オーバーロード 一足早い最強御方異世界転生 作:シオンカシン
ごめんね、カジッちゃん。
ではハゲの散りざまをどうぞ。
更新が遅れて申し訳ありません。
二ヶ月に一回は更新出来るよう頑張りますのでよろしくお願いします。
「君はこれから○○・○○○○だよ」
「コードネームはね…クロ、かな」
「エ・ランテルを…王国を…頼んだよ…」
私は○○。
大きな黒い○○。
そして私は"災害"だった。
僅かな理性も振るわれる力も、殺戮と、収まらない食欲に消える。
誰も止められず自らも止められず、満たされることのない食欲のままに、破壊と殺戮そして食事をする。
それが何百年も続いた。
いつしか私は『黒の災害』と呼ばれた。
しかしそんな悪夢に終わりが訪れた。
目の前にあるのは出来たばかりの国、目の前に居るのはこれまで見たこともない、圧倒的な強者のオーラが漂う少年。
「これ以上進めば君を切る」
その少年はそう言い放ち、私はその警告を無視した。
「来るか、黒の災害、レイドボスよ。ならば加減はしない」
そして彼はカードを取り出し…
「変身!」
《カメンライド AX》!!
カードをバックルに差し込み、スキャンした。
直後、少年の周りに半透明なカードが出現し、彼の元で一つになった。
最後に胸元のXのマークと目の部分がひかり、私が見ても凄まじい力を持った鎧を身に纏った。
そして私は…ようやく止まれた。
それ以来私はあの方の為に存在し、力を使うと決めたのだ。
孤独を、飢餓を、殺戮を止め、仲間をくれたから。
だから今回も、私はあの方の為に、この国を汚そうとするあそこのハゲを消し炭にして、この世界を汚そうとするかもしれない"こいつら"に警告するのだ。
王国守護者は、世界の抑止力は健在だと。
ーーーーーーーーーー
カジット「やはり来たか黒の守護者、だがわしは諦めんぞ!我が宿願の為に貴様にも死をもたらす!輝け《死の宝珠》よ! 出でよスケリトルドラゴン!」
カジットには分かっていた。
魔法に絶対耐性を持つこのドラゴンでさえ、彼女にとっては前菜に過ぎないということを。
現に先ほど一撃で、スケリトルドラゴンは消し炭となった。
それでもなお、もう二匹出したのは時間稼ぎと魔力切れを目論んでいたからだ。
だが、彼女はそんな淡い希望を消し去る行動に出た。
クロ「二匹ですか、美味しそうですがめんどくさいですね、一気に方を着けましょうか…」
クロはそう言うと、腰に差していた黒い刀を握り…
クロ「武技《黒刀神閃》」
抜刀し、一撃のもと切り捨てた。
彼女にとってスケリトルドラゴンは前菜にはならなかった。
カジット「なに!?」
ペロロン「へぇ」
ウルベル「ほう」
ユグドラシルにおいて戦士職と魔法職の両立は難しい。
両方を極めるのはレベルの関係で不可能に等しいから、両方とも中途半端になってしまうのだ。
無論出来なくはないが、本職はスキルで補えるものを自身の技量や武器の性能で補わなくてはならず、本職に劣ってしまう。
つまり余程リアルスキルや武器の性能に自信がないと、採れない選択なのだ。
まあ、ウルベル達はその例外を知っている訳だが…
ウルベル(黒稲妻を使えるということは、魔法に関してはナーベラル以上の力量が有るのか)
ペロロン(スケリトルドラゴンをワンパンね…黒稲妻に、未だ未知の《武技》…王国守護者は予想以上の力量を持っている、王国と戦うのは得策とは言えないね)
ウルベルト達はそう思い警戒を強め、敵対をなるべく避ける事にした。
クロ「さて、では邪魔な骨ドラゴンも消えたことですし、そろそろあなたも消えますか?"ズーラーノーンのカジット"」
カジット「そこまで知っていたのか…」
クロ「当然です、王国に害をもたらすかもしれない奴らは把握してますから。では…」
彼女がそう言った直後…
クロ「これは没収しますね」
カジットから死の宝珠を取り上げた。
直後、死の宝珠は"インテリジェントアイテム"の名に恥じない事を見せつけるかのように黒く輝き、クロを"支配"しようとしたのだが…
クロ「私を支配出来るのはあのお方だけ」
クロの怒りを買い、呆気なく破壊された。
そして…
クロ「さようなら、あなたの敗因は王国で、計画を実行しようとしたことです。《黒稲妻》」
カジット「わしの長年の計画が…宿願が…」
カジットは己は敗因を理解して死亡した。
そしてクロは本題に、来た目的を話す。
クロ「さて、邪魔なハゲを消し炭にした所であなた達の事を聞きましょうか?」
クロが最初から興味があったのはウルベル達だった。
彼女にとってはカジットが前菜だったのだ。
「「そうだな」」
それは彼等もだった。
ーーーーーーーーーー
ガーン!
