレイザーヘッドは見るだけで相手の個性を消す〝抹消〟、13号に至っては全てを塵にする〝ブラックホール〟。両方とも強力な個性で、それに見合うプロヒーローだ。その2人がボロボロにやられてしまったということは、敵がそれだけ手強かったという事。

 

ヤレヤレと呆れながらチャンネルを変える店長、この番組はお気に召さなかったご様子。

 

「公表されてるのは相手が『ヴィラン連合』と名乗ってることだけだし。現場見ないで言えることなんてたかが知れてるよ。」

 

巌先輩から聞いた死柄木達主犯格の個性の詳細は、取り調べの時に警部さんに全部話した。彼は残念ながら情報を私に漏らした程度では減刑こそされないが、未遂なので少しの間留置所暮らしで済むそうだ。

私が病院に行ってる間、生徒達も取り調べを受けたあと、順繰りに家へ帰されたらしい。響香と百には翼竜の面倒を見てもらってたので、今度なんかしらお礼を考えとこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「た、大変ですううう!」

 

昼前11時頃、特に客もなく店長とテレビ見ながら暇してたら、喫茶店の扉を勢い良く開けて聞きなれた声が聞こえた。

大慌てで入ってくる女の人。アルバイトの夢見香子(ゆめみかおるこ)さん(22)、紫掛かった長い黒髪とメガネが印象的な大学生だ。いつもぽわぽわおっとりした文系お姉さんで、特筆すべきは着ているキャミソールを突き破らん程の大きなお胸だろうか、本人は年々大きくなって困っているそうな。

彼女の個性は〝書き起こし〟、紙に文字を書くとその事象が実体化する。火と書けば火が、水と書けば水が、書いた紙から生まれる個性。これだけ聞くと便利な個性だが、実体化する条件がかなりきつく扱いが難しいらしい。

本が好きで、将来の夢は司書さんなのだそう。

 

そんな彼女があわあわ言いながら店の扉を開けて入ってきた。年上なんだから少しは落ち着きなさいよ。

 

「おや夢見チャン、そんなに慌ててどうしたんだい?」

 

「あわわ…お、お店の前にオール…オおろろろろ…」

 

「緋村剣〇?」

 

「気持ち悪いの?」

 

「オールマイトがっ…お店の前に来てます…!

帝さんにご用だそうです!」

 

「…は?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「私がァ、お忍びでェェェ…来たッ!!」

 

店前に聳え立つは筋肉の塊、1人だけ明らかに作画タッチの違うスーツ姿の大男。笑う顔が今日も暑苦しい、むさくるしいでお馴染みの平和の象徴さんだ。スーツっつってもそれカシミアのむっちゃ高い奴じゃん、色も黄色だし全然忍んでない。

 

「かなり失礼なモノローグを入れられた気がするぞぅ!?」

 

「気のせいですよ。

目立つんで早く入って貰えますか?オールマイト先生。」

 

「君はドライだな!お邪魔します!」

 

このまま平和の象徴様を外に置いておくとどんどん人が集まってくるので、渋々店へ招き入れる。

…扉が小さい、いやこの男が大きいだけか。

 

「おお、ホンモノのオールマイトだ!

生で見ると迫力が違うねぇ。あ、一緒に写真撮って貰っても良いかい?あと店に飾りたいからサインも貰えると嬉しいナ!」

 

「HAHAHA、勿論さ!

…コホンッ。突然の来訪、申し訳ない。貴方が龍征少女の保護者の方ですね?本日は雄英教師として、彼女と話したい事があってお邪魔させて頂きました。」

 

「帝チャンにかい?いいともいいとも、奥の事務所が空いてるから好きに使ってくれ。

おーい夢見チャン、カメラカメラ!」

 

「は、はい~!」

 

夢見さんにツーショットで写真を撮って貰い、ちゃっかりサインまで貰った店長はご満悦。夢見さんも生で見るオールマイトに大興奮で若干声が上擦ってるようだ。

店長の気が済んだ所で、オールマイトと私は奥の事務所に通された。表は店長と夢見さんの2人で回すらしい。

 

応接室も兼ねた事務所のソファーにお互い座って対面し、さっきまでとはうってかわって神妙な面持ちで彼は話し始める。

 

「臨時休校なのに突然すまないね、龍征少女。」

 

「いえ、急に休みになってもする事なんて思い付きませんし。暇してました。」

 

「そうか…

今日は君に直接聞きたいことがあって来たんだ。大切な事だ、嘘偽りなく真実を私に伝えて欲しい。」

 

「…わかりました。

でも事前にアポイントメントくらいは取ってください。先生として…というか大人としてどうかと思います。」

 

「ご、ごめんね!?急に決まった事だったから連絡出来なかったんだ、許して欲しい。

コホンッ…では、君の個性についてだ。

君の志願書には個性表記の欄に〝帝征龍〟とあったが、それについて詳しく教えて欲しい。これは私だけではない、雄英教師陣及び校長の願いでもある。」

 

私の個性について知りたい?

