俺は魔王の女王で魔王の妹は俺の女王で婚約者   作:黒幻

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今更ですが、レイとギルの会話で「」は周りにも聞こえてる会話で『』は周りに聞こえない頭の中での会話です。

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【9歳】討伐任務

あれからも俺には色々な事が有り、俺はついこの間、中級悪魔に昇格した。

今日、俺はセラフォルー様とサーゼクスさんの二人に呼ばれ執務室に来ていた。

 

レイ「失礼します」

 

セラ「いらっしゃい☆レイ君☆」

 

サーゼクス「やあ、良く来てくれたね」

 

中に入ると二人はこちらを見てそう言った。

 

レイ「はい、それで用とは何ですか?」

 

セラ「うん、レイ君にやってもらいたい事があるんだけど⋯」

 

俺がそう聞くと、セラフォルー様は真剣になり話し出すも、最後の方は何故か不安そうになった。

 

レイ「セラフォルー様?どうしたんですか?」

 

俺は少し心配になりセラフォルー様に声を掛けると。

 

サーゼクス「実はね⋯君に一つ任務を任せたいんだ」

 

セラフォルー様の代わりにサーゼクスさんが話し出した。

 

レイ「任務ですか?」

 

サーゼクス「ああ、君に⋯はぐれ悪魔の討伐を頼みたいんだ」

 

レイ「俺に?確かにこの間中級悪魔に昇格しましたけど⋯」

 

サーゼクスさんの言葉にそう言うと。

 

サーゼクス「いや⋯それは関係無いんだ、本来なら中級悪魔だろうと、はぐれ悪魔討伐なんて危険な仕事は任せない」

 

レイ「余計に何故か分からないんですけど⋯」

 

サーゼクスさんの言っている事が余りに矛盾していたので、俺はそう言った。

 

サーゼクス「正直に言うとね、君の力量はもう既に中級悪魔は疎か上級悪魔よりも上だろうと、私達は思っているんだ」

 

レイ「買い被りですよ」

 

サーゼクスさんの言葉に驚きつつも、表には出さずにそう返す。

 

セラ「それがね⋯そうでもないんだよ?」

 

レイ「セラフォルー様?」

 

今度はセラフォルー様がそう言った。

 

セラ「レイ君、一年前にリアスちゃんを助けた時の事、覚えてるでしょ?」

 

レイ「はい」

 

俺は当然覚えてるのでそう答えた。

 

セラ「レイ君は興味無いだろうけど、あの魔獣は本来上級悪魔クラスの人に討伐を任せる様な魔獣だったんだよ」

 

レイ「そうなんですか?そんなに強くなかったんですけど⋯」

 

俺は1年前のことを思い出しそう言った。

 

セラ「⋯あのね?そう言えちゃう時点で、もうレイ君は十分に強いって評価を肯定してるのと同じなのよ?

それに今じゃ「シトリー家には息女を守る最強の守護者(ガーディアン)が居る」なんて事を言い出す人だっているんだから」

 

レイ「そんなこと言われましても⋯」

 

セラフォルー様の言葉に俺は困る事しか出来なかった。

てか⋯そんな呼ばれ方してたのか?俺は

 

セラ「ああ、勘違いしないでね?それが駄目ってわけじゃないのよ?」

 

レイ「そうなんですか?」

 

サーゼクス「当然だ、むしろ喜ばしいことだよ」

 

セラ「うんうん☆ 私も鼻が高いし☆」

 

レイ「なら良かったです⋯」

 

怒られるのかと思っていたが、二人はそう言ってくれたので俺は安堵して答えた。

 

セラ「それに、あれからも色々とレイ君に任せてきたでしょ?」

 

レイ「そうですね⋯全部簡単な事ばかりでしたけど」

 

俺がセラフォルー様にそう言うと。

 

セラ「それもなのよ」

 

レイ「⋯はい?それも⋯とは⋯?」

 

俺はそう言われて、訳が分からずに聞くと。

 

