潜水艦の知識は後で仕入れる事にして、まずは羽黒の具合を確かめるのが先だろう
と、ファイルから顔を上げると先程までライトがついていなかったガントリーにライトがついていて、羽黒の横に紅のISが鎮座していた
「束、そのISは?」
恐る恐る束に尋ねると
「この子は紅椿、箒ちゃんの専用機だよ?まぁ搭載予定の新型装甲が完成してないから未完成だけどね」
そう言いテヘペロする束、うん可愛い
それはそれとして、今つけられる装甲は仮止め状態なんだろう、多分
「一応、試合のレギュレーションもあるからね、調整も大変なんだよね。さて みーくん は いっくんと軽く模擬戦しておいで?箒ちゃんには紅椿のレクチャーするね?」
そんな訳でISスーツに着替えて羽黒を纏いアリーナを飛翔する
「やっぱり空はいいな」
そんな事を考えつつ羽黒の具合を確かめ一夏の前に停止し
「お待たせ」
「大丈夫だ、あの時は不戦勝だったけど今回は俺の手で勝ってみせる」
そう言い一夏は雪片を構える
「軽く、軽くだからな?」
ムラサメを左右の手に展開して構え、一夏と模擬戦を開始する
軽く、と言ったのにもかかわらず一夏は割と本気で打ち込んで来たので回避に専念して隙を突いて思いっきり肘を脳天に叩き込んでやり、痛みに苦しむ一夏に
「軽くだって言ってんだろ馬鹿、治してもらったばっかで また修理に出せってのか?」
と言うと一夏は反省した様子を見せたので許す事にした
その後は、ある程度加減をして打ち合い羽黒の具合を確かたりし時間になったので解散して、俺は束に新武装の分からない所を聞きに行ってから束と共に夕食を食べて束は雑務が有ると食堂で別れ部屋へ帰る途中で鈴と箒が部屋の前で言い争っているのを目撃し、逃げたい衝動に駆られたが、鈴の後ろを通らないと部屋に行けない
通れば間違いなく箒に見つかり、争いに巻き込まれるのは目に見えている
あぁ仕方ない、箒に加勢しよう。悪いな鈴 恨めよ
俺は腹をくくり、争いに飛び込む
「おい鈴、何でお前がそこに居るんだよ。その部屋は一夏と箒の部屋じゃなかったか?」
「うるさいわね、部外者は黙ってて・・・って命じゃない、アンタも この子を説得するのを手伝いなさい」
俺の話を聞いていないのか、鈴は華麗にスルーして俺を自分の味方だと思っている口振りで言ってくる
「はぁ、鈴?お前、ルームメイトの変更申請出したのか?確か寮則に書いてあったよな?もししてなくて騒いでるなら俺は知らないぞ?寮長は・・・千冬さんだ」
とりあえず鈴に箒が飛びかかりそうな雰囲気だったので軽量な鈴を引きずって距離を取らせて耳打ちして脅すと、見るからに鈴は怯え
「き、今日の所はこれぐらいにしてあげるわ!」
何か安っぽい悪役なセリフを吐いて走り去ったのを確認し
「箒、次 鈴が来ても手は貸さないからな?次までに決着をつけとけ」
「う、うむ。ありがとう命、分かっている」
一夏に聞こえない程度の声量で言い俺は部屋へ帰る
さてさて箒の恋が成就する様に祈ろう
悪いな鈴、恨めよ
お待たせしました