ご、誤字報告ありがとうございます…!!(仕事が早すぎるッ)
結果から言えば、俺とミナトさんの泥棒チームが勝利した。
まず分身を情報の書かれた巻物に変化させる、ミナトさんは影分身でもう一組俺たちを作ると巻物を一つ渡し別れる
(影分身っていいのか、とツッコミは入れなかった)
時間になるまで潜伏したあとゴールを目指す。
直線ルートには影分身のミナトさんと俺が向かい遠回りのルートには本物のミナトさんと影分身が向かう、巻物は俺が本物を持っている。
俺は気にせず前だけを走れと言われたので背後の警戒はミナトさん前方の警戒は俺が担当し進む、これが作戦の内容だ。
正直、途中で死ぬかと思った
オビト先輩とカカシ先生のコンビネーションを舐めていたし、二人の邪魔にならないように支援しようとするリンさん
やはり戦時中という背景が三人の戦力が高い理由なのだろうが、それでもしっかり班でのチームワークは優れていた。
カカシ先生が原作のようにチームワークをしようとせず向かってこなかったのは俺のことをオビト先輩から聞いたのか、
それとも技術も経験も圧倒的に不利な俺を指名しておきながら、余裕の笑顔だったミナトさんをみて警戒したのかもしれない。
どちらにせよ連携がとれているのは厄介だ、まあこちらもミナトさんがなんとかするのだろうけど。
ふと後ろを向けばイケメンがニコっとファンサービスをしてくる、これだからイケメンはそんな
(この人も、あの事件の後に)
心がざわつきチャクラが乱れるのを感じ切り替える、この僅かな動揺も後ろのあの人には見抜かれるそれは避けたい。
何だかんだで優しい人のイメージがあるがそれは身内に限定される、だってこの人は他国にこの若さで名が知れ渡る忍なのだ。
そんな人が優しさだけなわけが無い
だから少し苦手だ、俺のことを見透かそうとしている気がしてしまう。
考えすぎなものか。
こっちは甘ちゃんの現代人なんだ、いくらここに馴染む努力をしても数十年間共にあった価値観というのは中々抜けきらない。
一瞬が命取りなのは、嫌ってほど知っているのにな。
なんとか俺たちが勝利条件を満たし逃げ切ったが普段の何倍も気を使ったし、チャクラもギリギリで意識を保つのがやっとの状態。
なので俺は終わった後ちょっとオビト先輩にお願いして、おぶってもらい楽してうちはの区画まで帰った。
—————うむ、当時はそんなこと考えなかっただろうが、俺の黒歴史がひとつ増えたんだよなあ!
やはり彼くらいの年齢でこれほど素早さに特化した子もなかなかいないだろうな、とそばで見ていて思った。
それは所謂天才と言われる者達と比較しなかった場合に限るが。
彼は恐らく努力と向上心のみでここまで上って来たのだろう、証拠に小さな手には豆が何度も潰れた跡、腕や足には細い傷がいくつもあってきっと瞬身を使い走り回ったからと予想できる。
ふと後ろからの気配に気が付く、前を行くアケルも感じ取ったのかちらりと後ろを振り返った
「!、ミナトさん」
「来たね」
追いかけてきた気配は三つ
どうやら潜伏範囲に置いておいたダミーの痕跡と揺動に引っかからずこちらを目指してきたようだ
「アケルまだ行けるかい?」
「はい!」
小さな身体がチャクラコントロールを使いさらに足に力を込め跳ぶ、その量も正確で丁寧だ。
この様子ならば無闇矢鱈にチャクラを消費せず先ほどよりも速く進める
しかし向こうもただではいかないだろう、実際スピードを上げた気配が一つ
恐らくカカシで間違いない、そして前を塞ぎ追いついた二人とで挟撃に出る作戦だろうな。
演習もよくこなす俺とほとんど情報のないアケル、彼についてはオビトが情報を共有したとなれば、アケルが瞬身を得手とし同年代より優れていることは伝わっているはず。
故にまだチームを信頼しきれないカカシも今回ばかりはチームメイトと協力するしかない。
相手のツーマンセルがどちらも”速さ”に特化しているのだ、一人で向かった所で隙をつかれ出し抜かれると考えているはず。
これが経験のない忍びならともかく、それなりの経験がある俺が相手であるならば僅かな油断が敗因となる。
まあ流石に下忍でもないアケルでは、上忍であるカカシを引き離すことが出来ないのは想定内だ。
(だからこそ自分がそのカバーに回る……!)
