バイストン・ウェル・サーガ×僕のヒーローアカデミア 作:何でもない
原作:僕のヒーローアカデミア
タグ:アンチ・ヘイト クロスオーバー バイストン・ウェル・サーガ(設定のみ) 性格改変 出久強化 オーラ力
その英雄、聖戦士。
──バイストン・ウェルの物語を、覚えている者は幸せである。私たちはその記憶を記されて、この地上に生まれてきたのにも関わらず、それを思い出すことの出来ない
「ここは……地上だ。僕は、浄化されたんじゃ……。何でだ? あれは、夢だったのか? それとも、これがバイストン・ウェルの意思なのか?」
世界の人口の8割が【個性】と呼ばれる力を持つ世界にて、個性を持たぬ一人の少年が目覚める。その胸に極めて近く限りなく遠い虚憶を抱いて……。
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「これは、オーラ力……!! あれは夢なんかじゃなかったんだ! つまり、これはバイストン・ウェルの……。」
「デク………てめえがなんで……!」
少年は自身の"力"が自らの内より消えぬ意味を探し始める。そして、運命か偶然か。彼は一度は過去に置き去った
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「うちのことは構わんといて。早く逃げんと……」
「大丈夫。どんなに大きくても、所詮は意思の無い機械。このくらい、越えられなきゃ"戦士"じゃない。」
その"力"を宿し、少年は再び闘うことを選ぶ。消えることのない矜持と共に。
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「デク!! てめえ、前から様子がおかしいとは思ってたがやっぱり【個性】を持ってることを隠してやがったのか!」
「違う! 違うんだ! 話を聞いてよ、かっちゃん!」
「うるせえ! その名で呼ぶんじゃねえ、このクソナードがああぁぁ!!」
導きの先は友とのすれ違い。怒気・哀情・困惑………。想いと差し出した手の行く末は……。
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「僕たちでやろう。邪気であるならば逃げるわけにはいかないよ。」
「動け! 脳無! 何故動かねえ!?」
「命を玩具にするお前たちには分かるものか! 僕の体を通して出る、この力が!!」
(これは幻……いや違う! 緑谷の想念が世界を貫いたのか?!)
命を嘲笑い心を踏みにじり魂すら蹂躙する悪しき者共を前に、"戦士"は再び翼を開き、闇の
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「君は、蟠りで、妄執で、恨み辛みで、自分の暗闇を照らそうともしないで人に救いの手を差し伸べるつもりなのか! 君の言う、オールマイトに嫉妬しヒーローとして生きる
「黙れ……! 黙りやがれ!」
「黙るものか! そんな歪んだ
「俺は……俺は……!!」
人は己の感情からも、消えることのない過去からも自由にはなれない。だからこそ、少年は背かない。自らの叫びが迷いを断つことを願って。
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「けっ……。てめえが隠してたのは【個性】じゃなかったってわけか。いや、【個性】なんて影も形もなかったってか。」
「爆豪君……。」
「はっ、てめえがこの先、何を抱えて何をするつもりなのか俺には分からねえし知ったことじゃねえ。」
「………じゃあ、聞かせてくれないかな? 君が、僕を相手にここで何を為そうとしているのか。そして、どこへ向かおうとするのか。」
「言うまでもねえ。俺は、今までの俺自身の下らねえ執着とてめえとの因縁をここでてめえと一緒に爆ぜ飛ばして決着をつける! そんでもって、それを俺というトップヒーローの伝説の始まりにしてやる!! さあ、行くぜ。本気出せや! デク! いや、緑谷!!」
「……うん、分かったよ。それが君の望みなら、真っ正面から受けてやる。勝負だ、かっちゃん! いや、爆豪君!」
少年と少年は対峙する。理解することは分かり合うことではない。だからこそ、生きざまを示すように闘う。二人の心と闘志は振り上げた互いの腕によって言葉となってぶつかり合う。海も大地も貫かんとする力同士の行く末は……。
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「【聖戦士デク】……。これが、僕のヒーローとしての道であり、変わらぬ原点です。」
少年は自らに"聖戦士"を冠した。それは新たな旅立ちであり、生き方を決して曲げることはないと誓った瞬間でもある。
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「飯田くん、復讐は虚しいだけだとか、君の兄さんは敵討ちを望んでいないなんて言うつもりはない。だけど、それが君の生き方を殺すものになるならば、僕は君の魂を打ち砕いてでも止めてみせる。それが君の友達としての言葉だ。」
「緑谷君……。」
止まらぬ憎しみの炎の内を知るからこそ、慰めも引き留めもしない。しかし、友の行く末が輪廻を越えても尽きぬ怨念であるならば、心を斬ってでも正さねばならない。"戦士"の言葉は闇に塗られた少年の星に成りうるのか……。
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(この小僧が扱ってやがる力ってもしかして……。いや、まさかな。)
「ステイン、脳無、飯田君……。これもオーラ力に引き合わされたのか?」
(緑谷出久……。はぁ……、お前の"ヒーロー"をそこまでする覚悟はどこからだ?)