ああ、願書の個性記入欄に書いた奴ね。本当は自分の個性を文章で伝えるアピールポイントなのだけど、私は少し…いやかなーり横着して書いた記憶が…

 

「教えてくれ、君の〝帝征龍〟は一体どんな個性なんだ?」

 

そのツケがここに回ってきたわけか…まあ私の個性、傍から見ると複数持ってるように見えるもんね。炎の操作と怪力と頑丈なのと変身できるのと…次いでに翼竜の操作と意思疎通、巨竜になれば空飛べるし、イレギュラー過ぎる。

個性は親から引き継がれる、片方の個性だけ受け継がれる事もあれば、合わさったり、稀にまったく違う個性になったりするあやふやなものだ。雄英高校も生徒の個性を詳しく把握しておきたいんだろう。

 

 

「…正確に言うと、私の持っているのは〝この世に存在しない化け物になる〟個性です。帝征龍という名前は私の大切な人が付けてくれました。」

 

「この世に存在しない化け物…?」

 

「入試の時の映像見ました?

あの時見せた巨龍の姿が本来の私の個性。

御伽噺に登場する化け物(ドラゴン)です。翼竜を従え、口から鉄すら溶かす炎を吐き、尋常ならざる怪力と装甲で勇者を襲うモンスター。

私の個性は半異形と変身系が混じったものらしくて、人の姿でも巨竜とだいたい同じことが出来ます。」

 

オールマイト先生は考え込んでいる。

私の個性に興味があるのか、危険だと理解したのか…わかんないな。

 

「戦闘訓練や脳無相手に見せた動きは?

少なくとも素人の動きでは無かったね。」

 

「私は孤児で、印照財閥に引き取られてからある程度の訓練を積んで御息女の付き人をさせてもらってました。付き人って言っても護衛みたいなものなので、格闘技とか護身術も叩き込まれましたよ。

実際に()()()()()()にも何度か出くわしたので、経験はそれなりに豊富です。」

 

今思い返せば、当時5歳か6歳の子供に戦闘訓練を叩き込む大人とか気が狂ってるな。私の個性が戦闘向きだったからそうしたんだろうけど。

 

「ふむ…ならば君の頑丈な身体や、火を吐く能力は龍の個性の副次効果で、複数の個性を所有している訳では無い。と、言うわけだね?」

 

「はい、人の状態でも龍と同じような事ができるだけです。」

 

勿論いい事ばかりじゃなくて、人の状態で口から火を吐き続ければ乾燥して口の中切れるし、両手に纏わせすぎればささくれて最悪ぱっくり皮が割れる。それに巨龍化だって、デメリットがあるから。

 

「入試の時に見せた巨龍の姿は特別で、長時間あの姿のままでいるとデメリットもあります。」

 

「デメリット?」

 

「〝心〟が死んでいきます。

人間をゴミのように思ってしまったり、傷付けるのに躊躇いが無くなったり…道徳観念がどんどん薄くなっていって、人の精神状態から離れていくんです。あと服が脱げます。」

 

「なんと、それは中々ハードなデメリットだな…て、ええッ!?脱げる!?」

 

ゲームで言うなれば人の姿の時はテクニックタイプ、炎の操作とか翼竜の指示など細かい動きができるがずっと使っているとHPが減っていく。

 

逆に巨竜状態はパワータイプで、火炎ブレスの威力や機動力が上がる代わりに精神力…MPが削られる仕様。

 

 

「まあ、人の姿に戻って暫くすれば治りますからデメリットって言うほどでもないか、乾燥で手が割れる方が後に響いてよっぽどキツいですね。」

 

割れ方が酷いと包丁握って料理も出来ないし、何よりコントローラーが握れんのだよ。

まあ、このご時世わざわざ的の大きい龍になって戦うことなんで殆ど無いけどね。そもそも私はレスキューヒーロー志望なのだ、図体のデカい龍なんて人命救助で使う必要ある?ないでしょ。

 

「いや待って?今服が脱げるとか言わなかったかい!?」

 

「はい、だって巨竜化は体積から変わる訳ですし。戻った時に服も下着も殆どびりびりに破けてるんですよ。」

 

「それで入試直後の君は裸だったのか!

