察しが良すぎる篠ノ之姉妹に一夏は連れて行かれ俺と弾は弾の部屋に行き向き合って座る
「・・・なぁ命、俺は彼女いた事ないんだが? 」
「知ってるが、一夏じゃ役に立たないし箒は束の有利になる様な事しか言わないだろうし、お前以外に居ないんだ」
なんとも嫌そうな表情で言う弾に、相談相手に選んだ理由を言うと
「あ〜しゃーねーな、今回だけだかんな? 絶対ほかに適任者がいると思うんだけどな」
弾は自分の頭をガシガシかいてから真面目な表情になり言う
「すまん、で相談内容は・・・」
「束さんのことだろ? あんな美少女に告白されてなんで保留にしたんだ? 」
弾は正に相談しようとしていた内容を口にし、保留したのが不思議な様で首を傾げている
やはり弾も勘違いしている様子なので
「順番に説明するか・・・えーっと、まず束と俺はイトコ 次に束はIS学園で整備科の教員をしているんだ。確か今年24・・・いや25か千冬さんと同じ歳で親友なんだよ」
俺の説明に え? という表情をし
「嘘だろ? どう見たって未成年っつか中学生ぐらいにしか見えなかったぞ? 」
と混乱した様子で言ってくる
「嘘偽りなく事実だ、こんな時に嘘をつくほど腐ってない。曲がりなりにも神社の息子だしな。本題の部分になるんだが、イトコだけあって束との距離感が大分近くてさ、俺が抱いている感情が家族愛なのか恋愛なのかが分かんなくて」
「なるほどな・・・あ〜」
弾は頷き携帯を操作し始め
「・・・これっぽいな、えーっと・・・恋愛感情と友情を見極める方法・・・命、今から質問するから自分なりに考えくれ」
「分かった」
携帯を見ながら弾は見つけた情報を口にする
「まず相手といる時、どんな気持ちになる?」
「どんな気持ち、か」
弾の質問に目を閉じて集中し考える
普段は年齢不相応な無邪気な笑顔を見せるが、授業や ふとした瞬間に見せる年齢相応の表情を見るとドキッとする
授業中や学園では見せないが元来の人見知りをしているのを見ると可愛いと感じ守りたいと思う
「次、連絡が取れなかったら どう思う?」
弾はタイミングを見て次の質問を告げる
連絡が取れなかったら、それは心配になる当たり前だ
束は強い、千冬さんと同等に強い
でも束は人間だ、怪我をすれば血を流す。流し過ぎれば死ぬ
風邪だってひくし、無理をすれば倒れる
だから連絡が取れなくなれば心配する、当たり前だ
「最後に・・・束さんが誰か別の男、そうだな一夏を除外した男と楽しそうに話していたら、どう感じる?」
「は?そんなの・・・」
弾は最後の質問を、ややうんざりした様な表情で言い、それに対し俺は どうも感じない と答えようとして自分自身に違和感を感じる
どうも感じない と口にしようとする度に胸に突き刺さる様な痛みを感じ、質問の光景を思い浮かべると胸がムカムカとして何かイラっとする
「はぁ、それが答えだ命。お前が何考えたか知らねーけど表情見れば何となく予想出来る、お前 束さんと居る男にイラついたろ? それが嫉妬って奴だ」
と弾は面倒くさそうに言い携帯を充電機に刺す
「・・・そうか、これはそうなんだな」
弾の言葉に心の中の何かがストンと落ちてカッチリハマり頭の中がスッキリする
「ありがとう弾、このお礼はいつか精神的に」
「おー、末永く爆発しやがれ」
俺がお礼を言うと、弾はニッと笑い俺を指差す
言葉はアレだが、祝ってくれるらしい
気持ちの整理は出来た、束を大分待たせてしまったが もう迷わないし逃げない
思いに、想いに答え、応える
きっとそれが束への誠意だろうから
お待たせしました
隣の部屋で妹が失恋して泣いてるのに自分の部屋で親友の恋愛相談を受ける弾の精神疲労、やばいw