西暦1999年、幾回にも及ぶ魔術師同士による聖杯戦争。あまりにも熾烈な戦いにより敗者の屍の山が築かれる一方で未だに勝者は現れず、聖杯は出現と消失を繰り返していた。年々激化する聖杯戦争の被害はインターネットの普及及び発達により隠蔽するのも難しく、徐々に民衆の間であくまでも『都市伝説』として流布され始めた。そのため、魔術における『神秘』は衰退の一途を辿り、いずれは崩壊する予兆が見え隠れしていた。
 しかし、地方都市の『夏川町・星ヶ孔跡地』において、ある特殊な霊脈が発見される。それは過去に月の欠片が夏川町の山奥に隕石として飛来した際に形成されたものであり、『月の隕石』は1つの魔術炉に匹敵するだけのエネルギーを秘めていた。
 その途方もないエネルギー源を確保すべく、ヨーロッパを中心に勢力を伸ばしている『西欧財閥』は2人のフリーランスの魔術使いを雇い、日本に向かわせた。
 一方で衰退しつつある神秘を守るため、その最後の砦とも言える月の隕石が西欧財閥の手に渡ることを防ぐために、『魔術協会』三大部門の内の一つである『時計塔』は3人の魔術師を仕向けるのだった。
 それだけではない。
 神秘の衰退に伴い、西欧財閥に吸収されつつある『聖堂教会』もまた密かに聖杯戦争への参入を狙い暗躍する。
 こうして、魔術協会、西欧財閥、さらには聖堂教会まで参入した聖杯戦争は一体どんな結末を迎えるのか……。
 後に“禁忌の聖杯戦争”と呼ばれる事になる忌まわしい7つの夜が幕を開ける。
 これは主人公『明日空 駆狼』が駆け抜けた7日間の、夏の思い出。
【-Seventh Nova-】
  1stNight【異変】()
  2ndNight-1【怪異】()
X(Twitter)  ▲ページの一番上に飛ぶ