勝利のために   作:黒の鴉・白の蛇

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初めまして。
習作ですので、内容及び文章力、ストーリー展開は、拙いです。
どうか優しく指摘してくださるとうれしいです。







訳:感想ください


注意
この小説は、作者の自己満足のために作られた小説です。
原作が好きな人や、そういうのが嫌な人は、ブラウザバックをお進めします。


勝利への渇望

 

「初めまして***君。君は死んだんだ」「は?」

 

―――――――――死因は忘れた。

 

 

「確か死ぬ前は……」「そんなことはどうでもいいでしょ?」

 

―――――――――前世の記憶も薄れた。

 

 

「君には転生する権利がある」「えっ、マジ!?」「うん、マジマジ」

 

―――――――――なぜああなったのかも覚えていない。

 

「***君、好きな世界を選ぶといい」「じゃあ、――――――

 

                              ――――――の世界で!」

 

「特典も上げよう。好きなものを好きなだけ選ぶといい。」「おっ、太っ腹ぁ~。じゃあ――――――

 

                                   ――――――っと、こんなとこか?」

 

―――――――――何を願ったのかも覚えていない。

 

 

「いいよ、それで決まりだね?」「おう!」

 

―――――――――ただ一つ言えることは、

 

「ああ、けど――――――

 

 

―――――――――あの時の選択は

 

 

――――――特典は自分で手に入れてね?」「ふぁ?」

 

 

「って無理無理!そんな力ないって!」「大丈夫大丈夫、サポートしてあげるから」

 

―――――――――間違っていたのであろうということのみである。

 

 

「じゃあまずは――――――

 

***

 

「なぁ、俺と戦わねぇか?」「ん?いいよ。というか君誰?」「軽ッ!あと俺のことは秘密だ!」「そっか、ハンデはどうする?」「いらねぇよっ!」「へぇ、それでいいの?」「男に二言はねえ!」「なにそれ」

 

***

 

――――――「カンピオーネ」の『ウルスラグナの権能』からだ」

 

***

いや無理だろ。

***

 

「さぁ、やろうか!――――――()()()()()()!」「っ、へぇ!真名を知っているんだ!」

 

 

 

 

俺は古代に転生していた。

不便だなぁ、と思いつつ生活していた。

恐らくだが、原作主人公の物語を壊さないための措置だろう。

それから、俺がウルスラグナに出会うまで、色々頑張った。

……ん?なんでこの時代に「ウルスラグナ」がいるんだ?

歴史には詳しくないが今っていったいいつなのか……

いや、それより時代おかしくないか?君は気づいてはいけないことに気づいてしまったねぇ。よって、SAN値チェック9D6/5D100だ。

*1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

体を鍛えた。

 

 

 

「ぬぅぅん!」「おおー凄い凄い。力持ちだね。じゃあ」ー『雄牛』ー「ちょっ!」

 

技を極めた。

 

「はぁっ!」「ほいっと」「そんな!長年かけて会得した奥義が!」「こうだね?……それっ」「うあぁぁぁぁ!」

 

時には逃げ、

 

「くそっ!次こそ勝つ!今に見てろよ!」「ハイハイさよなら~」「ふざけんっゴフッ!」

 

友好を深めた。

 

「おう!ウルス!酒飲もうぜ!」「また君かい?今度は酒ねぇ……というかウルスって……」「おまえの渾名だ!呼びやすいだろ!」「君ねぇ。真名バレしそうだからやめてくれないかなぁ」「嫌か?」「嫌ではないけど……」「真名バレが怖いか?」「怖くもないけど……」「なら問題なし!」「はぁ。もういいよ」

 

色々あった。

何度も負けた。

あいつも、会うたびに強くなっていた。

それは別にいい。どうせいくら強くなろうと、実力の差は大して変わらないのだから。《s》どっちにしろさして勝率は高くない。

俺がいくら強かろうと、弱かろうと。あいつがいくら強かろうと、弱かろうと。

 

あいつは神。俺は人間。

 

定命の者が、超越者に勝てる道理など万に一つ……いや、億に一つもない。

そんな無いに等しい可能性(キセキ)をつかみ取ったから、彼ら(神殺し達)は恐れられるのだろう。

そして、そんな存在に憧れたから俺はここにいるのだ。

いや、『憧れた』って言うのは、少し違うか。この感情は、そんな奇麗なものじゃない。『妬み』とかの方が合う。汚い感情だ。汚いと認識できるだけましなのだと思いたい。

だって俺は、『殺す』という行為を望んでいたのだから。

 

