俺は魔王の女王で魔王の妹は俺の女王で婚約者   作:黒幻

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本文に入る前に⋯
活動報告にも書きましたが。
ソシャゲのグレイフィアさんのエロさと美しさに作者が陥落したので、グレイフィアさんもヒロインにさせていただきました。

サーゼクスさんの嫁はグレイフィアさんから変えて、グレイフィアさんの双子の姉って事で。
名前はリーシア・ルキフグスです。
名前としては、グレイフィアという名前は。
グレイシアのグレイとリーフィアのフィアでグレイフィア、との事なので、その二人の残りを取ってリーシアにしました。
今までの話しの一部をグレイフィア→リーシアに変え。
ついでにグレイフィアさんの立ち位置やらを、ほんの少しですが内容を弄ったりもしたので、時間のある方は読んでみて下さい。

一応グレイフィアさんの立場は既に決めてあります。

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【13歳・①】二人だけでの魔力修行

セラ「今日は修行をするよ☆レイ君」

 

今日は休日だったのだが、セラフォルー様に呼ばれてシトリー家に来て、中に入るとそこにはセラフォルー様が居た。

わざわざ出迎えてくれたのかと思い、セラフォルー様の方に向かうと。

セラフォルー様はいきなりそんな事を言い出した。

 

レイ「⋯どうしたんですか?いきなり」

 

セラ「えっとね?レイ君は近距離では持ってる武器と雷の魔力で、遠距離は神器、それと水と氷の魔力を使って戦ってるでしょ?」

 

レイ「基本的にはそうですね⋯」

 

そう、俺の戦闘スタイルは簡単に言ってそんな所だ。

俺には通常の魔力とは別に、雷、水、そして氷の3つの魔力がある。

その内の一つ、雷の魔力の方は通常の魔力と共にある時出会った俺の師匠の一人である、魔の師匠にとことん仕込まれた。

 

セラ「でしょ?勿論それだけでもレイ君は十分強いし、負ける事は無いと思うから良いんだけど⋯」

 

レイ「だけど?」

 

セラ「一応ね?万が一の時に備えて必殺技を教えようかなって思ったの☆」

 

レイ「必殺技ですか?」

 

セラ「うん、私と同じ技なんだけど⋯嫌かな⋯?」

 

レイ「そんな事無いです!!」

 

俺は強くそう言った。

 

セラ「レイ君?」

 

レイ「セラフォルー様と同じ技なんて⋯むしろ教えて欲しいです!」

 

セラ「本当に?」

 

俺がそう言うと、セラフォルー様は嬉しそうに詰め寄りそう言った。

 

レイ「もちろんです!って事はセラフォルー様が自ら教えてくれるんですか?」

 

セラ「もっちろん☆お姉ちゃんが完璧に教えちゃう☆」

 

レイ「よろしくお願いします、セラフォルー様」

 

セラ「うん☆でも、まずは場所を変えないとね、ここじゃ最悪死人が出ちゃうから」

 

レイ「はい」

 

そう言うセラフォルー様に返事を返し、俺とセラフォルー様は周囲に誰もいない所に転移した。

 

セラ「この辺なら大丈夫かな?それじゃあ始めよっか☆レイ君」

 

レイ「はい、でも始めるのは良いんですが⋯何を教えてくれるんですか?」

 

セラ「ふっふっふっ⋯それはね?結構前だけど、グレイフィアちゃんを倒した技だよ☆」

 

セラフォルー様は胸を張り自慢そうに言った。

 

レイ「そういえば、グレイフィアさんと最強の女性悪魔の座を争ったんでしたっけ?」

 

セラ「そうだよ☆そしてその時の技が《零と雫の霧雪(セルシウス・クロス・トリガー)》だよ」

 

セラフォルー様は更に胸を張り、自信満々にそう言った。

 

レイ「《零と雫の霧雪(セルシウス・クロス・トリガー)》⋯ですか?」

 

セラ「うん☆」

 

レイ「どういう技なんですか?」

 

セラ「流石のレイ君も聞いたら驚くよ☆この技はね?グレイフィアちゃんとの戦いの時は、用意されたフィールドを全て凍らせたんだから☆」

 

レイ「フィールドを全てですか?」

 

