魔法の使えない絶望していた剣士の話   作:島夢

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4話 「この家に住んでみないかい?」

さあて…なのはが帰って、もう何時間もした…

今は夜の11時…

俺は恭也さんとであった道で立ち止まっている…

なんでかって?

 

 

「よくこの時間に俺がここにいると思いましたね…恭也さん」

 

「なんとなく…な?…父さんが目を覚ました」

 

「そうですか、それはよかったです」

 

 

恭也さんからの警戒がなんか薄くなった気がする…

なんでだろう…まあいいか

 

 

「では?いつ戦りますか?俺はいつでもかまいませんよ?」

 

「一週間後…今と同じ時間にまたここに来てくれ…その後場所をかえよう」

 

「一週間後…ですね?」

 

「ああ」

 

 

一週間か…待ち遠しい…本当に…

 

 

「では、楽しみに待っているとします!」

 

「一週間もすれば父さんも帰ってきて、俺も怪我を気にせず全力でやれるだろうしな」

 

 

俺はそんな声を聞きながら走り去る…

 

一週間かぁ…楽しみだ!

それにしても…なのはのお父さんと恭也さんのお父さんは同じ日に目を覚ましたのかな?

ふぅむ…凄い偶然だなぁ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side聖司

 

 

「はあ…はあ…あ゛あ、疲れたぁ」

 

 

深夜だが…だからこそ魔法の練習が出来る…

ギルは俺に魔法を教えてくれることなんてたまにしかないから、普段自分でどうすればいいか考えてやっている…

俺は転生者だ…だから、この先なにが起こるか知っている…

正直、なのはやフェイトには今はかまってられない…

俺は…はやてを守る…そのために強くなる…

まずは、とりあえずギルを扱えるようにならないとなぁ…

 

今は魔力の操作性の向上…

ちゃんと扱えなきゃこのアホみたいに多い魔力量もなんの意味もないしなぁ…

 

 

「今日は帰るとするか…」

 

 

俺は家への道を歩いていく…

それにしても…今日はギルが静かだなぁ…

あっ!?家においてきた!?

まずい!はやてに見られたらなんて言われるか…いや、特になにもいわれない…かな?

まあ、今ならギルがいなくてもそこそこ魔法が扱えるようになった…

王の財宝(ゲートオブバビロン)は3、4個くらいしか展開できないし、特殊な力を持ったものは出すことが出来ないけど…

俺の今の状態はすごく一杯魔力があっても、全然使うことが出来ない…

あっても使えなきゃないのと同じだからな…

あと4年…それまでになんとか…じゃないと…はやてを守れない…

 

 

「さあて…帰るか…」

 

 

ギルは何してるだろ…

うーん…スリープモードにでもなってるかな…

そういえば…明日ははやてと図書館に行く約束だったな…

さっさと帰ろう…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side雷斗

 

 

恭也さんと約束してもう6日…やっとだ…

 

 

「クオリア…なあ!明日だぜ!楽しみだなぁ!」

 

(マスター早く寝てください!あなたは遠足前の子供ですか!あれですか!見た目は子供で頭脳も子供になっちゃったんですか!)

 

「…だってあの人戦えるんだぜ!」

 

(マスターはやく寝てください!)

 

「はあ…わかったよ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふあぁ~」

 

「ねえ、雷斗くん」

 

「うわぁ!…なんでもう来てるんだ…」

 

 

時計を見てみるともう9時すぎだった…

なのははいつも9時にくるので、少し寝過ごした…

朝の鍛錬の分は夜やるか…

ん?なんか頭がぼーっとするんだが…

なんか頭熱いし…

 

 

「どうして雷斗くんはここで寝てるの?」

 

「…どうしてって…家がないから…?」

 

「雷斗くんにはお家がないの?」

 

 

なのはは不思議そうに聞いてくる…

それはいい…首をかしげるなのははかわいいし…

でも頭がくらくらする…なんでだ?

 

 

「そうだな…お家ないな」

 

「じゃあ、私の家にくればいいよ!」

 

「なのは…お前の家はお前が手に入れたものじゃないだろ?だから自分のもののように扱うのはダメだぞ?」

 

 

とりあえずそういうことはちゃんと言っておかないとな…

なのははすこし考えて

 

 

「確かにそうだね…お父さんとお母さんのおうちだね…」

 

 

ちなみになのはのお父さんは昨日家に帰ってきたらしい…

お父さんが帰ってきたことを俺に話すなのははとても嬉しそうだった…

ああ、マジでやばい…これは風邪ひいたな…

 

 

「でもおうちがないのは寂しいよ…?それに寒いでしょ?」

 

「まあ、さむいっちゃあ寒いが…別に耐えれないほどでもないし…」

 

 

嘘だ…普通にやばい…頭くらくらする…

 

 

「そ、そういえば、なのはの家はここからどれくらいにあるんだ?」

 

「うーん…結構すぐ近くだと思うよ…?」

 

「そう…か…」

 

 

