ABOUT THE BLANK   作:ようぐそうとほうとふ

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せんぱい②2001年3月31日

「なんだ?二人が急に消えたぞ」

「わたしのトーキングヘッドも強制的に解除されたようだ」

「何?トーキングヘッドはティッツァ、お前の意志でしか外せないんじゃなかったのか?」

「ああ。解除というよりも引き剥がされたという感じがした。イルーゾォの能力だろう。鏡の世界にスタンドは入れないらしいな」

「チッ…」

 スクアーロはカフェ・オルトラーニをもう一度見た。ガラスが割れて騒ぎになってる中、イルーゾォとブランクの姿は見えない。

「二人は…クソ、人だかりが邪魔だ」

「見つからない…みたいですね。スクアーロ、なにか痕跡は…」

 スクアーロはティッツァーノの言葉を遮る。

「イルーゾォが出てきた」

「一度隠れたのにわざわざ出てくるとはどういう事だ…?」

「どちらにせよ鏡の世界に逃げられたら厄介だ。殺れる時に殺っちまおうぜ」

「用心してください。ブランクは姿を見せてない。やつらがもしわたしたち本体の姿を見つけたら…」

「オレたちを見つけるなんて不可能だ。それよりもイルーゾォを生かして逃がすほうが面倒だぜ…!」

 

 

 

 テラスには大きな水溜まり。イルーゾォは店員がガラスを片付けようと近づいてきたのを怒鳴って追っ払った。邪魔をされたくない。

 先程噛みつかれたときわかったが、サメの形のスタンドは遠隔操作型のくせにスピードはとてもはやい。

 

 さっきは運が良かった。

 イルーゾォは牙が掠った首筋を擦る。ほんの一瞬マン・イン・ザ・ミラーの発動が遅れていれば確実に持っていかれていた。

 

「水溜りなんて明らかな敵の巣だが…裏を返せば攻撃が飛んでくる場所はハッキリしてるわけだ」

 イルーゾォは集中して耳を澄ませた。ちゃぷ、と後ろの水たまりから音がした。

「どっから噛み付いてくるかわかればかわすのはわけねーんだ!種がわかっちまえばよォ〜、くだんねー能力だな!」

 

 クラッシュが狙っていたのは一貫して急所だった。液体の体積に応じて身体の大きさが変わるが故に破壊力は低いのだ。

 背後の足元の水たまりからクラッシュが跳ねた。イルーゾォは椅子を振りかぶりクラッシュをぶん殴ろうとした。だがクラッシュはすぐに別の水たまりに移動する。

 

 

「床からの攻撃では見切られてしまう」

「わかってるッ!だがカップからの攻撃ならどうかな!」

 

 ガラスが散乱したそばの席には飲みかけのまま放置されたカップがたくさん。

 イルーゾォのすぐそばのグラスからまたクラッシュが喉をめがけて飛び上がる。

 

「狙う場所も芸がないな」

 

 イルーゾォは左手に握っていたブランクの耳をだし、クラッシュの口に突っ込んだ。その際クラッシュの牙が指の肉を引っ掛け人差し指の肉が半分持ってかれた。

「クソッ…速い!だが……!」

 

 クラッシュのヒレが床に見えた。

 

「ヤロー咥え込んだぜ、ブランク!」

 

 

 

 

 ブランクは繋ぎっぱなしの電話からイルーゾォの声を聞いて大きく息を吸った。

 いまさっき組み立てたライフルのスコープから景色を覗く。狭い路地のカフェが見える場所は限られている。テラス側にある高い建物、せいぜい百メートル圏内。

 この鐘楼はカフェの真裏だ。ここからならその場所すべてを見渡せる。

 

「グリーン・デイ…」

 

 イルーゾォに渡した耳はまだ生きている。以前たまたまであった少年のスタンド能力、全容は不明だが、今のところ生き物に過剰に生命エネルギーを与えることができるということだけわかっていた。