セラ「うん⋯ってあれ?レイ君あんまり驚いてない?」

 

自信満々にそう言うセラフォルー様だったが、俺の反応が思ってたのと違ったのか、今にも「あれぇ~?」とでも言いそうな表情でそう言った。

 

レイ「いえ⋯驚いてますよ?俺も氷の技では同じ様なのを使えますけど、流石にあの広大なフィールドを全てとなると⋯俺は半分が限界でしたから」

 

セラ「そうなん⋯ちょっと待って?同じ様な技を使える?」

 

俺がそう言うと、セラフォルー様はびっくりした様な声でそう言った。

 

レイ「はい、セラフォルー様から水と氷の魔力の使い方を教えて貰ってから幾つか作ったんです。

と言っても⋯通常の魔力や雷の魔力程、まだ制御しきれて無いですけど」

 

俺は魔の師匠から雷の魔力の使い方を教わった様に、水と氷の魔力はセラフォルー様から教わっている、だがセラフォルー様も魔王の仕事で忙しい為、毎日教わる事は出来なかった。

魔力の修行はかなり大変だった、誰もが使える無属性の普通の魔力ならば、やり方さえ教われば一人でどうにか出来る。

だが、属性がある場合は少し違う、一言で言えば属性特有の癖やコツがある。

だから、属性の魔力は時間を掛けて指導者から教わらなくてはならない。

だが、俺がまだ完全に制御しきれてないのには他に理由がある。

それは俺自身が水と氷の魔力の扱いをセラフォルー様以外から教わるのが嫌だった為だ。

当然の事だが、シトリー家は水と氷の魔力の家系である為、セラフォルー様以外にも水と氷の魔力を使える人は居る。

実際、セラフォルー様からも「私は毎日見てあげる事が出来ないから、他の人からも教わると良いよ☆」と言われた。

でも、俺は誰にも頼まなかった。

何故かと言われれば、それは俺の中にある「セラフォルー様からしか教わりたく無い」と言う、端から見れば下らないと言われるであろう気持ちがあるからだ。

でも、それは仕方がないと思う。

その頃の俺は修行が主だった為、セラフォルー様に時間がある時は修行を見て貰えた。

だが、俺にも仕事が振られる様になってからはなかなか時間が合わなくなった。

だからこそ、俺は余計にセラフォルー様から教わりたいと言う気持ちが強くなった。

だから俺は水と氷の魔力の扱いはセラフォルー様以外からは絶対に教わらないと勝手に決めた。

例えその結果、周囲からなんと言われようとも、俺にとってはそれほどまでにセラフォルー様との修行の時間はかけがえのない物だった。

それから、俺がするのはセラフォルー様から教わった事の反復練習と水と氷の魔力を使った技の開発だった。

 

セラ「うん⋯それは私がなかなか時間が取れないからだけど⋯

同じ様な技って事は周囲を凍らせる技だよね?」

 

レイ「はい、見せましょうか?」

 

セラ「うん☆見せて見せて☆」

 

セラフォルー様の疑問に俺がそう言うと、セラフォルー様は子供の様に言った。

 

レイ「じゃあ⋯《氷河時代(アイス・エイジ)》」

 

俺は魔力を高め、地面に手を付き魔力を解放した。

すると、大地がたちまち銀世界に変わっていき、少なくとも飛んでない状態で見える範囲は全て凍っている。

 

セラ「!?!?」

 

レイ「⋯ふぅ⋯こんな感じです」

 

終わった後に一つ息を吐くと、当然周囲の気温も下がっている為、口からは白い息が出た。

 

セラ「⋯⋯⋯」

 

レイ「セ、セラフォルー様?どうしました?何か気に触りましたか⋯?」

 

俺は技を見て黙ってしまったセラフォルー様に何か駄目だったのか⋯と、思っていると。

 

セラ「す⋯」

 

レイ「す?」

 

セラ「すっご~~~い☆凄い凄い凄い!凄いよ!!レイ君!!

