そんな束を見てオッさんは、思い出した様で
「あぁ、篠ノ之の束ちゃんか。いやぁ年だな」
はっはっは、と笑うオッさんに軽く返事をしてから商店街を進むと、あちらこちらから声を掛けられる
やっぱり後を継ぎたいって考えて手伝いをしてた結果だろう
まぁそんなこんな商店街を抜け少し歩くと目的地の実家である篠ノ之神社へ到着する
鳥居を見上げて
「・・・1ヶ月ぐらいしか離れてないけど、懐かしく感じる」
そう、IS学園に入学して まだ1ヶ月ぐらいしか経っていない、たった1ヶ月でこうなのだ、束や箒は更に思う所が有るかも知れない
「みーくん、行こう?」
束に手を引かれ鳥居を潜って境内に入る、連休とあって参拝客がチラホラ見えるが、いつもの事なので放置して本殿を迂回して居住区へ通じる門を通り中に入る
実は神社の裏側にも通路が有るが、商店街からは境内を通った方が近いので俺はあまり使っていなかったりする
そんな訳で玄関を開け適当に ただいま と言い中に入り廊下を進み剣道場へ入り、更衣室に入り自分のロッカーを開けて一式を出して更衣室から出る
そして丁寧に下に置き、正座して防具と竹刀をチェックする
「・・・よかった、カビてないし虫食いもない、ささくれもない」
「良かったね、みーくん」
オレの隣に並んで正座した束が笑み言う
「うん、さて後は道着とかか」
とりあえず竹刀袋と防具袋はロッカーに入ってたので、それを持って来て収納して、居間へ行く
「おかえりなさい命、あら? 束ちゃんも一緒なの? 」
「ただいま母さん、オレの道着って部屋に置きっぱなし? 」
「おばさん、ただいまー」
実は寝る前に母さんには連絡して有ったのでオレについては驚かなかったが束には驚いた様子だったが、オレの質問に頷いたのでオレは自室へ行き道着を3セットと手拭い数枚を適当なカバンに詰め込み居間に戻ると、母さんと束が談笑していた
実は2人は、かなり仲が良い
親子と言われても違和感が無いレベルで仲が良い
だから母さんは、束がオレの嫁にくる事を推奨しているところがある、息子からすると少し複雑な気持ちになるが、仲が悪いより良いか
「じゃぁ束、オレは荷物を宅配便に出してくるから。母さん、束の事よろしく」
防具袋と竹刀袋を背負い、カバンを手に持って2人に言い家を出る
正直、家に束を残して出掛けるのは少し不安だが仕方ない
母さんが束に変なことを吹き込まない様に祈るしかない、神様お願いしますマジで
神社の息子が神に祈るとか、シャレにもならない冗談だけど祈る他ない
そうだ、帰りに弾の顔を見てこよう
お待たせしました