オーバーロード 一足早い最強御方異世界転生 作:シオンカシン
おまたせしました。
正義降臨してもらいます
忠誠の儀(になぜかなってしまった)を終え、至高の御方は各自で休憩や調査を実施することになった。
模擬戦、アイテムの使用変更点の調査などをやっている者は少なく、大概の者は向こうの世界では味わえなかった豪華な食事、ふかふかベッドでの睡眠、NPCとの交流(イチャイチャとも言う)、などのナザリック至高のおもてなしを、半分戸惑いながら、半分テンション上げ上げで堪能していた。
そんな中、骸骨魔王ことモモンガは、NPCとの交流せず(黒歴史だから)、食事睡眠をせず(てか出来ない)にナザリックの周囲を《遠隔視の鏡》で調査(見学)をしていた。
しかし《遠隔視の鏡》の操作はこの世界では難しいらしく、あれこれ試しながらの作業となった。
そんな中………
たっち「おはようございます、モモンガさん。それは遠隔視の鏡ですか?まさかずっとそれやっていたんですか?」
ウルベルト「おはようそしてお疲れ、モモンガさん」
モモンガ「ああ、たっちさん、ウルベルトさん。おはようございます、よく休めました?」
たっち「そう言うモモンガさんは休んだんですか?」
モモンガ「いえ、骸骨なんで食事も睡眠も必要ないんですよね。疲労とかもありませんし」
たっち「だとしても休まなければ、この世界がまだ詳しく分からない以上無理は禁物だよ」
ウルベルト「今回は同意見だなたっちさん。モモンガさん、何度も言うが、我々の異世界転移が自分のせいだと思う必要はない」
モモンガ「………ありがとうございます。無理せずに休みながらやってますね。もうブラックはこりごりですからね」
ウルベルト「まったくだよ」
会話をしながら操作方法を模索していると、突如うまくいったような音がした。
ピピッ
「「ん⁉︎」」
ウルベルト「やったなモモンガさん!」
たっち「ちょっと待て、これは………」
《遠隔視の鏡》の映像にはある村の騒ぎが映っていた
モモンガ「祭り………じゃあなさそうですね」
ウルベルト「モモンガさん、これは戦だろ」
たっち「村かな?村を守る守備隊と村を襲撃する隊との交戦だね」
モモンガ「たしか弐式炎雷さんとやまいこさんが村を見つけたから、コネクションを取ってくると言っていたんですけど………まさかこの村?」
ウルベルト「この村だろ。だってそこにいるじゃん」
そこには弐式炎雷とやまいこも映っていた。
たっち「弐式炎雷さんは兎も角、やまいこさんだと参戦してしまうのでは?」
「「あ」」
たっち・みーがそう言った瞬間、モモンガとウルベルトは遠隔視の鏡を見る。するとそこには防衛ラインを抜いて、非戦闘員である村人を惨殺する襲撃側の騎士と、それに憤慨し今にも飛び出しそうなやまいこと、それを何とか押さえている弐式炎雷が映っていた。
その時モモンガは考えた。
女性とはいえネフィリムのためどうしても異業種だとバレるやまいこよりも、一見すると騎士の様に見えるたっち・みーの方が、この村とのコネクション作りに有効なのでは?と。
しかし懸念もある。
村だけを見ると“騎士が村人を惨殺している”のだが、全体を見ると、大きい戦争の局地戦や、国同士の小競り合いとしか思えないのだ。
さらにあの騎士達が自分達よりも格上だと言う可能性もある。
しかしやまいこは今にも飛び出しそうだし、いずれは現地勢力との“未知との遭遇”をしなくてはならない。ここで動いた方が襲われている側の国にもいい顔が出来る。
ふとたっち・みーを見ると、心なしかウズウズしている様にも見える。全体を知っているのも有利だ。
モモンガは決断した。
モモンガ「………たっちさん」
たっち「………なんですかモモンガさん」
モモンガ「行ってくれますか?」
たっち「分かりました」
モモンガ「《ゲート》」
たっちはゲートに入って消えた。
モモンガ「ウルベルトさん私達も行きましょう」
ウルベルト「そうだな。見た目は悪魔でも中身はまだ人間だったって思ったよ」
モモンガ「ええ、自分もそう思いましたよ」
モモンガそう言うと《メッセージ》でしもべ達にしもべ達に指示を出す。それと同時にナザリック内に居る(と思われる)ギルドメンバー達内も説明する。
しもべ達はメッセージ経由で必死に止めようとしたが、すでにたっちを始めとするメンバーが動いている事、留守の間は[第6階層 円形闘技場]でコキュートスとスパーリングしていた武人建御雷と、アイテム整理をしていたタブラ・スマラグディナに、ナザリックの全権を委任する事を伝えた。
タブラはモモンガから指揮を託されると、建御雷にナザリックの入り口を、ペロロンチーノにナザリック上空を、その他のメンバーには各階層で防衛に当たって貰う事にした。
「《ゲート》」
