アレから順調に勝利を掴み、とうとう当たりたくなかったオルコットとの試合がやってきた
「命、彼女との試合は、これまでとは全く勝手が違う。気を引き締めて」
「分かってる、オルコットの実力は計り知れない」
俺は更識の言葉に頷き答える
トーナメントの位置で言えば準々決勝といった所で、俺達は試合前の作戦会議をしている所だ
オルコットの相方の整備が少しズレ込んでいるらしい
「私の方で調べた情報だと、彼女は武装を使い熟せている可能性が高い。4機のレーザービットとレーザーライフルによるオールレンジ攻撃は間違いなく厄介、彼女自身 多対一 向きと言える」
更識の説明に頷き
「その上で近接戦対策も取ってある、シールドと銃剣だな。あとミサイルまで有るからな」
こうして改めてオルコットのIS、ブルーティアーズを見ると厄介な機体だと実感する
基本はレーザーライフルを用いた高機動中距離戦を主軸に組まれた機体で、レーザービットによるオールレンジ攻撃、ミサイルによる撹乱、シールドと銃剣による近接戦対策
それを充分に使い熟し臨機応変な戦術を組める頭脳を持つオルコット
性格も良く、気遣いもでき、頼りになる我がクラスのクラス長 セシリア・オルコット
唯一の欠点は少々妹を溺愛しすぎてる事ぐらいの完璧超人だ
正直言って勝てるイメージが全く出来ない
「更に厄介な事にオルコットは初見で次元潜行を攻略している、今日の試合で何回か使ったから対策を考えている筈だ」
俺がオルコットに勝てるイメージが出来ない理由の1つは次元潜行を攻略されている事がある
俺にとって次元潜行は切り札の1つなのだから、自信もなくなる
「なら開幕から攻める、仮想訓練装置で何回か成功したアレを使う」
更識は神妙な表情でいうので
「おい、アレは危険だ。成功率、3割ぐらいだったろ。失敗したら帰って来れないぞ? 俺がサルベージ出来る可能性だって高くないんだから」
俺が言えた事じゃないが、奇襲としては大打撃を与えられる反面、失敗したら最悪即死、良くて次元の底だ
それを更識にやらせる訳にはいかないので反論すると
「大丈夫、成功率3割なら残り7割を勇気で補うだけ」
あ、コイツ昨日の夜に勇者系のアニメ見やがったな と察し軽く頭が痛くなる
それが出来たら苦労しないんだ更識 と言いたい所だが、言っても聞かないだろう
「はぁ仕方ないか・・・更識、束に使用制限解除を申請してくれ。お前が束を説得しろ」
俺の言葉に更識はサムズアップして打鉄一式丙で通信を束へ繋ぎ説得を始める
頼む束、更識を止めてくれ。俺には止めれない
お待たせしました