 ブランクは切り落とされた耳に生命エネルギーを与えた後、グリーン・デイでカビを生やした。グリーン・デイは高低差を感知し、低い位置に移動した()()()()()()()の肉を貪り続ける。

 ただしブランクの劣化コピーではチョコラータのように数センチ単位の高低差では増殖しない。だが

 

「人の頭から地面の水たまりだったら1メートルはある…それくらい落ちればグリーン・デイは僕の耳を喰らい尽くす」

 

 

 

 

「ぐっ…!」

 カフェ・オルトラーニに面した通りから一本奥に在る5階建てのアパート。その非常階段でスクアーロは体を硬直させた。

「スクアーロ!どうしたんです」

「く、クラッシュの口に変なもんがまとわりついてる!」

「何?」

「ブランクだ!あいつの耳に変なもんがくっついてやがった!…これは……カビだ!あの野郎、まさかチョコラータのスタンドを…」

「戦闘継続は…」

「可能だ!だが…クソ!こんなもんクラッシュに食わせやがって…!」

 ティッツァーノは階段から身を乗り出した。イルーゾォはクラッシュの移動を目視しつつある。いや液体の入ったカップをどんどん水たまりに落とし移動先を減らして動線を絞っているのだ。

 

「スクアーロ、場所が悪い。その口についてるのを取るために一度撤退…」

 

ティッツァーノが撤退しよう、と言い終わる前に事態は一変していた。

 

「グリーン・デイのカビはスタンドを食うことはできない。だけどその一瞬の動揺さえあれば簡単だ。獲物を探すのは慣れてる…グリーン・デイを解除してマンハッタン・トランスファーを出すまでもない」

 

 カフェから離れているにも関わらずカフェの方を注視していて、なおかつ動揺している人物。真正面のアパートの非常階段に男が二人いる、片方は身を乗り出してる。ここより高い建物だが問題ない。

 

「僕の師匠は世界最高の狙撃手だ。運がなかったな」

 

 筋肉は信用できない。銃は骨で撃つものだ。恩人の言葉通り肌で風を感じ、微風がほんの少しやんだその瞬間引き金を引いた。

「ウーノ…」

 

 

 バスッという空気の音がして身を乗り出していない方の男の頭がはじけ飛んだ。

 

 

 

 

 

 

 ティッツァーノは額から血を流すスクアーロをみて一瞬何が起きたかわからなかった。

 

「スクアーロ!?」

 

 

 身を乗り出したまま振り返る無防備なうなじにブランクは容赦なく次弾を叩き込む。

「ドゥーエ」

 

 だが風邪のせいか痛みによる無意識な痙攣のせいか、わずかに狙いがずれた。弾はティッツァーノの右肩を吹き飛ばしたが絶命にはいたらなかった。ティッツァーノはスクアーロの側に倒れ込み、その死体に縋った。

 

「ブランクだな…やり、やがった!あの野郎スクアーロを…!」

 

 ティッツァーノの腕は鎖骨とちぎれかけの筋肉でなんとかぶら下がってるような状態だった。弾の入射角度からして撃ってきたのは真正面、ここより少し低い位置だ。

 鉄柵の隙間から真正面を見る。カフェのすぐ裏にちょうどそれくらいの高さの鐘楼がある。やつはイルーゾォを囮にしてそこに移動したのだ。

 

「クソ…!狙撃なんて…ッスタンド使いとしての美学がないッ…」

 

 ティッツァーノは鉄の扉の向こうに逃げ込んだ。この傷じゃ助からない。死ぬ前にどうしてもあいつに連絡を取らなければ。

 

 ティッツァーノは右側のポケットから電話を取り出す。失血で今にも気を失いそうだ。そして番号をプッシュし発信ボタンをおそうとしたその時

 

「テメーが追手だな?」

「な…あ……」

 

 イルーゾォが頭に銃を突きつけた。そして返事も待たず3発頭に撃ち込んだ。

 