『権能』を簒奪するには『まつろわぬ神』を『殺す』必要がある。

それはつまり、罪を犯すことである。

生きるための殺しはまあいい。必要なのだから。

しかし、俺は違う。完全に私利私欲で殺そうとしている。

 

例えば、これがただの「人殺し」だったとしよう。それならまだ「うっかり殺してしまった。わざとではない。後悔している」などと白々しく言える。……いや、無理か。

だが、「神殺し」は違う。それはうっかりなどで出来るようなことではない。

神ならいいのでは?と思うかもしれない。違う。違うのだ。

たとえ虫でも人でも、『生きている』ことには変わりはない。それは神も同じだ。所詮、定命か不死かの違いはあれど、神もまた一つの命。無闇に奪っていいものではないのだ。

 

 

 

 

 

 

……こんな思考をするようになったのは何時からだったろうか。

『神』も『人』も『虫』も、()()()()()()()()として同列視するのは。

『神』に触れ、紙越しでない生の実感を得たときだろうか。

それとも、あの空間に着いた時からだろうか。

もう少しさかのぼって、死んだとき(覚えてないけれど)だろうか。

いや、案外中二病にかかった中一(中二病なのに中一)からかもしれない。(だとしたら俺はなんて痛いやつなのか)

生前からこういう価値観だから、軽々しくああいった特典を選んだのかもしれない。現実味がなかっただけかもしれないが。

あるいは、

 

……いや、そんなはずはない。そんなはずではない。そんなはずあってはならない。信じれない。信じてはいけない。

まさか。

まさかまさか。

まさかまさかまさか。

 

 

俺が、

   生まれつきこういう性格だった

                 などと。有り得ない。有り得てはいけない。

そんな可能性あってはいけない。

 

だって、もしそうだとしたら。その価値観を違和感なく持ち続けていたのだろう俺は、まるで

転生してから初めて正常な感覚になったみたいじゃないか。

 

そんなことは信じない。信じたくない。

だってそれは、自分の前世()を否定するころに他ならない。そのはずなのだ。

自分は正常なのだと。自分は異常者ではないのだと。そう認識し(認め)てほしいため、自分と同じ価値観を持つであろう(人も虫も等しく見下す存在)に関わっているのかもしれない。

だがその認識は違った。あいつは、そんな奴ではなかった。人も虫も同列視するのではなく、区別してみていた。そして、その瞳は常に楽しげだった。

 

ああ、恥ずかしい。自分が恥ずかしい。あいつは()()()()()()()()()()()()()()()()。楽しく生きていた。それが神として正しいのかはわからないが。あいつは確かに()()()()()

それに引き換え俺はどうだろう。そうであっただろうか。いや、違う。他の全てを同列視し、区別せず、認識せず、ただただ惰性で日々を過ごしていた。

どこかで見た文言だ『生きているのと、死んでいないのは別物である』俺も、そう思った。

 

俺はどうだったのだろう。呼吸はしていたし、心臓も動いていた。意識もあったし、自分の意思て動けていた。生物学的には、問題なく生きていた。しかし、それは『生きている』といえたのだろうか。いや、言えない。俺自身が認めない。あんなのは惰性で動き続け、ただ『死んでいなかった』だけの屍だ。『生きていると』は言えない。

 

だって、

 

そうでなければ、

 

 

――――――この世は、寂しすぎるじゃないか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……脱線した。つまり何が言いたいのかというと、俺はいつの間にかウルスラグナの生き方に惚れていたのだろうことだ。それ以上でも、以下でも、ましてやほかの意図など一切なかった。ただあいつといる時間が、たまらなく楽しかった。この感情は恋に似ているだが,断じて恋ではない。(男同士でそんなこと……いや、よく見るとあいつ、かわいい顔してん……はっ!危ない危ない)

それだけの話だ。それだけの話に、これ以上長々と語るのはくどいし、何より俺が恥ずかしい。だからこの話題はここでお終いだ。だって、この物語は、俺が『()()()』ための物語ではないのだから。

 

 

 

そう、この物語は俺が『()()()』ための物語ではない。

『生きる意味』を探す物語でも、『生きる価値』を探す物語でも、

 

 

 

 

ましてや、俺が『生きれる』ようになる物語では、ない。

そんなおこがましいことは考えてはいない。

この物語は、そんな救いのある物語などではない。

この物語は、俺が――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――『神殺し』になるための、物語だ。