駄目だよ女の子が軽々しく肌を晒しちゃ、花の女子高生がはしたないぞ!」

 

「それ才子先輩にも言われましたよ、だから龍化する前は予め服を脱いで破れない様に気を使って…」

 

「根本的な解決になってない!?」

 

この後乙女の恥じらいについてオールマイト先生からみっちりお説教された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「気を取り直して…以上が私の個性についての全てです。他に何かご質問は?」

 

「…いや、ありがとう龍征少女。

実は君が複数の個性を所持していた場合、虚偽申請となってしまう可能性があったんだ。そうなってしまったら国から色々と罰則があるからね、我々の方で聴取を取った訳さ。

だがもう大丈夫!

龍の個性、素晴らしい能力だ!将来が楽しみだよ、HAHAHA!」

 

急に元気になったオールマイトはいつもの調子で暑苦しく笑う。

 

「じゃあ私からも少しだけ、質問してもいいですか?」

 

「私ばかり問い詰めては不公平だもんな。

いいとも、なんでも聞いてくれ!」

 

「じゃあ遠慮なく…脇腹の傷、痛むんですか?」

 

「…ッ!!」

 

ちょっとたじろぐ先生、やっぱり普段無理してたんだね。今も力んでるのか、常に腹筋に力込めてる感じがする。

 

「なんの事かな…」

 

「USJでデカブツに脇腹を掴まれた後、左の脇腹だけ明らかに出血量が多かった。爆豪を助けようとして一瞬遅れたのもそのせいです。」

 

「うぐッ…」

 

「更に言うと、先生普段から力んでますよね?常に腹筋に力込めて割れたように見せてる感じです。画面越しだと分からなかったけど、こうして対面するとよく分かりました。」

 

 

先生、無理してるでしょ。昨日今日の話じゃなくて、かなり昔から。

 

「ムムム…」

 

かなり核心を突いたらしく、先生はかなり狼狽している。この人、意外とアドリブに弱かったりする?暫く考えて、先生は観念したように溜息を吐いて力なく笑った。

 

「…はは、鋭いな龍征少女。

そうだ、少し事情があってね。私はかなり無理をしてる。テレビ受けが悪いからこの事はナイショにしておいてくれよ?」

 

「No.1ヒーローは大変ですね。」

 

「そうだね、だが不満は無いよ!

『プロはいつだって命懸け!』

なんたって私は平和の象徴なのだから!」

 

「…そうですね。」

 

これ以上は追求しない方がいいか、No.1ヒーローにも色々と事情があるんだろう。

あの出血の具合からして、かなり重い後遺症が残る大怪我だ。それを今までずっと隠し続けるなんて並大抵の事じゃない。それだけ彼の意志が強いって事だ。

強くて完璧な皆の憧れ、No.1ヒーローオールマイト。

 

弱音も吐かない、疲れをおくびにも出さない。息をするように無理をして、何事も無かったかのように名前も知らない誰かを救う。

 

じゃあ…

 

「一番しんどい貴方は誰が助けてくれるんだよ…」

 

「?…何か言ったかい、龍征少女。」

 

「いえ別に。

他の人達から散々言われてるでしょうけど、あまり無理はしないで下さいね。命は1つしかありませんから。」

 

「HAHAHA!お気遣い感謝するよ!」

 

快活に笑う彼の姿を、私は複雑な気持ちで眺めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、そうそう。

私の友人が夏の新刊を出すそうです。

ジャンルはオールマイト×筋肉の大男×異形で。」

 

「その報告要る!?

表現の自由は尊重するが、せめて私に伝えないで欲しかった!」

 

「その人、大手壁サーの常連です。軽く2000部は堅いと思いますよ。」

 

「ん~複雑ッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後三十分ほど話して、先生は急に話を切り上げた。どうやらお帰りになるらしい。なんか咳に少し血が混じってたし、やっぱり今日も無理して家庭訪問したのかな。

 

「じゃあ私はこれで。個性の件は私から学校へ話しておくから大丈夫!