 アパートの住人が音を聞きつけドアの外を見ると非常階段に続く廊下に腕のちぎれかけた射殺体が転がっていた。他に生きているものは誰もいなかった。

 

 

 

 

 

とぅるるるるるるん…

 

 

『はい』

「あ、ホルマジオ先輩?僕です。ブランクです」

『ああ。お前らよー、今日なんかやらかしただろ?なぁ。オレのオキニの喫茶店をぶっ壊しやがったよな?』

「それ関係でお電話したんですよ。実は親衛隊の追手に襲撃されまして。追手はイルーゾォ先輩とぶっ殺したんですが、やつらの情報端末を手に入れたんで、それをムーロロさんに届けてきます」

『なんでムーロロなんだよ』

「だって僕らが持ってても宝の持ち腐れですし…ムーロロさんならボスからの連絡逆探知できそうじゃないですか?」

『あいつを過剰に信用するのはやめとけ。…まあお前が殺して奪ったもんなら好きにしろ。つーかおまえローマからずっとつけられてんじゃねーの?帰ってくんなよ』

「酷。いや、実際そうかもしれないんで帰らないっす。あ、運転中なんであとはイルーゾォ先輩に聞いてください」

『あんま派手にやんなよ』

「了解です。ではー」

 

 

 ブランクは電話を切って助手席に投げ捨てた。

 先程自分を襲ってきた二人組の私物はすべて回収した。死体の身元はしばらくは割れないだろう。パンツに名前を書いてるようなヤツじゃないせいで未だ名前はわからないが、親衛隊のメンバーで二人組、という特徴からスクアーロとティッツァーノではないかと思われる。

 親衛隊はチームのようにはつるまないし互いのスタンド能力もわざわざ開示しない。全員の顔と名前、能力を知ってるのはおそらくドッピオだけだ。

 おかげでこちらが勝てたがそれはあちらがブランクの狙撃能力を知らなかったからで、今後そういうたぐいの幸運に期待すべきではない。

 

 

 ムーロロとはサレルノで落ち合う約束だ。車をとめて海岸沿いの遊歩道を歩いているといつの間にかムーロロが横を歩いていた。今日は観光客みたいなラフなポロシャツを着ている。

 いつもギャングでーすって感じのスーツを着ていたのに、最近は変装に気を使ってるらしい。

 

「お前目立つなぁ」

 

 開口一番そう言われた。ムーロロが呆れるのもしょうがない。左の耳が半分食いちぎられたせいでブランクの顔には包帯がぐるぐる巻かれているからだ。

「包帯かなり適当だな。しょーがねー、巻き直してやるよ」

「イルーゾォ先輩がやってくれたんですけどね…」

 ムーロロはわざわざガーゼとテープを買ってきて目立たないよう髪で隠せるように手当した。

「ひぃー、ひでぇー傷…全部落ち着いたら整形外科に行かなくっちゃな」

「千切られたのが下の方で良かったです。上側持ってかれたらメガネがかけられないですから」

「どうせ伊達だろ?…で、回収したものは?」

「はい。ノートパソコンと携帯電話。あとは彼らの財布ですが、中に入ってた身分証や免許書はすべて名義が違うので宛になりません。ただ特徴からしてスクアーロとティッツァーノかと」

「お前、親衛隊全員把握してるのか?」

「人数と名前くらいは。二人組で動く人間は彼らとチョコラータ、セッコくらいなので」

「ふむ。死体は?」

「さあ…あっちのモルグだと思います」

「こっちから手を回して身元の捜査はやめさせとく。あんま目立つ殺しはやめろよ。今後どうにもならなくなったとき困るぞ」

「はい」

「だが…この二人は誰に言われてお前を殺しに来たんだ?ボスだとしたらリゾットを殺せてもリカバリーはきついぞ」

「いえ…ボスじゃないと思います。ボスなら僕からチームの情報を絞り出すはずです。二人は僕とイルーゾォを確実にあの場で始末するためにその場にとどまるというリスクをとってました」