 

 

 

***

 

長々と語ったが、これでようやくこの物語の概要は分かったと思う。

この物語は、俺が『救われる』話ではなく、俺が『救い(ウルスラグナ)』を殺す物語だ。

この物語は、俺が『生きる』物語ではなく、俺が『殺す』物語だ。

しかるにきっと、そこには一片たりとも救いはなく、虚しいまでの私欲に満たされている。

そして何より、俺は、もう、後戻りできないのだ。

それを知った時にはもう、遅かった。気取った言い方をすれば、「『引き返し不可能点(ポイント・オブ・ノーリターン)』はすでに通り越してしまった」のだ。

それは、そう、特典を願った、あの時だ。

 

***

 

空には、太陽が浮かんでいる。まるで太陽神でもある『ウルスラグナ』を祝福するかのように、空は雲一つなく澄みわたっていた。まるで『ウルスラグナ』の気性のような頭が痛たくなるほどの炎天だ。ところどころに陽炎が見える。

 

「おい」「……ああ、さんざん我に挑んできた小僧か。何用だ?」

 

久しぶりに会ったあいつは、あいつじゃあなくなっていた、

いや、これこそがあいつの真の姿なのかもしれない。あいつの、ウルスラグナの、『まつろわぬ神』の真の姿のだろう。

 

 

「ウルスラグナ」の『まつろわぬ神』としての()()姿()であり、

 

 

 ()()()()()()姿()なのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

予兆は、あった。

前にあった時には、既にかなりの数の化身を倒していたのだろう。あいつの浮かべていた笑みは「アルカイックスマイル」と呼ばれるようなものだった。それに気づかず。

いや、気づいていて、あえて見ないようにしていた。認めたくなかったから。

認めてしまえば、あんなに美しい生き方をしていたあいつが、どこか遠くに行ってしまいそうで、辛かった。それが、ただ問題を先送りにしているだけだと知りながら。問題から目を背けていた。

 

そう、俺はいずれ『まつろわぬ神』となった『ウルスラグナ』を殺さなくてはならない。

それは、代えがたく、変えがたい、運命のようなものなのだ。

他の神ではだめだった。『勝利の軍神』でなければ。

他の軍神ではだめだった。『東方の軍神』でなければ。

『ウルスラグナ』でなければ、いけなかったのだ。

だって、それは、俺がそう願ったのだから

 

そういえば、あいつが俺といたとき、やけにほかの化身に絡まれていた。

 

……ああ、あの時の「大丈夫大丈夫、サポートしてあげるから」という言葉は、こういうことなんだなぁと、感じた。

 

なんだ。つまり俺は俺自身の手で、あいつを殺していたのか。真綿で首を絞めるように、ジワジワと、ジワジワと。

 

ああ、こんな時どうすれば良いのかわからない。

「笑えばいいと思うよ」?笑えねぇよ

 

 

 

 

……俺は、あいつに、何をしてやれるのだろうか。

 

 

***

 

太陽が地平線の彼方に沈み切った頃。太陽の上っていた頃の熱が消えうせた時。

 

「ゲホッ。なん…だと…!?神を弑逆するか、人間!」「……」「くくっ。ハハハハハっ!いいぞ!ならばその前途に祝福を!そなたの旅路の先に闘争があらんことを!」「……」

 

まるで、太陽が死んだかのように、沈み切るのと同時に、

 

 

『ウルスラグナ』は、死んだ。

 

 

***

 

神殺しは、成った。

これまで集めた神具をフル活用し、奥の手を使い、残りの命全てを燃やして戦った。目の前が霞んで見えない。『ウルスラグナ』の声も、どこか遠くに聞こえる。体が冷えていく、ような気がする。これが死か。前世の記憶にない、命の燃え尽きる瞬間か。さして怖くないのは、既に死んだ経験があるからか、それとも『転生の儀』で、蘇ることを知っていたからか、あるいは生に執着していないからか。どれだろう。

しかし、命を懸けた勝利にしては、何の達成感もなかった。

勝った。勝ったはずなのだ。なのになぜ……

 

『『()()()()()()()()()()()()()()()()

 

その瞬間、あいつの笑みが浮かんだ。

「アルカイックスマイル」などではない。俺の憧れた生き方をしていた頃のあいつだ。

 

……ああ、そうだ。

まだ終わっちゃあいない。

()()()()()()()()()()()()()

俺はまだ!ウルスラグナに()()()()()()()()()()!!

