藤丸立香は悩んでいた。
外出するべきか、自室で過ごすか、どちらが貞操に優しい行動なのかを。
エリザベート×3から追われ、マシュの部屋に匿われ、それから自室に戻り――しばらく。
気持ち的には姫路城の女妖怪リスペクトで引きこもりたい。
だが、下半身に地獄なカルデアライフを送るあまり、サーヴァントたちの性能や動向を調査して襲撃に備えるのが立香の『在り方』になっていた。一時的な安寧を求めて
特に先日召喚したばかりのランスロットのデータが心
それに、今日の昼はマシュとランチを取る約束をしていた。ランスロットを探しつつ、昼時になったらマシュの部屋へ行こう。
方針を決め、重い腰を上げた立香が慎重に自室のドアを開けた時である。
「フォウフォウ!」
廊下の向こうから謎生物のフォウが跳ねながら駆けてきた。そのまま立香の胸にダイブしてくる。
「おっと」
何でもないようにフォウを抱える立香。カルデアに来た当初、このタックルを受けて尻もちを付いていた彼だが、数多くのサーヴァントたちに色々な意味で揉まれた事で動じない身体となった。
「どうかしました、フォウさん?」
マシュと同じくフォウに敬語を使う立香。マシュが丁寧な話し方をするのは彼女の優しい性格故だが、立香は事情が異なる。
――こいつ、ただもんじゃない。
立香の研ぎ澄まされた直感スキルが、フォウの人類悪気質を感じ取った。
小動物だと舐めてかかれば滅ぼされる。丁重に扱ってご機嫌を取らねば取り返しのつかないことになるぞ。
危機管理能力に長けた立香は己の直感を信じて動いた。
フォウが多少のヤンチャをしても笑って許す。物陰からジッとこちらを覗いていても気付かないフリをする。サーヴァントとの精子を賭けた戦いの最中、「フォリュフォフォゥヒュ~~」と床を転がりながら悶えていてもスルー。
そんなフォウに甘く接する立香だから――
「フォフォ! アクスルフォ!」
フォウが服を噛んで引っ張ったり、先導するように前を進む動作に。
「付いて来い、ってことですか? 了解です」
意図が読めないまま、とりあえず従ってしまった。
焦っているようだな、フォウさん――立香は観察する。
どこへ案内する気なのかは分からないが、フォウの足取りに余裕はない。まるで特ダネの現場に急ぐ記者だ。決定的瞬間を撮り逃してたまるものか! という気迫を感じる。
一体この先に何が?
立香は疑問を覚えながらカルデアの奥へ奥へと進んでいく。
あまり馴染みのない区画まで来た。先には、たしか格納庫と倉庫があったか。立香は脳内でカルデア内部図を参照する。
この辺りは人通りが少なく、故・オルガマリー所長の亡霊が彷徨っている、との怪談話が囁かれる程度に薄気味悪い。
所長か……惜しい方を亡くしてしまった。神経質な上に情緒不安定で視野が狭くて空気が読めず、「いくら数合わせにしても、こんな素人をマスター候補にするなんて!」と俺に刺々しい言葉を投げつけてきて……ああ、思い返してみると、本当に良い人だった。
サーヴァントたちとの肉食コミュニケーションに疲れ切っている立香の中では、『襲わない』=『良い人』という悲しき式が成り立っていた。
もし、この場に所長の亡霊が出てきても、立香は喜んで声を掛けるだろう。ある意味、聖人の境地に至っている。
ガン! ドギャ! シャ! ゴガン!
進行方向から剣呑な物音が響いてきたため、立香は頭を切り替える。
「フォ! シ~」
フォウが振り向き、お口チャックのジャスチャーをする。四足歩行の癖に器用な……
コクコクと首肯する立香。言われなくても黙るに決まっている。廊下の先から届くのは闘いの空気だ。ヤバいことが起こっている。
現場は格納庫だった。ここはカルデアの中でも特に広く、立香にとっては最早うっすらとしか思い出せないが高校の体育館ほどの面積を有していた。
天井は高く、十メートルはありそうだ。館内にこれほどの空間があるあたり、カルデアの広大さを感じずにはいられない。サーヴァントを100体以上住まわせる施設だけはある。
2体のサーヴァントが格納庫の中央で剣を交えいている。
いや、正確には1体のサーヴァントと1体のデミ・サーヴァントが、剣と盾を交わしている。
あれはランスロットさん! それにマシュ!
普通なら驚きの声を上げるところだが、そこは気配遮断持ちの立香さん。
不測の事態でも物音を立てるヘマはしない。動揺しているが、身体の方はサーヴァントらに察知されない速度で格納庫の隅にあった車の裏に滑り込む。
……ん、これは?