クレマン「んふふ…あたし疲れてきちゃったな~」
モモンの攻撃を軽々とかわして、クレマンティーヌはそう言った。
モモン「だったら攻撃したらどうだ?先ほどから回避の一手じゃないか」
クレマン「っく、それができればねぇ…」
クレマンティーヌには攻撃に移りたくても出来ない理由があった。
それは目の前に居る漆黒の鎧に身を包んだ"素人"ではなく、その先に居る白の騎士を警戒してのことだった。
確かに黒い方の身体能力は凄まじい、だがそれだけ。
クレマンティーヌからすれば子供が力任せに棒切れを振り回しているかのように感じるのだ。
奴は戦士ではない。
故に《武技》を起動し、攻撃をブレイクすれば、簡単に仕止められる。
だが白の方はどうだ、奴からは戦士として強者のオーラしか感じない。
恐らく自分とほぼ互角か…
黒の方を下手に相手してもし殺し切れなかったら…
そんな油断ならない相手がやって来て1対2となったら…
もしかしたら負けるかもしれない。
故に踏み込めない。
しかしそんな弱い自分を押し殺し…
クレマン(あたしとまともにやりあえる奴なんて少ない!ましてやフルプレート!絶好のカモのはずだ!)
と己を鼓舞し…
クレマン(あたしは勝てる!先に漆黒の方を確実に瞬殺し、その上で純白の騎士を殺す!)
と決めたのだった。
だが…
クレマンティーヌには仕方がないとも言える大誤算があった。
一つ目は
"漆黒の方は、確かに戦士としては素人だが本職として挑めば彼女を瞬殺出来ること"
そう漆黒の方、つまりモモンガの本職は魔法詠唱者、しかも"かつて帝国にいたという『トライアダッド』という魔法詠唱者"よりも強いのだ。
二つ目は
"純白の方は手出しするつもりはなく、どちらかと言うと監督としてこの場に居ること"
たっちが居るのはモモンガからかねてより"戦士としての戦い方を教えて欲しい"というお願いを叶えたかったから。
つまり、余程の事がない限り手出しはしないつもりだったのだ。
三つ目は
"純白の方は装備の都合上弱くみえるだけで、実は圧倒的な強者であること"
たっちがガチ装備やサブ装備をしていれば流石に気が付いただろうが、彼らは相当加減した装備を身に付けていたのだ。
四つ目は
"彼らは人間ではない為、人間の人体急所の突いても効果はあまり無いこと"
たっちの種族は昆虫系、モモンガに至っては骸骨。
五つ目は
"そもそも彼らは彼女で言う所の神人であり、レベル差とか耐性とかで彼女の攻撃はまったく効果が無いこと"
神人の中でも上位の部類だと聞けば震え上がっただろう。
など数えたらきりがなく、プレイヤー側からこの状況を聞けば、むしろ戦意喪失せずよく立ち向かった方だと思われるだろう。
おまけに、例え彼女が切り抜けたとしても、その先には王国守護者のクロが居る。
要するに所詮無理ゲーだったのだ。
クレマン「んふふ…いっくよー」
モモン「さあ!死力を尽くしてかかってこい!」
クレマン「なめんじゃねぇ素人が!《疾風走破》《超回避》《能力向上》《能力超向上》!」
クレマンティーヌはモモンガにとって前菜にはなり得た。
何故なら彼らにとって未知の物だった《武技》を再確認出来た上、戦士としてバランスよく戦う事の大切さが分かったからだ。
モモンガ(この戦いは色々と勉強になったな…)
彼はそう思いながら、自分の腕の中で死の舞踊をしている猫をを潰した…
もうすぐ年も暮れますね。
なのに未だ9話目…頑張って更新していきます。
次回もお楽しみに!
そして皆様良いお年を
では解説ポイントを
《黒の災害》
クロの元ネタついて最大級のヒントです
《○○》
彼女の真の正体です
《カメンライド AX》
AX-00にライドします
フルネームだと長い機体は略しますので
今回はこんな感じでしょうか?
では次回予告を
武技…それは至高の御方ですらわからない未知の物
慈悲深く探求心溢れる御方は
武技の使い手を招待しろとおっしゃった
だけど何故?
下等な生物がわらわ達にに勝てるはずがありんせん
この任務を成功させ、わらわは…
次回
「吸血鬼の誤算」
ぐへへへへ…
(はっ!何でもないでありんすよ、フィロ様)
(ペロロンチーノさん、願いが叶って良かったね)
(控えめに言って、最高だ)