モモンガは再びゲートを発動し、たっちらの援護に向かった。今、村を襲撃している騎士たちが、自分達より格上だと言う可能性がある為と、交渉事になった際にある程度便宜が測りやすいと考えたからだ。
それに………
モモンガ「………後ろから見ているだけってのも嫌ですしね」
これが本音だろう
敵は格上どころでは無い事も知らずに………
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その頃、
カルネ村から少し出た森で、とある姉妹は懸命に走っていた。
姉妹の名は
『エンリ・エモット』『ネム・エモット』
カルネ村の住人である。
姉妹は、カルネ村防衛隊の防衛陣が崩壊して以降、非戦闘員まで戦闘に巻き込まれた為、何とか逃げ延びようと考えたのだ。
母は防衛隊で交戦中、父は自分達を逃す為に囮となった。
姉であるエンリの脳内では“ネムだけでも逃がさなくては”という思いでいっぱいだった。
母から身を守る術はあある程度身につけているが、所詮村娘である自分では本職の騎士には勝てない。
その時急に体が重くなる、妹がこけたのだ。
“追いつかれた”
エンリは咄嗟に妹を庇う。
そしてその直後、背中に焼けるような痛みが走る。
この時エンリは覚悟を決めた。
“ネムが逃げられるだけの時間を稼いでみせる“と
エンリは母から教わった拳で反撃を………
そこで異変が起きた、騎士の動きが硬直したのだ。
後ろを見るとそこには白銀の鎧を身に纏った騎士が立っていた。
??「誰かが困っていたら助けるのは当たり前!」
《正義降臨》
ババーン!!
エンリ「………」
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“弱過ぎる”
これがたっちやモモンガ達の感想となった。
村娘の危機を救う際に襲撃側の騎士を切り捨てたのだが、攻撃してきた騎士の剣を受けようとしたら、その剣は切れ、その勢いのまま騎士まで切ってしまったのだった。
モモンガにしても第5位階《ドラゴンライトニング》を(本人は手始めとして)打ったところ、騎士にあっさり直撃し、即死したのだ。
姉妹の怪我を治療し共に村まで出向いた先には、半分狂戦士化しているやまいこと、騎士に対して尋問をする弐式炎雷がいた。
やまいこ「防衛隊の人や大人たちはまだ分かるけど、子供達まで殺す必要ないでしょ!若い娘と見れば見境なく襲いかかって!絶対に許さない!この私が成敗してやる!」
炎雷「待て待てその気持ちは多いに分かるが、全滅させたら情報が引き出せないだろ⁉︎………おいアンタあんな末路になりたくないなら早く所属、目的、理由、人数を言うんだな」
騎士「は、はい、言わせていただきます!」
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尋問と言う名の質問に対し、騎士はペラペラと話した。
その結果
騎士達は[スレイン法国」の者だと言う事
この格好は[帝国]の騎士だと思わせる為
目的は[王国戦士長 ガゼフ・ストロノーフ]の抹殺
理由は、人類の裏切り者である[王国]の力を削ぐ為と、ガゼフが持ってくるかもしれない[宝具]を“取り上げる”為
人数は、自分は末端の人間だから詳しくは分からないが、特殊部隊は30人ぐらい
ということがわかった。
モモンガ「取り上げる?奪うの間違いだろう?」
たっち「もし帝国がこの事を知ったら、自分達がだしに使われたと思って、関係が悪くなるんじゃないか?」
やまいこ「まあ待って。ねえあなた、王国が人類の裏切り者ってどう言う事?」
騎士「それは王国が、亜人種も傘下として“共存共栄”などと謳っているからです。亜人種は人類の敵。それを王国は、自分達は豊かな国土を持って居るからと言って、リザードマンやエルフなどという亜人種と仲良くしている。帝国は腐敗していますが、王国はそれ以上に、亜人と仲良くしている危険な国だと考えたのでしょう」
ウルベルト「つまりは俺らも敵か」
炎雷「なんだそれ?いい国じゃんか、亜人との共存共栄。平和が一番じゃないのか?」
騎士「我々スレイン法国は人類の護り手なのです!亜人種であり人類を滅ぼしうる[ビーストマン]と戦えば分かります。奴らと戦えば王国が如何に考えていないか分かります!」
??「分かっているとも。だからこそビーストマン包囲網を築こうとしているのではないか」
「「⁉︎」」
そこには馬にまたがった騎士の男がいた。
モモンガ(そう言えば違う騎士の隊が向かっているって言ってたな)「あなた方は?」
モモンガは尋問の前に別の騎士隊が村に接近しているとの報告を受けていたことを思い出した。
??「私は王国近衛師団団長 ガゼフストロノーフ 階級は大将」
ガゼフ「開拓村を襲っている襲撃者を討伐しにきた、王国の軍人だ」
