当代最強のフレイムヘイズ。
最強の紅世の王に挑む。
そんなお話。
通常、討滅の道具たるフレイムヘイズは徒への憎悪をもってしてこの世に誕生する。
すなわち怨敵となる徒を討滅してしまったフレイムヘイズは充足感の後に枯れ木のように立ち消えていくか、更なる憎悪、使命感など様々な理由を見つけ討滅の道具としての日々を繰り返すかの二択を選ぶこととなる。
『天威の鬼神』と呼ばれるフレイムヘイズが契約主たる『紫電の軍師』と共に、怨敵となる強大な紅世の王『
紅世の王『
その『
天を衝くような筋骨隆々とした巨躯、般若の面のような顔に伸び放題になった赤い髪、6本の腕を持つ異形の紅世の王と相対することになった。
『俺ぁ
「都を荒らす
「まっ、要は君を討滅するって感じだよね。」
傲慢な口調の男と取り澄ました口調の男の声が
『天威の鬼神』は身長7尺(約2.1メートル)程度のがっちりとした如何にも武将といった真紅の鎧を身に着け、頭に赤く長い
そして、神器たる『方天画戟』を構えると紫電を纏い
「『払の雷剣』の契約者『天威の鬼神』が武威を貴様に示す!」
『おもしれぇ!そのケンカ受けて立つぜ!』
ここに後の世にも語り継がれる天下のフレイムヘイズと紅世の王の
言葉と共に
その戦闘は熾烈を極め、
「ハァッハァ、今回は本気で死ぬかと思った。」
「ふむ、君は無事に仇の討滅を成功したことになるね。どうする?今の君にはその気持ちのまま穏やかに消え去るという選択肢もあるよ。」
「…まだこの身体の火照りが収まらない。魂が我が武威を天下に示せと言っている。」
「…」
その『天威の鬼神』の独白を『紫電の軍師』と呼ばれる紅世の王タケミカヅチは黙って受け止める。
己が契約者の渇望を聞き届けるために。
「俺ぁ『最強』になりたい。
「…ふむ。その無謀とも言える願い長年連れ添ってきた我が身としては辛いよ。考え直す気はないのだね?」
「無い。」
その意思のこもった渇望の流出にタケミカヅチも思案を重ね、真実を教えることにした。
一種の独白、決意や諦観のこもったような声色で契約者に語り掛ける。
「『千変』シュドナイ。『棺の織手』アシズ。『甲鉄竜』イルヤンカ。『虹の翼』メリヒム。『皁彦士』オオナムチなど強力な紅世の王はたくさんいる。」
「そのオオナムチって奴はこの前追い払ったじゃねぇか。」
「話は最後まで聞きなさい。だが…最強となると『彼女』しかいない。」
「…」
「『血染花』風見幽香。」
「…カザミ…ユウカ。」
「そう。『四季のフラワーマスター』『
「そんな昔の事憶えてねぇよ。『風見幽香』か。よし!じゃあ次はそいつだ。そいつを倒したらその次に強い奴を倒して倒して討滅しつくして俺が『最強』になってやる。」
「相、分かった。歴代契約者で最強の君だからこそ共に私も『彼女』へ挑む決意を固めよう。個人的な怨恨も彼女にはあることだしね。」
「おう!それで、怨恨てなんだ?」
「君の先々代の契約者が『彼女』に討ち果たされたのだよ。」
「…ってことはそいつが使う自在法や戦い方は分かるんだな。」
「あぁ、だが何の参考にもならんよ。これまで幾百、幾千の紅世の王やフレイムヘイズが『彼女』に挑み散っていったが『彼女』は
「…まさしく『最強』だな。あぁー!魂が滾ってきたぜ!」
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何処かにある向日葵畑にて
「貴様が最強の紅世の王『風見幽香』か?」
「気安く呼ばないで頂戴。雑魚が私の名前を口に出すのは不愉快だわ。(あっ、こんにちはー。私であってますよ、なにか御用が?)」
「我こそは『払の雷剣』の契約者『天威の鬼神』!当代最強のフレイムヘイズにして全ての『最強』を目指す男だ!」
「…ただの阿呆か。蠅ごときがブンブンとうるさいわね。(いきなり大声出さないでくださいよ!ビックリするじゃないですか!)」
その言葉と共に鸚緑の極光が爆ぜる。