 ムーロロはふうむと唸ると携帯をいじり始めた。履歴にでている番号を見てブランクは二人を差し向けたのが誰かわかった。

「最後にかけた番号、チョコラータだ」

「ははぁー…なるほど。どうやらあいつも100%ボスに従順じゃないみたいだな」

「二人を唆したのがチョコラータだとしても、ドッピオに報告をしてたかもしれませんね」

「そうだな。パソコンの解析はオレに任せろ。お前はオレからの命令を続行しろ」

「わかりました」

「……いいか、ボスを倒す。だがお前の心の裏切りをボスに悟られるなよ。お前はオレだけ信じてろ。そうすればオレはこれからずっと、お前を完璧にコントロールしてやるから」

「はい。僕はあなたがいなければこうやって、自分の好きな服とかメガネとかも選べませんでした。本当に感謝してます。そう思えることも、あなたのおかげですから」

「……お前はいい子だな」

 ムーロロの言葉にブランクはにこりと微笑み「それが僕の美点です!」とガッツポーズをした。

 

 

 その晩、ブランクは適当なホテルに泊まった。耳の傷は膿んだりはしてないが骨のない部分は完全に千切れている。持ってかれたのが左で良かった。右だと銃を撃つときにかなり支障がある。

 スクアーロとティッツァーノを撃ったとき、ソルベとジェラートの時のような後悔や罪悪感はなかった。

 僕はまだ大丈夫。最近いろいろ感じるようになったけど、命令には矛盾してない。

 

「……今日は、一人仕留め損ねた……そこだけ反省!寝るッ!」

 

 


 

 

 ブランクは翌朝起きてからシャワーをあびてチョコラータにやられた傷と耳の包帯を替えた。ここ数日で体が傷だらけだ。口内炎も痛いし腹の青あざはますます不気味な色に変化してもはや青あざと呼べなくなっている。

 

 ボスの娘の情報は昨晩更新されていた。ペリーコロの姿がナポリで目撃されたらしい。なぜわざわざナポリに?と言う疑問は次に送られてきたリゾットの短いメッセージでかき消された。

 

 

リゾット :ポルポが自殺した。ペリーコロの部下をムショ近くで発見。娘をポルポに預けるつもりだったのかもしれない

 

リゾット :ポルポの部下のリストを用意しろ。そのチームの何処かが娘を護衛するはずだ

 

リゾット :ポルポが一番信頼してたのはブチャラティってやつだ。まずはそいつを追え。顔を頭に叩き込め

 

ホルマジオ :了解。ブチャラティを追う

イルーゾォ :上に同じく

ブランク  :はい

 

ホルマジオ :ナポリに一番近いのはオレか?

イルーゾォ :オレはもういる。ブチャラティのシマのレストランに侵入したが姿はない

ブランク  :ぼくわ あやしいちーむりーだー おいます

 

 

 ブランクは身支度をしてバイクを一台現金で購入した。携帯にイヤフォンを繋ぎ運転中でも通話できるように少し調整する。

 

 

とぅるるるるるるん……

 

 

 電話がかかってきた。相手はイルーゾォだ。

 

『ブランク、お前耳寄りな情報欲しくないか』

「昨日片耳なくなった人間に対する配慮が足りなくないですか?」

『ポルポはよォ〜見てのとおり強欲だったろ?あいつはムショの外に隠し財産拵えてたらしいんだ』

「へー…隠せるほどお金があるなんて羨ましいですね」

『バカ。話の肝は金じゃあねーよ。さっきブチャラティってやつが信頼されてるって言われてただろ?でもいくら信頼されてても、幹部じゃない人間にボスが大事な娘を預けるわけねーだろ』

「じゃあブチャラティ以外の人追ったほうがいいんですか?」

『テメーは黙って話を聞けよ。ブチャラティってやつはおそらく幹部になるため、その隠し財産を手に入れるはずだ。幹部になってから任せられんのが娘の護衛なんて気の毒だがよー。そんなこと知らずにシメシメ顔で隠し財産を取りに行ってるに違いねえ』

