あの後、千冬さんもビーチバレーに参戦し千冬さん・束・山田先生の教師陣 VS 俺・一夏・箒の身内陣の試合になり、山田先生は持ち前のサポート力を駆使して繋ぎ、束・千冬さんの言葉すら交わさずに連携をするプレーに押されたが、俺達だって伊達に長い付き合いでは無いので善戦したが、束の見た目から想像出来ない跳躍力でエグい角度のスパイクを決められて負けてしまった
いつの間にか観客が増えていたのは驚いたが、まぁ楽しかったしよしとしよう
そんな訳で海を盛大に満喫した翌日、実機実習か始まる
やる事は、非限定空間に於ける機動 これは全生徒が行う実習だ
その他に専用機持ちの代表候補生には各国から追加パッケージが送られてきているので、それのテストをしてレポートの提出
整備士志望の生徒は、追加パッケージのインストールの補助と簡易メンテナンスの手伝い
とか色々とやる事が多い、だからこそ初日は息抜きをさせる訳だ、うん
そんな訳で国とかのしがらみが皆無な俺と一夏、箒は実習を終えた後は特にテストするパッケージも無く一夏と箒は整備課に加わってメンテの手伝いに、俺は猛鷲戯画の使用法拡大のテストをする事になった
そもそもの話、白式は零落白夜でバススロットに空きが無くてパッケージをインストール出来ないし
紅椿に至っては追加パッケージ不要で紅椿自身が武装を含めて進化して行くシームレスシフトが搭載されているから2人は追加パッケージがない
俺は猛鷲戯画を使用しても周りに被害が無い場所へ羽黒を纏い、準備をする
「計測機器の配置完了、異常なしっと。みーくん、こっちは大丈夫だよ」
とサポート役を買って出てくれた束の言葉を聞き頷く
「それじゃ実機テストを始めよう」
「あぁ・・・」
俺は羽黒を受領してから数回しか使ったことの無い対物狙撃銃シグレを展開し構えて猛鷲戯画を使用し謎粒子をシグレの銃口へ収束させる
そして30秒程経過しチャージ完了のメッセージが表示されたので引き金を引き発砲すると、弾丸に導かれ高出力ビームが沖の的を射抜き馬鹿でかい水柱を作り出し爆音が響き渡る
「えぇぇ・・・」
仮想訓練装置で検証した時より明らかに威力が高かったのでドン引きしてしまった
これは封印するか、チャージ時間か粒子濃度を下げなきゃならないだろう、じゃないと安心して試合で使えない
「あははは、凄いね みーくん」
めっちゃ無邪気な束の笑顔に癒されるが、なんでそんなに嬉しそうなのか疑問に感じつつ
「凄すぎて試合とかで使えない、改良の余地有りだな」
「そうだね、でもMAXが分かったんだ、ダウングレードは簡単だから任せて? 」
俺の言葉にニッコニコしながら言う束に頼もしさを感じ
「次だな」
シグレを格納して猛鷲戯画を使用し謎粒子を羽黒に球体状に纏う様なイメージをすると羽黒を黄緑色の膜が羽黒を包む
「よし、第1段階は成功っと・・・次が本場だな」
「みーくん、撃つよ〜」
俺の呟きを知ってか知らずか束は そう言い返事をする間もなく羽黒へ戦車の主砲から発射された砲弾が直撃する
だが、多少の衝撃は有ったもののダメージはゼロだったので成功したようだ、良かった
「うん、成功だね! これで例のアレの解決策が見つかったかもね? 」
「アレが安全に使えれば最悪の事態に対応出来るかも知れないしな」
これを足掛かりに出来れば、一夏や箒 仲間を守ることが出来るかも知れない
そう考えてつつ改めて猛鷲戯画の効果を思い出す
『粒子を用いて様々な事が出来る』
うん、説明文がこれだけなんだよなぁ
羽黒を含めISは行動する時にスラスターから光子 または 粒子を吐き出す、その謎粒子を使用出来る と言うのが猛鷲戯画の能力だ
羽黒が羽撃けば衝撃波を発生させられるし、次元の裏側へ潜る次元潜行をする事が出来る
そして俺は次元潜行と言う目に付きやすいチカラにばかり目が向き、本来の用途であるはずのモノに気づいていなかった
それが収束砲と粒子防壁だ
次元潜行よりリスクが低く制御も楽なのも売りだと思う
とはいえ、射撃はあまり得意ではないので無いよりはマシ程度だな、うん
あとは束が羽黒に専用の追加装備を作ってくれたらしいし、それを試すか
そーいや今日は七夕か、あとで一夏に箒へプレゼントを持って行かせよう
千冬さんも少しは目こぼししてくれるだろうしな
世界が平和でありますように、短冊には そう書いておこう
お待たせしました