転生したら原初だった件 作:レックスムーン
スライムへと転生した三上悟もといリムル=テンペストと出会った俺は前世での話で盛り上がっていた。
「マジかよ、リムルも通り魔に刺されて死んだかよ!!」
「あぁ、お互いが同じ死因とは面白いな!!」
そうやって笑い話にしながら友好を深めていくと、リムルがこんな事を言いだした。
「なぁ、お前って名前が無いのか?」
「あぁ。というよりも、殆どの魔物は名前が無いぞ。名前を持つという事は魔物としての格を上げるという事だからな。」
そうやって話しをしていると、ふとリムルがこう言って来る。
「なぁ、お前も俺と友達にならないか?」
「良いぞ。」
遠慮がちにそう言って来るリムルに対して俺はそれに同意してやった。
「本当か!?」
「あぁ、せっかく同郷の奴に出会えたんだ。これも何かの縁って事でな。」
そう言って俺とリムルは互いに友好の握手(リムルの場合は体?)をして、友達になった。
「話を戻すけどさ、名前が無いって不便じゃないか?前の世界では当たり前だったし。」
「まぁな。でも、この状態で何十億年って過してたから疑問にも思わなかった。」
名前の事でそう言っていると、リムルがこう言って来る。
「俺が名前を付けようか?」
「は?」
その言葉に俺は唖然としてしまうが、リムルはお構い無しにこう話を続けてくる。
「だって、友達に名前が無いって不憫じゃん。」
「・・・。」
その言葉に俺は思わず無言になってしまう。
この世界に転生して自分以外に転生者がいるなんて思ってもみなかったからだ。
だからこそ、俺は・・・。
「分かった、リムルお前の厚意に甘えさせて貰おう。俺に"名前"をくれ。」
「あぁ!!」
そう受け入れた俺の言葉にそう言ってリムルは名前を考え始める。
すこししてリムルがこう言ってくる。
「ベーゼ、お前は今日からベーゼ=テンペストだ!!」
リムルの言葉を受け入れたその瞬間、俺の魂の奥底でなにかが変化した。
ベーゼ=テンペストの"名"が魂に刻まれたのだ。
身体の奥底から溢れ出しそうな
「{告。名付けにより
そして、力の奔流が収まると黒い繭を解いてリムルの前に姿を現した。
すると、リムルは
そりゃそうか、上位存在に名付けをしたんだ。こうなるのは必然か・・・。
そう考えながら俺はリムルを抱えると、 行動できるくらいの魔素を流し込んだ。
すると、三分ほどでリムルは意識を覚醒させた。
「あれ、俺ベーゼに名付けた瞬間力が抜けて・・・。」
「当たり前だ、俺のような上位存在に名付けをしたんだ。お前の中の魔素をごっそり持って行ったんだよ。」
「そ、そうなのか。それならそうと、早く言ってくれよ!!」
「こういうのは身体で味わわなきゃ理解出来ないだろ。」
「それは確かにそうだけど・・・。」
そうやって話していたが、俺は立ち上がってこう言った。
「リムル、俺は少し行く所があるからもう行くぞ。」
「えっ、そうなのか?じゃあ、またな。」
「なに、少ししたら戻って来る。」
俺はそう言ってリムルと別れてある場所に向かった。
場所は北の大陸、魔王ギィ・クリムゾンの居城である白氷宮。