トーナメント戦で優勝したのはオルコットのタッグだった、決勝ではボーデヴィッヒと当たり激戦を繰り広げなかなか良い試合だった
それから一夏に誘われて反省会に更識を連れて参加したわけだが、翌日が休みとあってか、千冬さんも普通に居た上に缶ビール飲んでいた
いいのか? 教師 と少し思ったが飲みすぎない様に見張れば大丈夫だろう、うん
ちなみに場所は騒いでも迷惑にならない整備室で、畳やら何やらの準備を束と箒、一夏がやってくれた
「みーくん お疲れ様」
「ありがとう束、もっと頑張らないとな」
隣に座る束が労ってくれたので お礼を言い少し考える
猛鷲戯画の使い方は今のままで正しいのか、と
何か見落としている様な気がしてならない、俺は猛鷲戯画を理解しきれていないのではないか?
と物思いにふける
「どうした? 命、珍しく俯いて」
ちゃぶ台を挟んで向かい側に千冬さんが缶ビール片手に座り尋ねてくる
「いえ少し考え事してるだけですよ千冬さん」
俺を苗字ではなく名前で呼んだので俺も名前で呼び理由を話す
「考え事? そうか漸く束との結婚式をする決意を固めたのか」
「ちょっ、千冬さん!?」
と千冬さんはとんでもない事を口走り、当たり前だが周りにも聴こえている為、すぐに囲まれる
「みとみと 結婚するの? 誰と〜? 」
相変わらずダルダルに余った袖の制服姿の布仏が興味深々に言い
「お前は姉さんを待たせ過ぎだぞ、命」
謎のお叱りをしてくる箒
「やはり2人はそうゆう関係だった、と・・・末永く爆発して」
祝ってるのか罵ってるのかよく分からない事を言う更識
「あらあら、とてもおめでたいですわね。僭越ながら私もお手伝いさせて下さいね?」
この中ではいたってまともな事を言うオルコット
「いや、ちょっと待てって! 束とはいずれ結婚するけど、まだ早いと思ってるんだ」
思わず そう言うと、全員ニヤニヤみたいな笑みを浮かべ
「おぉ みとみと は漢ですなぁ」
と布仏を始め俺をイジりだし収集が付かなくなってきたので元凶の千冬さんを見るとニヤニヤしながら缶ビールを飲み
「ちゃんと束を幸せにしろよ命? 」
と言う
ダメだ、この人だいぶ酒回ってる と判断し、束を見るとなんかスゲーにこにこ して嬉しそうにしていて助けを求めるのを諦める
とりあえず騒ぐガヤに適当な返答をしつつ何か忘れている様な気がし始め何かモヤモヤとする
学園生活には全く必要ないが割と重要な事を忘れている様な?
とりあえず目の前のガヤ達をどうにかしないと、と考えて ふとボーデヴィッヒとクロエが居ない事に気付く
最初辺りには居た筈なのに
まぁトイレかも知れないし、気にしないでおこう
お待たせしました