たまたま遮蔽物として利用した車だが、ただの車ではない。分厚いボディと10輪以上のドでかいタイヤが目に付く物騒な装甲車だ。こんな物を何に使うのだろう、と首を傾げたのは一瞬で、立香の関心はすぐにセイバーとシールダーに移る。
――凄い。
多くの闘いを経験し、目の肥えた立香でも息を呑むハイレベルな攻防戦だ。
ランスロットが強いのは承知していたが、驚嘆すべきは彼と対等に打ち合うマシュだろう。立香の知っている彼女はもっと未熟で頼りなかった。
それにマシュは守ることには勇敢だが、敵を傷つけるには不向きなサーヴァントだ。シールダークラスだからではない。生来の優しさが、攻撃する手を鈍らせていた。
しかし、今のマシュはどうだ。まったく迷いがない。それどころか、ケルト系やベオウルフやマルタのような好戦的な性格すら窺える。
何より――嗤っているのだ。
盾を振りかぶってランスロット目掛けて叩きつけるマシュの顔は、闘いの享楽に耽っていた。
いつものマシュじゃないぞ!? さっき助けてくれた時は仏のマシュだったのに、こんな短時間で彼女の身に何がっ!?
立香は頭を抱えた。隣では「フォキュ♪ フォッキュキュキュ~!」とフォウが愉悦成分の吸収に勤しんでいる。
「その盾……その気配……君は、まさか……!?」
数度の交戦でランスロットの中に疑念が生まれた。
「そんなはずがない。だいたい性別が違う」――彼の口から戸惑いが漏れる。
「ようやく気付きましたか? 女心には敏感なくせに、身内には鈍感なんですね――お父さん」
「お、お、お、おとうさんんんんっっ!!??」
生前はついぞ聞けなかった呼び名。それを息子ではない少女に言われたのだ。ランスロットの動揺はそれはそれは大きいもので、自分の不貞によって円卓が崩壊した時に勝るとも劣らないほどキョドってしまう。
「馬鹿なっ!? どういうことだっ!? まるで意味が分からんぞ!」
誉れ高き剣のサーヴァントでも家庭問題には弱かった模様。僅かな間だが、彼の意識は闘いから外れてしまった。その隙を獣は見逃さない。
マシュが攻勢に出る、しかも、これまでに一度も見せたことのないパターンで。
「たーーーーあっっっっ!」
投げた。シールダーの
「なにっ!?」
武器であり防具でもある盾を自ら手放す。ランスロットの頭にはなかった選択である。
それでも通常の彼なら避けられたであろう。しかし、『お父さん発言』によって初動が遅れてしまった。アロンダイトで弾く……のは盾の重さとスピードから推定して厳しい。防御するしかない。
「ぐっ!」
衝撃は想像以上。防御を強いた両腕が痺れる。数秒だが剣を持つ握力が弱まってしまうだろう。だが、そんな心配より今は――
「真っすぐいってぶっとばします!」
盾がランスロットの視界を覆っているうちに、マシュは一気に距離を詰めていた。すでに拳を振りかぶる動作に入っている。
シールダーなのに肉弾戦かよ! とツッコミを入れはいけない。
英霊がクラス詐欺をするのは日常茶飯事であり、マシュの行動はまだ良心的である。
世の中には銃をぶっ放すセイバーがいたり、杖を武器にしているのに宝具が石投げだからアーチャーだったり、馬に乗っているのに武器が槍だからランサーだったり、何も乗っていないのにライダーだったり、文化人はとりあえずキャスターだったりで「お前のクラス、ガバガバじゃねぇか」がデフォなのである。
「ええいっ!」
アロンダイトで払うには難しい至近距離、さらに時間的猶予もない。腕を酷使してしまうが、もう一度防御を。この攻撃さえ凌げば、距離を取って仕切り直せる。
マシュの目や腕を観て予想するに、狙いは顔面か――背に腹は代えられない、の精神で防御体勢を取ったランスロットだったが……彼は誤った。
顔面や腹より、もっと守るべき場所を疎かにしてしまったのだ。
「っっぅつ!?」
衝撃は腕でも腹でも顔面でもなく、股間から来た。
こ、この表現しきれぬ苦痛は……ランスロットが虚ろな視界を下げてみると、己の大事な場所にマシュの足がめり込んでいた。
顔面を殴ろうとした動きはオトリで、マシュの狙いは端っから金的だったのだ。
息子? による製造元への重撃。これほど痛ましい里帰りがあるだろうか。
闘いを観察していた立香も『ランスロットがマシュの父!? ということはマシュの真名は……』との考察を一旦忘れて、思わず自分の股間を押さえてしまう。
「カハッ!?」
