ポケットモンスター B&W another 〜隻腕の幻影 ゾロアーク〜   作:Mr.bot-8M6N

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・エピソードのタイトルが変更されました。

・前語り部分を変更。※前前語りは 4ー1 に移転




3ー1 降る雨は暗示する①ーREGRETー

11

 

 

 その日は来る。

 

 ーーその日は来た。

 

 ずっとこんな日々が続けば良いと思っていた私に。

 

 ーー存外に悪くなかった時間を叩き潰すように。

 

 当時8歳の私にはこれ以上ない程の害意が。

 

 ーー「俺」という存在が不幸を撒き散らす存在だと言わんばかりに。

 

 西の空の暗雲と一緒に。

 

 ーーあの連中がやって来る。

 

 「別離」という結果を伴って。

 

 ーー「沈黙の確執」という形となって。

 

 

 ごめんなさい。

 

 ーーすまない。

 

 私のせいで貴方は傷を負った。

 

 ーー俺が原因でお前の心を傷つけた。

 

 ただそれだけの言葉を、私は貴方に言えなかった。

 

 ーーただその程度の言葉を、俺はお前に伝えられなかった。

 

 

 雨が降る。

 

 雨が降る。

 

 雨が降る。

 

 

ーー((( ○ )))ーー

 

 

 トウコはアララギ博士と別れて直ぐに 彼女が『キツネさん』と呼ぶゾロアークの下に向かった。

 

 梅雨のせいでもうかれこれ2週間会えていなかった。その事実が昨日まで……いや、今日 アララギ博士と話をするまでずっと鬱々としたシコリのように溜まっていた。が、今は違う。

 

 トウコはトウコなりにゾロアークとの関係に向き合い、答えを出した。

 

 まだまだ問題は残っているし、よく分かっていない感情はある。それでも、鬱屈とした心に光が差し風通しが良くなっていた。

 

 だからだろうか、トウコの足取りは軽い。

 

 ゆっくりと話していこう。ゆっくり知ってもらおう。ゆっくり知っていこう。時間はある。一年でも二年でも………なんなら五年かかっても構わない。

 

 ーーそして一緒にこの世界を回っていきたい。

 

 彼女の耳が小川のせせらぎの音を捉える。ゾロアークがいる大木の空き地まであとほんの少しだ。

 

 ーーもうすぐ会える。ここを抜けたら、そこにきっと『キツネさん』がいる。

 

 トウコが走る。木をよけ、地を踏みしめ、茂みを抜けーー

 

「はい、そこまで。デンチュラ、 でんじは だ」

 

 ーー………え。

 

 瞬間、トウコの身体に今まで感じたことのない衝撃が走った。

 

 トウコの意識と身体が乖離する。

 

 身体が落ちる。

 

 

ーー((( ○ )))ーー

 

 

 複数の足音がトウコに近づいてくる。遠退く意識の中で、「コツ、コツーー」という音がやけにはっきり聞こえる。

 

「あー……ちょっとやり過ぎたか?まぁ、いいや……『でんじは』なら死ぬ事ぁ無ぇだろう」

 

 ーーこの足音、この声……聞いた事がある。

 

「ーーにしても、オレの勘も捨てたもんじゃあ無かったか。お前さんが『目標』と同じポケモンの紙持ってたのがヤケに目に付いてなぁ。まさかまさかで……本当にまさかとはねぇ………」

 

 男ーーロブの視界には、遠くにだが、確かに紅のタテガミを生やした黒の狐が写っている。

 

「いや、全く……道案内御苦労と言ったところだな、お嬢ちゃん。………おい、お目付役。スポンサー様に伝えな。『目標を見つけた。今度こそ仕留める』……ってな」

 

 カハハーーという乾いた笑いが漏れるロブの後ろから別の三人が現れる。

 男二人に女一人。その三人は中世の騎士をイメージしたようなチェインメイル風の衣装に身を包んでいた。

 

 チェインメイルの一人がロブの言い様に不満気な顔をする。

 

「……勘違いをしないでいただきたいが、我々が行なっているのはポケモンの『保護』だ。今回の目標のような珍しいポケモンはトレーナーどもから『護る』為に行なっているのだ」

 

 ロブは残りの二人のお目付役の顔を見る。どうやら、一人目と同じ意見のようだ。

 

