とりあえず千冬さんの指示に逆らう必要もないので束の隣に座りローテーブルに乗っている飲み物の群れから適当にペットボトルのお茶を取り開けて飲みツマミのチーかまを齧っている千冬さんに目を向ける
「なんだ? 私が酒を呑む姿なんて今更珍しくもないだろ? 」
少なくとも缶ビール2本は開けている千冬さんから漂う酒気を感じつつ
「そうですけど、なんで此処で酒盛りしてるんです? 」
なんとなく察しはついているが、理由を明確にしておこうと思い尋ねる
「む? そんなの束と お前の婚約を祝う為に決まっているだろう? 」
おっとー? 交際じゃなく婚約になってるぞー? いや、実質婚約みたいなモノなんだろうけど
少し困惑する俺にを指差し
「いいか命、お前には期待しているんだ。束を幸せにしてやってくれ」
「言われずとも、そのつもりです・・・千冬さん、だいぶ酔ってるでしょう? 」
外見上では少し頬が赤くなってる程度だが、目が据わっているので そう判断して尋ねると
「まだまだ余裕だ、たかだか缶ビール2本とイモ焼酎を一升程度だからな」
「あはは、流石 ちーちゃんだね」
いや、明らかに飲み過ぎだと思うのだが、笑って許せる束は凄いと思う
まぁ千冬さんなら酩酊して変な事をしないから大丈夫だろう、多分
まだ言葉もしっかりしているし、泥酔しそうになったら一夏が止めるだろう
それから箒も合流し一夏手製の料理を食べながら雑談をしていると
「束が何度も言っているだろうが、此処は治外法権の地だ。両者の合意が有れば、この地限定で明日にでも結婚出来るぞ? どうだ? 」
「どうだ? じゃないですよ、少し飲み過ぎじゃないですか? 千冬さん」
千冬さんに言われずとも、いずれは結婚したいと俺は考えている、今の俺は定職についている訳では無い、バイトをしている感覚だ
そもそも学生な訳だが
「束を養えるぐらいの職についてからですよ、結婚は・・・それより千冬さんは相手を探したら どうですか? 」
お茶を飲み肩を竦めて言うと
「そうだな、目を離せない親友と世話のかかる弟が相手を見つけたしな・・・するか、見合い」
とシミジミしながら缶ビールを飲み千冬さんは呟く
「お見合いをするなら束さんに、お任せだよ! ちーちゃん の伴侶に相応しい人を見つけてみせるね! 」
箒と雑談していた束が急に立ち上がり、そう言う
おかしいな、束は酒が苦手でアルコールを飲んでいない筈なんだけど、酒気に当てられたかな?
まぁいいか、束がヤル気だし。祝ってもらったし、止める必要は無い
そう、友情って素晴らしいなぁ
お待たせしました
さて、千冬さんに相応しい人なんて見つかるんでしょうか?w