※オリジナル万華鏡模様でます!
模様について加筆修正いたしました。
描きました!アップしてませんすみません!!!
あと誤字報告ありがとうごさいました!
少しだけつり上がった目、うちは一族らしい黒髪にちょっとだけ抜けた性格。
しかし俺に術を教えるときは妥協はなく、俺が納得するまで付き合ってくれた。
疲労で倒れたときはいつもおぶって帰ってくれて、教えてもらった事が出来ればわかりやすく機嫌が良くなった。
大きくなってきたシスイと俺を比べることなくそれぞれを見てくれた。
風呂に入っていれば巻き込まれたらしいシスイも入れて騒ぎ出す始末。
―――その父親が殉職した。
そう告げたのは同じ部隊だった俺とも面識がある気の良い兄さんで、その隣にいたのはうちは一族をまとめているうちはフガクさん。
嘘ではないのだろう、わざわざ一族の長がでてきたのだから。
この様子では今回の戦死者の家々を回ってるのかそれとも同じ部隊だったから共に来たのか、そこまではわからなかった。
「…にいちゃん」
「シスイ、大丈夫だ」
不安そうに見つめるシスイに笑いかけて、自分の部屋に行くように言うと俺は玄関に向かった。
「父の身体は帰って来なかったんですか?」
シンとなっていた空間に声が響き、油断していたのだろうばっと三つの視線がこちらに集中する。
この頃には忍び特有の脚運びも気配の消し方も息をするように出来るようになっていたからだ。
「すまないアケル、俺を庇って君のお父さんが——」「父は、なにか言ってましたか?」
その先を言わせる気はない、俺はあなたにだって死んで欲しくないのだから。
その時死ぬのが父親かあなただった、父親はあなたを助けた、今はそれだけいい。
今は戦時中で覚悟はいつもしていた、悲しい気持ちはあなたも同じはずだから。
―――”いつも見守っている”と…。それから、これ、アケルが作ったんだろう?隊長ずっと、自慢してたよ」
握っていた手を広げて渡されたのはこの任務に行く前に渡した新しい組紐だった。
それは以前運動部だったこともあり、女子部員から願掛けにミサンガを贈られた事がきっかけ。
調べてみるとこんな手のかかることを人数分…と驚いたのをよく覚えている。
俺は女子部員にお礼も含めお菓子と同じように男子部員で作ったミサンガを送った。
それから手先が器用だったこともありはまった俺はミサンガだけでなく組紐にも手を出していたのだ。
父親に渡したのは一編み一編み祈りを込めて編んだものだ————皮肉にもその祈りは届かなかったけれど。
綺麗な状態なのは父親が手渡したからだろうか、だとしたら最後まで付けてくれればよかったのに。
そうすればどんな姿でも”父さん”だとわかったのに。
「―――ありがとうございました」
目の前の二人が息をのむ、俺は涙をこぼさないように熱くなった両目で必死に耐えた。
―――心の中で”父さん”におかえりなさいと言いながら。
父を亡くした、6歳の梅雨。
『フガクさん見てくれ息子がこれ作ったんだ、よく出来てるだろ〜!』
特に嫁の惚気から息子たちの自慢話は同じ部隊の奴らに同情したくなる。
実際に面識のあるヤツらもいるようだが、殆ど会ったこともないというのにどういう人物が知っていると言うのは奇妙なものだ。
『アケルだったか、もう忍術も学んでいると聞いているが』
『まあな俺が瞬身が得意だって聞いたら一生懸命覚えてくれてさ、もう可愛いったら!それにもう速さだけなら俺に並んでるんだぜ?』
『ほう、来年はアカデミーだったか、その年でお前の速さに並ぶなら天才か』
いつもの自慢が始まったと思い適当に答えるも返ってきたのは予想外の答えだった。
『いやあいつは天才じゃないそれこそ
驚いたこいつのことだから息子は天才だと手放しに褒めるのかと思ったが、そういえばこいつは昔からちゃんと人を見ていたなと納得する。