私が《零と雫の霧雪(セルシウス・クロス・トリガー)》を使える様になったのは成人した後だったのに、レイ君はもうこれだけの技が使えるんだね☆

しかも⋯魔力の扱いが完璧じゃ無い状態でこれって事は魔力を完全に扱える様になれば、私の技以上になるよ☆」

 

俺の手を取りそう言うセラフォルー様は目を輝かせていた。

 

レイ「そうなんですか?」

 

セラ「うん☆でも、これなら私の技を教える必要は無いかな」

 

レイ「えっ⋯そんな⋯せっかくセラフォルー様に修行付けて貰えると思ったのに⋯」

 

このままじゃ折角のセラフォルー様との修行が無しに⋯。

そんな思いもあり、俺はその言葉をまるで絶望したかの様な声で言っていた。

 

セラ「大丈夫だよ?レイ君☆」

 

レイ「セラフォルー様?」

 

そんな俺に、セラフォルー様は優しい声でそう言った。

 

セラ「今回はレイ君に《零と雫の霧雪(セルシウス・クロス・トリガー)》教える為に仕事はぜ~んぶ終わらせて来て、一週間の休みを貰って来たの。

本当ならその為の時間だったけど⋯プランを変更して、水と氷の魔力の扱いを完璧にしちゃおう☆

あっもちろんレイ君の休みも一緒に取っておいたから安心して大丈夫だよ☆」

 

レイ「⋯って事は⋯」

 

セラ「うん☆これから一週間、二人っきりで教えてあげるよ☆」

 

レイ「本当に!!ありがとう、セラフォルー様」

 

セラ「もっちろん☆でも、厳しくするから覚悟してね☆」

 

レイ「はい!セラフォルー様」

 

それから、セラフォルー様の言葉通り、俺は一週間セラフォルー様と二人っきりで修行した。

俺はその間もてっきり夜には家に帰り、朝になってからまたここに来るのかと思っていたら、セラフォルー様が「キャンプって楽しいよねぇ~」と言った為、俺達は一週間森の中で野宿する事になった。

普段の俺なら帰れる手段があるのに、キャンプに野宿など絶対にやらないが、セラフォルー様と二人っきりだと思うと、俄然やる気が出て来た。

 

 

 

一週間後

 

あれから一週間、文字通り俺はセラフォルー様と一緒に二人っきりで過ごした。

当然の事だが、俺がセラフォルー様の女王になった時には、セラフォルー様はもう魔王だった。

だから、セラフォルー様と一緒に居る時間は、他の王と眷属よりも圧倒的に少なかった、それこそ今回の様に途中で抜ける事無く、ずっと一緒に居ると言う事は初めてだった。

だからこそ、俺はこの一週間は今までに無い程に集中して修行に励んだ、なにせ折角セラフォルー様が教えてくれるんだから、それも二人っきりで。

これで頑張らない様なら、俺は何にも頑張る気など起きないだろう。

 

そうして過ぎた一週間はあっという間だった。

俺としてはもっとこの時間を続けたかったが、当然そうも行かない。

俺は今回セラフォルー様がだいぶ無理をして、この一週間を取ってくれたのを解ってる。

そして、当然と言うべきだろうがその分の負担は全て他の魔王の人達(主にサーゼクスさん)にかかってる事も知っている。

まあ、だとしても⋯今回のこの一週間は徹底して見て見ぬふりをしてきたが⋯。

だって、負担をかけてるのは分かってるが、でも⋯良く考えれば別にセラフォルー様にかかってる訳じゃない、だったら別に俺が何かをする必要は無い。

俺は何かとサーゼクスさんを筆頭に他の魔王の人達の頼み事を聞いてはいるが、あくまでも俺の主はセラフォルー様であって、他の魔王でも、ましてや悪魔と言う種でも無い。

セラフォルー様の負担になるのなら、俺は徹底的にその負担を減らす為に動く、もしも意図して面倒を増やしてセラフォルー様の足を引っ張ろうとする者が居るのならば、俺は真っ先にそいつを殺しに行く―――例え相手が誰であろうとも。

だから、セラフォルー様に何かが無いのならば、俺が気にする事は無い。

 

⋯改めて考えて見ると、俺は何で他の魔王の人達からの頼みを聞いてるんだろうか?

