出来るだけ弾、蘭共にダメージが少なくなる方法を考えていると部屋の扉がバンと音と共に開き、ラフな格好の蘭が蹴ったままの片足を上げた体勢で現れ
「お兄、お爺ちゃんが呼んでる」
と言いガッツリ目が合い、自分の兄以外に俺、一夏、箒がいる事に気付き素早く壁へ身を隠し顔だけ出して弾を睨む
「おい蘭、扉を壊したら怒られるの俺なんだぞ? あと睨むな、俺は悪くない」
まぁ確かに、蘭の格好に関しては弾は悪くない。蘭が悪い訳でも無いが
「お兄、ちょっと・・・話が」
「あぁ、爺ちゃんが呼んでるんだっけ? 蘭、ちょっと待ってろよ。爺ちゃんに用件聞いてくるから」
と弾は立ち上がって蘭の頭をポンポンと撫でてから下へ降りて行く
そして、再び此方を向いて一夏と箒を凝視する
あーこりゃ完全に後手に回ったな
「あー・・・蘭、流石にラフ過ぎると思うから、着替えてきたらどうだ?弾も丁度良い時間で戻ってくると思うし」
「・・・そうですね、分かりました」
スゥーと消える様に自室へ戻っていく蘭を見つつ、次の手を考える
なんで俺は頼まれていない事で悩んでいるんだろう、疲れるわ
そんな感じで頭を悩ませていると弾が戻ってきて
「爺ちゃんが飯食ってけだってよ、全員集合」
部屋の前に立って弾が言う
慣れているので一夏と俺は立ち上がるが、箒は遠慮気味に俺達を見る
「篠ノ之さん、ウチの爺ちゃんは頑固だから遠慮したって食わせるまで離さないと思うから遠慮しなくていいぜ?」
「そうだぞ箒、それに厳さんのメシは美味い」
弾の言葉に便乗して俺が言うとシブシブ箒は立ち上がり一夏と共に下へ降りて行く
「・・・お兄、ちょっとこっち」
先程よりマシな部屋着に着替えた蘭が自室の扉を開けて、此方を睨みながら弾を呼ぶ
「なんだよ、一夏の事か? 」
弾は覚悟を決めた様子で蘭に近付き尋ねる
「・・・あの人、誰?」
蘭は頷き弾へ尋ねる、うん俺ってば空気
「篠ノ之 箒さん、一夏の幼馴染で命のイトコ、だ」
弾は答えるが、勇気が足りないのか一夏の彼女と言い出せない様で俺に助けを求める目を向けて来たので、一度深呼吸して
「・・・蘭、よく聞いてくれ、一夏に彼女が出来た。相手は箒だ」
意を決して真っ直ぐ蘭を見て告げると、見るからに動揺して口をパクパクさせる
「ショックだと思う、お前と同じ表情をした奴をつい最近見たから分かる、キツイ言い方かも知れないが、これが現実だ」
許せ弾、俺にはこれ以上のやり方なんて思いつかなかった
と、弾に心の中で謝罪していると、蘭は「そう、ですか」と呟いて部屋の扉を閉めてしまった
お待たせしました
蘭と弾にとって、修羅場