『ほうならばかの
『う〜ん親心としては是と言いたい!しかし難しいだろう、それにあいつが目標にしてるのは白い牙じゃないしな』
その場にいたものが一体誰だろうと首を傾げる、目の前の父か優秀なくの一だったこいつの妻か、かつて二代目の部下であった
『いや俺も知らない、でもあの食らいつき方は誰かを意識してる、あいつが話したくないってなら親父は黙って待っててやるもんさ』
昔から子供みたいなやつだと思っていたが、その時は確かに父親の顔をしていた。
遺言と預かったものを渡すため、同じ部隊で本当に最後に会話した部下とあいつの家に訪れた。
出迎えたのは妻でこちらの様子から察してしまったらしい、今にも泣きそうな顔だった。
そのまま葬儀の予定と集会について話し、集落にいることから気を抜いていたのだろう、
小さい影に声をかけられるまで気がつく事が出来なかった。
「―――父の身体は帰って来なかったんですか?」
あいつと同じ癖のついた黒髪にすぐに息子だとわかった、すると面識がある部下が目の高さを合わせるために膝を折る。
部下を逃がすために殿を務め死んだ、残された部下からすれば自分を庇って死んだと思ってしまうものだろう。
「父は、なにか言ってましたか?」
それ以上は言わせないように間を置かず割り込んだ、わかっているのだ、戦死する事も。
あいつの性格からして仲間を見捨てる事はないのを。
残された家族に向けた言葉と胸のポーチから取り出されたのは、あいつが自慢していた組紐。
編み目は細かく丁寧に作られていたことから、願いを込めて作ったのだろう。
「これ、アケルが作ったんだろ?隊長ずっと、自慢してたよ」
それを小さな手で受け取りながら、しばらく視線をそれに向け顔を上げた。
赤
よく見なれた、馴染みのあるその赤はうちはに伝わる血継限界、一族である証。
思わず正面に立っていた俺と部下の男が息をのむ。
涙の溜まったその目に宿すのは三つ巴ではない、内に反った六角形に頂点には丸がついた模様。
己の持つ目と全く異なる形、しかしそれはどこか見覚えのある模様だった。
「ありがとうございました」
そう言うと組紐を大切に握りしめ家の奥へ消える、その後なんとか意識を戻し伝えるべき事は伝えこの場を後にした。
雨が降りそうな空の下、
部下の男がわずかに緊張を含みながら呟いた。
「フガクさん、アケルの事は黙っておいてください」
三つ巴が浮かぶ瞳は一切逸らすことなく向けられている。
先程の光景、あいつの息子のことだろう。
うちは一族の集会に参加する者は伝説としてその眼の名前は聞いている。
《万華鏡写輪眼》、写輪眼の上位にある瞳。
うちはマダラを初めとした忍びの戦国時代を駆け抜けた者がその瞳を目覚めさせたという。
俺は一族のまとめ役としてその開眼条件も知っている、だからこそ腑に落ちなかった。
まだアカデミーに通う前の子供が一体誰を手にかけたというのだ。
開眼条件を知らない部下の男は《万華鏡写輪眼》がこの戦争で利用されることを危惧しているのだろう。
息子もこいつには懐いていると聞く、父親が亡くなった今。
残された女子供でアケルを守りきるのは不可能だ。
「案ずるな、お前が思っていることは起こさせん、機を見て本人に知らせる」
「―――本当ですね?」
「うちはフガクと一族の名にかけて、約束しよう」
そう宣言するとようやく肩の力を抜きほっとした表情になった、全く心配し過ぎだ。
重たい雲の下一筋の光が照らし始める。
―――うちはアケル。
一度割って話さなければならないだろう、
うちはアケル(5)
黒髪くせっ毛、ちょっと引きこもりたい
シスイの兄
弟の死亡フラグを爆散させたい
もしかして:幸運E
絆されやすい
組紐作りが趣味←New!