剣道の道具一式って奴は、ソコソコ重いのでさっさと運んで宅配便の受付を手早く済ませて弾の家である五反田食堂へ向かう
とはいえ、商店街から離れた場所にある訳ではないので直ぐに到着し中を覗くと、昼時に差し掛かっていたので既に客で賑わっていたので玄関の方へ回る事にした
「だーん、居るのは分かってるぞー。出てこーい」
インターフォンを押し言うと、直ぐに扉が開き
「おー、命か。なんだよ、来るなら連絡ぐらいしろよ。今一夏と その彼女も来てるぜ?」
「やっぱり一夏と箒、居んのか」
と身にもならない話をしつつ中に入れてもらい、弾の部屋へ行くと一夏と箒が格ゲーで対戦していた
一夏は普通に胡座でラフな体勢なのに対し箒は正座で物凄く姿勢が良い
「箒も連れて来てたんだな一夏、あとでウチにも来いよ。母さんが喜ぶ」
「ん? そうだな、そうするか箒」
「む、なぜ会話しながらコンボ出せるのだ お前は」
弾と共に適当に空いてるスペースに座り言うと、一夏は慣れているので普通に返してきて、箒はクレームを言う
箒が格ゲー・・・と言うか、ゲームしてる姿を見てを見るのは何か斬新だな、うん
「なんだよ、命は知ってんのか? 何か仲良さげだし」
対戦待ちの手持ち無沙汰の弾が俺を見て言う
「そりゃ俺は箒とイトコだしな、言ってなかったか?」
「その娘が一夏曰くファースト幼馴染って娘か、そういや言ってた気はする」
首を傾げて尋ねた俺の言葉に弾は納得した様子で言う
そうか、箒が自己紹介した所で箒が俺とイトコなのを説明してなかったら分からないのか
初対面で、私は命とイトコだ。なんて自己紹介はしないよな普通
「つか弾、俺は一夏と同じ学校で同じクラスなんだぞ?2人が付き合ってるの知らない訳が無いだろ」
まぁ俺が焚きつけて箒に発破かけたんだけどね、うん
「そういやラインに、そんな事書いてたな。忘れてたわ」
と弾は頭をかきながら笑う
そんな弾に手招きし耳元で小声で
「この事、蘭は知ってんのか?」
俺が尋ねると弾は小さく首を横に振る
「鈴はショックでバーサーカーみたいになってたぞ? お前、お兄ちゃんだろ? 頑張れよ?」
「マジかよ、勘弁してくれ・・・」
俺の言葉に弾は肩をガックシ落とし軽く頭を抱える
うん、弾は悪くないんだ、弾は
一夏が、お人好しのイケメンなのが悪いんだ
一体何人が一夏に惚れているやら、計り知れないし過激派がいたら面倒な事態になりかねない、が 俺のあずかり知らぬ事だから見なかった事にしよう
まずは、間違いなく目の前で起こる悲劇を治める事を考えよう、弾がさすがに可哀想だからな
お待たさました