基本的に俺が無償で働くのはセラフォルー様とソーナ、そしてシトリーだけなんだが⋯

まあ⋯サーゼクスさんは恩人の一人でもあるからってのもあるんだけど、それを差し引いても恩はもう返した筈だ。

それに、最近はグレイフィアさんからも「頼みを引き受けてくれるのはありがたいですが⋯最近は少しサーゼクス様やリアス様を甘やかしすぎですよ」って笑顔で言われたし、そろそろ個人的な頼み事の時にはきっちり報酬を要求するべきかな。

俺だってグレイフィアさんに怒られたくないし⋯あの人怒らせるとすげぇ恐いんだよなぁ⋯一度リアスが我が儘言って怒られてる所を見た時は本当に恐かった。

どれくらいかって?涙目で震えながら助けを求めるリアスを見捨てる位には恐かった。

あの後、暫くの間リアスは口を聞いてくれなかったっけな⋯。

まあとにかく、グレイフィアさんはそれ程に恐い、それを見るまで俺の中での怒らせると恐い人No.1は母上だったが、一瞬でひっくり返った。

母上はあれでも優しい方だったのだと心の底から理解した瞬間だった。

 

途中から少し話しがずれてしまったが、とにかくそんな訳で一週間が経ち、修行が終わり最後にセラフォルー様から、初日に見せた技をあの時と同様の力で使って見て欲しいと言われた。

 

レイ「あの時と同じ力で良いんですよね?」

 

セラ「うん☆それが一番比較として解りやすいからね」

 

レイ「分かりました、じゃあ行きますね?

ふぅ⋯《氷河時代(アイス・エイジ)》」

 

俺は初日の時と同じ量に魔力を高め、地面に手を付き魔力を解放した。

すると、大地は初日に見せた時以上に広く、そして早く、辺りが凍り付いた。

 

セラ「わあ⋯やっぱり思った通りだったね☆あの時のも十分に凄かったけど、今はもっともーーーっと凄くなったね☆

これはもう充分に必殺技って呼べるよ☆」

 

そして、セラフォルー様の目も、あの日以上に輝いていた。

 

レイ「⋯⋯⋯」

 

セラ「レイ君?どうしたの?」

 

レイ「いや⋯その⋯何て言うか⋯自分で言うのも何ですけど⋯ここまで変わる物何ですね⋯」

 

俺は自分でも、技の威力の上がりっぷりに驚いていた。

 

セラ「そうだよ☆魔力はその人が持つ魔力量にもよるけど、基本は質を高めさえすれば、魔力が少なくても充分格上相手に戦えるの☆

まあ、レイ君の魔力量は下手したら私以上にあるからね☆だから同じ技でもさらに強力になったのよ☆」

 

レイ「なるほど⋯量よりも質の方が大事何ですね⋯あの人はそんな事教えてくれなかった⋯

 

そう、あの人はそんな事は一言も言わなかった。

唯一言われた事は「お前は魔力量が多い、それだけで十分だ」なんて事以外は魔力の扱い方と技しか教えてくれなかった。

まあ⋯それでも十分過ぎる位だったんだけどね⋯。

 

セラ「ん?どうしたの?」

 

レイ「何でも無いですよ、やっぱりセラフォルー様に教えて貰えるのが一番だなぁて思っただけですよ」

 

セラ「⋯本当に?」

 

俺がそう言うと、セラフォルー様は急に真面目な声で、顔を寄せてそう聞いて来た。

 

レイ「えっ⋯はい、どうしたんですか?いきなり」

 

セラ「⋯⋯⋯」

 

レイ「セラフォルー様?」

 

すると、突然セラフォルー様は顔を俯かせてしまった。

 

セラ「あ⋯あのね?今回私が修行を付けてあげようと思ったのには理由があってね?」

 

レイ「理由⋯ですか?」

 

セラ「うん⋯その⋯少し子供っぽい理由なんだけどね⋯」

 

レイ(今更子供っぽさを気にされてもな⋯)「大丈夫ですよ?セラフォルー様の話しなら、俺は何でも受け入れますから」

 

セラ「本当に?」

 

レイ「はい、もちろんですセラフォルー様」

 

俺がそう言うと、少し話しづらそうにしながらも、セラフォルー様は話し始めた。

それに、セラフォルー様が子供っぽいのは今に始まった事じゃないし。

 

セラ「えっと⋯実はね?⋯レイ君に修行を付けたって人達が羨ましかったの⋯」

 

レイ「えっ!?」

 

セラ「そして⋯それと同時に悔しかったの⋯」

 

レイ「それは⋯」

 

俺はセラフォルー様の羨ましいと言う言葉に驚き、悔しかったと言う言葉には何も言えなかった。

 

セラ「ただの嫉妬だって事は分かってるの⋯それに、帰って来たレイ君が凄く強くなってて嬉しかったのも本当だよ?

