そんな彼の小さな戦いの小さな記録。
平成最後の短編小説ですが、少し文がおかしいかもしれませんが誤字脱字がありましたらご報告お願いします。
問題がありましたら少しづつ修正していく予定です。
―――皇帝。
それは王という称号と同等かそれ以上の存在であり、実力がある人物しか許されない称号である。
その皇帝は神の世界より降り立ち、世界の秩序を守るべく戦い、今も戦い続けている。
―――とある屋敷の地下。
大自然が生み出した芸術作品というべき洞窟を利用した彼が築き上げた秘密施設。
ありとあらゆる物を製作出来る工作機械、高い演算能力を持つスーパーコンピュータ、バイクから戦車まで多種多様なマシンなどが格納された大型格納庫などが存在する地下施設の一角にある大型モニターの前に設置されている高級革製の椅子に座っていた彼はモニターに映し出される光景を見ていた。
そこには建物内を埋め尽くす程の異形なる生命体
それを見た彼は自分でなければ大変な事態となるであろうと判断して行動を始めた。
椅子から立つと同時に全身からステンドグラスのような模様が浮かび上がると同時に腰部に中心部が赤色のベルトが出現した。
「変身」
そう呟くと腰に出現したベルトの中心部から発せられた鮮烈な光が彼の肉体を包み込むと肉体を漆黒の鎧を身に纏った存在へと変化させた。
―――ダークキバ。
それはファンガイアという種族が自分達が持つ技術の粋を結集して製作した戦闘鎧である。
世界を滅ぼせる程の強大なパワーを有しており、装着者にほ無限に等しい神如き力を与える。
そんな強大な存在へと変身した彼が錆び付いた階段を降りていくと一両の変わった外形をした漆黒の車が置かれていた。
現代要素とゴシック風の双方が絶妙なバランスで芸術品というべきまでに洗練された車体。
それは犯罪と欲望が渦巻く街で闇から街を守る闇の騎士が使用していたマシンをダークキバの彼が独自の改造と改良を施した外形では想像出来ないハイテク性能を持ったモンスターマシン。
―――それは別世界ではバットモービルと呼ばれていた。
ダークキバはバットモービルの運転席に乗り込むとハッチが閉まり、運転席内のコンソールを操作してバッモービルのエンジンを起動させた。
エンジンが起動すると車内に内蔵されたタービンが唸りを上げ、車体背後から火炎が噴き出しバットモービルが動き出した。
バットモービルはスピードを上げながら薄暗いトンネルを突き進んでいく。
―――その組織は巨大な力を持っていた。
あらゆる世界を支配するべくオーバーテクノロジーとプロバイダ駆使して各地で活動し、多くを支配下に置くことに成功した。
そんな一大勢力を築き上げた組織は突然現れたダークキバである彼によって指導部が皆殺しにされ崩壊した。
しかし確かに組織は指導部を失い壊滅したが、保有していたテクノロジーは様々な所に流失し、同時に組織の一部幹部は狡猾にも生き延びて様々な別世界に潜伏し、組織の残党と現地の勢力を使って暗躍を続けていた。
彼は組織の残党を掃討を続いており、今回も組織の残党が引き起こした事件で事が表沙汰になる前に殲滅しなければならない。
―――とある街の倉庫。
バットモービルは施錠されたフェイスを突き破ると、そのまま強化コンクリートの壁面をいとも簡単に粉砕して建物内部に突入した。
倉庫内はゾンビと呼ばれる生命体で溢れていた。
ダークキバは車内から出るとゾンビを排除するべく突撃する。
強化されたダークキバの圧倒的な身体能力によってゾンビ達の肉体はボロクズの様に引き裂かれてた。
ある程度まで数を減らすと、ダークキバは強化された腕力で倉庫内に置かれていた小型フォークリフトを持ち上げるとゾンビ軍団に向かって勢い良く放り投げた。
ゾンビ達に投げつけられたフォークリフトはゾンビ達の肉体を粉砕して止まった。
そんな状況の中、倉庫の屋根を突き破り一体の異形な存在がダークキバの前に降り立った。
「フン、いよいよ」
ダークキバは身構えた。
―――Type 27-チャリオット
とある世界で天才科学者が創造した生命体の研究データを組織が密かに入手して組織の保有する科学技術で改良された品種である。
走り出したチャリオットは両手に持った巨大な大斧をダークキバに振り下ろした。
ダークキバはそれを回避すると大斧はそのままコンクリートの地面に命中して砕いた。
その時を狙って回避したダークキバはチャリオットの胴体に僅かな鎧の隙間部分にパンチを繰り出した。
チャリオットがその攻撃に怯んだ隙を見逃さずに続け様に強烈なキックを胴体に叩き込んだ。
キックの力によって巨体は枯れ葉の様に宙を舞って、倉庫内の戸棚に衝突した。
「ウェイクアップ」
そう呟くと全身から魔皇力が火の様に噴き出し、倉庫内全体を覆う。
倉庫内は漆黒の闇となり、闇を照らすように血の様に赤い満月がダークキバの背後に出現した。
その前に体勢を立て直したチャリオットは怒りからか大声の叫びを上げながら大斧で再び叩き切ろうと駆けだした。
しかし、準備が整ったダークキバはジャンプして一回転すると右足を突き出し、それと同時に背中からジェットエンジンの様に魔皇力が噴き出してダークキバの肉体を人間には捉え切れない速度まで加速した。
ダークキバの強化されたキックはスピードもあって、チャリオットの胸部に命中するとその巨体を包み込んでいる特殊合金製の鎧を砕いて内部の肉体に達した。
チャリオットの巨体は地面に倒れ込む同時に地面に巨大なキバの紋章が刻まれた。
「終わりだ」
そう言うとチャリオットの肉体に更なる魔皇力が右足から伝って流し込まれると同時にチャリオットはガラスように砕けて消滅した。
―――全ての敵の消滅を確認したダークキバはバットモービルに乗り込むと現場から去っていった。
ダークキバこと彼の戦いはこれからも続いていく。
彼の運命を象徴するかのように空高くの月は赤く光り輝いていた。
如何でしたか?
なおバットモービルは1989版がモチーフです。
令和の新時代でも皆様が良き時代となるように願います。
それでは新時代でお会いしましょう。
それではまた。