サーゼクス「はっきりと言ってしまうとね⋯君に任せた仕事の殆どは、中級悪魔はもちろん⋯上級悪魔でさえも簡単にとはいかない仕事ばかりだったんだよ」

 

レイ「⋯⋯はあっ!?なんですかそれは!?」

 

俺はサーゼクスさんの言葉に驚愕した。

 

セラ「ごめんね?最初は私達の口喧嘩から始まった事なんだけど⋯」

 

サーゼクス「もちろん、危険の無い物を選んではいたが⋯今は反省しているよ⋯」

 

二人はいきなりそんな事を言い出した。

 

レイ「二人して⋯いきなりなんですか⋯?」

 

二人「実は⋯」

 

俺はその内容を聞いて絶句した。

 

―――――――――――――――――――

 

セラ『おっはよ~☆サーゼクスちゃん☆』

 

サーゼクス『やあ、おはようセラフォルー』

 

セラ『それで?今日は何で私を呼んだの?』

 

サーゼクス『実はレイ君の事なんだが⋯』

 

セラ『レイ君の?』

 

サーゼクス『ああ、この間のリアスを助けた時に倒した魔獣は中級悪魔でも手こずる程の奴だっただろ?』

 

セラ『そうだね、あの後に魔獣の死体を見て凄いびっくりしたよ⋯レイ君は「弱い魔獣でしたので問題ありません」なんて言ってたけどね⋯』

 

サーゼクス『それで思ったんだが⋯レイ君はかなり強いみたいだ、だからレイ君にもそろそろ何か仕事を任せたいと思うんだが⋯セラフォルーはどう思う?』

 

セラ『そうだね⋯レイ君なら大丈夫だと思うよ?』

 

サーゼクス『そうかい?セラフォルーの事だから、嫌だと言うと思ったが』

 

セラ『本当は嫌だよ?レイ君に危ない目に遭って欲しくないし、でも⋯』

 

サーゼクス『でも?』

 

セラ『⋯実はね?レイ君⋯この前、教育係りの上級悪魔を倒しちゃったの⋯』

 

サーゼクス『なんだって!?確かレイ君の教育係りって⋯』

 

セラ『うん⋯お父さんの騎士をしてる人だよ』

 

サーゼクス『それを子供のレイ君が倒したのか⋯?』

 

セラ『うん⋯ちなみに後からその人に聞いたら、手は抜いてなかった⋯というか⋯抜けなかった、って言ってたよ⋯』

 

サーゼクス『それ程なのか⋯』

 

セラ『うん、だから大抵の任務なら任せても大丈夫だと思うよ?』

 

サーゼクス『そうか⋯なら後はどの任務を任せるかだが⋯』

 

セラ『何でも大丈夫だと思うよ?』

 

サーゼクス『そうはいかないさ、いくら教育係りを倒したからって、適当には出来ないさ』

 

セラ『むっ⋯そんな事ないもん、レイ君ならどんな任務だって完璧にこなせるよ!!』

 

サーゼクス『そうかい?なら⋯少しづつ難度を上げていって、何処まで出来るか予想してみるかい?』

 

セラ『良いよ!私は全部こなすに一票』

 

サーゼクス『なら僕は途中で、そうだな⋯上級悪魔に任せる様な任務で断るに一票だ』

 

セラ『じゃあ勝負はレイ君が中級悪魔に昇格するまでね』

 

サーゼクス『そうだね、来年には昇格してるだろうからね、それで行こう』

 

―――――――――――――――――――

 

と言う内容だったからだ。

 

レイ「⋯⋯⋯⋯⋯」

 

セラ「本当にごめんね⋯レイ君」

 

サーゼクス「本当に済まない⋯レイ君」

 

俺が何も言えずにいると、二人は謝罪してきた。

 

レイ「⋯それは別に良いんですけど⋯本当にそんな下らない理由で⋯?」

 