「ステイン、確かに世のヒーローはお前の言う通りなのかもしれない。それでも、過ちごと切り捨てて未来を殺す者を、僕は認めない! 惰性も弱音も嫉妬も人の心の内から生まれる輝きだ! そして、挫けようともいつかはそれを越えることが人の善き心の繋がりなんだから!!」
「はぁ……。貴様は口先だけではないようだな。だが、俺はお前の言葉を認めても贋作共を認めはしない。脆弱な精神・信念・決意が正しきことだとしても、それを越えられずにいるものが紛い物のヒーローとして存在することは許されない……!」
「ならば、その執念を断つ!! それが僕が掲げた"聖戦士"の覚悟だ!」
同じ
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「かっちゃん、君の"力"を頼ってもいいんだね?」
「誰に言ってんのか、分かってねえみてえだな。デクに出来て俺に出来なかったことが今までにあったか?」
「……そうだったね。じゃあ、行くよ! 僕に続いて!」
「はっ、てめえが合わせろってんだ!!」
(あの二人に輝く鼓動、あれがまさか先代が言っていた"命の根源"なのか?)
No.1の相手に挑む二人の少年。嘗て二人を争わせた力の元で二人は生命を重ねて立ち向かう。"聖戦士"は一人だけじゃない。2つのオーラ力は超常が満ちる社会に光輝く風を巻き起こすのか。
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「ステインと俺たち、どっちも同じ人殺しだ。何が違うんだ? 何故、あいつだけが持て囃されるんだ?」
「じゃあ聞くよ。君から
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「洸太君、君は僕が必ず守ってみせる。」
「はっはっは!! てめえのその自信満々な面が後何分持つかな!」
「来い、マスキュラー!! お前の血にまみれた禍々しい妄念、ここで断ち切る!!」
悲しみと憎しみの底に囚われた少年を救うため、"戦士"であるヒーローは自らのエゴのために娯楽を楽しむが如く命を奪う者に立ち向かう。
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「運よく今までやってこれたが、もう終わりだ。私の内に残る"火"も間もなく墜ちる。だからこそ君に受け継いで欲しいんだ。私の【個性】─ 平和の象徴 ─を。」
「平和の……象徴……。」
『9代目にして漸く……生命の力が目覚めたか。』
「『力を持つことを恐れるな。力がなかったことを悲しむな。』それが僕に課せられた戦いなんだと思います。」
自身の光であった人物より継承された【個性】。代々に受け継がれし力は戦士に命の意味を語りかける。英雄として、戦士として、そして命あるものとして進む道とは……。
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ここに始まるのは【平和の象徴】を受け継ぐことを選んだ少年ではなく、"聖戦士"の称号を胸に戦うことを選んだ少年の物語である。
オーラヒーロー戦記、ここに開幕。
戦雲が、英雄を呼ぶ。
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