魔法の使えない絶望していた剣士の話   作:島夢

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おくれてすいません!
本当に…
すいません!
今回は…結構シリアス回ですね…
雷斗さんのちょっと壊れてる部分がでてきます…

感想ありがとうございました!

ゆっくりしていってね!


3話 「お父さんが目を覚ましたの!昨日の夜!」

side雷斗

 

朝起きて…

少し走って…

少しクオリアを振り回して…

特殊な動き方の練習して…

とかしていたのだが…

今日は9時になっても10時になってもなのはがこない…

まあ、いいけど…暇だな…

なのはも俺以外の話してて面白い相手とか…友達とか見つけたのだろうか…

まあいいけど…でもなんかなぁ…

俺は公園のベンチに座って考える…

 

(マスター…暇ですね~)

 

そうだなぁ…

 

(暇なので、私はスリープモードに入りますが…いいですか?)

 

いやいやいや!なんかすること考えてくれよ!暇だってわかっているならさ!

 

(マスター睡眠不足は乙女のお肌に悪いです)

 

お前は乙女じゃないし、肌もないだろ…

 

(マスター!酷いです!乙女じゃないだなんて!)

 

肌のほうは否定しないのかよ…

 

(そういう問題じゃないのです!)

 

ならなぜお肌に悪いとかいったんだ…

 

(ああ、まったく嘆かわしい!体が子供になって、精神まで子供になったのですか!?前のあなたはもっと紳士的でしたよ!)

 

前までの俺でも余裕でツッコミいれたわ!!!!!!!!!!!!

なんでそこまでいわれなきゃいけないんだよ!?

 

(ということでお休みなさい、マスター)

 

お前寝たいだけだろ!?

はあ…本当にスリープモードに入りやがった…

本当に…暇だなぁ…

眠たい…

少し…寝ようかなぁ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――俺は…誰かを救えるほど、強くない…魔法を使えないそこらの凡人にすら劣る存在だ

でも…それでも…俺は…―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――なんなんだお前は!魔法も使えない半端者の癖に!なぜ…!あんなにいたのに…貴様一人に…全員やられただと…?ありえるか!こんなことが…何がしたいんだお前は…!!―――

 

 

 

―――何がしたいか…?…別に…ただ…死に場所をさがしているだけだよ―――

 

 

 

―――ま、待て!待ってくれ!た、助けてくれ!―――

 

 

―――お前も騎士ならば…潔く散れ…まあ、最後まで絶望せずに諦めないのもいいことだがな…まあ、そろそろ…死ね―――

 

 

―――ヒッ………―――

 

 

―――さて帰るか、また死ねなかったな―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ら――く――きて」

 

 

なんか聞こえてくるが…眠い…

 

 

「ら―と―んおきて!」

 

「ん?あぁ…なの…は?」

 

 

夢を見ていた…昔の夢…

なんか、色んな魔術組織を潰して回ってたころの記憶…絶望して…死に場所を探していたときの記憶…

あんまり思い出したくないもんだな…

 

 

「こんなところで寝てたら風邪ひくよ?」

 

「ああ、大丈夫だ…」

 

 

俺は公園にある時計を見る…

もう4時か…

まわりを見渡す…誰もいねぇ…この公園、全然人こねぇじゃねぇか…

いや、ちゃんと来てるか…今回は偶然だな…

 

 

「なのは、今来たのか?」

 

「うん、来てみたら雷斗くんが寝てたからびっくりしたよ?」

 

「そうか…なんで今日は遅かったんだ?」

 

 

なのはがなんだか嬉しそうに…何かを言いたくて仕方ないといった表情をしているので聞いてみた

 

 

「あのね!」

 

「お、おう」

 

 

びっくりした…今までになくテンション高い…いや、いっつも高かったな

 

 

「お父さんが目を覚ましたの!昨日の夜!」

 

 

そっか…目を覚ましたのか…

 

 

「そっか…よかったな…これで存分に甘えれるぞ?『絶望』するなよ?希望なんてもたなくていいから、絶望だけはするな、存分に甘えて幸せに過ごせ!」

 

「うん!ありがと!」

 

「これであんまり俺と会うこともなくなるな」

 

 

まあ、寂しいけど…あんまり会わなくなるだろう…

俺みたいな擬似的に使っていた甘えるところじゃなくて、本当のお父さんに甘えれるんだからな

とか考えていると…どんどんなのはの嬉しそうな顔が悲しそうな顔になっていく…

 

え?何事…?

 

 

「えぇと…な、なんでそんなに悲しそうな顔をしてるんだ?なのは」

 

「だって…会えなくなるんでしょ…?なんで雷斗くんとあえなくなるの?」

 

 

本当に悲しそうに…今にも泣きそうな顔で…そんなことを言う…

 

 

「え?だって…俺は…なのはのお父さんの代わりだろ?ただの代用品だ…俺はなのはと一緒にいて凄く楽しかったけどさ…でもなのはのお父さんの変わりに甘えられるだけの代用品だから、もう会っても仕方ないだろ?」

 

 

俺は思ったことを言った…

だって俺なんかに誰かがあんなに仲良くなれるわけがない…

俺みたいな人と呼ぶにはあまりに人を殺しすぎた…勝手に絶望して勝手に殺して、勝手に絶望を振りまいていた、俺みたいなモノに…誰かがあんなに好意を向けるわけがない

それがこんな…なのはみたいないい子ならなおさらだ

俺みたいなモノにはそれにふさわしい場所がある…

俺が家族を失ってから好意を向けられたのはクオリアからのみ…

まあ、当たり前だ、人をただただ殺して回ってた時期もあったしな…

俺の勝手な絶望を他人に押し付けて何人の人間を斬った?