村長「あなた様が王国戦士長でございますか?」
ガゼフ「その通りだ。君がカルネ村の村長だな?防衛隊はどうしたのだ?」
村長「………防衛隊は隊長以下玉砕しました」
ガゼフ「………そうか、村にまで被害が出たところを見ると、もしやと思ったが………」
ガゼフ「彼らこそ騎士の鏡だ。彼らには階級特進と勲章、遺族には彼らの代わりに、報奨金と慰霊金を出すよう総司令官に必ず伝えよう」
ガゼフは防衛隊が玉砕した事を聴くと、騎士の礼を取り、彼らに祈りを捧げた。
ガゼフ「それで村長、その方々は?」
村長「ああ、この方々は………」
モモンガ「それには及びませんよ村長。初めまして王国戦士長殿。私の名はモモンガ。この村が襲われているのを見て助太刀にきた魔法詠唱者です。そしてこの者達は私の大切な友人です。」
モモンガはそう言ってたっちややまいこ、弐式炎雷を紹介した。
ガゼフはこの世もこのような御仁達がいるのだなと思い、王国軍人として、騎士として、恥ない礼を尽くすべきと思い馬を降りそして……
ガゼフ「この村を救っていただき感謝の言葉もない!本当にありがとう!」
頭を下げ、感謝を伝えた。
「「ありがとうございました!」」
配下の兵達も続く。
モモンガは驚いた。仮にも師団を預かる人だ、しかも大将だという。“そうか、ありがとう”ぐらいだと思っていたのだ。
まして………
モモンガ「礼など入りませんよ。しかし戦士長殿、最早お判りだろうが、我々は異業種ですよ」
モモンガは“仮面を付け忘れていた”し、たっちや弐式炎雷は兎も角、やまいこもネフィリム、一目で異業種だとバレる。
実際、さっきの騎士からは警戒、恐怖があった。
だが、この村も戦士長も何ら変わらない態度だ。モモンガは不思議だった。
ガゼフ「確かにあなたは自分の眼では骸骨に見える。だが、あなたは私とこうして話をしている。故にあなたは見た目が骸骨なだけで、中身は立派な人間だと自分は思う。増してやあなた方はこの村を救ってくれた。これに感謝をしないのは王国に恥を晒す事になる」
故にあなた方は異業種などではない、我々王国は、私は、あなた方を友人として見る。それが我々の国是だ。
その一言を受けモモンガは感動を覚えた。必ず警戒され、最悪討伐しに来るかも、と思っていたからだ。
その時
??「ガゼフ!!」
ガゼフ「どうした?ブレイン」
ブレイン「この村を包囲する形で兵隊が来た。兵士からは天使が見えたとの事だ」
たっち ブレイン「「この方は?」」
ガゼフ「ああ、この者は『ブレイン・アングラウス』王国軍第1師団の師団長。ブレイン、この方々が村を救ってくれたそうだ」
ブレイン「ブレインだ、よろしく頼むぜ。そして、この村を救ってくれてありがとう!エ・ランテルに来たらいつでも俺を頼ってくれよ!」
ガゼフ「それでブレイン、天使を見たと言ったな?」
ブレイン「ああ、という事はだ………」
ガゼフ「ああ、読みが的中したな」
「「相手はスレイン法国の陽光聖典だ」」
題名を変えました。
すみません。
ガゼフとソルジャーではなく
未知との遭遇にしました。
このままだと後編長くなると思ったので。
でも内容は変えてませんのでご安心を。
あとNPC全く出てきませんが、彼らはアニメ道理に動いていると思って頂ければ。
それとデミえもんの勘違いはまだ起きていません。(起きないとは言ってない)
さて今回から改変ポイントと裏話書いていきます。
と言っても余り変えてませんが。(この時点では)
改変ポイント
《至高の御方の数》
絞った結果10人です。有名どころですね。
《カルネ村防衛隊》
エンリの母親が隊長でしたが、戦死しています。出す予定でした。
《王国軍》
詳しくは後日書く奴で説明しますが、王国はオリ主のせいで凄まじく強化され、原作の王国ではありません。腐敗も無しです。
《ガゼフ・ストロノーフ大将》
原作の様な危うい立場ではなく、きちんとした組織に所属して貰ってます。戦士長の肩書きを残したまま、近衛師団を率いています。
《ブレイン、軍人になるってよ》
ガゼフに誘われた形です。大将になるのを拒んでいるのは彼らしいから、結局受けたのは実際のところガゼフに負けるのがイヤだから。
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では予告行きます。
防衛隊は玉砕した
手元の兵も少なくない
相手はスレイン法国の特殊部隊
しかし戦士長は不敵に笑う
ムカつく男だ
最高位天使を召喚する!
次回
「戦士長の強さに、ニグン死す」
天使にも二軍にも用はない
「え⁉︎」
(王国の守護者よどういうことだ!)
(だって生かす道あんま無いし)
(死んでくれた方がガゼフの強さ分かるかなーって)
(バカな!あり得るか!望む額を用意いたしますので!)