俺は、まだ……

 

 

 

 

 

……終われない!!!

 

 

 

 

 

***

 

「あら!まさか神を殺せる人間がいるなんて!」

 

……声が聞こえる。

 

「しかし死にかけねぇ。どうしましょ」

 

……これはまさか、『パンドラ』か?あの「簒奪の円環」を所持する、あの?

 

「そうだ!()()を使ってみましょう!駄目でもともとよ!」

 

……だとしたら、まさか、まさか、まさかっ……

 

 

 

 

……()()()()()()()()()()()()()()()……?

 

 

 

 

……駄目だ。

駄目だ駄目だ。全然駄目だ!

それは、絶対に駄目だっ!!!

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

   ()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

「……それじゃあやって「待って、くれ……」……あら?」

 

どうやら、ギリギリのところで間に合ったようだ。ホッとしたいが、した瞬間に死にそうだ。なんせ今の俺は、何とか気合で生きているのだから。

 

「どうしたのかしら」

 

 

「……お、願い、があ、るん、だ。()()()()さん」

 

俺は、彼女の真名を読んだ。

大した意味はないが、少しでも躊躇って、話をする時間ができればいいと考えたからだ。

そして、その考えは――――――

 

「あなた、何者?なぜ死にかけの体で私の真名が分かったの?」

 

――――――上手くいったようだ。

 

だが、口を動かせる時間は、あと残りわずかだ。

彼女には悪いがまず一方的に話させてもらおう。余裕があれば質問に答えよう。

そう思って口を開く。

 

「俺は、まだ、あいつに勝ていない。納得、できて、いない。だから、どうか、神殺しにしないでくれ。あいつを、超えたと、納得できた時まで、()()()()()()()()()()」「……何故、儀式ことを」

 

「俺は、特殊な、人間、だ。だから、真名も、知っていたし、あんたが、何を、しようとしているの、かも、()()()()()」「……そう。いいえ。たとえあなたが特殊であろうと、あなたは私の息子です」

 

彼女が、かすかに微笑んだ気がした。

有難い。

こんな展開は、本当に有難い。

だから、

 

「あり、がとう」「どういたしまして。未来の息子」

 

口の端が吊り上がった気がした。

 

 

 

 

***

やれやれ、せっかく殺せたのに無駄なことをして。

***

まぁ、そんな無駄なところもひっくるめて『人間』だ。

***

嫌いじゃない。

***

嫌いじゃないよ。こういう展開は。

***

仕方ないから、サービスしてあげよう。

***

それにこのままじゃあ、あの子に勝てないかもしれないし、祝福(呪い)を掛けてあげよう。

***

原作主人公(あの子)に勝つために、頑張れ。

***

ーーーーーー二次創作主人公(***君)

***

 

「おお!強いなぁ!お前、俺の代わりに王になれよ!」「やだよ」(え、まさかこいつ()()()()()!?まじかよ!じ、じゃあ!主人公は!)

「そうだなぁ。お前なら兄弟の代わりになるだろ!」「だから嫌だって」(すでに現代に帰っていた―――!)

 

気づけば俺は、また、転生していた。

しかも俺の死んだ直後(ぐらい)に。

まさか、権能手に入れていないから……?

仕方ない!頑張るか!なんか前よりこの肉体、成長し易いし!

……と頑張り続け十数年。風浪の旅に出て約十年になって知った。

 

Q,ウルスラグナを超えるには?

A,ウルスラグナを超えた主人公を超えればいい!

 

Q,じゃあ、主人公は?一回この時代に来てたよねぇ。

A、……ついた時には帰ってましたぁぁぁぁ!!!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!

