試合が始まって約10分が経過し、何発か銃弾が掠ったが直撃は無くシールドエネルギーも余裕がある
と言っても俺の銃弾も対して相手に当たってない、やはり射撃は難しい
とか考えつつ絶え間なく動き続けて的を絞らせない様にしていると
「・・・だいたい分かった、便宜上 こちらの方にいるのをアルファ、そっちをベータと呼称する。命、合図をしたら煙幕を焚いて次元潜行、しかるのち急速浮上しアルファに奇襲、いい? 」
と更識の中で情報収集は終わったらしく俺に秘匿通信を繋ぎ指示を告げてくる
「了解、任せろ」
俺は更識の言葉を聞き一段階速度を上げベータへシラツユで銃弾を放ち兎に角動き回る
こうゆう時、全身装甲で良かったと感じる、なぜなら目線から次の攻撃を予想されないし、表情を読まれたり読唇術を使われる心配が無い
アルファとベータの位置を把握しながら飛び回りつつ合図を待っていると
「命、今」
「了解」
シラツユのグレネードをスモークを選択し連射して煙幕を焚いて、すぐに次元潜行する
そして束が羽黒に搭載してくれた3Dマップを起動して更識とアルファ&ベータの予測地点を確認し、奇襲ポイントへ移動をして潜望鏡を出してデータを更新し、次元魚雷の準備をする
便宜上 魚雷と言っているが、正確には魚雷では無くミサイルだ
まぁ羽黒を潜水艦になぞらえているわけだが
煙幕が晴れ、アルファとベータが戸惑って潜望鏡に気付いていない内にアルファへ次元魚雷を射出し、ワザと潜望鏡ユニットを残し迂回してベータの背後へ回ると、突然現れた次元魚雷に対応出来ずにアルファは魚雷によりシールドエネルギーを消耗し撃墜判定になって大人しくなった
それを更識が見逃す訳も無くベータへレールガンを放ち徐々にシールドエネルギーを削って行く
「このままポイントに追い込む、準備を」
「了解、指定ポイントを確認した」
やはり更識は冷静な判断が出来る様で、俺の位置を確認して指示を出してくる
指示を確認し、次元魚雷を再装填してベータが罠にかかるのを待ち、タイミングを合わせてベータへ次元魚雷を叩き込みシールドエネルギーを全損させわ試合終了のブザーを聞きながら浮上して、装甲に蓄積した負荷エネルギーを放出する
「まずは1勝」
「あぁ、次も勝とう」
更識と拳を軽く合わせてピットへ戻る
次元潜行は強力な能力だが羽黒は次元潜行を前提に作られていない為、あくまで耐えられる様に改修した機体だ
つまり次元潜行する度に負荷をエネルギーに変換し装甲に蓄積、許容限界が来る前に浮上し蓄積した負荷を潜行時間の倍の時間をかけて放出しないといけないのだ
ピットに戻っても直ぐには動けないって事になる
お待たせしました