束さん視点
私が9つも歳下の彼に恋をし想いを募らせ続けてこれまで生きて念願の交際に至った
これでも科学者の端くれなので神様をあてにはしていなかったが、今は神様に感謝しかしていない
そんな念願成就した翌朝の事、みーくん と電車に乗って片道1時間ほど掛けてレゾナンスへやってきた
家から ずっと彼の腕を取って腕組んで歩いているが みーくんは嫌な表情をしないので、大丈夫の様で頬が緩んでしまう
私は今、幸せを噛み締めている
彼の言葉は相槌を打ちながらレゾナンスの中を見ながら進む、みーくん は私が人見知りをする質なので人混みが得意では無い事を知っているから比較的人が少ない時間帯を選んでくれたし、出来るだけ人が少ない道を選び平均よりかなり小さい私に合わせてゆっくり歩いてくれる
普段は少し口が悪くて無愛想な雰囲気の彼だが、根は優しいお人好しなのだ、そんな彼が私は愛おしく大好きだ
さて彼は知らないのかも知れないけど、私の人見知りは五年前に比べてマシになっている。そうじゃなかったら教師なんて出来ていないし?
初対面で急に来られると戸惑うが、少しは喋れる様になったが、彼に甘えられるなら暫くは黙っておこう
様々な お店を見ながら進むとアクセサリーショップを見つけ中へ入ると、色とりどりのアクセサリーな並んでいて見ていて飽きない
みーくん と店内を物色していると指輪のコーナーに差し掛かり思わず足を止めて見入ってしまう
私は比較的 こう言う装飾品に興味が無い、でも指輪は別
彼とお揃いの指輪をする事で私は彼のモノだと分かりやすい示す物になる
彼は私の意思をくんでくれた様でペアリングを即決で購入し必要書類をササっと書く
それが嬉しくて私の頬は緩みっぱなしだ
アクセサリーショップを出て みーくんの提案で昼食を取ることにし、彼が携帯で調べた お店へ行く事になった
エレベーターで下階へ行き降りて少し歩いた場所にバイキングのお店があり、少し待ち時間がある様だったが彼となら苦では無いので待つ事にし、みーくん は待ちの紙を記入してベンチに座り次の行く先を相談する為にレゾナンスのパンフレットを広げた所で彼は用を足しに行く
トイレは直ぐそこだし、此処は人も多くないから彼が帰ってくるまで何も起こらないと思っていたら、如何にもな餓鬼2人にナンパされた
私の幸せな時間を害する奴等をどうしてくれようか考えて無言を貫いていると、まぁよく喋る 呆れてしまうほど よく喋る
みーくん や ちーちゃんが嫌がるし止められているから控えているけど、目の前の餓鬼2人ぐらいなら証拠も残さず消すのは容易い、やってしまおうかと思った瞬間、みーくん が戻ってきて私に知り合いか? と質問してきたので首を横に降る
私を庇う様に前に立ち、餓鬼2人へ立ち向かう彼の背中は頼もしく五年前の小さかった背中が こんなにも大きくなったのかと、思う
私は彼に守らなければならない程 弱く無い、でも彼に守られるのは嬉しい
私は碌な人間では無い、人として大切な物の多くが欠けていると思っている
だから、
それこそ世界の敵、ファントムタスクとか言う奴等の仲間だったかも知れない
私が私でいられるのは彼のおかげ
だから私は己の全てを使い彼を愛そうと思う
お待たせしました