時間を取らせて申し訳ない。また学校で会おうな、龍征少女!」

 

「はーいあらっしたー。」

 

「雑ゥ!?本当にブレないな君は!」

 

ひらひら手を振る私を背に颯爽と去っていくオールマイト、なんかもう走る姿まで暑苦しい。

 

「で、なんの話だったんだい帝チャン。

あのオールマイトがわざわざ君に聞きに来たんだ、大切な用事だったんだろう?」

 

「別に、私の個性について説明を求められただけだよ。願書の個性アピール欄テキトーに書くんじゃ無かった…」

 

「帝さんの個性ですか?」

 

「そうそう、あーあ私も香子さんみたいに地味で便利な個性なら良かったのになー。」

 

「じ、地味…」

 

ぶつくさ言いながら3人で店内に戻る。

結局この日の来客はオールマイトと、夕方頃やってきた夢見さんのお友達の冬美さん含めて8名程だった、本当にこの店やっていけてるのか心配になってくるぞ。

 

 

「あ、そうそう。

体育祭はボクと才子チャンも見に行くからネ。応援してるヨ。」

 

「私もチケットが取れたので冬美さんと見に行きます…頑張って下さい!」

 

 

授業参観かよ…






◆帝のネトフレ紹介コーナー(誰得)◆

プレイヤーネーム〝おっきー〟 21歳
個性:『折紙』
自身の手で折った紙が生き物の様に動き出す大道芸みたいな個性、攻撃力は一切無し。
備考:私立星見台大学文芸科二年生、大手同人サークル『ひめの二乗』メンバーの一人。本人の趣味がガッツリ表現されたシャープな絵面と卓越されたストーリーは一部の女性からの受けがよく、業界内では知らぬ物はいないほど。ただ、同人誌作成に熱中し過ぎて学業が疎かになり、密かに単位を落としそう。いつも助けてくれる大学の先輩には頭が上がらない。大学の知り合いに顔バレするのを極端に嫌う為、即売会では奥でずっとスケブと会場限定本を描き続ける。
狩りは4人の中で一番の初心者、大剣を練習中。

プレイヤーネーム〝もっちー〟29歳
個性:『水上浮遊』
その名の通り水に浮ける、水上にいる間はどんな重いものでも曳航可能。
備考:海上自衛隊横須賀鎮守府所属、同じ職場の男性と婚約済み。パーティ最年長だが個性の副作用で見た目が12〜3歳の姿で止まっている、仕事柄ミリタリーの話題に詳しい。最近の悩みは旦那がロリコンだと思われている事。
遠距離専門、専ら弓かボウガンを使う。罠担当。

プレイヤーネーム〝ぐーや〟25歳
個性:『須臾』
須臾(しゅゆ)とは人間の認識出来ない一瞬にも満たない短い時間の事、要するに超スピード。使い過ぎると摩擦で焦げる。
備考:都内某所にある大病院の一人娘、常時ジャージが当たり前の引きこもり。かつヘビーゲーマーで廃人プレイヤー。ネカマを見抜く審美眼は超一流(自称)で、今のパーティメンバーは彼女の手腕により揃えられた。特技は個性を活かしたボタン連打、高〇名人もビックリの記録をたたき出す。完全に能力の無駄使い。
狩猟笛の腕は超一級、プレイ時間2500時間越えは伊達じゃない



オマケ
◆バイト先のオリキャラ◆
夢見香子 22歳
個性:〝書き起こし〟
文字に起こした事象を現実に引き起こす。但し発動条件が厳しく『和紙』と『筆』と『墨』を使い、事象の範囲や時間等の細かい設定が必要。それら条件を満たす為には必然的に巻物のような長さの和紙が必要になり、実用性はあまりない。書物なのでストックできるが個性で作った巻物は一度使うと自然と燃え尽きる。
備考:私立星見台大学文芸科三年生。轟冬美とは高校の時からの友人で、彼女は高校卒業後就職したのに対し、香子は進学の道を選んだ。学校が離れた今でも時間が空けば一緒に食事をするなど親しい間柄。読み物が好きで、新しい書物を求めて即売会へ赴く事が多く帝も時々誘われる。同じ学部の後輩を可愛がっており、ノートや教科書を貸している。


因みに帝の使用武器はガンランス、タゲ取りと壁担当。


端役に無駄な設定考えてるから投稿が遅くなるんだよ(半ギレ)、巌先輩同様、今後の出番未定。なくはないです。

え?挿絵もないのにキャラの姿がなんとなく思い浮かぶ?君は想像力が豊かなんやね(ニッコリ)
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