研ぎ澄まされた神経が風を切る音を拾いクナイで応戦する
視界の端で銀色が揺らめき、再び無数の手裏剣が、背後からは畳み掛けるように手裏剣と火の玉が襲いかかり挟み撃ちとなる。
弾きつつ前を見れば、小柄で柔らかい身体をうまくひねり当たりそうな手裏剣はクナイで落としていく姿
実力を見るためにあえて最初の戦闘には手を貸さないつもりだったけどなかなか器用だな、と思う。
「!」
そしてほんの一瞬、その目が赤く染まっていたのを見逃さなかった——————その歳で開眼しているのか
(なるほどソレならばこの回避能力も頷ける)
カカシから二波目の攻撃が放たれるが、アケルはこちらを信頼しているのか
前から迫るカカシを無視し、後ろの火球に向かい慣れた動作で印を組み始める
「”火遁 業火球の術”」
熱量が一気に噴射され火球がぶつかり合い相殺される
相手の術とチャクラを読んだ正確なコントロールと出力に関心しつつも油断なくクナイを防ぐ、任されたのならばしっかり対応しなくちゃね。
相殺されたところでその爆風にのりながら、アケルがこちらに飛んでくると同時に走り出す
上がった煙からこちらを逃すまいと手裏剣と向かってきたのはオビトとカカシ
(二人で来るか悪くないけど、さてリンは何処かな?)
リンはサポートに入るだろうから、ここで上手く足止めしつつ追いつかせる算段だろう、もしかしたらもう潜んでいる可能性もあるかな。
「ミナトさん、先に行きます!」
「ああ!」
「っさせるか!」
オビトがアケルに掴みかかろうとするが、うまく躱す、俺はカカシと押し合いアケルが走り出す、これは事前に打ち合わせしていたものだ。
実力がわかっている分、カカシとオビトは俺に集中せざるをえないが残っているリンをどう対処すべきか、
(サポートさせる前にアケルが逃げ切ってしまえばいい)
三人の中でリンは走はあまり得意では無いことも織り込み済みだ、ふと笑みが込み上げるが悪い顔だと言われてしまうんだろうね。
瞬身を使いどんどん気配が遠くなるアケルと前に行こうとして俺に捕まり足止めを食らっているカカシとオビト
焦った二人からのクナイの陽動、手裏剣や忍術を躱し、いなす。
中々ヒヤリとするものもあるが致命的なものではない、リンも合流するがそれでも同じだ。
「クソ!すきがねぇ…!」
「っミナト先生、ちょっと本気じゃないですか?!」
「チッ…はやくしないと、あいつ結構はや、」
——————パァン!
「ん!どうやらゴールに着いたみたいだこのゲーム僕らの勝利だね!」
ゴール地点に置いておいた花火が打ち上がるのを確認するとずっと追いつくために走っていたリンやオビトはぐったりとして、カカシもなんとか立っているが肩で息をしていた。
いやぁ、この訓練はなかなかハードだよね俺も張り切ってしまったからね。
「少し休んだらアケルを迎えに行こう、きっと彼はゴール地点で動けなそうだからね」
三人とも息を整えたあともう少し先にあるゴールに向かう。
少し開けた場所でばったりと倒れている小さなふくらみはこちらに目線だけを寄こす
恨めしそうな苦虫を噛み潰したよう、そんな表情だ。
「……ミナトさん、あの」
「アケル、勝利条件達成だね!よくやったよ」
「…………はい」
(俺まだまだだって凹んでたけど…うっわあの顔で言われたら何も言えねぇ〜)
(かわいそう)
(アハハ…あとで労ってあげようね!)
ほぼ本気で三人の相手をしていたとはいえ取り逃した術とか最初の方は飛んできただろうから、避けるのも大変だったはず。
チャクラはギリギリなんとかもったという感じだ、チャクラ量はそこまで無いからこうなることは予想出来た。
まあそこは今後少しずつ伸ばせるものもあるだろうし、チャクラコントロールは申し分ないからね。
もう少し休もうかなと思ったら、リンとオビトがしゃがみこんで開けるに声をかける。
「アケル起きれるか?」
「大丈夫?」
「オビト先輩……」
「ったくしょうがねぇなあ!!」
おや?なるほどアケルはオビトに懐いてるのか、あまり甘いところ見せない質だと思ったけどオビトも満更でもないのがいいね。
しっかり掴まれよなんて声をかけるオビトに荷物をもつよとよく気がつくリン。
カカシも流石にアケルの実力も見れたからか出会った頃よりはよくなったかな。
チームワークについてもオビトとリンの性格もわかっただろうね。
穏やかな雰囲気になりながら談笑している4人に声をかけた。
「ん!じゃああまり急ぎすぎないで里に帰ろう」
ただあの若さで開眼しているのが唯一の気がかりだ、上層部はやはりうちはを信じきれていない。
(——————”彼ら”が火種に巻き込まれなければいいけどね)
数年ぶりの登場、どうもポポビッチ磯野です。
難産すぎて諦めてた最新話です、何だかんだ書いてはいて情報集めようとしたら書けなくなっていましたね。
なので途中から流れが変わってるな?って所が違和感としてあると思いますがご容赦下さい。
昔の見ると本当にコイツ勢いだけでこんだけ書いてるのヤバいってなるので(何で書けたんだコレ…?)
それからコメントもありがとうございました
あなたのおかげで本当にちょっとでも進めて10話投稿に至りました。
このお話はいくつかルートがあって、それまで書くのが本当に苦手マンで……正直そこまで持って行けるとは言えないのが現状です。
……期待はしないで下さい、すみません、なので!期待せずに生きておいてください!(開き直り)
では、また次のお話で。