箒と一夏が交際を始めて約1週間、比較的平穏な1週間だった
授業で一夏が急降下と完全停止をやらされて地面に大穴を開けたが、まぁ怪我人も出てないので些細な事にしよう
ちなみにオレはギリギリ及第点でオルコットは完璧だった
「・・・神の試練って奴か」
今日はクラス対抗戦の日で、当日までトーナメントと対戦相手が分からないのだが、俺は掲示板に映るトーナメントを見て呟く
織斑 一夏 VS 凰 鈴音、この1週間、鈴に避けられて困惑している一夏と、何かに取り憑かれた様に鍛錬する鈴の対決
これで鈴が吹っ切れたり気持ちに整理が出来れば良いけど
「・・・考えても仕方ないか」
俺の試合は一夏達のすぐ後、あまり ゆっくりもしていられない
鈴の実力は未知数だし、一夏も何か覚えた様だし、試合が数分で終わる可能性だってある
更衣室に行き着替えてピットに行き羽黒の最終チェックをする
こうゆうのは念には念を入れて損は無いので一通り目を通し待機状態にして一夏達の試合を見守る
試合開始のブザーが鳴り、近接型の2人は切り結ぶ
鈴の扱う青龍刀は重量で潰し切るタイプ、一夏の雪片は日本刀が原型なので速さ出来るタイプだ
普通に打ち合ったなら先に耐久度の関係で雪片が先に折れてしまうのだろうし、一夏は雪片しか武装がないので二刀流の鈴は少し有利かも知れない
それにオルコットに聞いた話だが、鈴は中国国家代表候補らしいから素人に毛が生えた程度の一夏を手数で翻弄している
カタログスペック上では白式は甲龍に勝っている、だが鈴との実力差、経験の差で一夏は苦戦している状態だ
というか鈴の猛攻が凄い、完全に鈴のペースに一夏は載せられている
「・・・でも一夏には文字通り一撃必殺が有る」
そう一撃、たったの一撃で優劣がひっくり返る必殺技、零落白夜
強力故にデメリットが有り使い所が難しいし、当たらないと意味が無い
必中の間合いに入り闘うしか無い、のだが一夏に見えない何かが直撃して一夏が地面に墜落する
「なんだ今のは・・・」
サインフレームを増やして甲龍の武装を調べる
「えーっと・・・あ、これだな 衝撃砲?」
衝撃砲、空間に圧力をかけて砲身を形成して衝撃を砲弾として撃ち出す第3世代型武装、特徴は砲身 及び 砲弾が空気故に不可視であること、か
「空間に圧力をかける、か」
空間に圧力をかけて砲身と砲弾を用意する、つまり大気を圧縮しているのなら、そこに解決策があるかも知れないが、少し嫌な予感もする
そう、空間に圧力をかける 事だ
近接戦仕様でパワータイプの甲龍の攻撃は当たると痛い、一瞬隙が出来たら 間違いなく痛い一撃を食らう事になるだろう
そう、空間に圧力をかけて対戦相手を一瞬 拘束出来る可能性も有る
ますます一夏に不利だな、と考えつつ。鈴と当たった時のイメトレをしておく
お待たせしました