セラ「下らなくないよ!!実際にレイ君は全ての任務を完璧にこなしてたし!!私が正しかったでしょ?サーゼクスちゃん」

 

サーゼクス「そうだね⋯正直に言うと途中からは僕も意地になってしまってね⋯本気で無理だと思う様な任務も渡してしまったんだが⋯君は完璧に片付けてしまった⋯」

 

セラフォルー様が勝ち誇った様に言うと、サーゼクスさんは苦笑しながらそう言った。

俺はそれを見て二人が本当に反省してるのかどうか分からなかった。

 

レイ「あっ⋯て事は今回の昇格は⋯」

 

セラ「うん、元々昇格の予定ではあったんだけどね⋯」

 

サーゼクス「それらの任務の結果、少し早まったって感じだね」

 

俺の疑問に二人は当たり前の様に答えた。

 

レイ「⋯そうですか⋯それで?話を戻しますけど今回の任務は、はぐれ悪魔討伐って事で良いんですか?」

 

サーゼクス「そうだったね⋯ああ、その通りだ」

 

これ以上脱線しては困るので、俺は少し強引に話しを戻した。

 

レイ「あれ?だったら何でさっきセラフォルー様は心配そうな顔をしたんですか?俺が全部こなす方に賭けてたんですよね?」

 

セラ「そうだけど⋯それでも心配はするよ!ただでさえレイ君は無茶ばかりするんだから!!」

 

セラフォルー様の口調は少し怒っているものの、表情は悲しそうに見えた。

 

レイ「そう⋯ですか、心配掛けてすいません」

 

俺は少し申し訳なく思い、素直に謝った。

 

セラ「いきなり大きな声出してごめんね⋯そのお陰で私やサーゼクスちゃん、それにソーナちゃんやお母さん達も助けられてるよ?

でもねレイ君、私はもちろん皆もレイ君が本当に大事なんだよ?それだけは分かってね?」

 

レイ「はい⋯気を付けます⋯」

 

セラフォルー様は俺の元に来ていつになく真剣な表情でそう言って俺を抱きしめた、俺は自分が思う以上に心配を掛けていたのだと言う事を初めて知った。

 

セラ「解ってくれればいいの⋯それに、レイ君は自分の命を軽く見すぎる時があるよね?

お願いだからそれだけは絶対に止めて欲しい、これはレイ君の王としてでも魔王としてでも無い、お姉ちゃんとしてのお願い⋯聞いてくれる?」

 

そう言うセラフォルー様は、もう泣きそうな顔をしていた。

 

レイ「うん⋯俺がお姉ちゃんからのお願いを聞かないわけ無いでしょ」

 

セラ「ありがとう⋯レイ君」

 

俺は弟として答え、先程とは逆に今度は俺がセラフォルー様を抱きしめると、セラフォルー様は俺の胸の中で小さくそう言った。

 

 

サーゼクス「それで、この任務を受けてくれるかな?」

 

レイ「ええ、やりますよ」

 

暫くしてサーゼクスさんにそう聞かれて、俺はそう答えた。

 

セラ「気をつけてね?さっきの約束もちゃんと守ってね?」

 

レイ「はい、もちろんです」

 

相変わらず心配そうな顔で言うセラフォルー様に俺は笑顔でそう言った。

 

サーゼクス「討伐対象はここに書いてある」

 

サーゼクスさんはそう言って一枚の書類を取り出した。

 

レイ「はぐれ悪魔ゴブ⋯レートはA⋯罪状は主の殺害未遂⋯場所は人間界⋯ですか」

 

俺は書類を受け取り内容を確認した。

 

サーゼクス「ああ、ちなみに主だった者の詳細についてはちゃんと確認してある、待遇や扱いに問題は一切無かったし周囲からも悪い話しは出なかった」

 

サーゼクスさんは補足する様にそう言った。

 

レイ「主だった者はどれくらいの傷を?」

 

サーゼクス「重体らしいが命に別状は無いとの事だよ」

 

