一夏と鈴は長話をして千冬さんにゲンコツを貰っていたが他に特に問題も起こらずに昼休みになった
なんか面倒事が起こる予感がしたので一夏の誘いを断り束が持たせてくれた弁当を持って屋上のテラスへ行き弁当に舌鼓を打つ
「・・・また腕を上げたな、束」
サンドウィッチを食べつつ呟く
一夏も料理が上手いが、束も料理が上手い
これでは完全に胃袋を掴まれてしまっているな、うん
「・・・オレは・・・どうしたら良いのだろう?」
人を好きになる、と言う恋愛感情が良く分からない
もちろん否定するつもりはない、この世界には間違いなく存在するからだ
そしてオレは束に結婚を迫られているのを保留にして貰っている状態なのだからちゃんと考えるのが束への誠意だろう
夜這事件から5年が経っていて、束を5年待たせていると言う事になる
だからたまに考えている訳だが答えは出ない
別にオレは束が嫌いなわけじゃない、むしろ好きだ。でもその好きはlikeなのかLoveなのか判断がつかない
ちょうど良く日陰になっている場所に上着を脱いで畳んで枕にして青空を見上げ考える
これは誰かに相談してはいけない、そうオレは思う
「・・・たまには悩む事も必要だな、うん」
食後で眠くなってしまったので予鈴で起きれるだろうと思い目を閉じる
結果から言えば寝過ごして授業に遅刻して千冬さんにゲンコツを頂戴し頭がグワングワンする
そんなこんなで放課後まで問題無く過ごし携帯のメッセージを見て
「一夏、束が第4アリーナに来いってさ」
「おー分かった、セシリア相手お願いしといてアレだけどスマン」
一夏に用件を伝えると一夏はオルコットに謝る
「いえいえ、お気になさらずに」
ニコリとオルコットは笑み そう言い
「では、御機嫌よう」
優雅に立ち去っていく
うん、これが貴族の振る舞いか
そんな事を考えつつ一夏と箒と共に第4アリーナへ向かうと入り口に束が仁王立ちして待っていた
うん、全く迫力がないし、なんか可愛い
「待ってたよ、さぁこっちだよ」
束は無駄に白衣をたなびかせて格好付けて歩み始め、オレ達は慣れているので特にリアクションをせずについて行く
暫く歩きアリーナに併設されている整備室に到着して
「まずは みーくん、羽黒の修理と改修が終わったよ。改善箇所や変更点はコレに纏めてあるから」
そう言い台に置いてあったファイルをオレに手渡して来たので受け取り中身を確認する
大まかに言えば猛鷲戯画の出力調整と次元潜航対策に伴う装甲の変更、副機関搭載などなどだった
重量増加に関して羽黒の推力なら無視できる範囲内だから良しとして、追加武装は扱いが難しそうだ
潜水艦の知識を仕入れないとダメかもしれない
お待たせしました
羽黒は次元潜航をする前提の改修が施されました、まる