 

 

 

 

 

 

 

……どうしよ。また転生するかなぁ。

 

 

 

 

***

 

また転生した。

しかしこの転生、前回の俺の努力量を才能に変換するシステムがついているみたいで、とても便利だ。

……まぁ、いきなり数十年とか超えて転生しないが。

仕方ないので修行したり、見聞を広める旅に出たりした。

歴史は好きではなかったが、嫌いでもない。何より、その二つしか、やることが無かったのだ。暇すぎる……

文化が発展し、学問が栄えるようになってからは、学問も学んだ。意外と楽しかった。修行と旅のみの生活が堪えていたのかもしれない。学ぶばかりでなく、知識を広めたりした。ほら、人に教えると自分もより深く理解できるっていうし。ただ流石に、一族門外不出みたいなものを広めるのはまずかった様だ。指名手配された。それからは、()()()()()控えめにした。ほ、ほら、学ぶだけならいいじゃん。誰にも漏らさないことを条件に教えることはあったが。

そんなこんなで、犯罪者になったり、皇帝になった(転生した)り、お偉いさんのところに囲い込まれたり、|王様暗殺したり《ひのきの棒と僅かな金と仲間で魔王討伐(暗殺)させられる勇者の真似したり》。

色々やっていた。……割と楽しんでいる気がする。

いつの間にか、仙人になって寿命が馬鹿みたいに伸びたこともあった。暇だったので、そういう時は世界各地で弟子をとって、鍛えてみた。何人かが、カンピオーネになっちゃたけど、別にいいよね!原作とは関係ないし!

……あれ、でも最後の百年あたりに取った弟子(孤児)のうち、二人位に覚えのあるような奴だった気が……

冗談で、カンピオーネ(原作)の名前つけてしまったが……まぁ、そんなわけないよね!(フラグ)

 

長く生きていればそこそこ多くのカンピオーネに出会うこともあるわけで……

いつの間にか、カンピオーネであるかどうか見分けられるようになっていた。

アイーシャ夫人(恐らく)にも会った。(恐らく)といったが、褐色少女メイド(額に月みたいなものがある)~うっかり属性とカンピオーネの権能・魅了を添えて~っていう存在って、アイーシャ夫人以外いないだろ。なかなか面白い人だった。付き合いに気を付ければ、そう迷惑でも……?

ちなみに、勤めているという屋敷に招待され(館の主には無断)、一泊したりした(やはり無断)。いやーどこからどう見てもヴォパンです。本当にありがとうございました。やはりあの弟子(歴数か月)は、ヴォパンだったようだ。次の日、アイーシャさんと買い物に出かけると、いつの間にかアイーシャさんが羅濠教主と出会っていた。とっちもドンピシャだった。あの弟子(歴数十年)もそうだったのか……面白そうだからと、原作の名前を付けるべき出がなかった。さらに次の日二人が金剛三鈷杵奪い合う際に、うっかり見つかったが、転生済みのおかげかバレなかった。疑われはしたようだが。

 

 

……ん?確か羅濠教主って「武林では名門とされる一族の令嬢」だったはず……いや待て。確か弟子にした(というか、襤褸切れ纏って、後ろを延々と何処までも憑いて(誤字に非ず。本当にそんな感じ)きたので弟子にした)時、外見で判断した気が……そういえば、孤児ぐらいしか弟子にしなかった(出ないと面倒ごとが多いから)からか?だとしたらまさか、当時鍛えた弟子の中に似たような奴が……そういえばあいつとあいつとあいつとあの子、妙に礼儀正しいなぁって思っていたがまさか……いや気のせいのせいきっと気のせいだうんキットキノセイダ(現実逃避)

 

 

 

それからは、特に仙人になることもなく(もう懲りた)、何事もなく(サルバトーレに切りかかれられたり(カンピオーネになる前でもそこそこ強かった)、つい一国を内部から瓦解させたり(小国の上、重要な役職人の息子に転生できたので楽だった。やれたからやった、後悔も反省もしていない。だってあの国国家主導でヤベーことしてたし……)アレクと悪だくみしてやべーことになったり(アリスさんかわいかった)、うっかり修行中に火山噴火させたり(情報操作と隠蔽は現地の人に丸投げした。元に戻したしいいでしょ)アニーさんとヒーローごっこしたり(やっぱあれ仮〇ライダーじゃ)、うっかり修行で山一つ吹き飛ばしたり(もうあの技使わない)等を除く)過ごした。

 

 

 

そして、

 

 

「はじめまして!おれくさなぎごどー!おまえは?」

 

主人公と、邂逅した。

 

「**** ***っていうんだ!***ってよんでくれ!」

 

まだ、原作には届いていない。

 

「おう!よろしく!***!おれはごどーってよんでくれ!」

 

今倒しても、目標は達成できない。

 

「うん!わかった!ごどーだね!」

 

わかっているのに、

わかっているはずなのに、

どうしてかこいつには「勝ちたい」と思っていた。

こいつの向こうに、あいつを見たからだろうか、それとも、

 

「ん?どーしたんだ?」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「なんでないてんだー?」

 