レイ「そうですか⋯分かりました、行ってきます」

 

俺は必要な事を全て聞き終え、俺は扉に向かった。

 

サーゼクス「頼んだよ」

 

セラ「気をつけてね?危なくなったら逃げても良いんだからね?」

 

レイ「はい、分かってますよセラフォルー様」

 

サーゼクスさんとセラフォルー様の二人に一礼してから、俺は扉を開け外に出ていった。

 

―――――――――――――――――――

 

レイ「さて⋯この辺りの筈なんだが⋯」

 

あれからすぐに人間界に転移して敵を捕捉した場所に向かっていた。

 

レイ(ん?⋯そこか)

 

俺は変な気配を感じ、辺りを探ると山の中から禍々しい気配がした。

 

レイ(とりあえず⋯居るのは確かなんだが姿が見えない⋯どこだ⋯)

 

俺は山の中に降り立ち辺りを見渡すが標的の姿が無い。

 

レイ(奥に進んでみるか)

 

そう思い俺は森の中を歩き始めた。

 

レイ(当然ではあるが⋯景色が変わらないな⋯一体どこに⋯あっ⋯)

 

10分程歩きそんなそんな事を思い始めた頃、俺は廃屋を見つけた。

 

レイ(ここだな⋯間違いない)

 

標的のはぐれ悪魔が居る、俺はそう確信した、廃屋からは血の匂いが漂っていたからだ。

 

レイ「よし⋯行くか」

 

俺は神器を開き《(なまくら)》取り出し、帯刀して中に進んで行った。

 

レイ「酷い匂いだ⋯」

 

中に入ると外以上の悪臭がして、床には大量の血が水溜まりを作っていた。

 

「⋯⋯け⋯」

 

レイ「なんだ⋯?」

 

「た⋯けて」

 

レイ「女の声⋯?まさか!?」

 

俺は声の聞こえた方に向かって走り出した。

 

「たすけて!誰か!?」

 

レイ「ここかぁ!!」

 

俺は扉を蹴破って中に入ると―――

 

「イヤァァァ―――」

 

標的であるはぐれ悪魔ゴブと思わしき化け物が、先程の声の主であろう女を食っていた。

 

レイ「チッ⋯間に合わなかったか⋯」

 

それを見て俺はそう呟いた。

 

「アアッ!ナンダ⋯オマエハ」

 

化け物は女性を食いながらこちらを見てそう言った。

 

レイ「はぐれ悪魔ゴブだな?お前を始末しに来たんだよ」

 

ゴブ「シマツ⋯?オマエノヨウナガキガカ?オレサマモナメラレタモノダ」

 

俺の宣言にゴブは笑いながらそう言った。

 

レイ「主を殺しかけた挙げ句⋯一般人まで殺した、お前は⋯ここで死ね!」

 

俺はそう言って教育係りの人とは別に、少し前に個人的に出会った人から教わった抜刀術の構えを取る。

 

ゴブ「グハハハ!オマエモクッテヤロウ!」

 

ゴブはそう叫び俺に向かって一直線に襲い掛かって来た。

 

レイ「ふぅ⋯ハアッ!」

 

俺は一つ呼吸をして地面を強く蹴り敵に迫る。

 

ゴブ「シネェェェェ」

 

叫びながら放たれた魔力を躱し、俺はすれ違い様に《(なまくら)》を抜き放った。

 

レイ「残念だったな」

 

俺は《(なまくら)》を鞘に戻し振り返ると。

 

ゴブ「ク⋯ソ⋯オマ⋯エ⋯ゴ⋯トキ⋯ガ⋯キ⋯ニ⋯」

 

上半身と下半身に別れたゴブはそう言い―――死んだ。

 

レイ「⋯帰るか」

 

俺はそう呟き、ゴブの持ち物と思われる物を証拠として持ち部屋を出た。

 

レイ「はぁ⋯思いの外、疲れたな」

 

外に出て俺はそう呟きながら羽を広げ飛んだ。

 

