俺の親友は前世は男だったけど、今は幼女になった 作:ボルメテウスさん
この作品を書くきっかけになった劇場版幼女戦記のストーリーとなっております。
開戦のきっかけ
統一歴1926年。
ライン戦線の包囲殲滅戦が終え、ある意味、彼女にとって因縁深い戦いが終わりを迎えた。
だが、戦争は終わる事なく、それでも戦いはターニャ率いる、帝国第二〇三航空魔道大隊は南方大陸にて共和国軍残党を相手取る戦役を征す。
「ふふっ、ようやく休暇だ」
それを終え、ターニャは無事に本国へと帰り、自身の夫兼捕虜兼医者という世界でも珍しい地位にいるしろがねを見る。
「久し振りだな、アスク」
「あぁ、大きな怪我はしていないようだな」
そう言いながら、アスクは懐から取り出した簡易の医療器具で迎えたばかりのターニャの怪我を治していく。
本来ならば、そこまでする必要はないが、ターニャが存在Xこと神から狙われている事を考え、僅かな致命傷でも死へと繋がる可能性を考慮しての行動だった。
「いや、すまないな」
その行為に対してターニャは涼しい表情で受けながらも、内心では笑みを浮かべていた。
自身の元へとアスクが執着してくれる理由であり、こうして身体を触れて貰える。
その行為は激戦の中での僅かな楽しみであり、これからの休暇を楽しみにさせるのだった。
「戻ったか」
その声を聞くと、ターニャはそのまま話しかけられたレルゲンに対して、すぐに敬礼を行う。
「はっ、ただいま戻りました」
それと同時にターニャとレルゲンは会話を行った。
その会話の内容は南方大陸での砂漠での戦いを行い、連戦での戦いの状況を聞いていた。
(ふむ、ここで下手な事を言えば問題なるな)
そう考えたターニャは
「えぇ、気力は十分だ」
そう言ったが
「ならば実務だ。
砂漠とは違い、吹雪の中だからな。
体調不良も考え、今回の偵察にはアスク殿に同行して貰う」
「・・・ヘっ」
その一言にターニャは呆けた声を出す。
思わずターニャはアスクの方へと目を向けると、無言で頷いた。
それと共に瞬く間に戦いを終えたばかりの帝国第二〇三航空魔道大隊は飛行機の中へと無理矢理と積み込まれた。
「どうしてこうなった!!」
「やはりこうなったか」
そう言いながら、ターニャはそのまま頭を抱えてしまい、アスクは呆れたように言う。
「いや普通はこういうのは予想できないだろ!!」
「まぁな。
とりあえずは到着後は無理だが、とりあえずこれを持っていろ」
そう言いながら、アスクが取り出したのは布だった。
「これは?」
「使い捨てカイロだ。
身体を温めるには丁度良いだろ」
そう言いながら、アスクは他の帝国第二〇三航空魔道大隊のメンバーに渡していく。
「こうなったらっ!
やってやる」
そう言いながら、ターニャは渡されたカイロを自身の胸元に当てながら、呟く。
「この戦いで、後方支援への切符を手にする!
その時こそ、式だ!」
ターニャはそう言いながら、思い浮かべるのは自身の最大の目的。
捕虜を捕らえるという事も含めて、アスクを婚約状態にこぎ着ける事はできたが、それでも戦争中の為に式を挙げる事はできなかった。
自身がウェディングドレスというのは可笑しいが、それでもそれが幸せの象徴として
「くくっはっはははぁ!」
そう言いながら、ターニャは笑みを浮かべる。
「大佐、大丈夫でしょうか?」
「ワーカーホリックだからな。
仕事を詰めすぎると、時々あぁなるから」
「なんというか、アスク殿は大佐の事が詳しいですね」
そう言いながら、野望に笑みを浮かべるターニャに対して、アスク、ヴァイス、ヴィーシャはその様子を見ながら、会話を行っていく。