「ごみがはいったんだ」

 

「ふーん」

 

それは、

 

「お!さくらがさいてる!いこーぜ!」

 

桜の咲いた、気持ちのいい春の日のことだった。まるであいつの様に空には一点の雲もなく心地よい快晴だった。

 

 

 

***

さて、ここから語られるのは、あったかもしれない物語。

***

これまでの話は全て、ここに至るための前置きであり、蛇足である。

***

また、同時にこれからの物語もまた、ただの後日談であり、故に角を矯めて牛を殺すような物語である。

***

しかるに、この物語そのものが蛇足であり、何の意味もないどころか、角を矯めて牛を殺すような物語である。

***

それでも見届けたいというのなら、よろしい。語ろうじゃないか。

***

一人の男が、一柱の神と、一人の神殺しに出会い、救われる物語を、

***

一人の男が、一柱の神と、一人の神殺しに出会い、『生きる』ということを知った物語を、

***

一人の男の、エピローグであり、プロローグである物語を、

***

後日談でもあり前日談でもある物語を、

***

いまこそ、語ろう。

***

これは、語られざる物語。

***

これは、存在せざる物語である。

***

 

「なぁー、ごどー」

「ん?どうした?」

()()()()()()ー」

「いいよー。どうやって?」

「んーじゃあ~おにごっこなんてどう?」

「いいなぁ~!ルールは?」

「よじかんいじょうつかまえたらかち!なんてねぇ~」

「あはは!むりむり!そんなじかんないって!よじかんもあれば、かんたんににげれるよ!」

「いったなぁ~。ぜったいにつかまえてやる!……にじゅっさいまでに

「いいぜ~やってみろよ!」

「むぅ~!」

「あっそうだ!おれんちでゲームしようぜ!」

「うん!」

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

 

草薙護堂は神殺しである。

イタリアにて、ペルシアの軍神『ウルスラグナ』の殺害を成し遂げ、当代七人目の神殺しへと至った。

その後、ちょっとした大冒険(矛盾している)を経て、日本に帰国した。

家に着くと、妹から手紙を受け取り、それが旧友の物であることを確認。

何があったのかと、旧友の元まで行くことを決意し、手紙で待ち合わせ場所にされていた出雲平野へと向かった。

ちなみに、交通費は自費である。

いくら悩みはあれど、そこまでは出せなかったようだ。と、護堂は推察する。

……実際は、本人がチケットを入れ忘れただけなのだが。

 

***

 

そんなこんなで出雲平野。

……というか手紙で指定された沿岸にて。

護堂は手紙を出した旧友の姿を見つけた。

旧友は、海の向こうに何かを見出そうとしているかのように、護堂に背を向け、海の向こうを見つめていた。

 

駆け寄ろうとしたとき、旧友は呟く。

呟きのはずなのに、いやにはっきりと聞こえたのはカンピオーネになった恩恵か。

 

「ようやく。ようやくここまでこれた」

「ここまで、気が遠くなるほど長かった」

 

その旧友の背は、どこか寂しげだった。

まるで、遊び終えて家に帰らなければならない子供の様に。

あるいは、有人との別れを悲しむかのように。

 

護堂は傍に駆け寄って、どうしたのかと問う。

それに旧友は、

 

「頼みがある」

 

と返した。

 

友人の頼みなら大体引き受ける気である護堂は考えるまでもなく、承諾した。

その反応に、旧友は、少し笑った後、

 

「悪いが護堂。俺と戦ってくれないか?……いや、()()()()()()う。か」

 

そういって、構えをとった。

 

「いやいやいやいや!まてまてまてまてまて!どうしたいきなり!」

 

護堂はそういって、両手を前に出し、とち狂った旧友を止めようとする。

しかし、頭の片隅に引っかかるものを覚えた。

 

―――あの笑み、まるでウルスラグナみたいな……

 

「俺はな、護堂。お前に勝ちたいんだ。()()()()()()()()()()()()()、な」

 

その言葉に、護堂は驚き、固まる。

だが、旧友はその隙を見逃しはしなかった。

瞬きする間に、懐に入り込み、護堂の口に()()を突っ込んだ。

 

「っっつ!んんんん!?」

 

護堂の口に入れられたものは、毒か、凶器か、あるいは最近知った魔術関連の物か。

はたしてそれは―――

 

「                             !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