しかし、その土煙が晴れた先には傷こそ付いているものの五体満足で紫電を身に纏う『天威の鬼神』の姿があった。
神器の『方天画戟』をしっかりと握り彼女に不敵な笑みを浮かべ相対する。
「へぇ、やるじゃない。少し
その笑みにより凶悪な笑みで返事をして、『天威の鬼神』の間合いに無遠慮に歩み入る。
「
そう言い戦闘は接近格闘術になる。
『風見幽香』は1,2,3と秒数を数えながら『天威の鬼神』の攻撃を棒立ちで受け止め、大ぶりのテレフォンパンチやヤクザキックなど予備動作が大きいが一度当たってしまえば命が吹き飛んでしまう一撃を繰り出す。
その攻撃を事実、本当に当代最強のフレイムヘイズである『天威の鬼神』は受け止めることは無く、往なし躱しながら並の紅世の王では一撃でも当たれば討滅できる攻撃を棒立ちの『風見幽香』へ向けて何度も何度も繰り返す。
そして幽香が100を数えた瞬間に今までとは速さが段違いに早くなった
直撃を受けた真紅の鎧は粉々になり、攻撃の余波で『天威の鬼神』は飛ばされ嘔吐く。
「スペルブレイクね。(あっ!ようやく反撃ですよー!)」
「カハッ!貴様手加減していたのか!?」
『風見幽香』の攻勢、一瞬垣間見えた本気、棒立ちですべての攻撃を受け止められたこと、その結果傷1つ付けられないこと。
その全てに怒りを覚え、煮えたぎるマグマのような憤怒に任せ血相を変えて怒りをぶちまける。
「言ったじゃない。
幻想「花鳥風月、嘯風弄月」
そのスペル宣言と共に大小様々な存在の力の弾幕と共に、花を模した弾幕、鸚緑の極光が『天威の鬼神』以外にも全方位に向けて放たれる。
小さな弾幕でさえ並の徒なら粉々になってしまうほどの弾幕を受け止め、致命傷となりうる花を模した弾幕、鸚緑の極光の回避にのみ専念する。
その間にも『風見幽香』は弾幕の中心で1,2,3と秒数を数える。
「クッソ!舐めやがって!」
必死の一撃を躱しながら『風見幽香』へ一歩も近づけずにいることへの苛立ちを露にする『天威の鬼神』。
そんな彼の
突如、背後から鸚緑の極光が彼の下半身を飲み込んだ。
咄嗟に振り返り見ると
「くっ、そ……―――」
最後に一太刀でも成果を上げようと神器『方天画戟』を弾幕の中心にいる『風見幽香』へ投げる。
今際の際に『天威の鬼神』が見たのは
「恋符トリプルスパーク。なんてね。(怖かったー。)」
「害虫退治も終わったし向日葵のお世話をしなきゃ。(お花のお世話に戻りますか!)」
最後まで読んでいただきありがとうございます。
拙作がルーキーランキングに載った影響か『灼眼のシャナ』タグの作品のUAが伸びてる。『灼眼のシャナ』はいいぞ〜もっと流行れ!
未視聴の方は是非この連休でご覧あれ!
最高の一作だと確信を込めてオススメできます。
『震威の結い手』は中世ヨーロッパにはいたけど、この話は平安時代だから話は崩壊していないハズ。
『天威の鬼神』、『
『天威の鬼神』は元ネタ通りまさに当代最強。
大筋は「平家物語」「土蜘蛛草紙」を参照。
今後も拙作をよろしくお願いします。
最近ふとした時に、4作品もマルチ投稿していてどの作品から作者を知っていただけたのか気になってしまったのでアンケートいたします。ご回答いただけると読者層の把握、作者のモチベーションになる、他の読者様はどれをご覧になってるのかなど分かるので是非、お試しください。m(__)m
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英雄と敵の二重生活
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『風見幽香』な私。
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『AFO』はアホ、ハッキリわかんだね
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個性:斬島