私の名前はシャルロット、フランスの片田舎で生まれた何処にでもいる女の子だ
物心がついた頃から父は居らず、私は お母さんと周りの人達によって育ってきた
数年前に お母さんが病気で亡くなってしまうまで、私は父は亡くなっていると思っていたが、そうでは無かった様で お母さんが亡くなって少しして父の部下と名乗る男の人達が家にやって来て、父が私を引き取りたいと言っている旨を伝えてくる
私には身寄りは無く、片田舎での小娘が一人暮らしをするには不便で危険も有り、生活資金は乏しい。それは別に進学をせずに働けば問題は無かったが、お母さんと暮らした家を維持するのも難しい、という
現実は覆すのは難しかった
私は悩み、彼等は私の悩みに事務的な対応は一切せず親身になってくれ、父と通話をしてくれ、父から お母さんと暮らし思い出の詰まった家の維持をしてくれると約束を取り付ける事が出来た
私が望むなら成人した際に家へ戻って良いと言われ、私は少しの間だけ故郷を離れる事を決め、デュノアの姓を名乗る事を受け入れる
私の父は量産型ISシェア第3位のデュノア社の社長らしいが、お母さんと父が どうゆう出会いをしたら私が産まれるのか割と不思議に感じてしまうが、そんな事を考えてる場合ではない。聞く話によると父の子供は私1人だけなのだそうだ
それに私は愛人との子供、後継者争いの火種になるに決まっている
父の部下の運転する車で運ばれて着いた先は父が暮らす家で私は受け入れてもらえないと思いながら家へ入ると、本妻であろう人が立っていて、私に平手打ちを入れ 私に妾の子が と言って悲しそうな表情をして去って行った
それから私の少し窮屈な生活が始まって、父に言われるままIS搭乗者のテストを受け、ISの勉強をし、デュノア社でテストパイロットになり、気づけばフランス代表候補生になっていた
代表候補生になってからはデュノア社にいる時間が増え、デュノアの家にいる時間が減ったから少し気は楽になった
そんな生活があと何年も続くと思っていたのだけど、試作品のテストで帰りが遅くなった日、喉が渇いていて水を飲もうとダイニングへ行くと扉が少し開いていて、中から父と本妻の話声が聞こえ自分の部屋へ引き返そうと思ったが、どうやら私の話をしている様子だったので悪いとは思ったが息を殺し聞き耳を立てる
「あなた、シャルロットに仕事を任せ過ぎではありませんか? 」
「そうかも知れないが、少しでもISへ搭乗する時間を与えたいんだ」
少し怒っている声色の本妻と、落ち着いた低い声の父の返答を聞き会社の利益を考えているのだろうと感じる、でも
「あの子は、まだ青春を謳歌する歳ですよ? こんな仕事詰めでは可哀想です。・・・私達2人で決めた事とはいえ、この家では肩身が狭い思いをしているのですから」
本妻の言葉を聞き、私は衝撃を受ける
彼女は、まるで母親が子供を想う暖かい気持ちを感じる言葉を言っているのだから
私はゆっくりと自分の部屋へ行き、ベッドに横になり本妻は私の事を嫌っていないという真実を受け入れきれていなかった
気持ちの整理が出来ないまま、父からの指示で男のフリをしてIS学園へ入学し男性IS搭乗者達の情報を盗み出せと指示を受け、数ヶ月間訓練をしてIS学園へやって来た訳だが、正直疑念を感じていた
父は本当に情報が欲しいのか、と
本当の目的は別に有るのでは? と
その疑念は正しく、私に男のフリをさせたのも全てフェイクで全ては私を守る為だった
織斑先生も篠ノ之博士も父・・・お父さんの思惑を知って協力してくれたらしい
織斑先生から渡された手紙には、本妻 否 お義母さんの言葉も書いていた
貴女の母親は、この世に1人だけ。私は貴女のお母さんにはなれないし なるつもりもない、けれど私は母親として本当の子供と思っている。と
手紙は2人の不器用な優しさを感じ、私は泣きながら読み進めた
私は、独りではないのだと強く感じ、愛されていると感じた
最終的に帰ってきたルームメイトのボーデヴィッヒさんに驚かれ、抱きしめられ、なぜだかすごく落ち着いた
お待たせしました
色々端折ってしまって申し訳ない
デュノア社長夫妻は不器用です