2001年1月18日
カラブリア州はいわゆる“ブーツのつま先”にあたる地域で、メッシーナ海峡越しにシチリア島と面している。自然に恵まれた豊かな土地で、各県ごとに独特の文化を持つ。料理はあまり手間をかけないが、歴史的に見ればかなりの昔から酪農が営まれていた土地であり、サラミ発祥の地とも言われている。
ブランクはナポリから列車で約五時間揺られその地に降り立った。船や列車で通ったことはあったが目的地とするのは初めてだ。レッジョ・ディ・カラブリア駅を降り、タクシー乗り場で待ちながら目的地を再度確認した。
ブランクが暗殺チームに入って2年になる。当時より15センチは背が伸び、体つきもなかなか様になってきた。(と本人は思っているのだが周りにいる奴らが全員体格がいいせいでいまいちパッとしない)
スーツも自分で買って好きにカスタマイズしているし、カチューシャ代わりにしている伊達メガネもジョニー・デップがかけてそうなブランドものだ。
“僕が”望んでそうなったわけではない。
2年経っても、ブランクはまだ自分が誰かが“こうであれ”と指示された何かで有り続けていると感じている。つまりこれは手本のようなイケてるギャングの服というだけだ。
タクシーに行き先より少し手前の場所を告げ、ブランクは窓の向こうを流れ去っていく美しい景色を眺めた。
今日ここに来たのは観光のためなんかじゃない。カンノーロ・ムーロロの命令だ。
つい昨日、いつものようにブランクが寝るためだけに借りている部屋に帰るとまたムーロロが上がり込んで中華料理屋のテイクアウトを食べていた。
よくあることなので気にせず自分のために置かれた四角いパックを開けヌードルを啜ると、口の中のものを飲み込んだムーロロから財布を渡された。
「何これ?」
「交通費と経費」
「?つまり?」
「特別任務。極秘任務。呼び方はなんでもいいがオレ個人からのお願いだよ」
「わかりました。どこに行けば?」
「カラブリア。詳しい場所と内容は中にメモが入ってる。当日、電車に乗ってから確認しろ」
「わかりました」
「日帰りの楽な仕事だ。だが決して個人的な興味だとかで余計なことはするな。いいな?」
「わかりました」
ブランクは容姿もだが、ムーロロの前での振る舞いも変わった。ソルベとジェラートの一件以降、彼の前でもずっと暗殺チームでしている演技を続けている。
それが本当に演技なのかどうか、ムーロロは怪しんでいるが。
ブランクがヌードルを一気に掻き込んでから聞いた。
「武器は要りますか?」
「いいや、いらない」
「そっか、よかった。もう前使えてたスタンドはほとんど使えなくなっちゃってるから…」
「護身用にナイフくらいは持ってていいかもな。でもライフルは目立つからだめだ」
「わかりました」
何より変わったのはスタンド能力だ。
2000年の10月末の事だったか。ブランクは自分のスタンドが変化したことを報告してきた。
「僕、スタンドが今までどおり使えないんです」
ブランクはスタンド能力を発動している対象に触れるとその能力をコピーし、ストックできた。
だが今はスタンド能力を発動していようといまいと、触れればそれをコピーできるのだ。それだけ聞くとかなり強くなったように思えるが実際は違った。
「じゃあオレので試してみろ」
ムーロロはブランクに手を差し出し、握らせた。もちろんスタンドは発動させていない。
「……はい。わかった」
と言ったブランクの肩にはトランプの形をしたスタンドがちょこんと乗っかっていた。
間違いなくムーロロのスタンド、オール・アロング・ウォッチ・タワーだ。若干カラーリングが違うが。
ムーロロのオール・アロング・ウォッチ・タワーは53枚からなるトランプの群体型スタンドだ。ムーロロは普段はその小ささ、薄さを利用し諜報活動に使っている。
