転生したら原初だった件   作:レックスムーン

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契約

「おぉ、貴様が太古の悪魔である原初の橙(オランジェ)か?」

 

俺は魔法陣で召喚されると、野太い声が聞こえて来る。

 

目を開くと、そこには大きいな宝石のついた指輪や煌びやかな服を着こんだまるで豚のような男が目の前にいた。

 

「そうだが、俺を呼び出してお前は何を望む?」

 

肯定しながらそう問いかけると、男もとい豚はこう言ってくる。

 

「実はこの国の国王であるワシに対して愚かにも牙を剥こうとしている者達を消して欲しいのだよ。」

 

そう言いながら豚は酒らしき物を飲み干す。

 

「ほう、それで報酬は?」

 

「フン、そんなもの望む物があらば幾らでも用意してやる。」

 

俺は豚の言葉に内心笑みを浮かべる。

 

「良いだろう、くれぐれも後悔のしない様にな。」

 

俺はそう言って契約を実行するのだった。

 

 

 

 

ここは王国の城下町にある地下、そこには反王国軍の本拠地があった。

 

「皆、覚悟はいいか?」

 

「もちろんです、みんなこの国の国王にはもうウンザリしているんですから!!」

 

顎髭を蓄えた中年の男の言葉に一人の青年がそう言い切ると、集まっていた全員が同意の声を上げる。

 

「ありがとう、それではこれより城を襲撃作戦を実行する!!」

 

『おおおおおおおお!!』

 

男の言葉に全員が雄たけびを上げる。

 

だが、その襲撃は行われる前に潰える事になった、たった一体の悪魔によって。

 

「悪いが、その襲撃は失敗に終わるぞ。」

 

「だ、誰だ!?」

 

俺がそう言って声をかけると、驚きながら声を上げる男

 

それを見て思わず笑ってしまいそうになったが、こらえてこう言った。

 

「初めまして、そしてさようなら。」

 

俺の言葉を皮切りに男達はその場に倒れこむと、服だけが残っていた。

 

舌なめずりをして俺はこう言った。

 

「ご馳走様。」

 

そう言ってから俺はその場から立ち去り、あの豚の所にへと戻るのだった。

 

 

 

 

豚のいる一室に戻って来ると、そこには豚の他に一人の女がいた。

 

女の顔は美人といえるもので、すぐに察しがついた。奴隷だという事に。

 

「おい、貴様ワシの楽しみの時間を邪魔してくれよって・・・。」

 

「知るか、そんな事よりもお前との契約は成立した。」

 

しかめっ面をしていた豚が俺の言葉を聞いて笑みを浮かべて来る。

 

「ほう、早かったではないか。」

 

「対価を貰うぞ。」

 

そう言った瞬間、豚と女は服だけを残して消えていた。

 

「それじゃあ、他のも食いに行くとするか。」

 

そう言って俺が歩き出した瞬間、西の方から赤の力の波動を感じ取った。

 

原初の赤(ルージュ)の奴、派手だな。」

 

その言葉を最後に人間の魂を喰らい尽くした俺は地獄の門を開き、冥界にへと帰っていくのだった。

 

この日原初の悪魔の一柱(ヒトリ)である原初の赤(ルージュ)は魔王となり、ギィ・クリムゾンと名乗りを上げたのだった。

 

そして、俺はスキルを把握する為に表舞台に出る事はなくなった。

 

一匹のスライムに出会うその日までは・・・。

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