 それを見てロブは嗤う。滑稽だ。哀れでもある。

 『ポケモンの保護』あるいは『モンスターボールからのポケモンの解放』。今回のスポンサーは確かにそういう名目で動いている。しかし、それはあくまでも『名目』。スポンサーの上の連中はそんな事露ほども考えていない。あれは多くの賛同者を得るプロバガンダか、本来の目的のための隠れ蓑に過ぎない。

 例えば、今回の『目標』が捕らえられーー『保護』された先で何が待っているのやら……。まぁ、ロクなことではあるまい。

 そう考えなが、今回スポンサーから依頼完了のためにと渡されたモンスターボールを見る。もう、中身は何も入っていない。『目標』の周辺で潜伏中だ。

 

 ーーあぁ、怖い怖い……。

 

 その嗤いに気付いたチェインメイルの男は怒鳴る。

 

「何がおかしいッ!!」

 

「いやいや、いンや……何でも無いさ。……『保護』ね。ま、どっちにしろやる事は変わらねぇんだ。オレとしちゃあ、『保護』だろうが、『捕獲』だろうが………関係無いね」

 

 ーーたとえ、それが……………『処分』であったとしてもだ。

 

 受けた依頼を完了させて報酬を貰う。実にシンプルだ。

 

 チェインメイルの三人は不満気だが、それをこの男に語っても意味の無いことは嫌になるくらい知っている。

 

「……それで、その子供はどうするのだ?ここで放置するのか?」

 

 チェインメイルの一人が聞く。

 

「それもいつも通りだな。……必要(・・)なら使う(・・)使えない(・・・・)なら捨てる(・・・)。取り敢えず、持って行こう(・・・・・・)

 

 と、ロブは少女の事をまるで道具かのように語る。

 

 取り敢えず持っとけ、とお目付役の一人に押し付ける。

 

 ーーキツネさ………

 

 意識が遠退く。意識が落ちる。

 

 

 

 西の暗雲がもう目と鼻の先にまで近付いていた。

 

ーto be continuedー




作者A「乙女回路がショートしたと言ったな。アレは嘘だ」
作者B「ウワァァァァァ………ッ!?」
作者C「作者AとB!バカ言ってないで、とっとと修復作業に戻れ!!ショートを起こした乙女回路を無理に稼働させたせいで、完全にオーバーヒート起こしやがったッ!!」
作者A&B「「ウワァァァァァァ……ッ!?」」

思っていた以上に糖分多めになった本作もシリアスに突入します!!

それと、毎日投稿途切れさせたくなかったから無理矢理投稿してますが、まだこのエピソード現時点で出来上がってないんですよね……。
明日明後日明々後日と更新出来ると思いますが、それ以降がちょい怪しいです。
うーん……。次章は完全に出来上がってから更新始めるかねぇ?

登場キャラクター
・トウコ……哀れ、主人公にしてヒロインの我らがトウコちゃんは囚われ?のヒロインに。
…………そういや、原作で敵側の重要キャラ「N君」って奴が、ゾロアーク持ってたよね?「おい、バカ!なんで今その話しやがった!!by作者C」え、だってコレを利用したら立派なNTあー……「このバカを黙らせろby作者C」「ウワァァァァァァ……ッ!!by作者B」なんでBが悲鳴上げてんの?
あ、NTRは冗談です(多分)。そこまでストーリー考えてないねん。ただ、それやってみると面白そうとかチョロっと思っちゃっただけです。

・ゾロアーク……やってまいりました。ゾロアークのチートぶりが炸裂する戦闘シーンがな!

・ロブ……あからさまに怪しかった人。ポケモンバトルの実力的には七賢人くらいあるんじゃない?(尚、原作ストーリー中で七賢人との戦闘は無いです。全員ジムリーダーがボコりました)
舞台裏で、チェインメイルの連中と合流出来たようです。スポンサーのお目付役と合流できてよかったね!因みに、逸れたのはコイツが悪いです。重要な場面では大概コイツが悪い。どうでも良い場面では確実にコイツが悪い。ロブとはそういうダメ男。
関係無いけど、新作のボダラン3で影武者さんDLCで使えないかな

・チェインメイルの男女……ポケモンbwではお馴染みのプラー!でズマー!な人たち。エキストラなんで名前は登場しません。役割としては………まあ、今回の一件、ポケモンbwのあの組織が関わっているんやな程度で。
あと、何処かのエピソードで「隣村で不審者云々」ってのがあったが、それコイツらとコイツらの同僚です。すまんな、分かりにくくて……。また閑話挟むか……その時は真面目にな(多分)
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