そのオール・アロング・ウォッチ・タワーがブランクの周りをカサカサ動きまわり、好き勝手に遊んでる。
「ん?ちょっとまて……なんか少なくないか?柄もなんかハートとダイヤしかねーよーな…」
「そうみたいですね。スタンド本体のことをよく知れば知るほど、フルパフォーマンスを発揮できるはずなんですが…どうやら僕はムーロロさんのこと、半分くらいしか知らないみたいです」
スタンド能力を発動してない状態でもコピーできるようになったのは、ブランクの手相を見て性格を読み取る特技が進化したのだろう。
問題は相手を知れば知るほど、コピーした能力が強まるという変化だ。
理にはかなっている。自分の能力の特性、限界、使い方を知ることは強さに直結する。どんな使えなく見える能力だって使い方次第で最強になったりもするのだ。
「……なるほど…。ってことは前使えてた能力、8つはあったよな?使えなくなったのか?」
「はあ…使えはするんですけど…」
といってブランクは一冊のノートを出してみせた。中にはぐちゃぐちゃの漫画?絵?象徴文字?よくわからないものが書いてある。
「トト神の予言です。わかります?」
「なるほど…な」
「まともに使えるのはマンハッタン・トランスファーだけです」
「そうか。ありゃお前の恩人のだもんな」
「はい。僕は弱くなったんですか?」
「…リゾットには報告したか?何か言われたか?」
「はあ。いい事だと言われました」
「……そうか。ボスには?」
「まだ内緒にしてます」
「わかった。ボスには言わず、オレの命令を継続しろ」
「わかりました」
スタンドとはすなわち精神のヴィジョンだ。それが変化するというのはつまり精神も変化したことを意味する。
それをブランクに指摘すると「可能性は無限大?」と言うに留まり変化に対してどう思っているのかは話さなかった。
相手のことを知れば知るほど強くなるってことは、相手のことをわかりたいって思ってるってことだ。
ブランクはただ見たもの触れたものを真似するだけでなく、理解したいと思い始めたのだ。
本人はその変化の意味をわかっているのだろうか?ムーロロにはそこがもどかしく感じる。まだ暗殺チームとボスを敵対させるゲームは続いているというのに。
ブランクは目的地の病院の1キロ手前でタクシーを降りた。とても小さな村だが住むには良さそうな場所だった。ただそのぶんよそ者は珍しいのだろう。あんまりジロジロ見られるので途中の雑貨店で地味な白いワイシャツに着替え、髪もおとなしく見えるようにひっつめた。
病院は町のハズレの丘にある。山岳を吹き抜ける風が心地良い。ブランクは病院に入るとナースに見つけられないように非常階段を登った。
そして“ドナテラ・ウナ”と書かれた病室のドアをノックした。
「はい……」
病床にいたのは今にも死にそうな女だった。
「ドナテラ・ウナさんですか?」
「そうよ…。あなた…まさか名札が読めないの?」
「いえ。念の為」
気の強そうな女性だった。とても弱っているが、瞳に宿る光は力強い。
「教会のものです。あなたのためにお祈りさせてください」
「教会?こうなる前までは何度もいってたけど、あなたのことは見たことない」
「僕は各地を旅して病気の方のために祈りをささげています」
「……うさんくさいわね」
「そうかもしれませんね。…重いんですか?」
「見ればわかるでしょ。わたしはもうすぐ死ぬわ」
「そのようですね。ですがあなたの目には恐れや苦しみは見えません。なのにそんなに悲しそうなのはなぜですか?」
「……あなた、遠慮ってものがないの?普通もっと気を使うでしょ…」
「すみません。だから僕、こういう修行をしろって言われるんですね」
「……いいわ。祈らせてあげるから終わったらとっとと出ていって」