―――レシニフェラトキシン*2である。

これはもはや人間の為しえる所業ではない。

友人の口に、言葉にするも悍ましいアレをぶち込むなどと、正気の沙汰ではない。

だが笑うなかれ、これが彼にとって最善の攻撃だったのだ。

どうしてそうなったのか、その経緯をお伝えしよう。

 

草薙護堂の持つ権能は「ウルスラグナ」の十の化身をかたどったものである。

それぞれが厄介な制限を持つものの、かなり強力な権能である。

その権能を封じるために彼は以下の条件を整えた。

『猪』対策に、周囲に大きな物がないこと。

『雄牛』対策で、力は人間の範囲内に。

『白馬』『山羊』対策は、罪を犯さないこと。……まあ、前世はどうなんだとか護堂が自分を対象に設定したらとかあるが、仲間がいないのでたぶん逃げられないだろう。

そして、『雄羊』対策、一回死なすか、気絶させる。

『戦士』対策では、万全を期すためカンピオーネにならない必要があった。……一番最初に得るのは「ウルスラグナ」の権能が良いという思いもあったが。

この条件を満たすのにちょうどいい攻撃がこれだったのだ。

毒?カンピオーネに効くの?

凶器?生半可なものじゃあ傷すらつけられないし、仕留めそこなうと『駱駝』が怖い。

魔術?経口摂取しないといけないのに?論外。そもそも、大したダメージにならなさそう。

その思考の結果、深夜テンションで思いついたのがこれである。

酷いにも程がある。

 

 

まぁ、あまりの辛さに身動きが取れないようだ。

あんなものを口にいれて死なないのはさすがにおかしいよなぁ。

この隙に、この時のために約500年近くかけて(仙人のころ作った)特製の短剣を突き刺す。

流石に死にかけ、『雄羊』を使わせる程度の効果はあったようだ。

これで無かったら泣くしかなかった。

 

 

 

 

 

 

まぁ、この攻撃もただの布石なのだが。

流石に、辛いだけで負けるほどカンピオーネは弱くない。

それに、時間を置いたらこの傷も治るはずだ。

だから、こうする。

 

「なぁ護堂、覚えているか?昔の事」

「俺、言ったよな。『しょうぶしよー』って」

 

そう、すべての布石はこのために。

 

「条件は二つ」

「一つは、四時間以上拘束したほうの勝ち

「もう一つは、期限はに十歳まで、だ」

 

彼はポケットからビニール紐を取り出し、護堂を拘束する。

同時に、タイマーを取り出し、時間を計る。

時間は四時間。そして護堂が起きろ前に、タイマーは鳴った。

 

「っ!くくっ!はははははっ!勝った勝った!勝ってやったぞ!」

 

彼は、笑い出した。

下らない勝ち方を嘲笑うように。しかし、勝ったことを誇るように。

これまでの苦しみを押し流すように。しかし、犯した罪に苦しむように。

後悔するように、反省するように。しかし、すがすがしく、気持ちよく、あの青空の様に。

その姿はまさに、勝者のそれであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう、彼の勝つための方法は、気づかれないうちに勝負を仕掛け、気づかれないうちに勝つ

これに尽きた。

もとよりこの勝負は、彼がウルスラグナを超え、「ウルスラグナ」に勝ったと納得するための物。

力ではすでに勝った。

なら汚い手でも、ウルスラグナを超えたと納得できればいい。

そのために、楽しみながら勝つなどと意味の分からない勝利条件を自らに課し、見事達成して見せた。

これでようやく、彼は、いや***は納得できた。

『まつろわぬ神』である『ウルスラグナ』を殺害し、

友人であり、憧れであったウルスラグナを超えて、

ようやく、「東方の軍神」「勝利の軍神」「ウルスラグナ」に勝ったと、胸を張って言える。

***自身が認められるようになった。

 

笑いが収まるのを待っていたかのように、一柱の女神が現れる。パンドラだ。

 

「酷い勝ち方ね」

 

「うん、まぁ自覚してます。流石に、レシニフェラトキシンはやりすぎたかなぁ」

 

「ええ。というかその、レシキフフェ?なんちゃらって何?よく手に入ったわねぇ」

 

「恐らく世界一辛い物体です。頑張りました。カンピオーネにも効くんですね」

 

そういいつつ、ロープを解いて、牛乳の準備をし、ついでとばかりに短剣を引っこ抜く。隙間からのぞいた傷口は、普通ではありえない速度で再生していた。

 

