後ろの話はいつものモブキャラでます。
次の話のちょっとだけ未来のお話です、次回はそのシーンをアケル視点で進めていくと思います!(たぶん)
そしてついに次回でブラザーと絡みますわ!(今さら感)
誤字報告ありがとうございます!
誤字がない日がない。
頭が真っ白で、動揺が隠せない。
グルグルと考える頭の中で俺は一つだけ心当たりがあるのを思い出していた。
つまりそういう事なのだろう。
あの子の記憶を追体験したあと成り代わった
そして親しいと言うならこの体に宿った最初の人格はあの子だ、ある意味で条件は揃っている。
しかしそんな事をフガクさんに話していいのか?
“あなた達が娯楽として描かれている世界から来ました、中身はうちはアケルではありません”
なんてバカげた話だ
良くてふざけるなと言われ、最悪正気を疑われる。
しかしどう答えればいい、どれが正解なんだ?
仕方がない嘘はつきたくなかったが、これ以上黙り続けることも無理だろう。
「本当に、俺は殺したんですか?...その、誰かを」
「覚えていないのか?」
「わかりません...なにが、なんだか」
記憶喪失、あるいは強すぎるショックによる記憶の改ざん。
俺が子供ならばこうなることも有り得るはずだ。
正直に話せればよかったが今はまだ信頼しきれない。
(いや違うか)
俺は俺が“うちはアケルじゃない”ことがバレるのが怖いだけだなと心の中で自嘲した。
「そうか、ではその記憶が戻りお前が話せるようになるまで待とう」
表情は険しいままだが、雰囲気は先程よりも和らいだフガクさんの答えに下手な反応をしなかった俺を褒めて欲しい。
「お前の目については今俺とタナヤ、お前しか知らない。この三人の他には秘密だ、幼く未熟なお前がもつ強い力を悪用するものが出るだろうからな、それではアイツにグチグチとつつかれてしまう」
ふうとため息をこぼす姿を見て父がすみませんと心の中で謝った。
その後は万華鏡写輪眼についての説明だった。
開眼者はひとつとして同じ模様はなく効果も様々であること、他に文献がいくつかあると聞きその場で見させてもらう。
巻物にはやはり写輪眼を持つ者しか見れないように仕掛けが施されていた。
原作で言うところのうちはの石碑だ。
俺は“万華鏡写輪眼”について知識として覚えている、後半になるほど写輪眼は重要な役目を持っていったからだ。
しかしここにある文献を読まなければいつその知識を手に入れたのかという話になる。
地味ではあるがこういった小さな矛盾を潰していくのが後々役に立つのは経験済みだ。
「写輪眼の使い方については暇を見てタナヤに頼む、構わないな?」
「はい」
必要な知識を写輪眼で記憶したためこれ以上長居する必要もない。
俺は貴重な資料を見せてもらったことにお礼を言って、屋敷を後にした。
私の最近の楽しみ、それはアカデミーの王子様うちはアケルくんを見つめること!
爽やかで物知りで落ち着いてる雰囲気は女子の目を釘付けなんだから。
アケルくんは入学試験から成績は上位で忍術に関しては同年代の私たちを圧倒するレベル!
体術が得意みたいでもう他の女の子たちもアケルくんがでるとつい声援を送っちゃうの!
でもアケルくんはそんな私たちを邪険にしなくて、気がつくといつも軽く手を振ってくれる。
何より普段は男子と集まってても落ち着いてるからか何かあればアケルくんに泣きついてるみたい。
でもアケルくんも仕方ないなあって笑ってすぐ話を聞いてくれる、頼れるお兄ちゃんって感じよ。
男子とふざけあってる時はいつもの優しい笑い方じゃなくて男の子らしい笑い方で、ギャップに何人女子が落ちてるか...うちはアケル恐ろしい子...!!
「あれまだ残ってたのか?」
「!う、うううちはくっくん!」
そう今日私は日直の仕事をしていた。みんなの宿題を運ぶ前に日誌を書き終えてもう教室を出ようとしていた時だ。すっかり夕方で空はオレンジ色に染まっている。
「日直か、じゃあノートは俺が持つから早く帰ろう」
「へっいやそんな悪いよ!!私が日直なのに!」
「父さんに女の子には優しくって教わったんだ、これは俺のわがままだから」
ね?と首を傾げる姿はなんというかもうずるいとしか言い様がなく運んでもらうことになった。
「うちはくんって、すごいよね成績もいいしみんなから好かれてるし...」
「そうか?これくらい普通だと思うよ」
でも好かれてるかちょっと驚いたと照れつつ微笑む。
(はぁ〜〜尊い〜〜〜〜!!!)
この場にファンクラブがいなくてよかった、羨ましがる視線で溺死するところだった。
なんでちょっと照れるんだろう、そこが可愛すぎるんだよね!
いや本当に普段表情筋鍛えておいてよかった!
ニヤけるのを抑えて変な顔になる所だったよ。
「ね、ねぇうちはくんってどうして忍びになりたいの?」
ほんの軽い世間話のつもりだった。
でもその場の空気がすうっと下がった気がした。
「―――家族を、一族を護るため、かな」
夕日に照らされ隣を歩く横顔の、その目が赤く燃えているようだった。
「なんてね、まだアカデミーを無事卒業出来るかも分からないけどさ、お互いがんばろう」
ニッと向けられた笑顔に思わず固まってしまう。
するとアケルくんはいつの間にか着いていた職員室にノックをして入っていく。
私は先生から声をかけられて気がついてやっと日直の仕事を終えたのだった。
そして週末担任の先生から伝えられたことは衝撃を与える。
その優秀さからアケルくんは飛び級で卒業試験を受けることになったのだ。