あとがきにはキャラクターシート等を載せていく予定です。
「ここか、”彼ら”がいる島っていうのは」
紫髪を持つ筋骨隆々な身体の巨漢が目視した島を前に不敵に笑っていた。
彼はこれから、”とある任務”のために目標となっている島へ上陸しなければならない。
「”ゼファー”先生、彼らはこちらの要請に素直に従ってくれるでしょうか」
そんな彼の後ろから一人の女性海兵が姿を現した。
今回の任務に同行を許可されていることから、確かな実力の持ち主であると思われるがそんな彼女すら不安に思わせる相手なのだろう。
「なんだ”ヒナ”、ビビってるならお前は船に残ればいいだろ」
ヒナと呼ばれた海兵の後ろから白髪の男性海兵が姿を現した。
「な、違うわよ”スモーカー”君。心外よ、ヒナ心外」
「だったら、グダグダ言ってないでさっさと上陸しちまおうぜ先生」
「スモーカー君、人の話を聞いているの」
「2人とも止さないか、ここは敵地だぞ」
「(コクコク)」
「あと”ロシナンテ”、淹れ立てのコーヒーが零れそうだぞ」
「・・・・すまない、”ドレイク”」
「あなた達も私の話を聞きなさい」
部下の漫才みたいなやり取りに頬を緩めそうになりながら上陸予定の砂浜に目を向けるゼファー。
そんな、彼の前に突如として奇妙な存在が現れたのである。
「ホロホロホロホロホロ、なんだお前ら。あたし達に何か用か」
それは宙に浮かびこちらを見て笑っている少女だった。
「”ゴーストプリンセス”、やはり“緋影”はここにいるのだな」
”ゴーストプリンセス”と呼ばれた少女、ペローナの存在を確認し一安心したゼファー。
彼女が現れたことでこの島に訪れたことが無意味にならずに済んだからである。
「なんだ、船長に用事か」
「そうだ、オレは海軍大将ゼファー。君らの船長である”アーベン・D・リヒター”に話が合ってきた。是非お目通り願いたい」
ゼファーがそう言うと目の前に浮かぶペローナが目を閉じ、姿をぼやけさせた。
誰かと喋っているようにも見えるその姿に軍艦上の海兵たちにも緊張が走った。
そして、1分ほど時間が過ぎたころだった。
「・・・・解った。船長からOKでたしあたしが案内してやる」
どうにか会うことは出来そうだと周囲に安堵の空気が漂う。
「すまない、それでは「ただし」
いざ上陸をしようとした時、ペローナの力強い声に動きを止められた。
「上陸を認めるのはゼファーも含めて5人までだ。それ以外の奴らは船で待ってろ」
「んだと、ふざけんじゃねぇぞ海賊風情が」
「文句があるなら来なくていいぞ。その方があたし達は都合がいいしな、ホロホロホロホロホロ」
ペローナの発言に怒りを露にするスモーカー。
その様子をバカにするように上から眺めているペローナ。
彼女の特有の笑い声がスモーカーの怒りにさらに拍車をかけており、今にも戦闘になりそうな雰囲気になっていた。
「やめろスモーカー。今回はこちらが窺った側だ、理不尽でない限り彼らに従うのが道理だ」
突如、静かにしかし怒気を孕んだゼファーの声にスモーカーも彼と対峙していたペローナも委縮し黙り込んだ。
「それでは、ペローナ君少し時間をもらえるだろうか、こちらの上陸態勢を整えたい」
先ほどの怒気が嘘であるかのようにペローナに対して笑いかけるゼファー。
その顔に委縮し涙目だったペローナも多少は持ち直したようであった。
「・・・・15分たったら案内を寄越すから、そいつに付いて来い」
そう言うと姿が徐々に霞んでいき、最後には幻であったかのようにペローナの姿は消えた。
「スモーカー、貴様何をしたか解っているのか。貴様の不用意な発言で今回の任務を失敗させるつもりか」
スモーカーの暴走とも取れる行動にドレークと呼ばれていた海兵が怒りを露にして食いついてきた。
今回、彼らに与えられた任務の重要性を考えると彼の怒りは至極当然ともいえる反応であった。
「ドレイク、だったら何か。今回の任務っていうのはあんなガキに見下されなきゃならないような任務だっていうのか」
「そういうことではない、今回の任務の成否でこの海の平和がどうなるか左右されるんだぞ。多少の屈辱は甘んじて受け入れるべきだと言っているんだ」
「海兵が海賊風情に、ましてあんなガキに媚び諂えって言いたいのか手前は」
二人の言い争いはヒートアップしていくばかりで終着点が全く見えないものだった。
互いに自分と相手の主張が間違っていないことは理解できているから尚のこと折り合いをつけずらいのだろう。
「いい加減にせんか、お前たち」
互いに手が出そうになっていたその時、ゼファーの怒声が軍艦中に響いた。
「彼との面会まで行きついた。ここからは事前に決めていた通りオレとスモーカー、ヒナ、ドレイク、コラソンの5人で行くこととする。他の者は別命あるまで船で待機していろ」
ゼファーの有無を言わさない迫力に今回同行した全海兵が縮こまってしまっていた。
「お前たち、返事は」
「「「「「「「「「「はっ、ゼファー大将」」」」」」」」」」
それから数秒の後、上陸に向けて準備が始まった。
「せ゛ん゛ち゛ょ゛う゛こ゛わ゛か゛っ゛た゛よ゛~」
涙を滝のように流したペローナがリヒターにコアラの子供のように抱き着いて大泣きしていた。
ゼファーの怒気にしっかりと当てられてしまっており、顔面ヤクザのスモーカーが本当に怖かったらしい。
ゼファーへの伝言を終えて本体に戻ってきてからずっと泣きっぱなしなのであった。
「はいはい、よく頑張ったなペローナ。偉かったぞ」
まるで赤子をあやすように背中をポンポンと叩くその姿に船員がほっこりとしかけている。
「ペローナ羨ましい」
「ロビンもいい加減落ち着きなさい。
・・・・・・でも確かに羨ましい(小声)」
「海軍も大人げないわね。まだ子供のペロちゃん威嚇するようなアホを連れてくるなんて。
・・・・・・でも本当に羨ましい(小声)」
キャラクターシート
ビュッフェ・ブランチ
異名:大天狗 所属:アーベン海賊団 立場:料理長
懸賞金:1億7千万べりー
外見モデル:天狗のブランチ(出典:トリコ)
好きなもの:雷撃ウナギの蒲焼 得意料理:全般(特に海鮮料理)
備考
外身・中身共にトリコのブランチ。
この世界では超人系エネエネの実を食べた発電人間となっている。
食べるものにも困る幼少期を過ごしたため人一倍”食べれる”大切さを知っている。
元々は天竜人に憧れる世界政府加盟国の一国お抱えの料理人の一人だったが、ある日自分の料理を一口も食べずに捨てられている現場を目撃し、ブチギレてしまいそのまま王様をぶん殴ってしまい国を追われた。
紆余曲折を経て、リヒターに出会い料理をふるまった際に碌な材料でもないのにすべて平らげて料理人になって初めて「美味かった」と言われ自分の原点を見直し、リヒターの船の料理人となった。