数え切れぬほど多く斬った…

数えてられぬほど斬った、斬った人数なんて興味すらなかった、ただただ斬った…

どうせみんな最後には絶望するのだから…みんな殺して絶望なんてさせないようにすると…あの時の俺は本気でそう考えていた…

そしてその俺を止める術はなかった…止まらなかった…

遅すぎた…だから…俺は死に場所を探した…さっき夢で見たのはそこだ…死に場所を探してた自分…まったく、最低だよな…勝手に殺して、勝手に死のうとするなんて…

しかも俺はいまだ生きてる…

まったく…本当に…どうしようもない世界だな…いや、どうしようもないのは俺か…?

 

そんな俺が…なのはから、人から好意を受けていいはずがない…

 

 

「雷斗くんは雷斗くん!お父さんはお父さんだよ!なんで雷斗くんがお父さんの代わりにしかならないの!?私は一度だって雷斗くんのことをお父さんの代わりだなんて思ったことないよ!」

 

 

なのは…なにを言ってるんだ?

俺を俺としてみて…そして好意を向ける?

いいわけないだろ…俺みたいな人間が好意を受けていいはずがない…

 

 

「なのは…俺に好意を向けるんじゃなくて、そういうのはもっとふさわしい人に向けてくれ」

 

「じゃあふさわしい人って誰!」

 

「少なくとも俺以外の誰かだ」

 

 

なのはは俺に怒っているようだ…

ん~いや、怒るのはいい…なんで怒ってるんだ?

………まさか、俺が俺のことを代用品と言ったからだろうか?

なのはは優しすぎるな…

 

 

「なんで雷斗くんじゃダメなの!?」

 

「俺に好意を受け取る資格はないからだ」

 

「そんなことない!雷斗くんはいい人だよ!なんでそんなこと言うの!」

 

「なの…は?俺は、なのはの好意を受け取ることはできない」

 

 

なのはは俺の過去をまったく知らない…いや、知らなくても俺に行為を向けちゃダメ何だ…

俺なんかが好意を受け取る資格はない…

 

 

「どうして!?雷斗くんはなんで…!」

 

「なのは…もしお前が本気で俺に好意と呼べるものを向けていても俺はそれを受け取ることが出来ない…俺はな…過去に色々したんだ…本当に許されないことをたくさんしたんだ…だから…俺は…!」

 

「雷斗くん…」

 

 

俺は俯いてしまう…なのはを直視できない…

こんな…俺なんかが…

なのはは俺にはまぶしすぎる…だから…俺は…

いきなりなのはに抱きしめられた…

ど、どういう…

 

 

「雷斗くん…私は…あなたが過去になにをしたか知らないよ…?でもね…それでも関係ないよ?雷斗くんがしたことで私がわかるのは私を助けてくれて、遊んでくれたことだけだよ…だから…私は雷斗くんがなにをしたかわからなくても…私を助けてくれたあなたに、私を救ってくれたあなたに…好きっていえるよ…?」

 

「そんなのは…!」

 

 

そんなのはただの奇麗事で…なのはの…なのはの思っているただの自己主張だ…わがままだ…

そう思った…でも声は続かなかった…

 

 

「うん、多分雷斗くんが思っている通り…これはわがままみたいなものだと思う…」

 

 

俺は声が出ない…なんでだろう…俺は…人の好意を受け取っていいはずがないのに…

なのはが…俺のために俺に怒っている…俺は…

 

 

「本当にあったことを見ずに…自分のしたいように自分の思ったことだけを言っちゃう…そんなわがままだと思うよ…?」

 

 

なのははそこで一回言葉をきった…

まるで自分の言ってることに覚悟をもつように…

わがままだとわかっていてもちゃんとそれを言っている…

そこはなのはも…ちゃんと子供になったと…普通になったと思う…

でもそのわがままが…こんなものだとはな…

 

 

「でもね、私に…我慢するなって…そういったのは雷斗君だよ?」

 

 

なのは…なのはは俺が昔したことを知ったらどう思うんだろうか…

嫌われるか…?

それは嫌だな…まあ、勝手だってのはわかってるさ…でも…それでも…

いつごろぶりだろうか…好意を向けられたのは…

涙が頬を伝う…泣いてる…俺が…?よく…わかんねぇや…泣くのは…どれくらいぶりだろう…

 

 

「なの…は…?」

 

「雷斗くん…泣くのはいいことだって…そうも教えてくれたよね?だから、うんとないていいんだよ?」

 

「そう…だな…じゃあ、少し…泣くよ…」

 

「うん、私は雷斗君に助けてもらったから…ちゃんと恩返ししなきゃね、それに…そんなのは抜きにしても、雷斗君を助けたいって…思ったから…」

 

「ああ…」

 

 

俺は…声を押し殺して泣いた…

押し殺す必要なんてなかったんだろう…けど…それでも…押し殺して泣いた…

本当に…このとき…俺は…助けられた…

人の好意というのは…本当に救われる…

でも…こんな俺がその好意を受け取っていいかはわからない…

でも…それでも…もう少しだけ…後ろばかりじゃなくて…前を見ようと思った…

いずれ後ろを振り返って俺の問題と向き合うことになるだろう…でも…

それまでくらいは…『仮初の夢』を見てもいいかなと思った…

 

 

 

 




雷斗さんは人の好意を受け取れないんですね…素直に…
しかもまだちゃんと壊れた部分が治ってないですね、雷斗さん…

遅れて本当に申し訳ございませんでした!

次回も頑張って編みます!
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