衝撃のHRが終わり山田先生が授業の準備をしておく様に指示をして千冬さんと共に教室を後にして、束はニッコニコしながらオレの方に寄って来て
「やぁやぁみーくん、ちょっといいかな?」
「いいけど、10分くらいしか時間無いよ?」
IS学園は初日から授業がある、流石に初日の1時間目から遅刻する訳にもいかないので束に言うと
「ん〜じゃぁ、少しだけ。久しぶりだね?みーくん、5年前は束さんとあんまり身長も変わらなかったのに見違える程 大きくなったね」
「まぁね、これでも男子だから成長期さまさまって奴かな?束は5年前と全く変化してないね?変わったのはウサミミぐらい?」
5年前と全く変わっていない無邪気な笑顔を浮かべて言う束に そう言うと束は嬉しそうにする
見た目、良くて中学生にしか見えないが成人しているんだよなぁ・・・確か千冬さんと同じ歳だった筈
「んふふ、ところで みーくん?5年前に私が言った事、覚えてる?」
椅子に座っているオレに束は抱き着いてきて小声でオレに尋ねてくる、少しは周りの事も気にする様になったのかもしれない
とか考えつつ
「・・・忘れられる訳がない、アレは特に」
約6年前、IS開発者の束の家族たる両親と箒は要人保護プログラムで生家の篠ノ之神社を離れる事になり、神主であったオジさんに変わりオレの父さんが篠ノ之神社の神主に就任した訳だ
そして父さんが篠ノ之神社の神主になって1年が経った頃、ふらっと束が家に来た
まぁ元々は自分の家な訳だし、親戚だからウチの両親も特に気にせず束を歓迎した、のだが・・・夜中に束が夜這いしてきて危うく筆降ろされそうになった、ギリギリで回避したけど
その時に束が言った言葉が『イトコは結婚出来るんだよ?』だった、忘れる事が出来る筈が無い出来事とセットだから覚えているに決まっている
「・・・イトコは結婚出来るんだよ? でしょ?」
オレが言うと束は嬉しそうに笑みを深めて抱きしめる力を少し強める
そういえばオレが小さい頃から、良く抱きしめられてたっけ?ただのハグ魔なだけだと思ってたけど、よくよく思い出したら千冬さんと箒とオレぐらいにしかしてなかったわ
つまり相当前からオレは束に目を付けられてたのか?
とか考えていると
「あの時みーくんは待ってくれって言ったよね?だから5年待ったよ」
「・・・成人するまでに答えるから待っててと言った筈だけど?」
少し朧気な記憶を探り束に言うとニタリと笑みを浮かべ
「大丈夫、ここは治外法権の地、IS学園だよ?だからここでなら結婚出来るんだよ!!」
渾身のドヤ顔で束は言い、オレの気が少し遠きそうになる
あー神様、オレは この超人天才兎な従姉から逃げられないのでしょうか?
別に嫌いでは無い、見た目は中学生ぐらいだが控え目に言って美少女だ、嬉しく無い訳がない
でも従姉だし、母さん曰く束はオレのオシメも変えた事あるって言ってだんだ
うん、正直に言って悩む所ではあると思うんだ
「・・・もう少し考えさせてくれない?どうせ此処からは逃げられないし」
オレの言葉を聞き束は抱きしめるのを止め3歩程オレから離れ
「うん、良いよ みーくん。逃げられないし、逃がさないから」
ニコッと笑み踵を返して教室を出て行き、いつの間にか教室から出ていたのか箒と一夏が束と入れ替わりで入ってくる
ひとまず三年はIS学園から逃げられない、篠ノ之神社を継ぐ予定も危うくなってきた気もするが、まぁどうにかこうにかしよう
お待たせしました
グイグイ行く束さんを書いて行きたい所存です