「ありがとうございます。あなたはとても優しいひとですね」
ブランクはやせ細ったドナテラの手をそっと取り、額に当て、目をつぶり、その形をじっくり肌で感じた。
彼女はスタンド使いではないということはすぐわかった。それがわかればムーロロに与えられた任務は終了なのだが、ブランクはその女性の分析を続けた。
気高い女性なのだろう。血管の浮き出たガリガリの手でもわかる。何かを守ろうという強さと愛に満ちた手だ。
手のひらに浮かぶ微妙な凹凸としわから彼女の芯の強さがひしひしと伝わってくる。だが同時に骨から冷たさが伝わってくる。瞳に宿っていた悲しみの原因だろう。
「…変わった祈り方」
「………そうかもしれませんね。でもこうしたほうがあなたのことがよくわかるんです」
「…あなた、女の子よね?」
「え?そう見えます?」
「わたしの娘もこうやって、わたしの手を握ってくれる。とても、暖かくて優しい手だわ」
「いい娘さんですね」
ドナテラの手から感じる骨のつめたさの正体がわかった。不安だ。
きっと彼女の娘はまだ若い。彼女の気高さは母親のもつ気高さだったのだ。その誇りが、娘を残し早死する自分を許せないのだ。
ブランクは手を額から離し、最後にぎゅっと両手で包み込んでドナテラの目を見た。
「あなたの魂に安らぎが与えられることを祈ります。あなたの勇気と誇りが娘さんにもきっと受け継がれていることでしょう」
「………」
ドナテラは無言でブランクをじっと見つめ返していた。
「では。祈らせてくださってありがとうございました」
「…ねえ、待って。あなた各地を旅してるのよね」
「はい」
「サルディニア島に行くことがあれば、教会の関係者に“ソリッド・ナーゾ”という人がいないか尋ねてみてほしいの」
「別に構いませんが…その方は聖職者かなにかですか?」
「いいえ。わからない。教会に関係があったようだけど…もしかしたらと思って」
「わかりました。いいですよ」
「ありがとう」
ブランクはドナテラに微笑んでから病室を出た。来たときと同じように非常階段から出て、レストランでタクシーを呼んでもらう。まだ午後三時だから帰ってすぐムーロロに報告できる。
駅に着き、きっぷをとったあとに取り急ぎ列車の到着時間だけ連絡し、ブランクは来たときの服装に着替えた。売店で5時間の船旅のために本を買った。(ジェイムス・P・ホーガンの『星を継ぐもの』だ。面白かった)
まっすぐ家に帰ると時計は十時を回っていた。ブランクがシャワーでも浴びようかと服を脱ぎ始めると呼び鈴がなった。ムーロロだろう。
「よう」
ドアのすぐ前まで行くと、ムーロロはドアを数センチだけ開けて囁いた。
「どうだった?」
「スタンド使いではありませんでした」
「そうか。それがわかればいい。ご苦労だったな。財布は焼き捨てろ。あ、中の金はとっといてくれ」
「わかりました。上がっていきますか?」
「いや、いい。ちと忙しくてな。ありがとよブランク」
「いえ。ではおやすみなさい」
なんで田舎の死にそうな女について知りたがるのか、ブランクにはさっぱり理由がわからなかった。だが言われないということは知らなくてもいいことなのだ。わざわざ知ろうとすることはヤブヘビってやつだろう。
変に突っ込むと深みにハマる。ソルベとジェラートのように。ドナテラには悪いがソリッドなんとかという人物についても探す気は更々ない。
次の日はイルーゾォとのブリーフィングだった。彼は早起きするタイプではないので夕方に待ち合わせる。ブランクは日中昨日の旅行の荷物を処分してから本部に行った。
本部にいたのはイルーゾォとプロシュート、ペッシだった。プロシュートとペッシはたまたま居合わせただけらしい。
「おせーよブランク」
