色々と反省しながらピットへ戻ると束が試合へ出た時のまま待っていた
「・・・ただいま束、ごめん勝てなかった」
「おかえり みーくん、構わないよ君が私の元に帰って来てくれただけで充分」
気不味くて目を逸らしながら言うオレに束はニコリと笑みを浮かべ言い
「羽黒もお疲れ様、もっと次元潜航の安全性を上げて負担を減らしてみせるから」
オレの左腕に巻かれた
「ん〜しっかし困ったなぁ、まだ いっくんとの試合が残ってるんだけど、羽黒の消耗率を見る限り応急処置だけで試合が出来るとは言えないなぁ」
自分の顎に手を当て困った様な表情をして束は言う
「仮に試合が出来る程度にするのに、どのぐらいの時間が必要?」
「そうだねぇ・・・猛鷲戯画を使用不可、最大出力が出せないのを前提にして、反応速度80%出力68%ぐらいのスペックを下限にした場合 最低4時間かな?」
オレの質問に肩をすくめて束は答える
アリーナの使用時間は限られている、つまり4時間も待てないし4時間も待っていたら夜になってしまう
「オレの不戦敗か、まぁ一夏とは今度試合をする事にするよ」
そう認識した瞬間、ズシッと身体が重くなる感覚に襲われオレは椅子に座る
別に霊に取り憑かれたとかではなく単に気が抜けて疲労感が一気に来ただけの事だ
「お疲れ様 みーくん、羽黒はメンテがてら改修しておくよ。君は止めても猛鷲戯画を使って次元潜航をするんだろうからね?あと ちーちゃんには束さんから試合続行不可能って伝えておくから、少し休んだら部屋に帰ってね?」
椅子に座るオレの頭を撫でて束はクスッと笑い手際よく羽黒をオレから外してピットを出ていく
ほんと、人は見た目によらない、これが年上の余裕って奴なのだろうか?
「・・・まさに束の掌の上って奴か」
何もかもを見透かされている気がするし、疑問もあるにはある
それから暫く休んで更衣室へ行き制服に着替える、流石にISスーツのままで学園内を歩き回る訳には行かない
本当なら更衣室のシャワーで汗を流してしまいたい所だが、此処は実質女子校なのでラキスケな事故が起こる可能性もあるので部屋まで我慢する事にした
「・・・思ったより陽が傾いてるな」
少し長く休みすぎた様で帰路を夕陽が照らしていた
茜色の帰路を歩みつつ考える、試合の結果で言えば2戦2勝のオルコットがクラス代表に就任するだろう、そもそも自薦してたからヤル気も充分だろう
でも横槍が入ってオレか一夏がクラス代表に選ばれる可能性も無くもない
頼むからオルコットが就任してくれ
束さん成分少ないな、もっともっと束さん増やしたいです