「うわっ。気持ちわるっ」

 

身も蓋もない言葉である。

きっと、アニメ化したりする際には、謎の光やら、煙やら、エフェクトやらが活躍するのだろう光景だった。

 

 

「さて、もういいかしら?」

 

「はい、お願いします」

 

「ねぇ、なんで敬語なの?」

 

「いやぁ、こんなに長く待ってもらったんだから頭も上がりませんよ。ほかの分も待ってもらったのだし」

 

そう、この男、ウルスラグナのみならず、他三柱の神を仕留めている。

つくづく企画外の男である。まぁどれも仕方なくやったものなのだが。

心なしか、パンドラの目が、だめな息子を見る母のソレになっている気がしなくもない。

 

「べつにいいのよ?」

 

「え?ほんと?」

 

「……うん」

 

心なしか、パンドラの目が細まった気がする。

気のせいだといいなぁ。

 

まぁそんな茶番は置いといて。

 

「それじゃあ始めるわよ!約1500年越しの転生の儀を!!」

 

グダグダな空気を吹く飛ばすかのように勢いよく、大きな声で儀式を始めるパンドラ。

風が彼女を中心として渦を巻き、これまで殺してきた神の死体がどこからともなく飛んで来る。

その中にはもちろん、「ウルスラグナ」もいた。

これでやっと安心できると、ほっとした彼に、激痛が襲い掛かる。

まるで、体全体が引き裂かれ、こね繰り回されているかのようだ。

それもそのはず、神の権能とは、人の身には扱えないもの。故に転生の儀で体を作り替える必要がある。

これまでのカンピオーネは、既に重傷だったため気づいてないが、同じ苦痛を体感している。憶えていないだけで。

しかし今回は特殊な状況のため、はっきりと感じられる。今まで感じたことのない苦痛を感じた***は、早々に意識を手放すのだった。白目をむき出しにして。

最後まで、しまらない空気である。

パンドラはため息をつくと言った。

 

「はぁ……おめでとう。新たな神殺し。いえ我が息子***よ」

 

***

夢を見ている。

これまでの旅の夢だ。

色々あった。

山が吹き飛んだり、海を割ったり。

火山を噴火させてしまったり、カンピオーネにあったり。

色々、

本当に色々あった。

苦しいことも辛いこともあった。

嬉しいことも楽しいこともあった。

喜び、怒り、哀しみ、楽しんだ

今度はちゃんと『生きれた』のだろう。

これもすべて、一つの目的を追って得た副産物である。

 

すべたは、そう。

 

 

たった一つ(一柱の友人)の、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

          勝利(ウルスラグナ)のために

 

 

 

~FIN~

 

 

*1
ちなみにこの小説では、ペルシアは大体3世紀に興った設定です。今は四世紀後半当たり。まあぁたががこんな短期間で、知られるほど神話って広がらないだろうし。それでもあり得ないのだが……そこは僕がちょっとね☆まあ、ここの主人公も作者もバカだから許して☆by神

*2
世界一辛い物体らしい。食品ではなく物体。生命の触れていいものではない。[レシニフェラトキシン(resiniferatoxin、RTX)は、天然に存在する超強力なカプサイシンアナログであり、スコヴィル値(辛さの単位:タバスコ・グリーンペッパーソース(一般のタバスコ)で600~1200)は160億スコヴィルと非常に高く、純粋なカプサイシンの約1,000倍に達し、ハバネロの32,000 - 160,000倍にも達する。痛覚に関与する一次求心性知覚性ニューロン(英語版)の亜種に存在するバニロイド受容体を活性化する。RTXは知覚性ニューロンの細胞膜に存在するイオンチャンネル — TRPV1(英語版) — に作用し、カチオン(主にカルシウム陽イオン)を透過させるように変化させる。これによって強力な炎症作用とそれに続く脱感作および鎮痛が引き起こされる。モロッコ原産のトウダイグサ科植物であるハッカクキリン Euphorbia resinifera に高濃度に含まれる。]wikipedaより

つまり超辛い。催涙スプレーよりひどい。なんと恐ろしいことに、天然に存在しているとかいないとか。なお、後日その話を聞いたエリカ・ブランデッリが興味を示し、護堂が慌てたとか。




平成最後のの記念にと、三日で作りあげたものです。
当初は、書いていて、物凄く誤字が多かったです。
残っていたりするのかもしれないので、よければ教えてください。





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喜びますよ。






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