「夕方集合って言ったじゃないすか」
「お前、四時じゃ夕方中盤だろ」
「…時計。時計を使って情報共有しません?」
このごろイルーゾォとブランクはよく組まされる。彼のスタンド、マン・イン・ザ・ミラーは単体でも強いが、万が一鏡の中でなにかあったときにフォローできる人間がいればより安全に仕事ができるからだ。
ホルマジオは一人でやりたがる質な一方、ブランクは人と組むほうが向いていたので自然とそうなった。
「せっかく4人いるし麻雀しようぜ」
「いいね兄貴!オレ最近やっと役を覚えてきたよ」
「なんでそんなくそドマイナーなゲームやんなきゃなんねーんだよ。ちまちま並べんのストレスなんだよな」
イルーゾォはあまり卓上ゲームをやらない。スポーツの試合には気前よく賭ける一方でプレイするのは好きではないようだった。
人を観察する癖があるブランクは見抜いていたがイルーゾォは実は逆境とプレッシャーに弱い。ポーカーや対戦ゲームに向かない性格だ。
「麻雀なら僕、昔めっちゃイカサマ勉強しました。賭けましょう」
「お前のイカサマ見破るゲームならいいぜ」
「オレもそれにのる」
「…ちなみにペッシアニキは僕とグルですよ」
「え?!イカサマの打ち合わせなんてしてないだろ!急にやめろ!」
「ほら、普段打ち合わせしてるから出てくるセリフっすよそれ。僕らイカサマのゴールデンコンビなんです」
「変に揺さぶろうとしても無駄だぞ」
「イカサマのコールがあった時に僕でなくペッシアニキがいかさましていた場合、僕の賭け金でなく先輩方の賭け金を全額もらいますがいいですか?」
「ほう…おもしれーじゃねーか」
「えーっと…麻雀のイカサマって自分の役を教えて都合のいい牌を捨てさせるとか?」
「そうです。麻雀は自分の望む役を揃えるゲームですからね。どちらか片方だけ勝てばいいのですからゲーム中何らかの方法で自分の欲しい牌を相手に伝えられればそれでいいんです」
「ハッ。そんなの注意深く見てりゃー余裕でわかんじゃねーか。それを逆手に取って普通にこっちがあがることだってできるぜ」
「待て、イルーゾォ。イカサマはすでに始まっているぞ」
「何?」
「さすがプロシュート兄貴ですね…」
「ブランク、お前すでに心理戦を仕掛けているな?」
「ふ…見破られましたか。そうです。仲間で結託し牌を教えるローズなど麻雀のイカサマの本流ではありません。そう、男は黙ってぶっこ抜き!(牌を予め用意していた手持ちのものとすり替える行為)」
「あ、そっか。そもそもオレのビーチ・ボーイならこっそり牌を入れ替えたり並べ替えたりもできるッ!」
「そのとおり。ルール無用のイカサマ対決ならばスタンド能力からして僕らのほうが有利なのです!もっと言うならトランプゲームだと勝ち確なんですが」
「お前、人からパクったスタンドでゲームしようとすんなよ…」
「さあ、賭けますか?おりますか?」
「オレは大口叩く相手は負かしてやりたくなる性分でな。やってやろーじゃねえか」
「さすが兄貴!」
ブランクはすっかりチームに溶け込んでいた。裏切り者を排出しボスから冷遇されていても穏やかな日はあったし、飢えたり苦しんだりすることもなかった。
時々辛い任務も在るし毎日こういうふうにふざけられるわけでもないが、たまにとんでもなく面白い日があったりすればブランクにとっては十分だと思っていた。
そう思えるのが自分が一番年下だからだという事実に気づくのはそこから二ヶ月も後のことだった。
2001年2月9日
ブランクはまだチョコラータに呼び出されている。毎度自分の殺しが誰を不幸にしたのか聞かされるが、もうあまり胸が傷まない。人はどんな痛みもいずれ慣れるのだ。何度も何度も胸が腐るような気分になっていたし、時に“加工中”の人体の写真を披露されたりしたがそれすらも慣れのうちに入っていく。
