書こうといきり立ったのですが……中々思い付かずこのように前編・(中編)・後編の様な形に別けてしまいました……
中編は長さ次第で書くので分かりませんが……どうぞよろしくお願いします。
それでは……関ヶ原円舞 第3話 始まりです。
ー佐吉sideー
突然表れた謎の男……平馬が去ってから二週間余りが経った。、
彼はあの夜の日こう漏らしていた。
「二週間ほど経ったら……長浜の城主様がここを訪れるだろうな……」
ふと漏らしたその言葉を私は聞き逃さなかった。
(二週間後に秀吉様が来るなんて……///)
この時私の胸は高鳴った。翌日からどうすれば良いか思案し始めていた。紆余曲折の末に考えたのだ。
(ふふ……実践したら驚くだろうな~♪)
その時だった……。
「誰か居らぬか~?」
少し嗄れた男の声がした。
ーside outー
ー秀吉sideー
参ったのぉ……鷹狩りの途中で喉が渇くとは思ってもいなんだ。早く……長浜に帰りて茶でも飲もうかの……と思ったが丁度よい所に寺があるではないか。
「誰か居らぬか~?」
儂は気付くと門の前に立って呼び掛けていた。
「はい、ただいま向かいまする!」
うら若き男の声が聞こえた。
「はい、何用で御座いましょうか?」
「茶を所望したい。」
男からは驚愕の色が見てとれた。
中々……面白いな しかし男は直ぐに取り直し言った。
「すぐに用意致します。」
佐吉と男が人を呼んだ。
ーside outー
ー佐吉sideー
遂に……来た……!
待ちに待った、秀吉様の来訪。
平馬が去ってから奇しくも2週間が経っている。
あの日から私は居ても立っても要られなかったんだ。
平馬が教えてくれたのは秀吉様の訪れる日だけだった。
後は私がこの機会を物にし....秀吉様の側に仕えるのだ!
「どうぞ。」
私は温めの茶を椀一杯に点てて出した。
その時....私の手は冷や汗が止まらず濡れていた
ーside outー
ー秀吉sideー
「どうぞ。」
うら若き少女の声が響き、出されたのは椀一杯の茶だった,
「では、戴くといたそう。」
礼や作法は関係ない。
今はただ喉を潤すことができればそれで良かった。
喉を伝う茶は温く乾いた身には心地よかった。
それで気付くと
「もう一杯所望したい。」
そう言っていた。
次に少女が持ってきたのは先程より熱めだが量を椀の七分目まで入れたものだった。
それを飲み干し、気になって三杯目を所望していた。
三杯目に出てきたのは熱めの茶を少量入れただけのものであった。
ーside outー
ー佐吉sideー
秀吉様が三杯目の茶を飲み干された。
言うならばこの機会しかないだろう。
私は平伏し
「毎日、このような茶を飲みたくはありませぬか?」
と聞いた。普通なら無礼だとして打ち首になっていたが
「はっはっはっ!中々粋なことを言うではないか!」
秀吉様は笑って、
「お主、儂に仕えぬか?」
と仕官の誘いまで掛けてくれた。
私は涙がこぼれ落ち
「この、石田佐吉。筑前守様に誠心誠意仕えさせて頂きます!」
と言った。
こうして天正2年(1572年)。
私、石田佐吉は父の正継、兄の正澄と共に羽柴筑前守秀吉の家臣として仕えることとなるのでした。
皆さん、お久しぶりです。
そして、ごめんなさい。
仕事に追われ、一度書いた三話の中身が吹き飛び
やる気を消失して早3ヶ月。
無事に3話目を完成させられました。
ありがとうございます。
挨拶が短いですが次回予告です
三成ら石田親子は遂に秀吉に仕え、人生を大きく変えて行きます。
そして、動き出す毛利、宇喜多の軍勢。
頼ってきた鹿之助。
遂に信長から下された毛利征伐の命令。
その時、秀吉、三成主従はどのような判断を下すか。
次回、『茶と鹿と両川(中編)』
こうご期待をお願いします