転生したら原初だった件   作:レックスムーン

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困惑

ギィと別れて俺はジュラの大森林へと戻ると、そこには何とも立派な村が出来ていた。

 

ジュラの大森林はヴェルドラの領域(ナワバリ)だったハズだが、こんなにも人間が住み着くというのも考えられない。

 

俺がその村に近づいていくと、そこにはホブゴブリンとゴブリナと牙狼族が共に行動していた。

 

その光景を見て俺は思わず首を傾げてしまう。

 

何故なら、ホブゴブリンと牙狼族では強さの桁が違いすぎるからだ。

 

格下のゴブリンと行動を共にしているという事はこの村は何者かが纏め上げているという事になってくる。

 

少なくとも、ホブゴブリンや牙狼族よりも格上の存在がいるという事になるな。

 

そうやって考え込んでいると、俺はある事を思い出した。

 

それはリムルの事だ。

 

もしかしたら、リムルもこの村の強者に従わされている可能性がないとは言いきれないがどうだろうか?

 

それなら、俺がそいつをぶっ殺せばいい話だ。

 

そんな事を考えていると、後ろから声をかけられた。

 

「あの、すみません。」

 

俺がその声を聞いて振り返ると、そこにいたのはバンダナを巻いたホブゴブリンと牙狼族だった。

 

「驚かしてしまって申し訳ない、この森であなたの様な生物を見た事が無いので声をかけさせてもらいました。」

 

「俺はこの森に棲んでいる友人に会いに来たのだが・・・。この辺りでスライムを見なかったか?」

 

俺がそう言うと、ホブゴブリンの男はこう言って来る。

 

「もしや、リムル様の事ですか。リムル様でしたら村の中でお休みになられていますよ。ご案内いたしましょうか?」

 

「あぁ、頼む。えっと、お前の名前は?」

 

「自分はリグルと申します、元々は兄の名前だったのですが、リムル様が兄の意思を継ぐようにと名前を授けてくださったのです!!」

 

リグルはそう言いながら目をキラキラとさせているのを見て、ある事で不安が頭に過りこう問いかける。

 

「あー、リグル君もしかしてこの村のホブゴブリンとゴブリナはもしかして全員名持ち(ネームド)なのか?」

 

「はい、牙狼族も群れのボスが名前を貰い、今は嵐狼族(テンペストウルフ)に進化しております。」

 

その真っ直ぐにそう言って来るリグルに俺は今すぐにでも頭を抱え込みたくなった。

 

だが、今はそれ所では無いと思い留まり、俺はこう言った。

 

「そうか、教えてくれてありがとう。俺の名前はベーゼ・テンペスト、リムルの親友だ。」

 

俺がそう名乗ると、リグルはこう言って来る。

 

「ベーゼ様ですね。それでは、リムル様の元へご案内いたします。」

 

「あぁ。」

 

俺はリグルの案内でリムルのいるテントにへと向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リムルのいるテントまでの間周囲に目を配ると、ホブゴブリンと嵐狼族以外に四人のドワーフまでいた。

 

その事を質問すると、リグルはこの前まで武装国家ドワルゴンに行って衣食住の衣と住の部分を任せられる人材をスカウトしてきたのだと教えてくれた。

 

この話を聞いて俺はこう思った、なにしてんの、お前?と。

 

次に、牙狼族の事を聞いてみた。

 

それに関してはヴェルドラが消失した事にも影響があったみたいだ。

 

牙狼族に滅ぼされそうになったこのゴブリン村の村長の息子であるリグルがリムルと出会い配下となり牙狼族と戦い、この村と同様に配下にしたという話だ。

 

そして、その話を聞きつけた他のゴブリン村の一部がこの村にやって来てリムルの配下に加わったという事らしい。

 

そして、名付けをしまくった影響で睡眠(スリープ)状態になったのだという。

 

なんというか、滅茶苦茶だな。俺はリムルに会ったらまずは説教だなと心に決めた。

 

そんなこんなで歩きながら話していると、リムルのいるテントまで辿り着いたのだが、そのテントの入り口には筋骨隆々のホブゴブリンが立っていた。

 

「お初にお目にかかります、私このゴブリン村の村長でしたリグルドと申します。」

 

ポージングをしながら自己紹介をしてくるリグルドに俺はこう言った。

 

「あぁ、俺の名前はベーゼ・テンペスト。リムルの親友だ、よろしくなリグルド。」

 

「はい!!リムル様はテントの中にいらっしゃいますのでどうぞ。」

 

リグルの案内で迷う事無くリムルのいるであろうテントまで辿り着いた俺は一度深呼吸をしてから中へと入るのだった。

 

そして、テントの中にいたのはリムルと四人の冒険者だった。

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