アリーナに突入して約10分が経ち緩急をつけながらアンノウンの周りを旋回しながら2人に秘匿通信を繋いで
「アイツ、全く顔を動かさないな。何処見てんだ?」
と観察していて思った事を口にする
「何処かしらね? ISはハイパーセンサーで視野が格段に広くなって本来人間では見えない視野も見える様になるけれど・・・」
そう鈴はオレの疑念に答える
見える範囲が広くなったとは言え、人間は無意識に慣れた行動をする物だ、つまり本来見える視野で見ようとするので顔を少しは動かす
だがアンノウンは不自然な程、顔を動かさない
「鈴、衝撃砲を撃つの止めて合流、一夏も」
「何か思いついたのね、分かったわ」
「分かった」
アンノウンを見据えているオレの左右に鈴と一夏が立つ
「やっぱりアイツ、変じゃないか?」
「だよな、3人並んで止まってるのに撃って来ない。まるで」
「まるで、アタシ達の会話と出方を観察する様に」
なんだかんだでオレ達3人は付き合いが長い、こうゆう時の息は自然と合ってしまう
オレは鈴の言葉に頷くと
「なぁ、あのISは人間が乗ってると思うか?」
一夏は真剣な表情で言う
確かに挙動に人間味が無さすぎる、仮にアンノウンが無人機だった場合、ややこしい問題が起きる 間違い無く
「何言ってるのよ、ISは人間が乗ってないと動かないのよ? 」
と鈴は信じたくない表情で言う
「人が乗っているにしては機械的過ぎないか?」
オレの言葉に鈴は変な表情をして諦めた表情になり
「はいはい、分かったわよ。ならアレを無人機と仮定して戦いましょ? で?どうするのよ」
鈴の言葉に頷き、オレと一夏は顔を見合わせて頷く
「一夏の零落白夜なら一撃で倒せる」
「だな、加減すれば3回は使える。でも3回分を1回に全部使用して一撃で倒す・・・鈴、合図したら全力の衝撃砲を撃ってくれ」
一夏が鈴に説明してる間に次元潜航してアンノウンの背後に回り込みムラサメを展開しタイミングを見計らって飛び出しアンノウンの脚を斬りつけ注意を引き、衝撃砲のエネルギーを利用したイグニッション・ブーストで急加速した一夏がアンノウンを袈裟斬りにする
崩れ落ちる様にアンノウンが倒れ
「やっぱり無人機だな、血が出てない」
何はともあれ終わったか・・・と気を抜いた瞬間、アンノウンの肩が光りビームを慌てて躱して
「この野郎、お前で試してやる」
ついカッとなって猛鷲戯画を使用してアンノウンにタックルする様に次元潜航してアンノウンを離し置き去りにして浮上する
「お、いけるっぽいな」
いい事が分かったと、思いつつ2人を見るとポカンとしていた
「ん? どうした?」
「どうした、じゃないわよ! アンタ、それを最初から使いなさいよ」
と鈴はオレに怒ってきたので
「成功するか分からなかったんだよ、その・・・すまん」
おかしいな、目の前の鈴は小柄な美少女の筈なんだけど背後に龍が見える
なので、ひとまず謝っておいた
だって鈴 怖いし
お待たせしました