ランスロットは屈した。膝から崩れ落ちた。どんな強者でも鍛えられない場所をやられたのだ、仕方ないね。
「どうしました、お父さん? もう訓練は終わりですか? せっかく再会出来たんです、もっと語らいましょう」
背中を丸めてプルプル震える父を見下ろし、マシュは言う。気を遣う喋り方が皮肉を助長して、挑発作用抜群である。
ドM大歓喜な構図だが、性癖ノーマルな立香には凄惨な光景でしかない。
マシュが愛され女神の長女に通じるサディスティックな笑みを……
これは真名を思い出した影響? ギャラハッドか? ギャラハッドの性格に引っ張られてしまったのか……なんてことだ、あんな良い子を変質させるなんて盾のサーヴァントとは酒呑童子以上の鬼畜なのか……
立香は戦慄し、そして心から悲しんだ。マシュの存在は立香の中で癒しになっていたのだ。
「フォウ、フォウ」
立香の嘆きを察したのか、よしよしとフォウが立香にすり寄ってきた。いけしゃあしゃあ感が実に人類悪である。
「フォウさん……俺を慰めてくれるんですか、ありがとうございます」
立香はフォウを大切に抱えた。モフモフな毛並みが最高に気持ち良く、リラックス効果が高い。
魔術王以上の脅威を感じる小動物だけど、このモフモフと思いやり。そうか、フォウさんこそが最後の癒しスポットだったのか。
「フォ~」
立香の好きなようにさせるフォウさん。その献身ぶりは人類悪に似ても似つかない。
フォウさんはたまたま人類悪として生まれ落ちただけで、心はジャンヌばりの慈愛に満ち溢れているのでは? と性善説論者は期待するかもしれないが、もちろん事実は異なる。
恐怖には鮮度がある。行き過ぎた恐怖は不感症を招く。絶望に染まった立香からはナイスリアクションが飛び出さず、深刻な愉悦不足になってしまう。
故にフォウさんは立香のメンタルケアすべく自身を差し出したのだ。愉悦は何よりも優先される。
上げて落とす、落して上げる。対象の心を見事に操るテクニシャンな手腕からして、フォウさんはすでに愉悦初心者を卒業しているようだ。
立香とフォウさんがイチャイチャしている間も戦況は動く。
息子? にムスコを撃たれ、さらに侮蔑を受けたランスロット。彼のプライドはズタズタである。
「色々言いたいことがあるが、まずは騎士の矜持を貶めた償いをしてもらおう。君がギャラハッドの関係者だろうと容赦しない」
シリアスな物言いとは裏腹に、ランスロットは内股になりならがら生まれたての小鹿ムーブで立ち上がった。額からは汗がだらだら流れ、股間へのダイレクトアタックの被害の大きさが察せられる。
「最果てに至れ、限界を越えよ、彼方の王よ、この光をご覧あれ――」
ランスロットの宝具『アロンダイト』から青白い光が漏れる、その美しさは湖の如し。光の斬撃を生むアロンダイトに過負荷を与えることで、切り口から爆発を生み出す絶技『
これが訓練であることも、相手が息子? であることも考慮していない、本気である。
対するマシュだが、黙って待っているわけではない。こちらも宝具発動の予備動作へと移行する。
「真名、開帳――私は厄災の席に立つ。其は全ての瑕、全ての怨恨を癒す我らが故郷――」
あれは……っ!?
観戦する立香は息を呑む。マシュの前方に展開されるのは、かつての宝具『
白亜の城の高さは格納庫の天井ギリギリだ――室内で使えるようにマシュが大きさを調整したのか? と、いうことは周囲の状況に応じて展開できる宝具なのか? 大きさによって使用魔力や防御力はどのくらい変動するのだろう?
マシュの成長に驚きながらも、すぐさま立香は宝具能力を推し量ろうとする。人理修復をこなしつつ、これまで綺麗な身体を保っているのは伊達ではない。逝き延びるのに重要なのが観察力だと、立香は心得ているのだ。
「その城は……ふっ、今は考えまい」
ランスロットの瞳に郷愁の色が浮かぶが、間を置かず消える。
「行くぞ、止められるものなら止めてみるがいい。
眩い光の剣を構え突進するランスロット。
白亜の城を砕けばランスロットの勝ち。アロンダイトを押し止めればマシュの勝ちか……
立香は思った。おそらくランスロットもフォウも同様に考えただろう――が、マシュだけは別の思考を持っていた。
マシュの口より宝具詠唱の最後の一節を紡がれる。
「――顕現せよ、『
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
なんと表現すればいいのだろうか?
