束に逃がさない宣言をされた後、束と入れ替わりで戻ってきた箒の表情は妙にイキイキ?していたので、どうやら一夏は箒の機嫌を取れた様だ
それから1時間目の授業が始まり、入試を受けていれば分かって当たり前の基礎の基礎の内容を授業でする
ただでさえ倍率が数百倍のIS学園の入試を合格した生徒である彼女達には復習とさえ言える内容だろう
少なくとも必読の参考書を一通り予習していたら分かる内容なのだが、一夏は見るからに慌てふためき頻りにキョロキョロしている
それに気づいた山田先生が一夏に尋ねると、一夏は参考書を誤って捨てたと自白し、千冬さんにゲンコツを食らって1週間で内容を把握する様に指令を受け、反論したが圧倒力で一夏は千冬さんに屈服させられていた
まぁ一夏が千冬さんに頭が上がらないのは、オレが知る限りいつも通りだから気にしない事にする
それから山田先生はドジっ娘属性らしく、何回か何も無い所で転けそうになっていた
その後、無事1時間目が終わったので
「箒、一夏とちゃんと話せたみたいだね。それと久しぶり」
箒の背中を軽くタップし話し掛けると、振り返って
「あぁ命、そういえば お前も居たな。うむ、お前とも6年ぶりになるのか。久しぶりだな」
相変わらず硬い雰囲気を纏い、硬いものいいをする
とりあえず姉の束と違い、随分とスタイルの良い美少女に成長している、昔は束みたいなロリィな体型だったのに・・・いや、当たり前か第2次成長期前だし
そんな訳で久しぶりに従姉との会話を堪能しつつチラッと一夏を見ると金髪碧眼で左耳に青のイヤリングをしたクラスメイトが一夏と会話していた
表情は柔らかいので、少なくとも女尊男卑派では無い様だ
微妙に距離があるし、周りに迷惑にならない程度の声で話している様で何を話してるかまでは分からなかったが、まぁ一夏なら大丈夫だろう。多分
それから2時間目を無事に潜り抜け、3時間目が始まる
1、2時間目とは違い千冬さんが担当する様でテキストを開き直ぐに閉じて
「いかん、クラス代表を決めるのを忘れていた。さっさと決めるとしよう、自薦他薦は問わんぞ」
そう言い教室を一瞥する千冬さん
これは嫌な予感がするな、と考えていたら
「はい、織斑君がいいと思います」
「なら私は篠ノ之君を推薦します」
様子を伺うまでもなくオレと一夏は他薦されてしまった、クラス代表なんて経験値稼ぎをするのにもってこいの筈なんだけど、それを譲るとか彼女達は整備課志望なのだろうか?
「他にいないか?居ないなら織斑、篠ノ之のどちらかがクラス代表になるが」
あまり表情を変えず言う千冬さんだが、少し呆れている様子が見える
教師も大変だなぁとか考えていたら急に机に拳を叩きつけた音がして
「納得が行きませんわ、その様な選出は認められません!!」
先程 一夏と談笑していた時と雰囲気が違う金髪碧眼のクラスメイトが立ち上がって声を荒げ言う
「ただでさえ望まぬ場所に居るというのに、これ以上 彼等に負担を背負わせるのは反対します。彼等を推薦した方も彼等の事を考えてから推薦して下さい、決して珍しいからなどと巫山戯た理由で彼を推薦は許される事では有りませんわ。ですので織斑先生、お二人の代わり私がクラス代表を致します。いかがでしょうか?」
最初こそ般若の様なオーラを纏い一夏やオレを推薦した娘をにらむように見ていたが時間が経過して頭が冷えたのか終盤は頭が冷えたのかオーラは霧散して落ち着いた口調になっていた
「・・・そうだな、それも良いが。他薦された以上は責任があるだろう、投票にした所で結果は見えているし1週間後に試合をして、その結果で推し量るとしよう。構わないな?」
「わかりましたわ」
彼女は千冬さんに頭を下げ着席する
気付いたら試合する事になってるし、これは束のチカラを借りるしか無いな、うん
お待たせしました