ちょっとマジで…やばい…

俺はなのはの方に倒れる

まだ子供なのでそんなに体格差がなく、結構簡単に受け止めれる…というか受け止められる…

 

 

「雷斗くん!?大丈夫!?雷斗くん!?」

 

 

なのはの声が聞こえてくるけど…もう…無理…

 

意識が暗転する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうせみんな絶望するならみんな絶望する前に死ねばいい…だから…」

 

 

ああ、夢か…夢だとわかる夢…

俺の記憶…

 

俺は…クオリアを天に掲げる…

クオリアは血で紅色に染まり…俺も返り血で赤く染まっている…

ここに来るまでに何人斬ったんだろうな…

 

 

「た、たすけ…」

 

「…ここで死ねば…みんな絶望しなくてすむ…この世界に…時代に…生に…」

 

 

命乞いをする女性…

でも…俺は…

 

 

クオリアを…振り下ろす

 

 

自分の持っている刀が肉を裂く感触が手に伝わってくる…

 

 

「みんなみんな死ねば…」

 

 

いきなりバインドをかけられる…

 

 

「今だ!やれ!」

 

 

二十数人くらいの魔導師がでてくる…

そして魔法を放ってくる

 

俺はバインドを斬る…

この程度のバインドならなんの抵抗もなく簡単に斬れる…

 

そしてこっちに飛んでくる魔法を斬る

 

 

「なっ!?」

 

 

魔導師たちが驚いているがそんなことは関係ない…

二十数メートルは離れているが、これぐらいなら一瞬に満たない時間で距離をつめれる…

 

俺は指示を出していた魔導師との距離を詰め…斬る

 

 

「え?」

 

 

誰かが声をもらした…

見えなかったみたいだな…俺の動き…

 

魔導師たちはパニックに陥る…

魔法を俺に向かって我武者羅に撃って来る奴らや逃げる奴…

 

 

「…誰も逃がさないけどな…」

 

 

俺は一人…また一人と簡単に殺す…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔導師たちは全員屍になった…

 

 

「みんな死んだら…この世界から絶望がなくなるだろう…?…」

 

 

間違ってる…そんなことはわかってる…

 

それでも………このときの俺には…それがわからない…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………知らない、天井だ」

 

(マスター、起きていきなりなにを言い出すんですか)

 

 

いや…なんか言わなきゃいけない気がした…

 

 

(マスター風邪ひくなんて…馬鹿は風邪引かないって言うのは迷信だったんですね、でももうすでに治っているので迷信じゃないのかも)

 

 

当たり前だ!それは俺のことを馬鹿といっているということと馬鹿は風邪引かないなんていうことを信じてたお前に俺はびっくりしたわ!

そして本当に風邪が治ってる…

 

 

(流石マスター人の家だから声を出してのツッコミはひかえたんですね)

 

 

やかましいわ!お前なにがいいたいんだよ!

 

まあもういいや…その前に…ここはどこだよ

 

 

(なのはさんの自宅ですね)

 

 

え?マジで?どうやって運んだの?

 

 

(なのはさんが持たされていたなんか小さい通信機のようなもので家の方を呼んでいましたね…で、その呼ばれてきた方が…恭也さんでした)

 

 

ふ~ん…え!?恭也さん!?

あの人のこと言ってる!?

あの今日俺と試合する約束したあの人!?

 

 

(はい…どうやら兄妹の関係だったようです)

 

 

そ、そうか…ってことは…

ここに恭也さんもいるわけだ…

 

上体を起こしてみると…

 

なのはが布団にもたれかかって寝てた…

 

 

「なのは…起きろ、風邪引くぞ?」

 

「ふぇ…ん…ぁ…おはよう…雷斗くん…!起きたんだね!」

 

 

なのはは俺を見ると嬉しそうに笑った

 

 

「ああ、どれくらい寝てた?」

 

「んーと…5時間くらいかな?」

 

 

5時間…結構長いな…

 

 

「なのは~誰かと話してるみたいだけど目をさましたの?」

 

「うん!雷斗くんが起きたよ!」

 

 

なんか部屋に茶髪の綺麗な女性の人が入ってきた…

なのはの…お姉さんか?

 

 

(いえ、なのはさんのお母様だそうですよ?)

 

 

魔法を使ってるわけでもないのになんでそんなに若さを保ってられるんだ…

 

 

「こんにちは雷斗君、よくなのはから話を聞くわよ、なのはのお世話してくれてありがとね」

 

「いえ、こちらこそ、なのはのおかげで毎日たいくつしないで済みます」

 

「…小さいのにしっかりしてるわね」

 

 

すこし驚いた顔をしている…

まあ、子供じゃないですし…

 

 

「そうですか?」

 

「取りあえずは自己紹介ね、なのはの母の高町 桃子です、よろしくね」

 

「はい、雷斗です、これからよろしくお願いします」

 

 

高町 桃子さんか…

覚えたぞ!

 

 

「綺麗な目の色ね」

 

「ありがとうございます」

 

 

生まれつきだけどね…

右目が黒で左目が金色

確か、めっちゃうろ覚えだが、父さんも黒と金だったな…

んで真っ黒なこの髪の色は母さんからの遺伝だったはず…

うろ覚えだけど…

 

でも金っていってもなんか白が混じってる感じの金だぞ?