「お前、誰?」

 

レイ「ッ!だれ⋯だ⋯女の子⋯?」(気配が一切感じられ無かった⋯)

 

すると背後からいきなり声が聞こえ振り向くと、そこにはソーナと対して変わらない年頃の女の子が浮いていた。

 

「?」

 

俺を見ながらその子は首を傾げた。

 

ギル『レイ⋯』

 

レイ『うん⋯分かってるよ⋯』

 

ギル『なら良いが、決して戦おうなどと思うなよ?こいつは強いなんて次元じゃない』

 

レイ『ああ⋯勝てる勝てないじゃない⋯勝負にすらならないだろうね』

 

目の前に現れた女の子に俺はもちろんギルでも勝てないと直感で理解した。

 

レイ「えっと⋯君は⋯?どうしてこんな所に⋯」

 

「我、強い気配、感じた、だから来た」

 

俺は女の子の機嫌を損ねない様に気を付けて、とりあえずそう聞くと女の子はそう言った。

 

レイ「気配を⋯?さっきの奴の事か」

 

俺はゴブの事かと思ったのだが。

 

「違う、気配感じたの、お前」

 

しかし、それはすぐに否定された上、女の子は俺を指差しそう言った。

 

レイ「⋯俺?」

 

「ん⋯」

 

そう聞くと、女の子は小さく頷いた。

 

レイ『どういう事なの?ギル、そんなに強力な武器や技は使ってなかった筈だけど⋯』

 

ギル『おそらくだが⋯さっき《王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)》を開いた時に何かを感じ取ったんじゃないか?』

 

レイ『それだけでこのクラスの奴が来るほどなのか?この神器は⋯』

 

ギル『当然だろ、誰の力だと思っている』

 

レイ『マジかよ⋯』

 

自慢気に言うギルに俺はそれしか言葉が出てこなかった。

 

レイ「えっと⋯じゃあ⋯俺に何か用か?」

 

「何もない、ただ、見に来ただけ」

 

気を取り直して俺がそう聞くと女の子は首を横に振り、そう言った。

 

レイ「そう⋯なんだ⋯」

 

「そう⋯」

 

レイ「⋯⋯⋯」

 

「⋯⋯⋯」

 

レイ「えっと⋯それで⋯君は⋯」

 

沈黙が続き俺は耐えきれなくなり、さっきの続きを聞いた。

 

「我、オーフィス」

 

レイ「オーフィス?どっかで聞いたような気が⋯」

 

名前を聞き俺が考えていると。

 

オーフィス「我、お前、知らない」

 

レイ「そう⋯だよな⋯ああ、すまない俺はレイって言うんだ」

 

オーフィスと名乗る少女の言葉に俺は自己紹介をした。

 

オーフィス「レイ⋯、分かった」

 

レイ「よろしくな」

 

オーフィス「⋯ん、でも我、もう行く、また来る」

 

とりあえず挨拶をするも、オーフィスはそう言って何処かに飛んで行った。

 

レイ「⋯⋯なんだったんだ?でも⋯あのオーフィスって娘⋯確実にやばいな⋯」

 

俺がオーフィスと名乗った女の子の事は何も解らなかったが、それだけは確信していた。

 

ギル『⋯レイ、この事⋯あの女には黙っていることだな』

 

レイ『何で⋯?』

 

ギル『あんなのがお前の神器に反応したと知ったらどうなるか、分からない訳じゃないだろう?』

 

ギルに言われて考えてみると。

 

レイ『ああ⋯確かに、良くても外出禁止とか24時間の監視とか言われそう⋯』

 

セラフォルー様が騒ぐ姿が頭に浮かんだ。

 

ギル『だろう?別に戦った訳でもないし奴に敵意があった訳でもないんだ、大丈夫だろうよ』

 

レイ『⋯うん、そうだね』

 

俺は報告した後に起こるであろう面倒を避ける為に黙っている事にした。

 