でも⋯でもね?同時に、私はレイ君に何もしてあげれてないんだなぁ⋯て思ったの⋯」

 

レイ「セラフォルー様⋯でもそれは」

 

セラフォルー様が魔王と言う立場だから仕方無い⋯そう言おうとすると。

 

セラ「うん、仕方ないって事は分かってるの、私には魔王としての仕事もあるから⋯

それでもね?私とサーゼクスちゃんが勝手に決めた事でレイ君を傷付けて、それでレイ君が悩んじゃって居なくなっちゃって⋯

帰って来た時には更に強くなってて、それも何か吹っ切れた様な笑顔で帰って来て⋯それは本来、私がしなくちゃいけない事だったのに、私は何もしてあげられなかった⋯

結果的に⋯レイ君を傷付けただけ⋯」

 

レイ「セラフォルー様⋯」

 

先にセラフォルー様に言われてしまった。

その上、俺はそれに対してまた何も言えなかった

 

セラ「全部私が悪いって事は分かってる、でも⋯それでも⋯やっぱり悔しい物は悔しいし、羨ましい物は羨ましいの。

だから今回無理をしてでも、レイ君との時間を作ったの⋯

呆れちゃった⋯かな?」

 

レイ「っ⋯セラフォルー様」

 

セラ「レ、レイ君!?」

 

本当に悔しそうに、そして悲しそうに、セラフォルー様をそう言った。

そんなセラフォルー様を、俺は抱き締めると、セラフォルー様は驚いた様な声を出した。

 

レイ「呆れるなんて⋯そんな事無いです、俺の方こそあの時はすみませんでした⋯

でも⋯今回この時間を作って貰えた事を考えれば、俺としては嬉しい事ですけど」

 

あの時⋯俺が今よりもガキで、修行をしてもなかなか上手く行かずに、伸び悩んでた頃⋯セラフォルー様とサーゼクスさんが俺の為にとやった、とある事。

ガキながらに悩んでた俺は、それが引き金となって⋯修行の旅と言う名の家出をした。

結果的に、それは功を奏したが⋯帰って来てからは今までで一番大変だった⋯。

 

セラ「レイ君⋯ありがとう、こんな主だけど⋯これからもよろしくね」

 

レイ「はい!もちろんです、こちらこそよろしくお願いします、セラフォルー様」

 

そう言って俺を抱き締め返して来るセラフォルー様を、俺は更に強く抱き締めた。

 

 

 

それから少しして。

 

セラ「本当に良いの?後片付けとか任せちゃって⋯」

 

レイ「はい、セラフォルー様は一週間休んでる間に貯まった仕事もあるでしょうし、片付けが終わり次第俺もすぐに行きますから」

 

いくら正式に取ってる休みとは言え、その間に仕事が貯まらないと言う訳じゃない。

だから俺は、後片付けは一人でやると言い、セラフォルー様には先に戻って貰う事にした。

 

セラ「そうだね⋯分かった!これ以上は流石にサーゼクスちゃん達が可哀想だし☆先に戻ってるね?」

 

レイ「はい、すぐに終わらせて向かいます」

 

セラ「うん☆じゃあ待ってるね☆」

 

レイ「はい!」

 

セラフォルー様は最初は一緒に⋯と言っていたが、俺の言った事にも一理あった様で、最終的には俺に任せ先に帰っていった。

 

レイ「さて⋯さっさと終わらせ「レイ」!誰だ!?」

 

セラフォルー様を見送り、片付けを始めようとすると、後ろから誰かに声を掛けられ、俺は警戒しながら振り返ると。

 

「レイ、久しい」

 

レイ「お前は確か⋯オーフィス、だったよな?」

 

そこには見覚えのある少女が浮いていた。

少女は俺にそう言いながら近付いて来た、俺はその少女を思いだしそう言うと。

 

オーフィス「そう、我もレイ、覚えてる」

 