殺しという経験もそういう慣れに埋没していくものだ。そしておそらく、裏切りも。
「今日は残念ながら君のカウンセリングの時間はあまりない」
「カウンセリング…?え……?今までのはカウンセリングだったんですか」
「いいか?一度しか言わない。暗殺チームに“ソリッド・ナーゾ”を探してるやつはいないか?」
「え?」
「いないのか?いるのか?」
「ソリ…?いや、聞いたこともないです。というか人探しなんてやってる人、いませんよ。通信記録にも特にないです」
「そうか。じゃあ今後出たらすぐドッピオに連絡すること。さてカウンセリングに時間をさけるね」
「わかりましたが…アレですか?誰かが裏切り…」
「わたしならボス自身が詳細を言うまで首を突っ込むのはやめるね。まあ君が突っ込むぶんにはいい口実ができるから歓迎だよ。調べなよ」
「絶対嫌です」
ソリッド・ナーゾは一月前あった病気の女、ドナテラが探してほしいと言っていた名前だ。ちゃんと覚えている。どうして同じ名前がチョコラータの口から出るのだろう。
「いいか。その名前は撒き餌だ。ボスを探るものが必ずぶち当たる名前。かつてボスが使っていた偽名の一つなんだがね。これを探してるやつはレッドカードだ」
「そうだったんですか。じゃあソルベとジェラートもその名前を?」
「さあ。わたしは罰を与えるよう言われただけだから」
「……わかりました。兆候があるか注視します」
「裏切り者が出るといいねえ。また一緒に仕事したいね」
「二度と嫌です」
「最初と比べると生意気な口をきくようになったな」
「そう演じてるんです。あなた相手に素の自分でいたら耐えられません」
「耐えられない?空っぽの君からそんな言葉を聞くようになるとはね!すごい進歩だ!セッコ、今のセリフ録音してたか?」
すぐ足元の床が突然柔らかくなり、にゅっと手が一本飛び出し、グーのサインを送っていた。ターミネーター2のシュワルツェネッガーみたいだった。
「きみはわたしに感謝すべきなんだ、ブランク。君がこんなふうに自分を表現できるようになったのはこのわたしがお前にそうなるよう望んだからだ」
「それは…思い上がりも甚だしいでしょう。会うペースは離婚した父親の頻度以下じゃないですか」
「君の初めての拒絶を引き出しのは
「……確かに引き出したのはあなたかもしれません。でも僕が変わったと感じるならチームのみんなが…」
「以前の君なら『いいえ、僕は空っぽです』とか言いそうなもんだけどね?変わったって自覚はあるんだ。ずいぶん愛着が湧いたんだねえ。なにもかも命令のままに放り込まれた仮の仲間に過ぎないのに。君はそのチームのメンバーを売ってわたしの殺人に加担したんだぞ?忘れたのかい。なんて都合がいい脳みそなんだ」
「…」
ブランクは反論できなかった。チョコラータがじいっとこっちを見ているのを睨み返すしかない。
自分が変わった?…変わったとも。だがそれはそっちのほうが任務を、命令を円滑にこなせるからだ。これは適応だ。
「君の与えられた命令はなんだ?」
「ボスのために裏切り者を見つけること…」
「裏切り者には?」
「罰を」
「今の君にできるのか?」
罰を与える?
2年面倒を見てくれた仲間に?
「…できます」
「え?なんだって?聞こえないな。もっと大きな声で」
「殺せます。命令されたら何にでもなる、何でもする。それが僕の美点です」
これは自分自身の言葉なのだろうか。ブランクにはわからなかった。だが少なくとも、自分はそうやって生きると決めていたことだ。
守らなければならない命令
恩人が戻るまで適当に生きていること
ムーロロの指示に絶対に従うこと
これを守ることが僕でいることだ。
「その言葉が嘘じゃないことを願ってるよ」