レイ「とりあえず⋯帰ろう」

 

俺はそう呟き、周囲を最大限に警戒しながら人気の無い所に行き転移して冥界に帰った。

 

――――――――――――――――――

 

セラside

 

レイ君が部屋を出てから3時間が立った。

 

セラフォルー「う~ん、大丈夫かなぁ⋯」

 

あれからずっと私は落ち着かなかった。

 

サーゼクス「少し落ち着いたらどうだい?セラフォルー」

 

そんな私を見てサーゼクスちゃんは苦笑しながらそう言った。

 

セラ「でも⋯」

 

サーゼクス「レイ君なら、きっと大丈夫だよ、もう少しすればちゃんと帰ってくるさ」

 

セラ「うん⋯」

 

サーゼクスちゃんにそう言われ、私は椅子に座ると―――

 

コンコン

 

セラ「!どうぞ!」

 

扉がノックされ、私は立ち上がりそう言った。

 

レイ「失礼しま「レイ君」うわぁ、セラフォルー様!?」

 

扉が開き入って来たのはレイ君だった、私はすぐに飛び付いた。

 

セラ「大丈夫?何処も怪我してない?」

 

レイ「大丈夫ですよ、ただいまセラフォルー様」

 

セラ「うん☆お帰りなさい☆」

 

私がそう聞くと、レイ君は笑顔でそう言った。

 

サーゼクス「やあお帰りレイ君、早速で悪いが報告を聞いても良いかな?」

 

レイ「はい」

 

サーゼクスちゃんの言葉にレイ君は頷き報告を始めた。

 

サーゼクス「そうか⋯人間を殺していたか⋯」

 

レイ君の報告を聞き終えて、サーゼクスちゃんは表情を曇らせた

 

レイ「はい、すみません」

 

セラ「レイ君の所為じゃ無いよ」

 

サーゼクス「ああ、君は最善を尽くしたと僕も思っているよ」

 

レイ「セラフォルー様⋯サーゼクスさんも⋯ありがとうございます」

 

少し俯いてそう言うレイ君に私達がそう言うと、レイ君は安心したのか顔を上げてそう言った。

 

サーゼクス「とりあえず今日はもう帰って休むと良い」

 

セラ「そうだね、家に帰ってゆっくりして☆」

 

レイ「はい、失礼します」

 

私達の言葉にレイ君は一礼して部屋を出ていった。

 

セラ「サーゼクスちゃん⋯」

 

サーゼクス「ああ、分かってるさセラフォルー」

 

レイ君が部屋を出てから、私は子供のレイ君には少し酷だった⋯そう言おうしたが、どうやらサーゼクスちゃんも同じだった様だ。

 

サーゼクス「全く⋯酷い世の中だね⋯」

 

セラ「うん⋯」

 

私達はそう呟いてから、互いの仕事に戻った。

 

――――――――――――――――――

 

俺は二人への報告を終え帰路に着いていた。

 

レイ「はぁ⋯」

 

ギル「どうした?」

 

ため息をつくとギルが話し掛けてきた。

 

レイ「どうしたも何も⋯あの件だよ⋯」

 

ギル「ああ、報告しなかった事か、だがそうしたって事はお前もあの女が騒ぐのが面倒だったと言う事だろう?」

 

レイ「まあ⋯そうなんだけど⋯心配される度に隠し事をしてるからなのか分からないけど⋯セラフォルー様の顔見れなくて俯いちゃったし⋯」

 

俺はセラフォルー様の笑顔に少しだけ罪悪感を覚えていた事を話した。

 

ギル「どちらにしろ最終的に決めたのはお前なんだ、諦めろ」

 

レイ「はぁ⋯しばらく憂鬱だ⋯」

 

俺はそう呟きながら、二人の会話も勘違いも知らずに家に帰ったのだった。

 




一応オーフィスもヒロインの候補なのでここで接触です。
実際にヒロインにするかどうかは、これからの話し次第かな…
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