問題児たちと理を壊す少女が異世界から来るそうですよ?   作:リタン

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処女作です。

小説って本当に難しいですねー。

こんな話でも、気に入って頂けたら嬉しいです。


第1話 招かれたのは望まぬ異世界

ある日突然、空から降って来た自分宛の手紙。

どう考えても嫌な予感しかしない元凶《全ての始まり》を、君ならどうする?

 

1、捨てる

2、破る

3、燃やす

番外:封を切って内容を読むだけ読んで捨てる

 

とまぁ、普通の人物であれば上記の内どれかを選択することだろう。

しかし残念ながら私はその内のどれでもない。掛けていた眼鏡をちょっとズラして中身のみを『視る』

すべてを解析するこの瞳、実は結構役に立つんだよね。

そんな怪しい手紙の内容は・・・

 

『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。

 その才能(ギフト)を試すことを望むのならば、

 己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、

 我らの“箱庭”に来られたし』

 

「・・・あぁ、うん。次回作にご期待」

 

“箱庭”と“ギフト”、その2つの単語に燕尾服を着た変態を思い出し寒気がしたので後ろに手紙を投げ捨て姫巫女衣装特有の長い裾を翻し、その場から立ち去ろうとした時、気がつけば空から落ちていた。

 

(拒否権なしなのか・・・めんどくさいな)

 

気怠げそうに風に身を任せた。

しかも放り出されたのは私だけではないらしく同じく落下しているのは三毛猫を抱いた少女にお嬢様のような少女、どうみても不良にしか見えない小年だった。

急転落下、上空4000mほどの位置から投げ出されたのにも関わらず

瑞月は溜め息をついて状況確認する。

 

(・・・ん、“扉”が開かない?)

 

能力を使い元の世界に帰ろうとするが今まで使えていた筈の能力が発動せず表情には出さず内心驚愕するが使えないと解ると早々に断念し思考する。

 

そんな表面上だけは間抜けな瑞月

めんどくさいな、と考えながら一呼吸して瞼を閉じる

 

さて、自問自答の時間だ。

能力が使えないのは何故か?

それはとても簡単。『この世界』には私より強い能力で“世界を渡る”能力が制限、もしくは禁じられているから。

前者であれば、ある一定の条件さえ満たせば難なく使えると言うこと。

後者の場合は・・・封印を破壊するしかないね。

2つ目、どうして私が喚び出されたのか?

これは呼び出した側が強制的に行ったと思って良い。

ならば何故強制的に喚び出さなくてはならなかったのかだ。

見た限り私を含め原石と言っても過言ではない程の潜在能力を秘めた少年少女

つまり戦力を必要とした。こんな未知の可能性に掛けなければならない程に召喚側は切羽詰まっていると言うことだろう。

ならば私から「平穏」を奪い取った原因は召喚側ではなく召喚せざるを得なくした存在に有ると言って良い。

 

  その存在こそが「私の敵」

 

「せめて召喚者は真面目な子だといいなぁ」

 

ボチャン、と着水。

見事なまでに全身びしょ濡れ

 

 

     *    *    *

 

 

「し、信じられないわ!まさか問答無用で引きずり込んだ挙句、空に放り出すなんて!」

 

「右に同じだクソッタレ。場合によっちゃその場でゲームオーバーだぜコレ。石の中に呼び出された方がまだ親切だ」

 

「・・・。いえ、石の中に呼び出されては動けないでしょう?」

 

「俺は問題ない」

 

「そう。身勝手ね」

 

(お嬢様に不良少年、それに・・・猫を抱いてるあの子のペンダント)

 

魔眼を封じている眼鏡をズラし、目を細める。夜空のように澄んだ瞳は一瞬だけ朱く染まった。そのことに気づく者はいない。

・・・因みに喚び出し場所については私も問題ない。濡れたせいで重くなってしまった服の裾を絞りながら3人を観察する。

 

「此処・・・どこだろう?」

 

「さあな。まあ、世界の果てっぽいものが見えたし、どこぞの大亀の背中じゃねぇか?」

 

「・・・金亀の背中か」

 

それなら、良かったのにな。

 

猫を抱いた少女の呟きに不良少年が応えた。

瑞月の微かな呟きを聞いていた十六夜は面白いものを見つけたように笑う。

 

「まず間違い無いだろうけど、一応確認しておくぞ。もしかしてお前達にも変な手紙が?」

 

「そうだけど、まずは“オマエ”って呼び方を訂正して。−−−−私は玖遠飛鳥よ。以後は気をつけて。それで、そこの猫を抱きかかえている貴女は?」

 

「………春日部耀。以下同文」

 

「そう。よろしく春日部さん。それと野蛮で凶暴そうなそこの貴方は?」

 

「高圧的な自己紹介をありがとよ。見たまんま野蛮で凶暴な逆廻十六夜です。粗野で凶悪で快楽主義と三拍子そろった駄目人間なので、用法と用量を守った上で適切な態度で接してくれお嬢様」

 

「そう。取扱説明書をくれたら考えてあげるわ、十六夜君」

 

「ハハ、マジかよ。今度作っとくから覚悟しとけ、お嬢様。んで、さっきから黙ったまんまのお前は?」

 

「自己紹介しなきゃ駄目なわけ?」

 

秀麗な美貌を面倒そうに歪めた瑞月に尚も面白いと逆廻十六夜は笑う。

 

「流れで行けば普通言うだろ」

 

「普通って、それを君が言うの?」

 

「クククッ、違いない」

 

「・・・手紙を捨てた筈の依神瑞月。目的は何故“此処”に呼び出されたのかを知る事。よろしくしなくても構わないよ?」

 

眠たげな顔で3人に自己紹介した

 

心からケラケラと笑う逆廻十六夜

傲慢そうに顔を背ける玖遠飛鳥

我関せず無関心を装う春日部耀

面倒そうに目を細める依神瑞月

 




改稿しました〜
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