アンノウンを次元の底に置き去りにした後、首謀者の有り難い御高説を聞きながした後、直接交戦したオレ達は事情聴取をされ、オレはアンノウンを次元の底からサルベージさせられた
束が羽黒を次元潜航する前提の改修をしてくれたおかげで容易に作業が終わって良かった、束に御礼をしなければ
それからアンノウンを解析班に渡してオレの仕事は終わる、この先は解析班とか大人の仕事だ
首謀者の言葉が本当か嘘かは分からないが、対策をしなければならないのは間違いない
IS学園がなくなる事は無いだろうけど
そんなこんなで、鈴が一夏へ告白して玉砕した事以外は特に何も起こらずに約1週間が過ぎ、ゴールデンウィークが到来し何故かIS学園は連休になった
IS学園は日本にあるが、多国籍な為 基本的に治外法権の地の筈なのだが、祝日は日本のが採用されている様だ
まぁ連休は嬉しいから良しとしよう
そんな訳で
「束、今日暇?」
朝食を学食で食べた後、部屋へ戻ると珍しく束がリビングでテレビを見ていたので尋ねる
「ん? うん、私は副担任だし雑務関係は基本的に回って来ないからね、今日明日は完全にオフだよ? 」
相変わらず成人に見えない束は素直に答えてくれた
「なら、急だけど一緒に出かけない? 羽黒の改修とか、色々の御礼もしたいし」
オレが そう言った瞬間、テレビの電源が切れ束は瞬間移動してオレに抱き付いていた
「行く、行くよ みーくん! 」
年齢不相応な笑みを浮かべて束は言う、うん 可愛い
それから外出届とか外泊届とか諸々を書いたり提出したり準備をして準備をして、学園を後にする
連休とあってオレ達以外にも外出する生徒の群れに紛れてモノレールに揺られ目的地へ到着する
「この駅か、なるほど。急だったし、何か必要な物があるの? 」
駅を出て駅名を見た束が呟く、やはり分かるらしい
「まぁ、竹刀とか色々とね? 」
やはり竹刀とか手に馴染んだ自分用の方が良い、道着も防具も そうだ
ニッコニコしている束に答え歩き出す
目的地、束の生家であり今はオレの父親が神主をしている篠ノ之神社へ
そういえば、一夏も家を見に行くって学食で会った時に言っていたっけ
箒も一緒なら実家に顔だしてるかも知れない
とか考えていると、商店街に差し掛かり店の前で体操をしていた気さくな肉屋のオッさんが声をかけてくる
「お、命じゃねーか、最近見ないから心配したぞ? ん? まさか彼女か? 」
「全寮制の学校に入ったからっすよ、あと彼女じゃなくて・・・よく見て下さいよ、束です」
肉屋のオッさんに答えると、オッさんはマジマジと束を見る
対して束は普段はアレだが元々は人見知りをする為、オレの後ろに隠れる、うん 可愛い
お待たせしました
可愛い束さんは、好きですか?
私は好きです