「なるほど。ってどっちにしろブチャラティを追うことには変わりないじゃあないですか。もー…」

『だぁ!話を聞けって何度言ったらわかる?いいか、財産目当てで強欲なバカが何人かブチャラティ追ってんだよ。オレらが追うのはそっちだ』

「ああなるほど。鵜飼の鵜ってやつですね」

『案の定何人かナポリに駆けつけてきてる。そして一人、確信を持って動き出したやつをみつけた』

 

 イルーゾォはマン・イン・ザ・ミラーの鏡の中の世界からネアポリス中を覗いて回ってるんだろうか。徒歩だから大変そうだ。

 

「場所は?」

『モーロヴェベレッロだ。急げ、だがとっくの前に高速船に乗っていったらしい。クレジットカードなんて使ってるぜ。こいつ馬鹿なのかもしれん。周囲でブチャラティたちを見かけたか聞き込みしたがビンゴだ。あいつらはレンタルヨットでカプリ島に向かってる。そこで娘を受け渡すかどうかわかんねーが一度ブチャラティをマークすれば勝ったも同然だ』

「わかりました。モーロヴェベレッロなら20分でつきます」

『はぁ?おっせーなオイ…飛ばしてこい』

「じゃー運転に集中するんで切りますよ。いいですねッ」

 ブランクは一方的に電話を切ってスピードを上げた。ブチャラティとか言う気の毒な幹部候補の顔はちゃんと頭に叩き込んだ。

 

 殺す。娘を奪う。娘に“触れる”。

 

 ドナテラの骨の感触を不意に思い出した。今や娘はあの母親の漠然とした不安よりはるかに悪い現実に放り込まれたわけだ。

 

 娘を手に入れればボスは必ず取り戻そうとするはずだ。そしてボスの血液さえ手に入れればメローネのベイビィ・フェイスでボスを追跡できる。そうでなくても彼女の面影から今のボスを推察できるかもしれない。

 そしてブランクにしかできないことだが、彼女のことを深く知れば彼女になりきることができる。なりきり、近づき、そして殺すことだってできるかもしれない。

 とにかく彼女さえ捕まえれば逃げ回るのをやめて攻勢に出れるのだ。

 

 

 港でイルーゾォと合流し、高速船に乗った。船に揺られる一時間の間に事態が進展していたら、ブチャラティたちがすでにカプリ島から立ち去っていたら、その場合島に渡らないホルマジオがブチャラティの手がかりを追うことになる。

「まだいると思います?」

「さあな。あっちも長居はしたくねーだろう。だがあっちはヨットでこっちは高速船だ。なんとかなるだろ」

「あー…着くまで寝ててもいいですか?なんか貧血で気持ち悪くて…」

「はあ?ホントお前…昨日からわがまま放題かよ。新入りってもう2年前の話だぞ」

「イルーゾォ先輩のほうが結構末っ子気質だと思うんですが…」

「どこがだよ。お前の方が甘やかされてんじゃねーか。普通怪我して助け求められても見捨てるぞ」

「そうなんですか?ホルマジオ先輩は本当に尊敬しちゃうな…」

「はいムカついた。オレは絶対お前が死にかけてても見捨てるからな」

「僕は……」

 

 どうすればいいのかわからなかった。

 

 

 


 

「あと昨日の、お前のベロにひっついてたとかいうスタンドだが…あれって思ったことと反対のことを言うんだったか」

「え?ああ。そうですね。ほんとに言いたいことと真反対のこと喋っちゃって…でもよくよく考えると使いどころが難しいスタンドですよね」

「お前あのときオレと一緒にお茶したいだの好きだの何だの言ってたが」

「過ぎたことを蒸し返すのはやめません?あ、うみねこが飛んでますね。そろそろ島が見えるかな?」

「クソガキ…」


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