レイ「ああ、さっきは済まなかった、ここに誰かが来るとは思わなくてな」

 

通常ならいきなり声を掛けられても警戒などはしないのだが、ここは場所が悪かった。

なぜなら、ここはシトリーが所有する土地の一つであり、許可の無い者が入る事は許されない。

そして、今は俺とセラフォルー様がここを使ってる事はシトリーの者なら誰もが知ってる筈だから、ここに立ち入り許可を出す事は絶対に無い。

そんな場所で突然声を掛けられれば、誰でも警戒するだろう。

 

オーフィス「?、何が?」

 

レイ「いや⋯気にしてないなら良いんだ」

 

オーフィス「そう、なら良い」

 

俺が謝るも、オーフィスは何を謝られたのか本当に解らないようだった。

俺も、それならそれで良いと思い、話しを終わらせた。

 

レイ「それで?いきなり来てどうしたんだ?」

 

オーフィス「レイ、我と共に来て」

 

何か緊急の用でもあるのかと思い聞くと、オーフィスは手を差し出しそう言った。

 

レイ「⋯お前と?なんで?」

 

オーフィス「我、帰りたい、でも、出来ない、だから、手伝って」

 

帰りたい、そう言ったオーフィスの表情は変わらないが、俺には少し⋯悲しそうに見えた。

 

レイ「帰るって⋯何処に?」

 

オーフィス「次元の狭間」

 

レイ「次元の⋯狭間?」

 

オーフィス「そう」

 

聞いた事の無い場所に、俺は首を傾げた。

 

レイ「一人で帰れないのか?」

 

オーフィス「無理、次元の狭間、グレートレッド、居る、我、グレートレッド、追い出された」

 

レイ「こっちで暮らすのは嫌なのか?」

 

オーフィス「解らない、我、求めるのは、真の静寂」

 

レイ「真の⋯静寂⋯?」

 

オーフィス「そう」

 

帰りたい、グレートレッド、追い出された、そして真の静寂が欲しい。

俺はなんとなくだが、オーフィスが来た理由が分かった。

 

レイ「つまり⋯真の静寂が欲しくてその次元の狭間に帰りたい、けど⋯そこにはグレートレッドが居る、と。

だからグレートレッドってのを倒すのを手伝って欲しいって事か?」

 

オーフィス「そう、レイ強い、あの時よりも、強くなってる、だからレイ、我と共に来て」

 

俺が推測を言うと、オーフィスは頷いてそう言った。

 

レイ「そうか⋯でも、悪いなオーフィス⋯それは無理だ」

 

オーフィス「なぜ?」

 

オーフィスは首を傾げた。

 

レイ「俺には俺のやるべき事があるからな、セラフォルー様の女王として、シトリーの家族として」

 

オーフィス「そう、残念⋯」

 

俺がそう言うと、オーフィスは少し俯きそう言った。

 

レイ「けど、そうだな⋯もしも俺が馬鹿やらかして、ここに居られない様な事があったら、また誘ってくれ。

その時は喜んで協力してやるから」

 

オーフィス「分かった、我、帰る」

 

俺はオーフィスにそう言うと、オーフィスはそう言って、俺に背中を向け飛んでいった。

 

レイ「⋯オーフィス!」

 

オーフィス「?」

 

俺が叫ぶと、オーフィスは不思議そうに振り向いた。

 

レイ「セラフォルー様とかが居ない時なら、いつでも遊びに来て良いぞ!」

 

オーフィス「ん、分かった、また来る」

 

レイ「ああ、待ってるよ」

 

俺がそう言うと、オーフィスは頷きそう言い、帰っていった。

 

レイ「はぁ⋯びっくりした、まさかオーフィスが来るとは思ってもみなかったな⋯。

あっ!やばい、早く片付けて帰らないと、またセラフォルー様に心配されちゃうな」

 

俺はすぐに片付けに取り掛かった。

片付けは思ったよりも早く終わり、俺はセラフォルー様の元に向かい、この一週間で貯まった仕事は予想以上にあり、俺はすぐにこちらの片付けに取り掛かった。

 




今回はこの話しに二つの話しを載せる予定でしたが、両方とも思いの外長くなったので二回に分けました。
もう一つも近い内に投稿します。
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