いずれ夜は明ける   作:ポポビッチ磯野

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鉄は熱いうちに打てと、お告げを頂いた。
捏造やら独自解釈のオンパレード

誤字報告いつもありがとうございますー!


3

木々を飛び移りながら狙いを定めて放つ。

 

カカカンッと手裏剣が的に突き刺さる、四つ放ったが標的に当たったのは三つだけだった。

木の上から降りると的に近付き、呟く。

 

 

「一つ外したか」

 

 

少し肩を落とす。

 

あの日シスイに救われてから俺は父親に修行を付けてもらうように頼んだ。

この世界は力がなければ守ることも出来ないからだ。

 

母親はわかってたとも言いたげな顔をし、父親は慌てて食べていた肉じゃがで噎せてたけど、

しかし俺の引く気がない空気を感じとったのか色々条件を付けて修行を見てもらえることになった。

 

初日はチャクラが何たるかを教えてくれたのだがそれはここ一年やり続けたことなのでできる、というと父親はひっくり返って驚いていた。

この人実は忍ではなく芸人なのでは?と疑うほどオーバーリアクションだったと言っておこう。

(見事なリアクションだったともいう)

 

気を取り直した父親がまず体が出来上がっていない状態で忍術は使わせられないと言うと、チャクラコントロールから学ぶこととなった。

 

波の国でやってた修行だ!と思わず心が弾んだが、俺はイタチ(天才)の存在を思い出しすぐ集中する。

幸いな事に父親は写輪眼を開眼しているので、任務の合間に見に来ては細かく指導してくれたのが良かったのだろう。

 

しかし、それでもわかってはいたが難しかった。

多すぎても少なすぎてもダメというのがネックでイメージが上手く掴めず、

木登りは良かったが水の上になると連日びしょ濡れで家に帰った、よく風邪をひかなかったものだ。

 

そしてその日もどうしたものかといつもの小川に向かっていた。

あーだこーだと考えつつ歩いてふと視界が暗くなる、意識を向けると目の前には林。

 

「はい?」

 

ばっと勢いよく振り返ると先には小川と笑っている父親の姿。

 

「もう渡れたのか、早いな」

まさか考え事に夢中で気が付かないまま、無意識にチャクラコントロールをして川を渡ったのか?

 

いや確かにあまりにも上手くいかなくて、力みすぎていたかもしれない。

帰ってこいという父親に頷いて力まないように小川に立った。

 

そう立てたのだ!

思わずガッツポーズしそうになる気持ちを抑え、チャクラは維持しつつゆっくり渡りきった。

 

そのまま俺はコロンビア!!と勝鬨を上げる。

横目で父親がポカンと驚いていたがすぐに俺の頭を撫でてくれた。

 

その日は俺の好物を夕食に、嬉しくてムズムズする夜を過ごしたものだ。

 

 

 

―――それが一年前

 

 

今は忍術を教えて貰いながら、チャクラコントロールを繰り返し行い、俺は弟の二つ名でもある瞬身の術を学んでいる。

実は父親もこの術が得意で一度見せてもらった時はいきなり現れたのかと思ったほどだ。

なるほど親譲りの才能だったかと初めて知った、この先生き残るため得意かもしれないなら伸ばすしかないだろう。

 

 

やり方とコツを教えて貰い、今日も今日とて瞬身の術を使いながら武器を的に当てる修行、つまり今は応用だ。

これがまた難しい、まだこの速さに慣れ始めたばかりと言うのもあるが、正確に当てるとなると反復練習しかないのだろう。

 

一応筋はいいと両親に言われたのだから、全部外さない限り落ち込むこともないと言い訳しておく。

決して同じ歳で同じ事を完璧にやれるイタチ(天才)のことを考えたわけじゃないぞ!

 

今日はもう切り上げようと使った道具を集めて確認してからポーチに入れると、普通に走って訓練場を後にした。

修行帰りに母親から醤油を買ってくるように頼まれていた為である。

 

 

 

 

里の商店街に入るちょっと前の小道から俺の足元にリンゴが転がってくる。

転がってきた先を見るとどうやら買い物カゴを落としてしまったらしいおばあさんがおり、俺はさっと荷物を集め始めた。

 

「「ばあちゃん気を付けろ(て)よ」」

 

もう一人手伝っている気配はしていたから良い奴だなと思ってたがまさか言う言葉まで被るとは思わなかった。

 

「あらぁありがとうね“オビトちゃん”それからボクも」

 

その人物に思わず俺は息をのんだ。

オレンジ色に輝くゴーグルと背中に入った馴染みある家紋、うちはの少年は太陽のような笑顔で答える。

 

「おう良いってことよ、それよりもばーちゃん家まで運んでいくか?オレ暇だし」

「お、俺もてつだいます!」

 

あまりの衝撃にありがとうと言われて反応できなかった俺だが、ここまで来たのなら乗りかかった船だ。

俺だけ手伝わないとか不親切な奴と思われたくはない。

 

「平気よお、もう家の前だったの。それに娘もいるから運んでもらわなくても大丈夫」

 

ちらりと向けられるのは一軒家で確かに中から数人気配があるのも確認できた。

 

「まあそこまで言うんだったいいけど、荷物持ちくらい付き合うからさ、困ったら声掛けてくれよな」

「ええわかったわ、あ、そうそうこのお饅頭あげるわ。助けてくれたお礼よ」

そういって買い物カゴから饅頭を二つ取り出して、俺は別に見返りが欲しいから助けた訳では無いし、大したことでもないと断ろうとするも遮られる。

 

「いえそんな、」「おう!ありがとなばーちゃんほらお前もお礼いえよ」

 

受け取れ!!という無言の圧力で見つめてくる黒い瞳に負けて、饅頭を受け取ってお礼を言うと、おばあさんは言った通り家に帰っていった。

 

 

「お前いい奴だな、オレはうちはオビト!よろしく!」

「えっとはじめまして、俺はうちはアケル」

 

 

ここで初恋こじらせおじさん(うちはオビト)に出会うとは厄介な運をしているようだ。

 

 

 




うちはアケル(5)
黒髪くせっ毛、精神八割安定
シスイの兄
弟の死亡フラグをへし折りたい
もしかして:幸運E←New!

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