さて次元潜航しながらオルコットへ どう仕掛けるかを考える
潜航中はアチラからオレが見えないのと同様にコチラもアチラが見えない
今度 束に潜望鏡を作って貰おう
とりあえず目眩しに放ったスモークもじきに晴れてオレが居ない事にオルコットは気付くだろうが、オレが潜航している事は分からない筈だ
まずは光学迷彩を疑うと思うが、オルコットは油断出来ない奴だから慎重に行動しなければならない
かと言ってのんびりもしていられない、潜航には制限時間があるし何より試合時間も限りがある
次元潜航する魚雷が有れば優位に戦えるが、そんなもの存在しない
なら懐に入って近接戦に持ち込むしか無い
そう考えて、左にムラサメを持ちウィングスラスターの出力を最大にして加速し浮上してオルコットをムラサメで斬る
間違い無く斬った筈だったが流石と言うべきかオルコットに僅かなダメージを与えるに留まった
オルコットはオレが浮上しムラサメが自身に当たると理解した瞬間に飛び退きダメージを最低限にし、ほぼゼロ距離で信管が抜かれたミサイルをオレの腹に叩き込み隙を作りエゲツない集中砲火を浴びせてくれた
無理な潜航とウィングスラスターの使い過ぎに加えて集中砲火で羽黒は戦える状態で無くなってしまい、オレは地面に墜落して若干地面に埋まりながら思う、格好付けた割にはカッコ悪い終わり方したな、と
「最後の一太刀、アレは中々に良かったです。ですがイギリスでも同様の能力開発がされていますから、可能性としては予想していましたわ」
「そうか、それは参ったな」
どうやら、こんなリスクしかない様な事を考える奴がいるらしい
そこまで考えると、試合終了のブザーが鳴り響きオルコットの勝利が告げられる
「あら、私の勝ちでしたね。ありがとうございました篠ノ之さん、また今度 お相手をお願いさかます」
オルコットは そう言うて返事も聞かずに優雅な振る舞いでピットへ帰って行く
オレは羽黒を解除して地面を歩いて自分のピットへ帰る
これが今のオレの実力、最大限出来る事をしてやれる事を思いつくだけやった結果
「・・・遠いな、果てしなく遠い」
やられっぱなしも面白くない、せめて在学中にオルコットに一泡吹かせてやりたい
「よし、とりあえずの目標は出来たし頑張るか」
どうせ向こう3年は此のIS学園に通うのだから、3年間は努力してみよう
あと後で束に謝らないといけない、啖呵切った割にはパッとしない負け方したし、羽黒にも大分無理をさせてしまったし
あぁ・・・普段はニッコニコして笑顔を絶やさない束は怒ると物凄く怖い、それはもうトラウマ級だ
お待たせしました
すみません、ぐだりました