黒い方は真っ黒だけど

 

あと目の色を褒められるのは好きだ…

俺の親とのつながりの象徴みたいなものを褒められてるんだしな

だから結構嬉しい

 

 

「えーと…雷斗君、苗字はなんていうの?」

 

 

やべぇ…ない…なんていえねぇ

グランヴェインです

いやいや、おかしい…普通におかしい…

今ここで考えるか?

どうする?とっさになんて思いつかねぇぞ?

 

 

「お母さん」

 

「なに?なのは」

 

 

ん?なのはが桃子さんに話しかけたぞ?

なにをいうつもりだ?

 

 

「雷斗君は苗字がないって言ってたよ?」

 

 

あっ…そういえば…なのはにはそういってたな…俺…

えぇぇええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!

まさかのここでなのはによるねたばれ!?

どう誤魔化す?

家族のこととか聞かれたらどうする!?

 

 

「え?…それ…本当?」

 

 

誤魔化すのは無理か?

 

 

「苗字がない…か…雷斗君、なのはの言ってることが本当だとして…家とご両親は?」

 

 

どうする…正直に言う?

いえないことはいえないっていうか…

 

 

「家はないです、両親は…いません」

 

 

そういうと桃子さんはとてもびっくりしたようだ…

 

 

「そう…悪いことを聞いたわ」

 

「いえ、俺が勝手に言っただけです、それに今は野宿でも特に問題はないですし」

 

 

そういうと桃子さんは目を閉じて

 

 

「あなた」

 

「ああ、わかってるよ、桃子」

 

 

!?いきなりでてきた…

た、確かに子供になっていろいろ能力が落ちてるが…

それにしたって気づけないなんて…

なにもんだこの人…

とか考えているといきなりでてきた黒髪のイケメンさん…

 

 

(なのはさんのお父様です)

 

 

そうなのか…まあ、なのはのお父さんが話しかけてきた

 

 

「雷斗くん…であってるね?」

 

「はい」

 

「俺の名前は高町 士郎という名前だ、よろしく」

 

「はい、こちらこそよろしくお願いします」

 

「突然だが…いや、本当に突然だが…この家に住んでみないかい?」

 

「なっ!?」

 

 

いきなりなんだ!?

どういうことだ!

居候というやつか!?

確かに家がない俺には好条件だ…だがしかし、この人たちにはなんおメリットもないはずだ…

簡単に受けてもいいものか…

いや、この家にはなのはもいるし、なによりなのはの家族だ…この人たちが俺に危害を加える可能性は低いと見ていいのか…?

いや、用心するにこしたことはない…

野宿でもそこまで生活に苦労することもないし…

ここは断った方が得策…か?

 

 

「雷斗くんもお家に住むの!?やったぁ!ずっと一緒にいられるね!」

 

 

あぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

なのはが!純粋な目で俺が断るとはまったく思ってない目で見てくる!?

俺が断ればこの純粋な目は絶望するのだろうか!?

いや、絶望とかじゃなくて間違いなく悲しそうな顔をするはずだ!?

俺はこんな目で見られて平気でいられるほど冷酷ではない…

 

 

 

「なのはも随分なついているし…」

 

 

そしてなんか士郎さんの目つきが鋭くなった!?

桃子さんは後ろでニコニコしている…

 

 

「えっと…この家には他にも家族がいるんじゃないんですか?」

 

「ああ、いや、なのはにほとんど聞いていたからね…あと二人いるんだが…確認はとってある…だが、家がないと確認するために雷斗くんの無くなってしまったご両親のことを聞いてしまってすまない」

 

「いえ…親のことはいいです…」

 

 

他の人にも許可があるなら…

なのはがめっちゃきらきらしためで見てくる…

 

 

(マスター?この人たちはマスターに危害を加えるような方ではないと判断できるのでここは住まわせてもらったほうがよろしいかと…)

 

 

はあ…クオリアにまでいわれちゃな…

 

 

「では…お願いします」

 

「わかった…これからは家族だ、雷斗…と呼び捨てにしてもいいかい?」

 

「はい」

 

「やった~家族がふえたわ~私のことは好きに呼んでね!」

 

「じゃあ、桃子さんで」

 

「…」

 

 

なんかテンションさがったぞ桃子さん…

 

 

「えーと…よかったらでいいのだけど…」

 

「?」

 

「母さんって…呼んでくれない?」

 

 

母さん…か…そうだな…

もちろん

 

 

「わかりました、母さん」

 

「かわいいわぁ…」

 

 

なんだかふにゃってなったぞ?大丈夫か…?

別に母さんと呼ぶのに抵抗はない…

 

 

「じゃあ、俺のことは父さんだな」

 

「わかってますよ、父さん」

 

 

なんだかよくわからんが、ここに住むことになりました…

なのははニコニコしている…

 

後二人の家族にも会わなきゃなぁ…

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