宝具対決の結末は奇想天外であり、立香の常識と語彙能力の範疇から飛び出していた。
ゆっくりでいい、落ち着こう。それから、ありのままに今起こったことを搾り出してみよう。
余計な感情を混ぜず、端的に言うと。
『ランスロットがキャメロットに
なんだこれは、たまげたなぁ。
立香はこめかみを押さえた。サーヴァントを人間の尺度で測ってはいけない、と分かっているつもりだったが甘かったようだ。
マシュの新宝具『ロード・キャメロット』は、城をぶつける宝具だった。
何トンあるのか想像も出来ない城が、スタート即トップスピードの助走いらずで突っ込んでくるのだ。こわっ。
衝突エネルギーはどんだけなんだ? 運動エネルギーの式で計算しようとする立香だったが、無駄な努力だと思い直し止める。
「……がっ……あっ……くはっ……」
ランスロットの身体の節々や顔から血が流れ、白の甲冑を朱に染める。シュワシュワと光の粒子も立ち昇っていてアカン状態である。
「ふぅ、お父さんへのお礼参りが出来てスッキリです。それに宝具を思ったより使いこなすことも出来ました。これならサーヴァントの皆さんが敵に回っても、やりようがあります」
色々おかしな事を言うマシュ。残念ながら眼前のランスロットは口がきけない瀕死で、立香は隠密活動中でツッコミ役が不在である。
「雑事をこなしたところでいよいよ本番です! 先輩の部屋へゴーです!」
すでにランスロットへの関心を無くしたようで、マシュは昇天寸前の父に背を向けて格納庫の出口へと急ぐ。
マシュがヤバい。
『男子、三日会わざれば刮目して見よ』との慣用句があるけど、俺の後輩は三十分くらいでとんでもない変化を遂げとる。刮目して見たくない。見なかったことにしたい!
立香は悩んだ。これからマシュにどう接すればいいんだ?
答えは早々に出ない。ともかく時間をかけて考えたいところである。マシュには悪いが、しばらくは会わないようにしよう。ランチの約束は携帯端末でキャンセルの旨を伝えておこう。
装甲車の裏にて体育座りのスタイルで立香はガクガク震えた。マシュのパワーアップを歓迎したいのに、身体が怯えて仕方ない。
立香にとって幸運なのか不幸なのか、彼の優秀な感知能力がマシュから漏れるビースト臭を嗅いでしまった。人の形をした厄災を前に、恐怖するのは当然のことである。
「ふん♪ ふん♪」
ご機嫌な足取りでマシュが遠ざかっていく。
いいぞ、そのままこっちに気付かずに、彼方まで行ってくれ! そう願う立香の背後に忍び寄る小さな影が一つ。
言及するまでもなく、もう一体の人類悪である。
「フォウフォウフォーーウ!!! リツカイクベシフォーーウ!」
「ぐはぁぁっ!?」
それは見事なまでの強襲だった。勢いをつけまくった人類悪キック。予想だにしなかった一撃に、立香はゴロゴロ転がり、装甲車の裏から出てしまった。
「痛ぅつつ。な、何するんですか、フォウさん! …………はっ!?」
痛みに堪えて身体を起こし、フォウを非難する途中で立香は固まった。ジリジリと焦げそうな熱視線が格納庫の出口から照射されとるっ。
「あぁ~~!! 先輩じゃないですか~~!」
「ヒエッ!?」
「もしかして私に会いたい一心で、辛抱たまらず来てくださったんですか! 感激です!」
ビーストがUターンして、獲物の方へ駆けてくる。その笑顔は愛しの先輩に出会った嬉しさのためか、美味しい御馳走を前にした悦びのためか。
これはもうダメですね、と匙を投げたい状況だが、人類最後のマスターは諦めが悪い。
まだだ! たしかに好戦的な戦闘スタイルになったマシュだけど、他のサーヴァントみたいに性的な意味で肉食になった証拠はない。
これまで通り、清い先輩後輩関係でいられる可能性だって残っているんだ!
ほら、絆レベルだって『3』のままに決まっているし!
立香は魔眼を発動して、接近してくる荒輩、もとい後輩を見つめた。
果たして絆レベルは――――『3』
やった! やっぱり『3』のままだ! さすがマシュさん、この期に及んで変わらない不動明王ぶり! ありがとうございま………あっ?
マシュに浮かんだ『3』の数値。
しかし、次の瞬間に『××』となり、一秒も経たずに『1×』になり、『(^^)』、『見せられないよ!』、『→〇』と変化していく。
初めての経験に立香は大混乱へと陥った。
絆レベルがバグっている……だとっ!?
『いまはとにかく疾走する理想の城(ロード・キャメロット)』
酷い捏造宝具を見た。
と、お思いになられる読者様がいらっしゃるかもしれませんが、実は元ネタがあります。
FGO 第1部6章『第六特異点 神聖円卓領域 キャメロット』の第15節において。
分からず屋のランスロットに向けてマシュが放った台詞。
「目は覚ましましたか、ランスロット卿! これで分からないのなら、次はお城をぶつけます!」
と、あります。
つまり、本編のマシュもその気になればキャメロットを攻撃に用いることが出来る――かもしれないわけで、本作の『いまはとにかく疾走する理想の城(ロード・キャメロット)』は、原作準拠と言える……といいなぁ。